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  • レクリエーション介護士必見!おすすめのボードゲーム13選

    レクリエーション介護士必見!おすすめのボードゲーム13選

    老人ホームなどの介護施設において、入居者さんを楽しませるだけでなく、認知機能の維持などを目的として行われるレクリエーション。最近では、「レクリエーション介護士」の資格を取得し、高齢者が楽しめるレクリエーションについて専門的に学ぶ介護スタッフも増えています。そこで今回は、介護施設で導入をおすすめしたいボードゲームをご紹介。幅広い介護度の方が一緒になって楽しめるボードゲームを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

    ボードゲームはどんな介護施設におすすめ?

    ボードゲームとは、その名のとおりボード(盤)の上で駒やカードなどを動かして遊ぶものの総称。大きなくくりでは、テーブルゲームに含まれます。有名どころでは将棋やマージャン、リバーシ、すごろくなどもボードゲームです。1度に遊べるプレーヤーの人数や難易度もボードゲームの種類や商品によってさまざまなので、利用者さんの状態や環境に合わせて選べるのも魅力。

    また、ボードをテーブルの上に置き、[btp_line]プレーヤーが椅子に座った状態でプレーできる[/btp_line]ものがほとんど。要介護3や移動に車椅子が必要となった要介護4の方が入居する介護施設でも、ボードゲームを用いたレクリエーションがおすすめです。今回は、要支援の方から要介護3、4の方でも楽しめるボードゲームをご紹介します。

    レクリエーション介護におすすめ!ウエルネスマージャン

    マージャンは中国を起源とするボードゲームの一種。牌(パイ)を使い、原則として4人でプレーします。介護施設のレクリエーションとして取り入れる際におすすめなのが、一般社団法人日本健康麻将協会考案の「ウエルネスマージャン」です。ウエルネスマージャンは、[btp_line]サイコロを使用しない・符計算しないなどの特別ルールでプレー[/btp_line]します。通常のマージャンの楽しめる要素は残し、複雑なルールを簡易化することで、誰にでも楽しめるようにアレンジされたものです。

    レクリエーション介護におすすめ!リバーシ(オセロ風ゲーム)

    頭を使うボードゲームは、高齢者の脳や心に良い影響をもたらすと言われています。中でも、リバーシ(オセロ風ゲーム)は考える・判断する・順序立てるといったことが常に求められるため、認知症予防にも効果があるそうです。ルールも比較的簡単なので、入居者さんのレクリエーションにもぴったり。
    市販のリバーシを購入するほか、[btp_line]段ボールや厚紙などを使って自作してみるのもおすすめ[/btp_line]です。その際には、高齢者でも扱いやすいよう、盤・駒ともに大きめに作るとよいでしょう。

    レクリエーション介護におすすめ!ななろのご(囲碁ゲーム)

    「ななろのご」は、7×7の盤を使って遊ぶ簡易バージョンの囲碁ゲーム。[btp_line]日本棋院による監修・推薦のボードゲーム[/btp_line]です。碁盤をにんじんの広場に見立て、碁石は赤と黄色の馬というかわいいデザイン。相手より多くのにんじんを囲むと勝ちというルールです。
    ルールが簡単なので、通常の囲碁のルールを知らない方でもすぐに慣れ、楽しむことができるでしょう。添付の「あそびかたBOOK」には、ななろのごを使ったミニゲームや問題など掲載されています。

    レクリエーション介護におすすめ!Otrio(オートリオ)

    「オートリオ」は、アメリカ発の3つ目並べボードゲームです。以下の3つの法則にのっとって、ボードの中に3つの“O(オー)”を並べたら勝ちというルール。

    • 同じ色or同じサイズ
    • 同じ色を大きい順or小さい順に
    • 同じ色を同じ場所に

    ルールは単純ですが、しっかり頭を使うボードゲームなので、介護施設のレクリエーションにおすすめです。最高4人まで同時プレーできるので[btp_line]利用者さん同士のコミュニケーションツールにもなる[/btp_line]でしょう。

    レクリエーション介護におすすめ!しりとりブロックくずし

    言葉遊びのしりとりと、積み木のようなカラフルなブロック遊びを組み合わせて作られたのが「しりとりブロックくずし」。この商品は、「岩月脳活性化デザイン研究所」および「浜松職業能力開発短期大学校産業デザイン科」の13~18期生の作品を商品化したものです。
    4人で各自の持ち色を決め、4色のピラミッドを作っておき、プレーヤーはしりとりを行いながら、しりとりで言った言葉の数だけブロックを取っていきます。そして、ブロックを早く取り去ったプレーヤーから上がっていくというルール。[btp_line]集中力・色認識・言葉の記憶・空間認識力などを養うことが期待[/btp_line]できます。

    レクリエーション介護におすすめ!ラビリンスゲーム

    スウェーデン・ブリオ社のロングセラー商品、「ラビリンスゲーム」も介護施設のレクリエーションにおすすめのボードゲームです。迷路になっているプレートを動かし、ボールが落とし穴に落ちないようコントロールしながら進めます。
    プレーヤーは1人ですが、ボールの行方を追いながら次の展開を予想したり、プレーヤーを応援したりするだけでも楽しめるので、[btp_line]複数人で交代しながら行ってもよい[/btp_line]でしょう。初・中・上級の3種類のプレートから、プレーヤーに適した難易度のものを選べるのも魅力。プレー方法は、YouTubeに動画がアップされているのでチェックしてみてください。

    レクリエーション介護におすすめ!ラベンスバーガー社フレームパズル

    レクリエーションでパズルを取り入れている介護施設も多いと思いますが、特におすすめしたいのが、ドイツのラベンスバーガー社のパズル。こちらのパズルは、特別に開発された紙材が用いられているほか、フレームが付いているため、高齢者でもプレーしやすいのが特徴です。カラフルで親しみを感じるイラストも人気の理由。
    15ピース版・24ピース版などがあるので、介護施設の利用者さんや入居者さんの状態に合わせて選べます。

    レクリエーション介護におすすめ!よーし!おくぞー!

    ユニークな名前が目を惹く「よーし!おくぞー!」は、介護現場の声から生まれた脳トレボードゲームです。盤と駒の両方にイラストや言葉が描かれており、盤と駒のイラストや言葉が合うように駒を置いて遊びます。集中力の向上・指先訓練・思考力の向上などが期待できるゲームです。
    ルールが簡単で、高齢者だけでなく幼い子供でも楽しめるため、介護施設での世代間交流の際にレクリエーションとして行うのもおすすめ!

    レクリエーション介護におすすめ!みんなでぽんこつペイント

    表現型のレクリエーションにおすすめの「みんなでぽんこつペイント」。2~12人まで一緒にプレーすることができます。
    サイコロの目で決められたお題を直線と正円だけで描いて、回答者に当ててもらうゲームです。少ない画数で書いたプレーヤーから回答者に絵を見せられるというルールがあるので、多い画数で詳しく描くか、少ない画数で描いて表現するかの[btp_line]駆け引きもおもしろいポイント[/btp_line]。画力よりもひらめき力を要するゲームなので、絵が苦手な方でも楽しめます。

    レクリエーション介護におすすめ!ウボンゴ スタンダード

    「ウボンゴ スタンダード」は、脳トレパズルと複数人で楽しめるボードゲームの要素を融合させたゲームです。ちなみにウボンゴとは、スワヒリ語で“脳”という意味。
    最初にサイコロを振って、使用する3枚のピースを集め、白い枠内にすき間なくピースをはめていきます。ピースをはめる過程で砂時計を使用するのが特徴。[btp_line]時間に制約があるので、集中力の向上にも役立つ[/btp_line]でしょう。

    レクリエーション介護におすすめ!クラッシュアイスゲーム

    おもちゃ屋などでもよく見かける、クラッシュアイスゲーム。ペンギンを落下させないように氷を崩していくゲームです。
    まずは氷を崩す順番を決め、ルーレットを回しましょう。ルーレットに書いてある数だけ付属のハンマーで氷を下に落とします。そのときにペンギンを土台から落とした人が負けです。ルールは単純ですが、氷のバランスを見ながら、どの氷を落とすのか、どのくらいの力で叩くのかなど、戦略が必要なのがこのゲームの楽しいところ。頭を使いながら大人数で楽しめるレクリエーションで、盛り上がること間違いないでしょう。

    レクリエーション介護におすすめ!ブロックス

    ブロックスはフランスで生まれた陣取りゲームです。まずは4色のさまざまな形のブロックを、色ごとに分けてプレイヤーに渡します。ブロックを置く順番を決めたら、ボードに置いていきましょう。ボードに置くことができなくなったらゲーム終了で、手持ちのピースが少ない人が勝ちとなります。
    このゲームで大切なルールが、スタート時はピースをボードの隅に1つ置くこと、置いてある自分のブロックの角と角が接するように置くことの2つ。実際にゲームをやりながらルールを説明すると、利用者さんも分かりやすいでしょう。単純なルールなので、きっと利用者さんも楽しめますよ。ゲームをしている最中は、ブロックをどの方向に広げるのか、どこに置けるのか考えながら進めるので、頭の体操にもなるでしょう。

    レクリエーション介護におすすめ!すごろく

    家族や友だちで集まったときやお正月などに、すごろくで遊んだ経験のある利用者さんも多いでしょう。サイコロを振って出た数字の分だけマスを進めるボードゲームで、最初にゴールした人が勝ちです。すごろくにはたくさんの種類があり、高齢者用に作られたすごろくをインターネットで無料ダウンロードすることもできます。また、介護スタッフが手作りするのもよいでしょう。
    すごろくの盛り上がるポイントといえば、止まったマスに書いてあることをプレイヤーが実行すること。手作りする場合、マスのお題は「体操」や「早口言葉」、「じゃんけん」など、簡単にできるものを考えるのがおすすめです。利用者さんが読みやすいよう、大きめのサイコロとボードを用意してくださいね。

    脳トレや集中力向上、指先訓練にボードゲームはぴったり!

    ルールが比較的簡単で、扱いやすく、高齢者でも楽しめるボードゲームを厳選してご紹介しました。椅子や車いすに座ったままでも、十分楽しむことができるボードゲームは、レクリエーション介護士の間でも有用性が注目されています。また集中力や思考力の向上・指先訓練などの効果も期待できるのがメリット。気になるアイテムがあれば、ぜひチェックしてみてください。

  • 社会福祉士と精神保健福祉士の違いを解説!ダブル受験は可能?

    社会福祉士と精神保健福祉士の違いを解説!ダブル受験は可能?

    福祉の分野で働く際に持っておきたい資格と言えば、社会福祉士や精神保健福祉士でしょう。もちろん介護福祉士も人気の資格で、これら3つを3大福祉国家資格と呼んでいます。なかでも社会福祉士や精神保健福祉士は、資格を持っていると活躍の場が広がるとあって取得に励む方も多いのが現状です。そこで今回は、社会福祉士と精神保健福祉士の違いを紹介し、ダブル受験は可能なのかなど詳しく紹介します。

    社会福祉士と精神保健福祉士に関する基本知識

    両者の共通点としては、どちらも[btp_line]国家資格[/btp_line]で、利用者さんがどういったことで困っており、どうすれば問題を解決できるのかを相談・援助する仕事であることです。

    まずは、社会福祉士と精神保健福祉士がどういう職種なのか、基本的な仕事内容を見ていきましょう。

    社会福祉士とは

    社会福祉士は、日常生活を送るにあたって困りごとを抱えている方の相談にのる仕事です。どういったことに困り、悩んでいるのかをヒアリングして解決策を探っていきます。問題解決のために、さまざまな職種の方と話して橋渡しをする役目も担っているのです。

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    精神保健福祉士とは

    精神保健福祉士も社会福祉士と同じく、相談や援助を行う仕事。ただし、[btp_line]精神保健福祉分野における専門的知識や技術を必要とします[/btp_line]。そのため、精神科に通院されている方や精神障害を抱えている方をサポートするのが一般的です。

    最近はメンタルヘルスに対する考え方も広がっているため、学校や一般企業からの需要が高まっている注目の職業でもあります。

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    社会福祉士と精神保健福祉士の違いは?

    次に、社会福祉士と精神保健福祉士の違いについて詳しく見ていきましょう。主な違いは、支援対象者・職場・試験に関することの3つです。

    支援対象者

    社会福祉士は、支援対象者が幅広いことが特徴。介護を必要とする方や経済的困窮で日常生活を送ることが困難な方、いじめなどを理由に通学できない方などさまざまです。それぞれの生活ニーズに合わせて、どうすれば快適に生活できるようになるのかを考えます

    一方で精神保健福祉士の支援対象者は、精神障害や心の病を抱えている方です。ただし最近は、子供から高齢者までの幅広い年代で精神障害や心の病を抱えているため、[btp_line]支援対象者が拡大傾向にあります[/btp_line]。

    職場

    サポートする対象者の違いによって働く場所も異なります。基本的には、社会福祉士は社会福祉施設や病院、児童相談所、地域包括支援センターなどに勤務。精神保健福祉士は精神科や精神病院、精神障害の方が利用する施設などで働きます。

    難易度や試験科目

    いずれも国家資格のため難易度は高めです。3大福祉国家資格のなかで難易度がもっとも高いのは社会福祉士、次いで精神保健福祉士となっています。ちなみに[btp_line]社会福祉士の合格率は30~40%、精神保健福祉士は60~70%[/btp_line]です。

    試験科目は社会福祉士が19科目、精神保健福祉士が17科目。共通する科目が多いため、社会福祉士と精神保健福祉士を同時に受験することも可能です。また、社会福祉士の資格を持っている方が精神保健福祉士試験を受ける場合、共通科目については免除されるという制度があります。

    ダブルライセンスのメリット

    世間では2つの資格を保有することをダブルライセンス、3つの資格を保有することをトリプルライセンスと言います。社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスで、どういったメリットがあるのでしょうか。

    給与面

    資格を持っていると[btp_line]資格手当が支給される場合があります[/btp_line]。勤務先で異なりますが、一般的には社会福祉士で1万4,000円ほど、精神保健福祉士で1万5,000円ほどです。ダブルライセンスであれば、月3万円ほどベースアップできるかもしれません。

    就職や転職面

    ダブルライセンスであれば就職や転職のときに有利になることも。社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持っているということは、より専門的な知識と技術を有していることになります。

    例えば同じ経歴の方が面接に行った場合、1人はダブルライセンス、もう1人は1つのみ資格を取得していたとしましょう。資格の数だけで判断するものではありませんが、面接官の気持ちになって考えると、ダブルライセンスの方のほうがより深い知識を持っていると感じるはずです。

    また、ダブルライセンスであれば活躍できる場所が広がります。選択肢が増えるという意味でも社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得するのはメリットがあるでしょう。

    心理面

    資格を有するということは、基本的なことから専門的なことまで幅広い知識を持っていることを[btp_line]客観的に証明[/btp_line]できます。そのため相談に来た利用者さんはもちろん、一緒に働く仲間からも信頼されやすいでしょう。

    また、自分自身の強みができることで自信にもなるはずです。

    ダブルライセンスまでのルート

    最後にダブルライセンスを目指す方のために、どういった方法があるのかを紹介します。仕事をしながら資格取得を目指すことはなかなか大変ではありますが、それだけの価値はあるでしょう。ぜひこの機会に検討してみてください。

    まだどちらも資格を持っていない方

    社会福祉士・精神保健福祉士のどちらも持っていない方は、併せて勉強して[btp_line]同時取得することも可能[/btp_line]です。

    ただし、社会福祉士・精神保健福祉士のいずれにおいても福祉系の大学で必要な科目を履修し、実務経験や短期養成施設での学びが必要になります。もちろん福祉系の大学を卒業せずとも資格を取得する方法もあるため、自身の経歴に合わせて計画を立てると良いでしょう。

    また「どちらから勉強しようか」と迷っている場合は、社会福祉士がおすすめ。対応範囲が広く、あらゆる相談に応じられるためです。

    社会福祉士を保有している方

    社会福祉士の資格を保有している方が精神保健福祉士の資格取得を目指す場合、短期養成施設で学ぶことで試験を受けられるようになります。また、共通科目の11科目が免除されるため、計画的に勉強しやすいでしょう。

    精神保健福祉士を保有している方

    精神保健福祉士の資格を保有している方が社会福祉士を目指す場合、先ほどと同じように共通科目は免除されます。

    時間に余裕のある方は同時受験も可能ですが、働きながら資格の勉強をする方は、どちらか一方を取得してからもう一方を狙うほうが、勉強しやすいかもしれません。

    ダブルライセンスを目指そう!

    社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得は容易ではありません。しかしダブルライセンスを取得することで、活躍できる場所が広がり自身の選択肢も多くなります。もちろん、給与面や就職・転職などの面でもメリットがあるためおすすめです。また、ダブルライセンスとなることで、利用者さんにきめ細やかな対応ができるようになります。難しさを承知のうえで、しっかり計画を立ててコツコツと勉強し、ダブルライセンスを目指しても良いかもしれません。

  • 「4月病」は高齢者がかかりやすい?春バテの症状と対処法とは

    「4月病」は高齢者がかかりやすい?春バテの症状と対処法とは

    冬から春にかけては“三寒四温”という言葉もあるように、寒暖差が大きくなる時期。日中は過ごしやすい春の気候ですが、朝晩は真冬のように冷え込む日も多いでしょう。この寒暖差は高齢者にとって体調を崩す原因となり、「4月病」と呼ばれる体調不良を訴える方も増えやすくなります。今回は、春先に多く見られる4月病の症状や対処法について解説。利用者さんが体調を崩しやすくなる今の時期に、介護職として対処法や予防法を知っておきましょう。

    高齢者の「4月病」とは?

    3月~4月は、冬の寒さがだんだんと和らぎ、春の気候に移り変わる時期です。日中は暖かく過ごしやすい日が増えてきますが、夜はまだ冷え込む日も多く、昼夜の寒暖差が大きくなります。

    この時期になると、増えてくるのが次のような体調不良。介護施設の利用者さんの中にも、当てはまる方は多いのではないでしょうか。

    • 朝、起きるのがつらい
    • なんとなく体がだるい
    • 寝つきが悪く、熟睡できない
    • 日中も眠くなる
    • 気分が落ち着かず、イライラすることが増える
    • いつもより食欲がない

    これらは[btp_line]「4月病」や「春バテ」と呼ばれる季節病の症状[/btp_line]です。“病”とついてはいますが正式な医学用語ではなく、病院で診断がつくことはありません。しかし春先になると、なんとなく体の調子がおかしい、と不調を訴える方が増えてくることは確かなようです。

    高齢者が4月病になる原因

    高齢者が4月病にかかるのは、3月~4月の時期ならではの気候や環境が影響しています。

    4月病の主な原因は「自律神経の乱れ」

    [btp_line]4月病の主な原因は、「自律神経の乱れ」[/btp_line]と考えられています。自律神経とは、「交感神経」と「副交感神経」の2つで構成される神経のことです。交感神経が心拍数や血圧を上げて身体の活動量を増加させるのに対し、副交感神経は心拍数や血圧を下げて身体をリラックスさせる働きがあります。

    通常は、交感神経が日中に、副交感神経が夜間にそれぞれ活発化することで、心身の“ウォームアップ・クールダウン”が上手く機能しているようです。しかし、春先ならではの寒暖差や環境の変化による精神的ストレスが重なると、身体を適応させるために交感神経を優位に働かせようとします。その結果、2つの神経がバランスを崩し、心身にさまざまな不調をきたすように。そのうえ、自律神経は意識的にコントロールすることができないため、バランスを崩してしまうととても厄介なのです。

    高齢者が4月病にかかりやすい理由

    高齢者は、若者よりも4月病にかかりやすくなるといわれています。なぜなら、加齢とともに自律神経の機能が衰え、バランスを崩しやすくなっているからです。

    自律神経は、暑いと発汗して体温を下げ、寒いと血管を収縮させて熱を蓄える体温調節機能も担っています。しかし、高齢になると自律神経が衰えることで、体温調節機能も低下。そのため、若者であればそれほど支障ないほどの寒暖差であっても、高齢者は影響を受けやすく、心身に不調をきたしやすくなってしまいます。そのうえ、年を重ねると自身の体調の変化を自覚しづらくなるため、気づいたときには症状がひどくなっていることも。家族や介護職がささいな不調や違和感に気を配ってあげることが大切なのです。

    高齢者の4月病によって引き起こされる症状

    高齢者が4月病にかかると、次のような症状につながるリスクがあります。

    • 食欲低下
    • めまいや耳鳴り
    • 下痢や便秘
    • 発熱
    • 全身の倦怠感
    • 不眠
    • うつや無気力

    これらの症状は放置すると、[btp_line]低栄養や脱水症、転倒による骨折などを引き起こすこと[/btp_line]もあるため、十分な注意が必要です。体温調節が上手くいかないことでインフルエンザなどの感染症や熱中症などにもかかりやすくなっているため、早めの対処が必要でしょう。

    高齢者の4月病を解消する方法

    最後に、高齢の利用者さんを4月病から守る方法をご紹介します。日々の介助やサポートに役立ててください。

    栄養バランスのいい食事をとる

    自律神経のバランスを正常に保つには、日々の食事からしっかりと栄養を摂ることが大切です。とくに肉や魚、大豆などに含まれるビタミンB群は、神経機能を整える働きがあるため積極的に取り入れるようにしましょう。その他、カルシウムやたんぱく質(トリプトファン)も4月病対策に有効です。

    ただし、食欲が落ちている場合には栄養バランスにこだわりすぎず、利用者さんの好きなもの、食べやすいものを提供するようにしてください。食が細くなると脱水を起こす可能性もあるので、ジュースやゼリーなど水分が多いものもおすすめです。

    ゆっくりとお風呂につかる

    ゆっくりとお風呂につかって身体が温まると、血行が促されて自律神経の乱れが解消されます。リラックス効果もあるので、心身の疲れやストレスも和らぐでしょう。またお風呂で体を温めることは、寝つきを良くする効果もあります。

    ただ、3月~4月にかけては寒暖差によるヒートショックにも注意が必要です。ヒートショックは42℃以上の熱いお湯に10分以上入ると発生しやすいといわれています。そのため、利用者さんの入浴介助の際には、38~40℃とややぬるめの温度設定にして、10分以内に入浴をすませるようにしましょう。

    良質な睡眠をとる

    寝ている間は副交感神経が優位に働くことで、心身の疲れをしっかり癒すことができます。睡眠時間を確保するには、ぐっすりと寝られる環境を整えることが大切。高齢の利用者さんの場合には、[btp_line]日中に30分程度の昼寝時間を設ける[/btp_line]のもおすすめです。

    もし日照時間が変化したことで寝つきにくい利用者さんがいる場合には、部屋を暗くしたり、日の入り前から休息をとってもらったりなど、消灯時間にリラックスできるように気を配ってあげましょう。

    体を冷やさない服装を意識する

    春先の寒暖差が4月病を引き起こしやすくするため、朝晩には身体を冷やさないような服装を意識してあげてください。とくに首や手足、お腹などは冷えやすいため注意が必要です。ストールや靴下、腹巻などを活用し、利用者さんの身体が冷えないようにしましょう。

    春先は高齢の利用者さんの体調の変化に注意!寒暖差対策も万全に

    大きな寒暖差によって自律神経が乱れやすくなる春先は、高齢の利用者さんの体調不良に注意が必要な時期。そして体調の変化に気づいたら、悪化しないように早めに対処することが大切です。日頃から自律神経を乱さないように、バランスの良い食事や良質な睡眠なども心がけていきましょう。

  • 社会福祉士の国家試験は難しい?合格ライン・合格率・難易度を解説

    社会福祉士の国家試験は難しい?合格ライン・合格率・難易度を解説

    福祉の三大国家資格をご存知ですか?社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士を指します。そして社会福祉士は、[btp_line]福祉系国家資格のなかでも特に難しいと言われる資格[/btp_line]です。ただ、資格を取得すると介護施設はもちろん、障害者支援施設や児童相談所などさまざまなところで働けるため、活躍の場が広がります。そこで今回は社会福祉士の資格取得について詳しく見ていきましょう。合格ラインや資格取得が難しいと言われる理由なども紹介します。

    社会福祉士とは?

    まずは社会福祉士がどういった資格なのか、また仕事内容についても見ていきましょう。

    どんな資格?

    冒頭でも紹介した通り、社会福祉士は国家資格の1つ。福祉分野における相談や援助にまつわる高度な専門知識・技術を持っていることを証明する資格です。

    資格がなくても相談や援助業務を行えますが、社会福祉士を名乗ることで利用者さんやその家族からの信頼度は高まるでしょう。また近年、介護施設のみならず医療分野や学校などで社会福祉士の活躍の場が広がっており、求人需要が高まる職業と言えます。

    社会福祉士は人と人とのコミュニケーションによって、相談者が何に困っているのか・どのようにすれば改善できるのかを探し解決していく職業です。そのため、AIなどの技術革新が広がっても淘汰されにくい仕事と言えるでしょう。

    受験資格について

    社会福祉士資格を受けるためには受験資格が必要です。いくつかルートがありますが、一般的には[btp_line]福祉系の大学を卒業、または養成機関を卒業して短期養成施設などで6ヶ月以上学んだうえで試験[/btp_line]を受けます。

    福祉に関係ない学部の大学や短期大学を卒業または大学を卒業していなくても、相談援助実務を行ったり一般養成施設などで1年以上学んだりすれば受験資格を得ることも可能です。

    仕事内容

    社会福祉士の主な仕事は相談業務で、日常生活を送るにあたって問題を抱えている方の相談に対応します。相談者がどういったことに困っており、どうすれば解決できるのかを見出すことが仕事です。

    そのため、必要な支援を受けられるように医療保健分野などと連携したり、橋渡ししたりする役割もあります。

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    社会福祉士の難易度を解説

    ここからは社会福祉士資格の難易度について詳しく見ていきましょう。

    合格率

    2024年3月に発表された第36回社会福祉士国家試験の[btp_line]合格率は58.1%[/btp_line]で、過去1番の合格率でした。受験者数は34,539人、合格者数は20,050人。過去5年間を見ると、合格率は約30~40%です。

    受験者数は昨年よりも2,435人減少しており、合格者数は3,712人増加しています。2018年頃から受験者数が減少傾向にあり2023年には増加に転じましたが、2024年は2022年と同程度になりました。一方合格者数は、2021年から増加傾向にあります。

    合格ライン

    社会福祉士資格の合格基準は明確に決められており、以下の2つの条件を満たした方を合格者としています。

    • [btp_line]問題の総得点の60%程度を基準[/btp_line]にし、問題の難易度で補正した点数以上の方。
    • 上の項目を満たした方のうち、[btp_line]19科目群すべてにおいて得点があった方[/btp_line]。

    (試験科目の一部免除を受けた場合は別途規定あり)

    出題形式は基本的に五肢択一で、出題数は150問総試験時間数は240分です。

    他の福祉系資格との難易度の違い

    社会福祉士試験を、同じ福祉の三大国家資格である精神保健福祉士や介護福祉士と比べると、科目数・問題数ともに社会福祉士試験のほうが多く、1日あたりの試験時間も長いです。

    また合格率については、精神保健福祉士は約60~70%、介護福祉士は約70~80%。いずれも社会福祉士試験よりも高い合格率です。

    結果、社会福祉士は福祉系の国家資格のなかで難易度の高い資格と言えるでしょう。

    なぜ社会福祉士試験の難易度が高いと言われるのか?

    最後に、社会福祉士試験の難易度が高いと言われる理由について紹介します。

    出題範囲が広い

    社会福祉士試験では[btp_line]全19科目の試験を実施[/btp_line]。精神保健福祉士は16科目、介護福祉士は11科目です。社会福祉士になるためには、より幅広い知識と技術を必要とされることがわかるでしょう。社会福祉士試験の科目は以下の通りです。

    1. 人体の構造と機能及び疾病
    2. 心理学理論と心理的支援
    3. 社会理論と社会システム
    4. 現代社会と福祉
    5. 地域福祉の理論と方法
    6. 福祉行財政と福祉計画
    7. 社会保障
    8. 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
    9. 低所得者に対する支援と生活保護制度
    10. 保健医療サービス
    11. 権利擁護と成年後見制度
    12. 社会調査の基礎
    13. 相談援助の基盤と専門職
    14. 相談援助の理論と方法
    15. 福祉サービスの組織と経営
    16. 高齢者に対する支援と介護保険制度
    17. 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
    18. 就労支援サービス
    19. 更生保護制度

    合格基準が高い

    社会福祉士試験は1問1点で、全部で150問あります。そして問題の総得点において60%程度、正解しなければなりません。つまり150点中90点以上の正解が必要になります。ちなみに第36回試験では90点が合格基準でした。

    合格基準は試験の難易度によって調整されますが、合格ラインとされる90点よりも高い得点を目指して勉強する必要があるでしょう。

    苦手科目を作ってはならない

    社会福祉士試験は合格基準が高いだけでなく、苦手科目を作ってはならないという課題があります。前述した合格基準にあるように、19科目群すべてにおいて得点しなければなりません。

    つまり[btp_line]1科目でも得点がなければ不合格になる[/btp_line]わけです。一般的な資格試験であれば、得意分野を徹底的に勉強して得点を稼ぎ、苦手な分野は放置して効率的な勉強をすることもできるでしょう。しかし社会福祉士試験では、苦手科目も捨てる科目も作ってはいけません。

    問題数が多い

    社会福祉士試験は1日あたりの試験時間が長く、問題数も150問と多いです。そのため、集中力を切らさず確実に解答する必要があります。またマークシート形式のため、1問でもマークがずれてしまうと、すべての問題を間違う恐れも。

    試験に向けてマークシート形式に慣れることはもちろん、体調管理に気を配って万全の態勢で臨みましょう。

    法改正によるアップデートが必要

    社会福祉士が相談者から受けた内容をもとに提案するサービスなどは、法律に則ったものでなければなりません。そのため、法律や制度について正しく理解する必要があります。また法律や制度は状況に応じて改正されることもあるため、日々アップデートしなければならないのです。

    特に、計画的に数年かけて勉強して資格取得を目指す方は法改正に注意しましょう。もちろん、資格取得したあとも法改正は行われます。試験に関係なくても実務で影響が出るため、日々チェックすることが大切です。

    社会福祉士資格を取得して活躍の場を広げよう

    社会福祉士試験の合格ラインは高く難しい試験と言われています。しかし社会福祉士になることで利用者さんから信頼され、活躍の場を広げることが可能です。今後も需要が高まる資格のため、取得を検討しても損はないと言えるでしょう。仕事をしながらコツコツ勉強して取得することも可能なため、ぜひこの機会に取得を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 高齢者に多いめまいの原因は?日頃から意識したい予防策も

    高齢者に多いめまいの原因は?日頃から意識したい予防策も

    介護職のみなさんは、目の前で利用者さんがめまいやふらつきを起こす場面に遭遇したことはありませんか?めまいはすぐに回復する場合がほとんどのため軽視してしまいがちですが、実はその裏に深刻な病気が潜んでいることがあります。本記事では高齢者に多いめまいの症状について、詳しく解説。その原因や治療法、予防法についてもまとめました。利用者さんのめまいに正しい対処ができるよう、一緒に学んでいきましょう。

    高齢者に多い「めまい」の症状

    高齢者に多いめまいには、以下の4つの種類があります。それぞれご紹介しましょう。

    回転性めまい自分や周りの景色がぐるぐると回るように感じるめまい。症状が強く出やすく、吐き気などの症状も出ることがあります。
    浮動性めまい足元が宙に浮いているように感じるめまい。まっすぐ歩くことが難しくなる場合があります。
    動揺性めまい自分や周りが大きく揺れているように感じるめまい。歩くときにふらつきが出ることもあります。
    その他のめまい歩行時につまずいたり転倒しやすくなったりする「平衡失調」、目の前が急に暗くなる「立ちくらみ(眼前暗黒感)」など。

    症状の特徴別に区分されてはいるものの、めまいの感じ方は人それぞれです。また、複数の症状が同時に現れることもあるため、タイプがはっきりしないこともあるでしょう。

    高齢者のめまいに多い原因

    高齢者に多いめまいの原因には、以下のような[btp_line]病気や機能低下による体の不調[/btp_line]が考えられます。なかでも脳や耳の病気が関係する場合には、早めの治療が必要な可能性が高いため注意が必要です。

    脳の病気

    めまいを引き起こす脳の病気には、以下のようなものがあります。

    • 脳梗塞
    • 脳出血
    • 脳腫瘍
    • 椎骨脳底動脈循環不全
    • 聴神経腫瘍

    なかでも脳梗塞・脳出血・脳腫瘍は緊急性が高いため、めまいの他に手足のしびれや麻痺、激しい頭痛などの症状が見られたら救急車を呼びましょう。

    耳の病気

    めまいの原因には、以下のような耳の病気が関係することもあります。

    • 良性発作性頭位めまい症
    • 前庭神経炎
    • 突発性難聴
    • 中耳炎
    • メニエール病

    高齢者に多いのは良性発作性頭位めまい症ですが、後遺症はなく、命にかかわることはありません。一方で、[btp_line]中耳炎や突発性難聴には難聴などの後遺症が残ることがある[/btp_line]ため、早期治療が求められます。

    心疾患や血圧異常

    めまいは以下のような心疾患や循環系の異常によって引き起こされる場合も。とくに高齢者は血圧調整機能の低下によって、めまいが引き起こされやすくなります

    • 不整脈
    • 貧血
    • 高血圧や低血圧などの血圧異常

    高血圧の方で血圧降下薬などを服用している場合には、治療薬の副作用によってめまいが出ることがあるため気をつけましょう。

    ストレスや心の病気

    ストレスや過度な緊張によって、精神的な負担が大きい場合にめまいが出ることがあります。また、めまいはうつ病など心の病の症状のひとつでもあるため、可能性がないかどうか探ってみることも大切です。

    加齢にともなう機能低下

    高齢になると徐々に平衡感覚や血圧調整の機能低下がみられるようになります。また、体内の水分量が減少しやすい割に、のどの渇きを感じにくくなることで脱水症状になることも。これらの加齢にともなう機能低下も、めまいを引き起こす発端となる場合があるようです。

    薬による副作用

    高齢者はさまざまな持病を抱える方が多く、日常的に薬を服用することも増えてきます。そのため、さまざまな体の不調や病気、薬の副作用がからみあい、めまいを発症することも少なくありません。

    高齢者に多いめまいの治療法

    めまいの治療はさまざまあり、原因となっている病気があれば並行して治療していくことになります。そのため、[btp_line]介護職は利用者さんの症状をしっかりと観察[/btp_line]し、

    • めまいの症状タイプ
    • 発症日時
    • 他の症状の有無

    などを記録に残すようにして、詳細を医師に伝えられるようにしましょう。

    一般的に、めまいを抑える治療薬としては、耳の血流をよくする薬や耳のむくみを解消する薬、神経の炎症を鎮静化する薬などが処方されるようです。

    また、高齢者のめまいの原因として多いとされる良性発作性頭位めまい症では、平衡感覚の訓練を行うというのが一般的な治療法になります。具体的には小脳トレーニングや三半規管トレーニングがあり、いずれも簡単に取り組むことが可能。できるだけ体を動かした方が早く回復するともいわれています。

    高齢者のめまいを予防する方法

    高齢者のめまいは、バランスを崩して転倒につながるリスクもあります。そのため、利用者さんには、以下のような予防法を実践してもらいましょう。

    適度な運動

    平衡感覚や筋力を鍛えるだけでなく、心の健康にもつながる運動は、めまい予防に限らず普段から積極的に取り入れたい習慣のひとつです。めまいのタイプや原因によっては、体を休めた方がいいこともあれば、かえって体を動かした方がいいことも。その点については、病院を受診した際に医師から注意点を聞いておくと安心です。

    ゆっくりと立ち上がる

    高齢者は急に立ち上がると[btp_line]起立性低血圧[/btp_line]になりやすく、めまいを生じやすくなります。そのため介護職は、利用者さんがゆっくりと立ち上がれるようにサポートしましょう。

    規則正しい生活を送る

    十分な睡眠やバランスのいい食事は自律神経を整えることにつながります。自律神経の不調によるめまいを予防するためにも、日頃から規則正しい生活が意識できるようにサポートしましょう。

    ストレスをためないようにする

    めまいの原因となる心の不調・病気を予防するため、日頃からストレスのたまらない生活を心がけることは大切です。利用者さんには趣味に没頭する時間やレクでリフレッシュする時間を積極的に取ってもらうようにしましょう。

    高齢者のめまいの原因には、深刻な病気が潜んでいる可能性も…

    高齢者のめまいには、回転性や浮遊性などタイプがあります。その原因には、加齢にともなう機能低下だけでなく、脳や耳などの病気が影響していることも少なくありません。介護職としては、まず利用者さんのめまいの症状をしっかりと観察することが大切。他にも深刻な症状が見られるようなら、すぐに病院を受診するようにしましょう。

  • 物盗られ妄想とは?認知症の高齢者に多い症状と対策

    物盗られ妄想とは?認知症の高齢者に多い症状と対策

    物盗られ妄想は認知症の方に多い症状です。介護スタッフや他の利用者さんに「自分の物を盗った」と言い出してトラブルになるケースがあります。訴えている利用者さんは「盗られた」と思い込んでいるため感情的になることもあり、疑われた方は精神的に傷つくことも。そこで今回は、物盗られ妄想がどういうものなのか、また症状が出たときの対処法などについて見ていきましょう。

    物盗られ妄想とは?

    物盗られ妄想とは、[btp_line]物を盗られたと強く思い込んでしまうこと[/btp_line]です。実際には自分で失くしたにもかかわらず、失くした事実を認識できずに不安な気持ちを身近にいる方にぶつけてしまいます。

    そして、どんなに周りの方が否定して考えを訂正しようとしても、受け入れようとしません。

    物盗られ妄想は高齢者や女性に多く見られる症状と言われています。さらに認知症の方に物盗られ妄想の出現頻度が高い点も特徴です。

    東京都の調査では、認知症の方の約15%に物盗られ妄想が起きています。認知症の種類別で見ると、脳血管性認知症の場合は27~60%、アルツハイマー型認知症の場合は15~56%の割合で起きているという結果も。

    主な内容は以下の通りです。

    • 通帳や財布を盗まれた
    • 洗濯物を盗まれた
    • 家を盗まれた など。

    介護スタッフの場合は物盗られ妄想に対する一定の知識がありますが、他の利用者さんが疑われた場合はトラブルの火種になるため注意しなければなりません。

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    なぜ物盗られ妄想が起きるのか

    物盗られ妄想は認知症の初期段階に起きやすいことがわかっていますが、明確な理由は不明です。現在考えられている物盗られ妄想の原因について紹介します。

    心理的なストレスの影響

    高齢になると今までできていたことがスムーズにできなくなったり、身近な方が亡くなったりなど心理的なストレスがかかりやすくなることも。こういった[btp_line]不安・喪失感などによって物盗られ妄想が起きる[/btp_line]可能性があります。

    認知症の影響

    前述したように認知症の初期段階に起きやすく、記憶障害や思考力の低下によって発症することも。また認知症の影響で起きる場合、内容がコロコロと変わったり過去の出来事と関係したりする点が特徴です。

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    環境の変化による影響

    [btp_line]利用者さんを取り巻く環境が影響[/btp_line]して物盗られ妄想が起きている場合があります。例えば「施設に入所するなどして環境が変わる」、「失敗を責める」、「無理強いをする」といった具合です。

    生活環境や人間関係が心の不安をあおり、心理的なストレスとつながっているケースもあるでしょう。

    物盗られ妄想が起きた場合の対処法

    最後に、物盗られ妄想が起きた場合の対処法について紹介します。

    怒らず話を聞く

    物盗られ妄想の対処でしてはいけないことは、感情的になることです。犯人扱いされるとカッとなることもあるかもしれませんが、まずは利用者さんの話を聞きましょう。その際は肯定も否定もせず「それは大変」などと同意しながら、話すことがおすすめです。

    失くなった物を一緒に探す

    利用者さんの話を聞いたうえで、失くした物を一緒に探してみましょう。失くした物が出てきた場合は「ここにあったじゃない」や「○○さんが置いたのでは?」などの言葉はNGです。

    事実をそのまま伝えるように「見つかりましたよ」や「良かったですね」などの[btp_line]肯定的な声かけ[/btp_line]をしましょう。

    興味がある話題に話を変える

    実際にあった物を探すことは可能ですが、なかには実在しない物を「盗られた」と訴えるケースがあります。この場合いくら探しても出てこないため、話を聞いて一緒に探しながら、利用者さんの興味のある話題へと変えていくと良いでしょう。

    利用者さんの気持ちに寄り添った対応を

    物盗られ妄想に関する知識があっても、利用者さんから「あなたが盗ったのね」と言われると良い気持ちはしません。しかし利用者さんは、心理的なストレスや環境による影響を受けている可能性も。利用者さんに寄り添った対応を心がけると良いでしょう。また、物盗られ妄想から認知症が見つかることもあります。利用者さんの変化を見逃さず、医師に相談するようにしましょう。

  • レクリエーションが盛り上がる!介護施設でおすすめの折り紙14選

    レクリエーションが盛り上がる!介護施設でおすすめの折り紙14選

    日々、さまざまなレクリエーションを行う介護の現場。今回は「折り紙のネタがマンネリ化…」「利用者さんがあまりレクリエーションを楽しんでくれていない気がする…」そんなお悩みをお持ちの方に向けて、介護施設でおすすめの折り紙の題材を14種類ご紹介!この記事を読めば、ご自身の施設の利用者さんに合った折り紙の題材が見つかりますよ。介護施設のレクリエーションになぜ折り紙がおすすめなのかも合わせて理解しましょう!

    レクリエーションに折り紙が人気の理由は?認知症予防効果に期待大!

    折り紙は、介護施設で定番のレクリエーションのひとつ。多くの介護施設で折り紙が行われている理由は大きく分けて以下の3つです。

    • 経験者が多いので受け入れられやすい
    • 達成感が得られる
    • 認知症予防効果が期待できる

    それぞれの理由について詳しく解説していきましょう。

    経験者が多いので受け入れられやすい

    折り紙は、多くの利用者さんが経験したことのある遊びのひとつ。馴染みがあるため、[btp_line]レクリエーションとして受け入れてもらいやすい[/btp_line]というメリットがあります。また、介護施設の仲間と、折り紙をしながら、昔話に花が咲けば、使用者さんにとってさらに楽しいひとときとなるでしょう。

    達成感が得られる

    レクリエーションでひとつの作品を完成させると、介護施設の利用者さんは大きな達成感が得られます。ときには、折り紙をスムーズに折り進められないこともありますが、「自分で完成させたい!」という利用者さんの気持ちを大切にサポートしたいですね。

    認知症予防効果が期待できる

    折り紙はただ指先を使うだけでなく、注意力や空間認識能力、想像力など幅広い能力を必要とするレクリエーションです。そのため、[btp_line]脳が活性化[/btp_line]し、折り紙認知症予防効果が期待できるとされています。

    折り紙はどんな介護施設におすすめ?作業療法に折り紙を取り入れる施設も!

    折り紙は、前述の通り、認知症予防が期待できるとされています。リハビリのスペシャリスト・作業療法士や理学療法士による作業療法の一環として、折り紙を行う介護施設も。

    折り紙は、[btp_line]指先が動けば、誰でも楽しめる[/btp_line]ため、自立可能な方はもちろん、車いすの方が多い介護施設にもおすすめです。脳梗塞などの後遺症によって手を動かすのが不自由な方も、折り紙を行うことで、リハビリ効果が期待できます。
    準備も手軽なことから、介護施設全般におすすめのレクリエーションと言えるでしょう。

    ここからは、介護施設のレクリエーションに取り入れやすい、おすすめの折り紙作品をご紹介していきます。なかには難易度の高いものもありますが、動画投稿サイトYoutubeのリンクも合わせて掲載しますので、介護スタッフの方もぜひ挑戦してみてくださいね。

    おすすめ1.折り紙といえばまずはこれ「鶴」

    まずご紹介するのは、折り紙の定番「鶴」です。誰もが一度は折ったことがあるのではないでしょうか?「実は鶴を折ったことがない」「折り方を忘れてしまった!」そんな介護スタッフの方は、動画を参考に練習してみましょう。

    【折り紙(おりがみ)】 動物 ツルの折り方 作り方 簡単 – YouTube

    おすすめ2.折り紙上級者の方にはこちら「祝い鶴」

    「利用者さんがレクリエーションを楽しんでいない…」レクリエーション担当の介護スタッフに多い悩みのひとつです。折り紙の場合、もしかしたら難易度が合っていないのかもしれませんよ。折り紙上級者の利用者さんには、同じ鶴でも難易度の高い祝い鶴はいかがでしょうか。

    【折り紙】祝い鶴の折り方 Origami Celebration Crane【音声解説あり】 / ばぁばの折り紙 – YouTube

    おすすめ3.冬のレクリエーションに「雪だるま」

    のり・ハサミ不要!折り紙1枚で作れる雪だるまは、冬の時期のレクリエーションにぴったり。かわいらしい雪だるまが完成したら、介護施設の壁面飾りやクリスマスツリーに飾ってみましょう。折り紙で季節らしさを演出できますよ。

    折り紙 1枚で帽子とマフラー付き雪だるま [Origami]Snowman with hat and scarf(using only 1 sheet) – YouTube

    おすすめ4.バースデーカードの飾りにもぴったり「プレゼントボックス」

    折り紙1枚で作れる、リボンが付いたプレゼントボックスです。バースデーカードやクリスマスカードなど、イベントの際のカードの飾りとしても使えますよ。

    【折り紙】リボンのついたプレゼントの作り方 [Origami]Present with a ribbon bow – YouTube

    おすすめ5.複雑そうに見えて折りやすい「お星さま」

    折り紙1枚で作れるお星さまです。仕上がりの形が美しく、クリスマスや七夕の飾りにもぴったり。前述の鶴だけでなく、星の折り方にも、バリエーションがいろいろありますので、利用者さんの手先の器用さや認知能力に合わせた難易度のものを選びましょう。

    【折り紙の七夕飾り】おりがみ1枚で簡単!輝く星の作り方 – YouTube

    おすすめ6.元気に飛び跳ねる姿で思わず笑顔に「ぴょんぴょんカエル」

    できあがったあと、動く折り紙といえば「ぴょんぴょんカエル」。工程も少なく、使う折り紙も1枚だけなので、折り紙に慣れていない利用者さんにもおすすめです。折っておわるだけでなく、遊び心のある題材は、利用者さんの笑顔を引き出してくれますよ。

    【折り紙】ぴょんぴょんカエルの作り方 簡単!【音声解説あり】Origami Jumping Frog / ばぁばの折り紙 – YouTube

    おすすめ7.コロンとしたフォルムがかわいい「星の箱」

    次は立体作品をご紹介します。折り紙1枚で作れる「星の箱」は、見た目がかわいらしいうえに機能的。飴や小物をちょこっとしまうのにちょうどよいサイズです。実用的な作品は、利用者さんの興味も引きつけやすいので、ぜひお試しください。

    【折り紙箱】立体的でかわいい星の箱 その3 作り方折り紙1枚で作れます! Origami Star Box – YouTube

    おすすめ8.たくさん作って壁面飾りにも「立体の花」

    立体的な花にはさまざまなバリエーションがあるため、どのタイプにしようか迷ってしまうレクリエーション担当の方も多いのでは。今回紹介するのは、比較的工程が少なくて、折り紙に慣れていない介護施設の利用者さんも作りやすい、折り紙2枚で作る立体的な花の折り方です。できあがった花を壁一面に飾ると、華やかな壁面飾りができあがりますよ。

    【折り紙】簡単!誰でも作れる”可愛い小さな花” Pretty small flower of the origami – YouTube

    おすすめ9.折り紙8枚でできる立体折り紙「万華鏡」

    8枚の折り紙で作ったピースを繋げて作る「万華鏡」です。1枚の折り紙で作る作品より手間がかかる分、つなぎ合わせたときの達成感はひとしお。折り紙で作る万華鏡には、ピースがなんと192個必要な大がかりなタイプもあります。8枚で作るタイプに慣れてきたら、利用者さんみんなで力を合わせて大作に挑戦するのもおすすめですよ。

    【立体折り紙】簡単♪ハートで作るかわいい万華鏡(まんげきょう)の作り方 折り紙の花火【Origami 】easy! How to make a kaleidscope from hearts – YouTube

    ※192ピース使用する万華鏡はこちら

    万華鏡 – 折り紙 万華鏡 – Origami Magic star: Fireworks – YouTube

    おすすめ10.折り紙30枚でできる立体作品「くす玉」

    最後にご紹介するのは「くす玉」です。30個のパーツを組み合わせて作ります。たくさんのピースを使う立体作品の魅力は、実は、パーツひとつひとつの折り方はあまり難しくないこと。ただし、折る方向を間違えると、正しく組み立てられませんので、利用者さんに折り方を説明する際は、口頭だけでなく実物の見本を見せるなど、工夫しましょう。

    【折り紙】くす玉の折り方-30枚組み合わせVersion-白帯でアクセント – YouTube

    おすすめ11.折った後も楽しい「紙飛行機」

    紙飛行機を飛ばして遊んだ経験がある利用者さんは多いのではないでしょうか。紙飛行機といえば長方形の紙で作るイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、折り紙でも作ることが可能です。紙飛行機を作った後は、飛ばして飛距離を競うレクリエーションもできますよ。なお、今回紹介する動画の飛行機はハサミを使う工程があるので、介護スタッフは利用者さんがケガをしないように注意してくださいね。

    【簡単折り紙】よく飛ぶ 紙飛行機 How to make super airplane- YouTube

    おすすめ12.作って勝負をしよう「トントン相撲」

    お相撲さんを折り紙で作り、作ったもので勝負するのはいかがでしょうか。子供のころにトントン相撲をやったことがあるという利用者さんもいるかもしれませんね。お相撲さんが完成したら空き箱などで作った土俵の上にのせ、トントンして利用者さん同士で勝負してもらいましょう。お相撲さんは折り紙で折ると小さくなるので、大きめのサイズの折り紙で作るのがおすすめです。

    トントン相撲用「力士」折り紙”Paper sumo match”Origami-YouTube

    おすすめ13.実用的で何度も作りたくなる「小物入れ」

    小物やおやつを入れるのにぴったりな小物入れは、実用的で便利な折り紙の作品です。柄のある折り紙や、裏表で色が違う折り紙を使うと、おしゃれで個性的なものができますよ。利用者さんも作り方を覚えてしまえば、すぐに作ることができるようになるでしょう。近くにごみ入れが欲しいときには、ごみ箱としてサッと作るととても便利です。利用者さんそれぞれの活用法を考えるのも楽しいでしょう。

    【折り紙1枚】シンプルでおしゃれな箱の作り方 origami Box / fukuoriroom-YouTube

    おすすめ14.手作りだから目を引く「メダルの名札」

    メダルの形をした名札を、折り紙で手作りすると素敵ですよ。メダルの中心が空白になっているので、そこに文字を書くことができます。名前を書いて名札ができあがったらリボンを通して首からかけたり、両面テープで胸に付けたりしましょう。少し複雑そうに見えますが、1枚の折り紙で作ることができます地域などの交流会で身に付けるのもおすすめです。レクリエーションなどで優勝した利用者さんに、お祝いの言葉を書いて優勝メダルとして渡すのもいいかもしれません。

    【折り紙】名前が書けるメダル。メッセージ書けるので名札にもGood!ORIGAMI_MEDAL-YouTube

    レクリエーションを介護施設で行なうときは折り紙の題材選びがポイント!

    今すぐレクリエーションに取り入れたい、介護施設におすすめの折り紙を14作品ご紹介しました。レクリエーションで行なう折り紙の題材を選ぶ際のポイントは「難しすぎないもの」「時間がかかりすぎないもの」を選ぶことです。ご自身の介護施設の利用者さんに合った折り紙の題材を選んで、ぜひレクリエーションの時間を充実させてくださいね。

  • とろみ剤は危険?便秘になる?介護食に使う際の注意点

    とろみ剤は危険?便秘になる?介護食に使う際の注意点

    とろみ剤とは、水分にとろみをつけて嚥下しやすくするためのものです。嚥下機能が衰えた利用者さんのために介護現場ではよく使われています。しかしとろみ剤を使い過ぎると、誤嚥や脱水の危険、便秘になるなどのデメリットも。そこで今回は、介護スタッフが知っておきたいとろみ剤のメリットやデメリット、使用する際の注意点を紹介します。

    とろみ剤とはどういうものか?

    とろみ剤とは、飲み物や食べ物にとろみをつけるために使われます。主な成分は、でんぷんやキサンタンガムなどの[btp_line]増粘多糖類[/btp_line]です。

    嚥下機能が低下している利用者さんの場合、飲み物や食べ物をうまく飲み込めずに咳込んだり誤嚥したりするリスクがあります。とろみ剤は、こういったリスクをできるだけ低減し、利用者さんが飲食しやすいようにするために用いられているのです。

    また、とろみをつけることで飲食物が舌に長くとどまるようになり、味を濃く感じやすくなります。結果、とろみ剤を用いる場合は薄味でも美味しく感じられ、[btp_line]減塩につながる[/btp_line]というメリットも。

    しかしメリットがある半面、デメリットもあります。次では、とろみ剤により起こるリスクについて見ていきましょう。

    とろみ剤により起こるリスク

    とろみ剤の使用量や使い方によっては身体に悪影響を及ぼすこともあります。誤嚥予防や減塩効果が期待できるとろみ剤に、どのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

    脱水・便秘

    水分や栄養を補給しやすいようにとろみ剤を用いますが、以前のようなのどごしは体感できなくなります。のどごしの悪さから「美味しくない」と感じ、飲食の機会を減らす利用者さんも。

    飲食の機会が減ってしまうと、[btp_line]体内の水分量が減少して脱水になる可能性があります[/btp_line]。また、水分量が減ることで便秘になるリスクも高まるでしょう。

    咽頭残留による誤嚥

    とろみ剤を使えば飲食物が口からのどへ移動するスピードがゆっくりになり嚥下しやすくなりますが、その分[btp_line]粘着性も高まります[/btp_line]。そのため、とろみ剤を多めに使う、とろみ剤がうまく溶けずにダマができてしまうことなどが起きると、逆に飲み込みづらくなることも。

    最悪の場合、のどの喉頭蓋谷(こうとうがいこく)や梨状窩(りじょうか)に飲食物が残る咽頭残留が起き、誤嚥を引き起こすこともあります。

    薬の効き方が変わる

    高齢者になると服薬する機会が増える傾向にあります。嚥下機能が低下している方の服薬ではとろみ剤や服薬ゼリーを用いることが多く、特に安さや利便性を理由にとろみ剤が使われるケースも多いのだとか。

    ある大学と薬品会社との共同研究の結果によると、とろみ剤の種類によっては[btp_line]薬の崩壊時間や溶出率に大きな影響を及ぼす[/btp_line]ことが分かっています。これによって薬の効き方が変わる恐れがあるため注意が必要です。

    とろみ剤を使用する際に注意すること

    最後に、とろみ剤を使用する際の注意点について見ていきましょう。

    混ぜ方を工夫する

    とろみ剤は混ぜ方によってはダマができてしまいます。例えばコップにとろみ剤を入れて飲み物と混ぜる場合、スプーンでグルグルと混ぜるととろみ剤がコップの中心に集まることに。コップで混ぜる場合は、[btp_line]前後に撹拌させるイメージで混ぜる[/btp_line]とダマになりにくいでしょう。

    とろみを加減する

    食べ物や飲み物によってとろみのつき方が違います。食品にあわせてとろみを加減しましょう。

    また、とろみ剤を入れたときはちょうど良くても、時間の経過とともにとろみが増すことも。とろみ剤を混ぜた直後のとろみ具合ではなく、時間が経った後のとろみ具合をチェックする必要があります。

    [btp_line]利用者さんの嚥下機能によってとろみを加減[/btp_line]することも大切です。

    使い分ける

    前述したように、とろみ剤の主成分は商品によって違います。主成分の影響でとろみが早くつくものや、温度によってとろみが変化するもの、時間の経過とともにとろみが変化するものなど、さまざまです。

    また、味噌汁や牛乳などはとろみがつきにくいなど、飲食物によってもとろみ具合が変化するため、用途によって使い分けると良いでしょう。

    とろみ剤は便利なものの使い方には注意が必要

    とろみ剤は安価で手に入りやすいため、介護現場ではよく用いられます。嚥下機能が低下している利用者さんの誤嚥を防ぐために有効な手段ですが、使い方を間違うとかえって誤嚥を引き起こす危険なものになることも。また、脱水や便秘になるリスクもあるため、飲食物や利用者さんにあわせてとろみ剤の量を調整するなど、工夫して使うようにしましょう。

  • 摂食嚥下の5期モデルとは?介護職が知っておきたい食べるメカニズム

    摂食嚥下の5期モデルとは?介護職が知っておきたい食べるメカニズム

    今回のテーマは、食べ物を認識して飲み込むまでを意味する[btp_line]“摂食嚥下”[/btp_line]です。高齢になると、咀嚼(そしゃく)能力や味覚、唾液の分泌量の低下などさまざまなトラブルと向き合うシーンが増えてくるでしょう。介護施設で利用者さんの食事をサポートする際は、安全面に配慮するための知識、“摂食嚥下の5期モデル”について理解を深める必要があります。本記事では5つの段階とそれぞれの機能を解説するので、ぜひ参考にしてください。

    【摂食嚥下の5期モデル/その1】先行期

    先行期は[btp_line]“食べ物を認識し、口に入れる段階”[/btp_line]です。食べ物を認識するときには、視覚・触覚・嗅覚などの感覚が働きます。そこで「食べられる」と判断した後、食べ物を口に入れる動作へ移るのです。
    先行期には、認知機能や食欲、心理的要因、上肢の運動機能などが影響します。そのため、“食べ物を認識する”“食べ始める”という行為は、認知機能の低下や食欲不振のある利用者さんにとっては難しいこともあるでしょう。食べ物を認識しやすくする工夫を凝らしたり、上肢機能へのアプローチを考えたり、利用者さん一人ひとりの状態に合わせた解決策を探すことが大切です。

    【摂食嚥下の5期モデル/その2】準備期

    準備期は[btp_line]“食べ物を咀嚼する段階”[/btp_line]です。咀嚼は食べ物を噛む以外にも重要な機能を兼ね備えており、大きく分けて3つの役割を担っています。ここでは、準備期の“食塊形成”“消化吸収促進作用”“味覚伝達作用”について解説しましょう。

    食塊形成

    咀嚼により食べ物を粉砕し、唾液と混ぜて飲み込みやすい形へ変化させる機能。誤嚥(ごえん)や窒息のリスクを減らすために欠かせません。

    消化吸収促進作用

    咀嚼により食べ物を消化しやすいように粉砕し、唾液や胃液の分泌を促して消化吸収をサポートする機能です。きちんと咀嚼して食べ物を粉砕することは、消化不良や小腸閉塞などのリスク低減につながります。

    味覚伝達作用

    食べ物を咀嚼することで味覚を感じやすくする機能。舌だけでなく、歯と骨の間にある組織で食感を感じさせることも含まれます。食べ物の味や食感を通じて食事を楽しむために欠かせない機能です。

    【摂食嚥下の5期モデル/その3】口腔期

    口腔期は[btp_line]“粉砕した食べ物をのどへ送り込む段階”[/btp_line]です。準備期で飲み込みやすい状態にした食べ物を、舌や唇、頬を使ってのどへ送り込みます。
    口腔期で重要な役割を担うのが舌です。舌の機能が低下している利用者さんの場合、食べ物をスムーズにのどへ送り込むことができず、誤嚥や窒息につながる可能性があります。食べるときに姿勢を傾ける、舌の筋力を鍛えるなど、利用者さんの状態に合わせた対策を考えましょう。

    【摂食嚥下の5期モデル/その4】咽頭期

    咽頭期は[btp_line]“粉砕した食べ物をのどから食道へ送り込む段階”[/btp_line]です。食べ物を飲み込むための仕組みは嚥下反射と呼ばれ、自身でコントロールできるのはごく一部と言われています。そのため、嚥下反射やその他の機能が低下している利用者さんにはリハビリを行い、機能回復が十分でなければ食べ物にとろみをつけるなどの工夫が必要です。

    【摂食嚥下の5期モデル/その5】食道期

    食道期は[btp_line]“粉砕した食べ物を食道から胃へ送り込む段階”[/btp_line]です。食べ物が食道へ送り込まれたあとは、重力と食道のぜんどう運動により胃へ落ちていきます。
    重力のかかり方に影響が出るので、食後30分程度は利用者さんが横にならないよう見守りましょう。高齢の利用者さんにとっては、食べ物の逆流によりむかつきを感じるだけでなく、誤嚥性肺炎につながる可能性もあります。

    摂食嚥下の5期モデルを利用者さんのサポートに役立てよう

    摂食嚥下の5期モデルは、高齢の利用者さんにとっての[btp_line]“食べる楽しみ”[/btp_line]を長く維持するために必要な知識です。嚥下の動作を構成するのは全部で5段階。食べ物を認識する先行期、咀嚼する準備期、のどへ送り込む口腔期、食道へ送り込む咽頭期、胃へ送り込む食道期のそれぞれの特徴をふまえたうえで、利用者さんのサポートに努めましょう。

  • モーニングサージとは?寒い朝の高血圧を防ぐ方法を知っておこう!

    モーニングサージとは?寒い朝の高血圧を防ぐ方法を知っておこう!

    モーニングサージという言葉をご存知ですか?簡単に言うと、早朝に血圧が高くなることです。高血圧の一種ですが、通常の測定では気づかないことも。また、モーニングサージには、さまざまな病気のリスクが潜んでいます。そこで今回は、モーニングサージとはどういうものなのか、なぜ注意が必要なのか、予防方法などについて見ていきましょう。

    モーニングサージとは?

    人間は朝から行動できるように、少しずつ血圧が上昇するような仕組みになっています。だから「早朝に血圧が上がるのは当たり前のことでは…」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

    まずは、モーニングサージの基礎知識について紹介します。

    モーニングサージの基礎知識

    モーニングサージは、早朝昇圧型や早朝高血圧と呼ばれています。夜低下した血圧が朝目覚める前後に危険なレベルまで高くなる病気のことで、具体的には[btp_line]起床時の血圧が135mmHg/85mmHgを超える場合[/btp_line]です。

    詳しく説明すると、モーニングサージには早朝高血圧型と高血圧持続型の2種類があります。早朝高血圧は目覚める前後で血圧が上がり、高血圧持続型は就寝中もあまり血圧が下がらず早朝まで高血圧が持続するという違いです。

    モーニングサージが起きる背景

    モーニングサージは高齢者に多く、血管が硬い方に起こりやすいと言われています。また血糖値やコレステロール値が高い方にもよく見られ、なかには軽度の脳梗塞を起こしているケースもあるほどです。

    併せて注意したい夜間高血圧症

    早朝高血圧型と併せて注意したい高血圧持続型は、夜間高血圧症と呼ばれることもあります。夜間高血圧症は、[btp_line]睡眠時無呼吸症候群の方・糖尿病・腎臓障害のある方に多い[/btp_line]と言われている病気です。

    一般的には就寝中は血圧が低下しますが、高血圧状態が持続することで心臓や血管への負担が大きくなります。そのため、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるというわけです。

    なぜモーニングサージに注意が必要なのか

    モーニングサージかどうかを見極めるには、起床時に血圧測定しなければなりません。

    しかし日常生活では、血圧測定は昼間に行います。そのため、昼間測定するときには血圧が通常に戻ってモーニングサージかどうかを見つけられないケースも。こういった背景から[btp_line]仮面高血圧と呼ばれることもある[/btp_line]のです。

    また、血圧の薬を服用している利用者さんの場合、血圧がコントロールされているように見えます。結果、モーニングサージかどうかを発見しづらいという側面も。

    では、モーニングサージを見逃すとどのようなリスクが考えられるのでしょうか?
    モーニングサージの方は、そうでない方と比較すると、[btp_line]脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが3倍近くになると言われています[/btp_line]。

    脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳に影響が出る病気のことです。突然意識を失う、手足がしびれる、うまく話せないなどの症状が出て、重度の後遺症が残る場合もあります。

    心筋梗塞は、心臓の血管が詰まったり血液が流れにくくなったりすることで発症する病気です。胸に強い痛みが出る、呼吸が苦しくなる、吐き気をもよおすなどの症状が出ます。血流が止まると心臓の組織が壊死する可能性があるため、早期の対処が必要です。

    事前にモーニングサージを発見できれば、早めに対処しやすくなるでしょう。

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    モーニングサージを防ぐ方法

    モーニングサージは、健康に見える方にも潜んでいる病気です。そのため気づきにくいことが難点でもあります。早期発見はもちろんのこと、日々の生活からできる予防方法について見ていきましょう。

    食事

    塩分の摂りすぎは高血圧の原因に。人は血液中の塩分濃度が高くなると、バランスをとるために水分をためこみやすくなります。そうすると心臓へいく血液量が増えて血圧が高くなるという仕組みです。

    塩分摂取量を減らすことはもちろん、野菜・果物・乳製品を意識的に摂るようにすると良いでしょう。野菜や果物にはカリウムが含まれており、塩分を排出する役割があります。また野菜に含まれる食物繊維には、塩分の吸収を抑える効果も。

    乳製品にはカルシウムやマグネシウムが含まれており、間接的に血圧を下げる作用が期待できます。

    運動

    適度な運動には、血管を健康な状態に保つ役割があります。できれば毎日30~1時間程度の運動を行うと良いでしょう。特に、ウォーキングといった有酸素運動がおすすめです。利用者さんとのレクリエーションのなかに、簡単にできる運動を取り入れてみましょう。

    薬の服用

    食事管理や適度な運動を行っても血圧に変化がない場合は、降圧薬を用います。また、服薬しているものの症状が変わらない場合は、効果が持続する薬に変更したり服薬のタイミングを変えたりする必要があるでしょう。かかりつけの医師に相談するようにしてください。

    定期的な血圧測定

    モーニングサージの問題は、病院での検診で見つかりにくいこと。起床後1時間以内に毎日血圧を測るようにすることが望ましいです。また朝だけでなく、夜も血圧を測りましょう。夜の血圧測定は、運動・飲酒・入浴直後を避けて測定するようにしてください。

    定期的な血圧測定をして記録に残すことで、対処しやすくなるでしょう。

    寒暖差をできるだけなくす

    冬の寒さは血圧を急上昇させる原因の1つです。例えば暖かい部屋から寒いところへ行くと、血管が収縮して血圧が高くなります。血圧の上昇を抑えるためには、寒暖差をできるだけなくすことが大切です。

    • 寒暖差を防ぐには、以下のような方法が考えられるでしょう。
    • 部屋や施設内の温度を一定にする
    • トイレや脱衣所などに暖房機器を置く
    • 起床前に布のなかで手足をバタバタさせて身体を温める

    日頃から利用者さんに寒暖差に気をつけるように伝えておくのも良いでしょう。

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    ストレスを軽減する

    ストレスもモーニングサージに影響します。ストレスを感じることで交感神経が優位になり、血管を収縮させたり心拍数を高めたりして高血圧に。

    具体的にストレスを感じている場合は原因となっているストレスを排除すれば良いのですが、利用者さんが具体的なストレスに気づいていないケースもあります。寝つきが悪くなった、胃痛を起こしやすくなったなどの症状が見られたらストレスがたまっているのかもしれません。

    できるだけ利用者さんがリラックスできるような環境を整え、適度な運動や食事面のサポートなどを検討しましょう。

    まずはモーニングサージの早期発見!

    モーニングサージは、高血圧だと診断されていない方にも起こり得る病気です。通常の血圧測定では見つけづらいですが、寝起きの血圧測定を行うなど定期的に血圧を測ることで見つけられることも。日頃から食事管理・適度な運動・服薬管理・室内の温度調整を意識しつつ、定期的な血圧測定を行っていきましょう。

  • 『複合型サービス』とは?介護職が知っておくべきポイント

    『複合型サービス』とは?介護職が知っておくべきポイント

    介護報酬改定に向けて注目が集まる“新たな複合型サービス”。現行の複合型サービスとは異なる内容で、利用者さんへのメリットも大きいと言われています。今回は複合型サービスをメインテーマに、介護職として知っておきたい知識をご紹介しましょう。介護における複合型サービスの解説をはじめ、新たな複合型サービスが検討される背景や、2024年の介護報酬改定でサービスの新設が見送りとなった理由を掘り下げていきます。

    介護における複合型サービスについて

    まずは[btp_line]介護における複合型サービス[/btp_line]をチェックしていきます。

    複合型サービスとは?

    複合型サービスとは、2つ以上の介護サービスを組み合わせたものを指します。2024年の介護報酬改定に向けた新たな複合型サービスとして“訪問介護”と“通所介護”を組み合わせたものが検討されていましたが、2023年12月の審議会で見送りとなりました。
    2024年2月現在、厚生労働省に認められている複合型サービスは看護小規模多機能型居宅介護(看多機)のみ。“訪問看護”と“小規模多機能型居宅介護”を組み合わせたサービス内容です。看多機で提供されるサービスは、通い・泊まり・訪問看護・訪問介護の4つ。利用者さんの「退院した後の在宅生活に不安がある」「病状不安定期でも在宅生活を続けたい」などのニーズに対応しています。

    看多機訪問看護+小規模多機能型居宅介護
    検討中の新たな複合型サービス訪問介護+通所介護

    看多機と検討中の新たな複合型サービスは、組み合わせるサービスが異なります。そのため、これまでにない組み合わせの複合型サービスの創設、という点から今後の動向に注目が集まっています。

    新たな複合型サービスは利用者さんにどんなメリットがある?

    一つ目のメリットは、利用者さんの急なサービス変更へ柔軟に対応できることです。現行の制度では、訪問介護から通所介護へサービス変更する場合、ケアプランの見直しが必要になります。しかし、新たな複合型サービスなら一つの事業所内でサービスの切り替えが可能になり、より柔軟に対応できるでしょう。
    二つ目は、利用者さんを切れ目なくケアできることです。一つの事業所内で訪問・通所介護を提供する新たな複合型サービスでは、利用者さんの情報を共有できるため一貫してサポートできます。

    新たな複合型サービス検討の背景&見送られた理由は?

    続いて、新たな複合型サービスが検討される背景と、見送られた理由を見ていきましょう。

    新たな複合型サービスが検討される4つの背景

    【その1】訪問介護サービス利用者数の増加

    急速な高齢化が進む現代では、訪問介護サービスを利用する方が年々増加傾向にあります。さらに、2025年以降は団塊の世代が75歳以上になることもあり、訪問介護サービスのニーズはより増えていく見込みです。

    【その2】訪問介護職の人材不足

    介護業界全体でも問題視されている人材不足。訪問介護事業所においても「介護職の人手不足で対応が難しく、サービスの提供を断ることになった」というケースの報告もあり、必要な方へのサービス提供ができていない状態です。

    【その3】訪問介護と通所介護を併用する利用者さんが多いこと

    厚生労働省が2023年に発表した資料『新しい複合型サービス(地域包括ケアシステムの深化・推進)』によると、訪問介護を利用する利用者さんのうち、46.7%の方が通所介護を併用していることが分かりました。このことから、一体的にサービスを提供できる事業所へのニーズは大きいと言えるでしょう。

    【その4】同法人内で2つの事業所を運営しているケースが多いこと

    前出の厚生労働省発表の資料によると、事業所の半数以上が同法人内で訪問介護事業所と通所介護事業所を運営しています。つまり、併設の必要性を感じている介護サービス経営者が多いと言えるでしょう。

    新たな複合型サービスが見送られた理由

    見送られた理由には、「現行制度の規制を緩和すれば良いのでは」「制度の複雑化につながる」などが挙げられています。しかし、訪問介護事業所運営の実態から今後も議論が必要だと考えられているため、新たな複合型サービスの検討は引き続き行われる見込みです。

    新たな複合型サービスの今後に注目しよう

    訪問介護と通所介護のサービスを一つの事業所内で提供する新たな複合型サービス。現行の制度にはないメリットや検討されている背景に注目すれば、その必要性が見えてきます。課題や懸念点も多いのが現状ですが、新サービスの創設は今後も検討される見込みのため、介護職として“新たな複合型サービス”の動向に注目していきましょう。

  • 【介護職向け】正しい排痰ケアとは?体位ドレナージなどのポイントも解説

    【介護職向け】正しい排痰ケアとは?体位ドレナージなどのポイントも解説

    高齢の利用者さんの中には、痰が溜まりやすく、自力で排出するのが難しい方もいるでしょう。排痰ができない状態は、全身の機能低下や感染症の原因になることもあるため注意が必要です。本記事では、排痰ケアとして体位ドレナージ・タッピング・スクイージング・ハフィングについて解説。医療行為にあたらない、一般の介護職が行えるケアについてまとめました。介護の現場において排痰ケアは日常的な業務のひとつ。ぜひポイントを押さえておきましょう。

    排痰ケアが重要な理由

    排痰ケアとは、介護や看護の現場で行われる痰の排出介助のこと。主に、自力での排痰が難しくなった高齢者に対して行われます。

    痰が正常に排出されずに気道内にとどまってしまうと、息切れや咳による疲労・不眠、感染症の原因になることも。場合によっては肺炎などの合併症を併発し、全身状態の悪化を招くこともあるため、適切な頻度と正しい方法での排痰ケアが重要視されているのです。

    「排痰ケア」の3原則

    排痰ケアの基本である3原則について解説しましょう。

    湿度

    乾燥すると痰の粘性が増し、気道内にとどまりやすくなります。そのため十分に加湿し、痰の粘度を調整しましょう。一度水分量が少なくなった痰は再び柔らかくすることが難しくなるため、粘性が増す前に乾燥しないよう気を配る必要があります。

    重力

    排痰させるためには、痰を喉の奥から口側へ移動させなくてはなりません。通常、痰は重力の影響を受けやすいため、歩いたり座ったり体が動くことで移動しますが、体を動かすことが困難な場合には移動できずにとどまりやすくなってしまいます。そのため、定期的に体位を変えたり、寝たきりにならないように体を動かしたりすることで痰を移動させることが大切です。

    呼気量・呼気速度

    口側への痰の移動には、気流が大きく影響するため、痰の溜まっている部位を圧迫することで必要な呼気量・呼気速度を確保し、痰を排出しやすくします。

    【体位ドレナージ・タッピング・スクイージング・ハフィング】排痰ケアのポイント

    介護職が行う排痰ケアについて、それぞれ手順やポイントを解説しましょう。排痰ケアを行っている最中は、息苦しい様子がないかどうか、表情や顔色などもこまめにチェックすることが大切です。

    体位ドレナージ

    体位ドレナージとは、痰が溜まっている部位を上向きにしたり、高くしたりすることで、重力による痰の排出を促す方法。寝たきりの利用者さんの場合は、背側に痰が溜まりやすくなるため、前傾側臥位や腹臥位がいいでしょう。
    頻度は1日2~6回程度、1回あたり20分が目安です。このとき、クッションやバスタオルなどを使うと、体位を固定しやすくなるだけでなく、利用者さんにもリラックスしてもらいやすくなります。

    タッピング

    タッピングとは、利用者さんが咳を出そうとするときに、手のひらで痰が絡んでいる場所(背中や胸)をたたく動作のこと。タッピングには、気管支に振動を与えて痰を出しやすくする目的があります。
    たたくときのポイントは手のひらの形とリズムです。指をそろえ、手のひらでお椀のような形を作ったら、力を入れずに咳のリズムに合わせてたたいてあげましょう。

    スクイージング

    スクイージングは、利用者さんの呼気に合わせて、痰の溜まっている場所から口側に向かって絞り込むように圧迫する方法です。体位ドレナージと組み合わせることで、痰が移動しやすくなります。
    手を動かすときは、胸郭を使って肺を絞るようにイメージしてください。吸気のときは胸郭の動きに逆らわないように注意しましょう。

    ハフィング

    ハフィングとは、口を開いたまま「ハッハッ」と強制的に息を強く吐き出すことで、排痰する方法。喉元にまで移動した痰を口から排出する場合には最大量の呼気を吐き出しますが、痰がまだ口側へ移動できていない場合は、低~中程度の呼気量でゆっくりと長く吐き出すように促します。いずれにしても、利用者さんの強く息を吐く力(呼出力)が必要です。
    息を吐く力が弱い利用者さんの場合には、本人に腹壁を両手で抱え込むようにして圧迫してもらうと排痰しやすくなります。本人が難しい場合は、介護職が利用者さんの咳のタイミングに合わせて圧迫しましょう。

    「喀痰吸引」は医療行為にあたる

    排痰ケアを行っても上手く痰を排出できない場合には、「[btp_line]喀痰吸引(痰を吸引する処置)[/btp_line]」を行う場合があります。特に痰が気道に溜まり、呼吸が難しくなると窒息や呼吸困難、誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、吸引が必要なタイミングを正しく見極める必要があるでしょう。

    注意すべきなのは、「[btp_line]喀痰吸引[/btp_line]」は他の排痰ケアと違い、[btp_line]医療行為である[/btp_line]ということ。そのため、実施できるのは基本的に医師と看護師のみと決まっています。しかし、2012年の「社会福祉士及び介護福祉士法」一部改正にともない、一定の条件を満たすことで介護職も「喀痰吸引」を実施できるようになりました

    その条件とは、以下の2つです。

    • 喀痰吸引等研修を修了していること
    • 在籍する事業所が「登録喀痰吸引等事業者」として認定を受けていること

    「喀痰吸引」を介護職が行えるようになったことで、利用者さんに窒息などのリスクが高まったときに迅速に対応できるようになりました。また、「喀痰吸引」ができる介護職は現場でも評価されるため、スキルアップの指標にもなるでしょう。

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    排痰ケアのスペシャリストを目指そう!

    排痰ケアは、介護の現場でとても必要性の高い業務のひとつです。今では、医療行為にあたる「喀痰吸引」も一定の条件を満たすことで介護職も実施できるようになり、求められるスキルが増えています。利用者さんの体調や要介護度によって適切な排痰ケアは変わってくるはず。臨機応変に対応できるようになるためにも、排痰ケアの正しい知識を身につけておきましょう。

  • 【工作レクリエーション10選】準備・工程とも簡単!介護スタッフ向け

    【工作レクリエーション10選】準備・工程とも簡単!介護スタッフ向け

    遊びながら手先を動かすことができる工作レクリエーション。介護施設で過ごす利用者さんにとって、日々の楽しみのひとつではないでしょうか。この記事では、簡単にできるおすすめ工作レクリエーションを10個ご紹介。段ボールやペットボトルといった身近にある素材を活用してできるものをピックアップしました。利用者さんが楽しめるだけでなく、介護スタッフの負担も少ないレクリエーションをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

    工作レクリエーションはどういった施設でおすすめ?

    工作レクリエーションは、ある程度手先の自由が利く利用者さんに向いています。[btp_line]手先を動かす作業は脳に刺激を与える[/btp_line]ため、認知症のリハビリにもなることが特徴です。寝たきりではない認知症の方が入所しているグループホームでおすすめのレクリエーションと言えるでしょう。要支援者が利用できる軽費老人ホームやケアハウス、要介護度の軽い方が入所できる介護老人保健施設や、通所で介護が受けられるデイサービスにも適したレクリエーションです。
    また、工作が難しい利用者さんでも楽しめるように、事前に介護スタッフがある程度の工程まで作っておくなど、要介護度に合わせた工夫をすると良いでしょう

    おすすめ1:軽量で簡単に遊べる「ペットボトルけん玉」

    高齢者にとって馴染み深いおもちゃのひとつ、けん玉。実物よりかなり軽く作成できるペットボトルけん玉は、重いものを持つことが難しい方でも簡単に遊ぶことができます。ペットボトルのサイズや形状を工夫すれば、大皿、小皿と本物のように難易度をつけることが可能。玉部分も軽量になるよう、ペットボトルキャップを2つ合わせたものや、丸めたティッシュをテープで巻いたものなどがおすすめです。時間制限を設け、利用者さん同士で対決!というレクリエーションをすれば盛り上がることでしょう。事前に介護スタッフで工作しておけば、いつでもできるレクリエーションとしても活用できるので、ぜひ挑戦してみてください。

    おすすめ2:牛乳パックで簡単「手作り輪投げ」

    利用者さんが工作から参加できる簡単なレクリエーションに、手作り輪投げがあります。介護スタッフと利用者さんで協力して工作していきましょう。牛乳パックを細長くカットし、輪っかになるようテープなどで固定。ティッシュの空箱の中心に切り込みを入れ、画用紙などを丸めて作った棒を刺して固定すれば、土台の完成です。卓上でできる輪投げなので、車いすの利用者さんも参加可能。土台を置く位置を調整すれば、難易度をアップさせることもできます。投げる際は、掛け声などをかけて、みんなで楽しんでもらいましょう。

    おすすめ3:思い出として残せる「段ボールフォトフレーム」

    段ボールを使用した、フォトフレームの制作もレクリエーションにおすすめです。事前に介護スタッフが型枠を作っておけば、折り紙やフェルト玉などを使って、利用者さんに簡単にデコレーションしてもらえます。利用者さんの若い頃の写真や、家族やペットの写真など、お気に入りの1枚を入れて素敵に仕上げましょう。これまでに参加したレクリエーションで撮影した写真を入れるのもおすすめです。完成後はベッドサイドに飾るほか、ご家族へのプレゼントにも最適。思い出の1枚を素敵に彩れる工作レクリエーションです

    おすすめ4:指編みで脳トレにもOK「アクリルたわし」

    若い頃は編み物をよくしていた利用者さんも多いことでしょう。アクリルたわしは指編みで作れるため、毛糸だけ準備すれば簡単に工作できます。手先を使う作業は、脳を刺激するので認知症予防にも効果的。まずは介護スタッフが手本となり、レクチャーしていきましょう。レクリエーション後も、便利に使用できる実用性も嬉しいポイント。ご家族へのプレゼントにも喜ばれます。手先を動かせる利用者さんが多い施設で、ぜひ取り入れみてください。

    おすすめ5:牛乳パックとストローで完成「やわらか竹とんぼ」

    高齢者なら誰もが遊んだことのある竹とんぼも、牛乳パックとストローで工作できます。上手くできれば思いのほかちゃんと飛ぶものができるので、高齢者の方も夢中になれるレクリエーションです。本物より柔らかい素材でできているため、当たってケガをしてしまうという危険性が少ないのも嬉しいポイント。場所を広く確保できる場合は、誰が一番飛ばすことができるか、を競ってみるのもおすすめです。童心にかえることができるレクリエーションなので、介護スタッフも一緒に盛り上がりましょう。

    おすすめ6:高く積んでグラグラドキドキ「牛乳パックタワー」

    カットした牛乳パックを積み上げるだけというシンプルなタワーゲーム。牛乳パックは輪っかの状態のまま、さまざまな幅に切って準備しましょう。牛乳パックをカットする作業は力が必要なため、介護スタッフで事前準備しておくと安全です。高く積みあがるほど、徐々にグラグラとし始めるため、ドキドキ感も味わえます。輪っかのサイズによって違う点数をつけておけば、対戦することも可能。勝った!と思ったら制限時間直前に倒れてしまった…そんなハプニングも楽しめるレクリエーションです。

    おすすめ7:男性の利用者さんにおすすめ「メンコ」

    お菓子の空き箱や段ボールの板を切り、数枚重ねてテープや接着剤で固定するだけで完成するメンコも、簡単にできる工作レクリエーションです。特に、高齢者の男性が懐かしいと感じる遊びではないでしょうか。介護スタッフより利用者さんの方がルールを理解している場合もあるので、教えてもらいながら一緒に楽しみましょう。メンコの表面には、好きな文字やイラストを書いてもらいオリジナルメンコで勝負!個人戦、チーム戦など対戦方法を工夫すれば、ゲーム参加意欲を掻き立てることができるかもしれません。

    おすすめ8:コミュニケーションのきっかけになる「糸電話」

    糸電話を使うレクリエーションは、利用者さん同士でコミュニケーションをとるきっかけになり高齢者施設で人気です。糸電話は紙コップとタコ糸で作ります。紙コップを2つ用意し、底に爪楊枝で穴をあけましょう。紙コップに穴をあける工程は、爪楊枝の先が指などに刺さると危ないため、介護スタッフが行いましょう。あけた穴にタコ糸を通し、結んだり爪楊枝で固定したりして2つの紙コップをつなげると糸電話の完成です。利用者さんには、完成した糸電話に絵を描いたり飾りをつけたりしてもらうと、オリジナルの作品として楽しんでもらえるでしょう。糸電話で伝言ゲームをするなど、ゲームに活用するのもいいですね

    おすすめ9:絵ハガキ作りにもピッタリ「紙スタンプ」

    紙タオルや段ボールを好きな形に切り、切ったものをスタンプにして楽しむ工作レクリエーションです。好みの形の紙スタンプを作ったら、絵の具をしっかりとのせ、画用紙やハガキに押し付けましょう。季節のモチーフを全員で作り、大きめの画用紙に押して一つの作品に仕上げても良し、ハガキに押して大切な方への絵ハガキにしてもらうも良し。筆で絵を描くのとは異なる風合いが楽しめますよ。ハサミを使うのが難しい利用者さんには介護スタッフがサポートしましょう。

    おすすめ10:シンプルな作業で個性あふれる作品を「布リース作り」

    100円ショップなどに売っている発泡スチロールのリースと編み物用の棒針、5センチ角にカットした布でリース作りが楽しめます。作り方は、発泡スチロールの台の上に布をのせ、布の真ん中を棒針で刺して台に押し込んでいくというシンプルなもの。そのさい、布にボンドをぬっておけば布を固定しやすくなります。用意する布の色や質感によって雰囲気の異なる作品を作ることができ、七夕やクリスマスなどのモチーフを飾れば季節の工作レクリエーションにもなるでしょう。丸い発泡スチロールを土台にすればかわいいボール型の置物にもなります。介護スタッフがサポートすれば片麻痺のある利用者さんにも参加してもらえるため、さまざまな介護施設で活用できるレクリエーションと言えるでしょう。

    https://www.youtube.com/watch?v=BFGel4_qH4Q

    工作レクリエーションで心も身体も元気になろう

    作る工程から参加できる工作レクリエーションは、完成した!という達成感から充実感へつながりやすいと言われています。普段生活しているだけでは味わえない充実感は、心の健康にも良い影響を与えるでしょう。また、高齢者の方でも扱いやすい制作物が工作できるのも嬉しいポイント。手軽に工作できるレクリエーションをお探しの介護スタッフの方は、この記事を参考にお試しください。

  • 【オムツ介助の注意点】介護職が知っておきたい負担軽減の方法とコツ

    【オムツ介助の注意点】介護職が知っておきたい負担軽減の方法とコツ

    オムツ介助は介護で避けられないケアのひとつです。しなければならない動作に加えて注意点が多く、慣れない排泄物の処理に苦手意識を感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、オムツ介助を負担なくスムーズに進めるための方法やコツ、これだけは押さえておきたい注意点などをまとめて解説します。オムツの処理ばかりにとらわれていると忘れてしまいがちな注意点ばかりなので、改めて確認しておきましょう。

    【オムツ介助の注意点】負担に感じる理由は?

    介護スタッフがオムツ介助を負担に感じる理由は大きく分けて3つあります。詳しく解説していきましょう。

    介護スタッフの身体的負担

    オムツ介助は夜間も含めて、1日でひとり当たり5~10回、もしくはそれ以上の回数を行うことも。また介護スタッフには、オムツ介助が必要な利用者さんの状態によって、オムツを履いてもらうために身体を持ち上げる動作や、身体の向きを変える動作などが求められます。
    オムツ介助において、介護する側が睡眠不足で体調を崩さないようにする点や、体力が必要となる点が、介護スタッフが負担を感じやすい部分です。

    利用者さんの精神的負担

    オムツ介助は人の尊厳に関わるデリケートなケアのため、[btp_line]「恥ずかしい」「申し訳ない」「失禁を知られたくない」[/btp_line]など、利用者さんの精神的負担は計り知れません
    また、夜間の交換があると利用者さんもしっかりと眠ることができず、体調を崩しやすくなることもあります。
    オムツ介助は、利用者さんにとって精神的負担とともに身体的負担も抱えてしまう作業なのです。

    排泄物の処理が苦手

    排尿・排便そのものが起因する負担もあります。尿は時間の経過とともにアンモニア臭がきつくなりますし、排便は見た目・臭いのどちらも慣れないものなので処理は苦手、という介護スタッフは多いのです。

    【オムツ介助の注意点】負担を軽減する方法をチェック

    両者に負担はあるものの、オムツ介助は必要なことです。ここからは、オムツ介助の負担を軽減する方法と注意点を3つご紹介します。簡単な事前準備で改善できることばかりなので、すぐに取り入れてみてください。

    臭い対策をしっかりする

    まずは排泄物の臭い対策をしておきましょう。すぐできる臭い対策には、窓を開けて換気・空気清浄機や消臭剤の設置といった方法があります。また、防臭効果のあるオムツ袋に入れて処分するとき、新聞紙やビニール袋などで二重に包んでから処分するのも効果的です。
    オムツ介助をする際には、利用者さんにあからさまに対策していることを気付かれないように意識しましょう。


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    排泄回数や時間を把握する

    利用者さんの排泄回数や時間を把握するとオムツ介助の回数が少なくなるため、介護スタッフだけでなく利用者さんの負担も減ります
    介助さえあればトイレで排泄できる場合、介護スタッフがオムツの処理をする必要がなくなり、利用者さんの生活の質も向上するでしょう。また、必ずオムツ介助が必要な場合、毎日決まった時間に実施されるとわかれば気持ちの整理がつき、介護スタッフも慌てることなくオムツ介助ができます。
    夜間の排泄が気になる場合、寝る前の水分量の調節や日中のうちに排便ケアをしてスッキリしておくのも有効な方法です。
    オムツ介助の回数を少なくする場合、オムツが濡れていなくとも適宜交換することが注意点として挙げられます。皮膚がオムツ内の湿気に刺激され、皮膚病や感染症を引き起こしてしまう場合があるからです。吸収力のあるオムツを使用する場合には、特に注意しておきましょう。

    漏れや身体への食い込みがないようにする

    身体に合わせたオムツを使用し、漏れや身体への食い込みがないようにすることも大切です。オムツが身体に合っていなければ、オムツが擦れて皮膚トラブルに繋がったり、漏れてしまってオムツ介助により負担がかかったりと、利用者さんと介護スタッフどちらにもデメリットが生じます。排泄量やギャザーの幅などを考慮し、利用者さん一人ひとりに合ったオムツを用いましょう。
    注意点は、サイズの合ったオムツを使っていても、テープ位置など正しい使用方法がとられていないと漏れや食い込みが起こってしまうということ。テープの貼り方、フィット感、オムツと身体の中心が合っているかという点も確認しておきましょう。

    【オムツ介助の注意点】スムーズに進めるコツ

    ここからは、オムツ介助をスムーズに進めるコツをご紹介します。前述したオムツ介助の方法や注意点と併せて実践してみてください。

    声かけで利用者さんと連携を

    オムツ介助は力勝負です。利用者さんへ声をかけて連携をとり、サポートしてもらうようにしましょう。声かけは、介護スタッフの身体的負担を減らすだけでなく、利用者さんの羞恥心や罪悪感を払拭する手立てにもなります


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    利用者さんの健康状態やプライバシーに気を配る

    手早くオムツ介助をするためには、利用者さんのプライバシーを守りながら健康状態を的確にチェックすることが必要です。
    陰部の状態や皮膚の発色といったポイントを確認することに加え、今日の飲食物や使用した薬などを把握しておくと、排泄物が変わっているときに異常がすぐわかります。
    また、オムツに対して抵抗感がある方は、言葉ひとつでオムツを拒否して勝手に脱いでしまうなど、介護スタッフの負担が増えてしまうことも。「紙パンツ」「尿パッド」など言葉を変えてみる、他の利用者さんにオムツ交換をすることが気付かれないようにするなど、利用者さんの尊厳とプライバシーを守りながら行いましょう。

    段取りが何より大切

    オムツ介助をスムーズに進めるためには、[btp_line]とにかく段取りが大切[/btp_line]です。介助しやすいようにベッドの高さを変える、臭いがこもらないよう換気する、使用済みオムツをすぐに処分できるよう新聞紙やビニール袋を広げて準備しておくなど、物品準備と環境整備を行っておきましょう。また、利用者さんへ今からどういう流れでオムツ介助をするか一言伝えておくだけで、利用者さんが心の準備できるだけでなく、オムツ介助する際に身体を動かしてもらえるなど連携がスムーズに進みます

    オムツ介助を両者の負担なく進めるためにコツと注意点を確認しておこう

    オムツ介助を利用者さんと介護スタッフ両者の負担なく進めるためには、段取りや手順といったコツを押さえて行うことが大切です。また、プライバシーや健康面への配慮、利用者さんそれぞれに合わせたオムツ介助を行うなど、注意点を踏まえておくと、よりスムーズに実施することができます。今回ご紹介したのはオムツ介助にすぐに取り入れられるポイントばかりなので、早速次回から実践してみてはいかがでしょうか。

  • 回想法を活かした認知症リハビリとレクの実践方法

    回想法を活かした認知症リハビリとレクの実践方法

    昔の写真や音楽などを活用する“回想法”。介護施設では、認知症の利用者さんへのリハビリとしてレクリエーションに取り入れられています。認知機能が低下すると、日常生活に支障が出て不安を感じる利用者さんもいるでしょう。そこで今回は、回想法の認知症リハビリへの効果、回想法を取り入れたレクリエーションの実例をご紹介します。介護施設で回想法を実施する際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

    回想法とは?

    回想法は、[btp_line]認知症のリハビリに用いられる心理療法[/btp_line]です。昔懐かしい写真・音楽・馴染みのある道具などを使い、見て、触れて過去の経験や思い出を語り合います。回想法では利用者さんが過去を思い出すためにさまざまな“物”を使うこともありますが、会話のみで行うことも可能。語り合う相手とコミュニケーションを取りながら、分かち合うことで充実した時間を過ごすのが回想法の狙いです。
    [btp_line]回想法は個人でもグループでも実施できる[/btp_line]ので、介護施設のレクリエーションに取り入れやすいと言えます。認知症リハビリとしてはもちろん、コミュニケーションを促すことを目的に実施するのもおすすめです。

    認知症リハビリへの効果

    続いて、回想法が認知症リハビリにもたらす効果を解説します。

    【認知症リハビリへの効果その1】自己の再確認

    回想法で過去を思い出すと、これまで歩んできた人生や自身の存在について再確認する機会を作れます。高齢になると、今置かれている状況や周囲と自身の関係性を見失い、不安になることもあるでしょう。利用者さんの“自己の再確認”のきっかけになることは、回想法で期待できる効果のひとつと言えます。

    【認知症リハビリへの効果その2】昔~未来をつなぐ

    昨日から今日、さらに明日、といった時間の流れは、認知症により見当識が混乱することもあります。回想法で時間の流れをたどることは、認知症の利用者さんが“昔~未来をつなぐ”効果も期待できるでしょう。

    【認知症リハビリへの効果その3】自信と希望を取り戻す

    認知症リハビリの効果として、“自信と希望を取り戻す”ことも期待できると言われています。認知症を患うと、自分でできることが減ったり、失敗が多くなったりすることから、情けなさや失望を感じる方もいるでしょう。過去を思い出すことで多くを成し遂げてきた自身の人生を振り返れば、[btp_line]明日への活力を見出すことができます[/btp_line]。

    【認知症リハビリへの効果その4】相互理解を深める

    同世代を生きる利用者さん同士で交流し、相互理解を深めることも効果のひとつです。共通の話題で盛り上がれば、不安や孤独感が和らぎ、自分の話を聞いてもらえる満足感も得られます。

    回想法を介護施設で行う場合のポイント

    回想法を介護施設で行う場合は、秘密保持や本人の尊厳を守ることなど、いくつか注意すべきポイントがあります。

    <回想法の基本事項>

    • 秘密保持
    • 本人の尊厳を守る
    • タブーに触れない
    • 無理強いしない
    • 気持ち良く終える

    これらの基本事項をふまえたうえで、利用者さんが充実した時間を過ごせるよう配慮しなければいけません。特に、利用者さんのプライベートにおいて重要な話題に関しては、介護職員同士で情報を共有し、プライバシーの保護に配慮することが大切です。回想法の実施中に利用者さん同士で論争が起きそうな場合は、適度なタイミングで話を切り上げたり、話題転換をしたり、介護職員がフォローするといいでしょう。

    回想法を取り入れたレクをご紹介!

    回想法を取り入れたレクリエーションはいくつもありますが、ここでは2つの実例をご紹介します。

    【回想法を取り入れたレクその1】“昔遊び”の再現

    お手玉や花札、あやとりなどを使って“昔遊び”を再現します。道具を手に取って遊ぶだけでなく、遊び方や道具に関する思い出を語り合うとより盛り上がるでしょう。「よく遊んだのはいつ頃?」「どんな遊び方が好きだった?」と、介護職員が話題提供するのもおすすめです。

    【回想法を取り入れたレクその2】写真や曲で“昔クイズ”

    昔懐かしい写真を見せたり、曲を流したりするクイズ形式のレクリエーションです。利用者さんがクイズに回答する際は、合わせてエピソードもたずねると話題が広がります。集団レクリエーションとして楽しめるので、介護施設で取り入れやすいでしょう。

    回想法を取り入れてみよう

    回想法は、認知症リハビリに効果が期待できる手法のひとつです。自己の再確認や相互理解を深めるなどの効果をふまえたうえで、介護施設でどのように取り入れれば良いか考えてみましょう。回想法についてはこちらの記事でもご紹介しています。


    回想法を取り入れたレクリエーションを実施する場合は、基本事項や配慮すべきポイントにも注目して行ってください。
  • 広島・訪問美容「ハーブヘア」が開催する無料求人説明会をQ&Aで解説!

    広島・訪問美容「ハーブヘア」が開催する無料求人説明会をQ&Aで解説!

    訪問美容「ハーブヘア」は、外出が難しい高齢者や障がいのある方などのために、美容師や理容師が自宅や施設などを訪問して施術を行う訪問美容サービスを展開。より多くの利用者さんを笑顔にするべく、普段から訪問美容に携わる美容師・理容師の求人と施術レベルの向上に力を注いでいます。今回は「ハーブヘア」が広島市で開催した、訪問美容に興味を持つ美容師や理容師のための“無料説明会”について解説!働く魅力や職場の雰囲気についてまとめました。

    訪問美容師が活躍中!広島の「ハーブヘア」が行う無料説明会とは?

    訪問美容事業を手掛ける「ハーブヘア」とは?

    「ハーブヘア」は広島市の「しあわせづくり株式会社」が運営している事業。外出が難しい利用者さんのために、美容師や理容師が自宅や施設に訪問して、カットやカラー、パーマといった[btp_line]美容サービスを提供[/btp_line]しています。

    なお「しあわせづくり株式会社」は訪問美容「ハーブヘア」をはじめ、訪問介護サービスや家事支援サービスなど、主に高齢者や障がいのある方をサポートする多彩な事業を展開。2023年には、障がい者グループホームをオープンするなど、さらにサービスの幅を拡大させています。

    ▽しあわせづくり株式会社の概要はこちら

    無料説明会を随時開催中!就職説明会とはどう違う?

    「ハーブヘア」は、2023年に広島市安佐南区と東広島市西条の2ヶ所で、[btp_line]美容師・理容師に向けた無料説明会を開催[/btp_line]しました。なお、対象者はサロン勤務・自営業問わず、現役で活躍している方からブランクがある方、施術経験はなくても免許を保有している方までさまざまです。

    就職説明会とも似ていますが「ハーブヘア」が行う無料説明会は、より参加者との距離が近いのが特徴。“訪問美容”について、まずは知ってもらうことを目的としており、少し興味があるという程度でも気軽に参加しやすいのがポイントです。履歴書は不要で、普段着での参加もOK。[btp_line]就職説明会よりもリラックスした雰囲気[/btp_line]で開催されています。

    訪問美容「ハーブヘア」の無料説明会をQ&Aで深掘り!

    無料説明会では、具体的にどのような話が聞けるのでしょうか?無料説明会を担当されている池田さんと、訪問美容師や広報として活躍している大隅さんにインタビューしました。

    池田さん/大隅さん

    「ハーブヘア」で現役訪問美容師として活躍する池田香奈子さんは、2016年に「しあわせづくり株式会社」に入社。当時は子育てと介護の両立で忙しく、勤務時間の融通が利きやすいパートとして働いていたそう。数年後、介護をしていた家族の施設入所が決まったことをきっかけに、社員へキャリアアップ。その後もライフスタイルの変化に合わせて柔軟に働き方を変えながら、チーフ、主任、部長へと昇格し、活躍されています。

    もうお一方、大隅さんのプロフィールは大隅さんのインタビュー記事で詳しくご紹介しています。

    ▽大隅さんのインタビュー記事はこちらから!

    訪問美容「ハーブヘア」での働き方について詳しく教えてください!

    [btp_box]池田さん
    「『ハーブヘア』では、自分が決めた時間の中で勤務することができます。例えば、子供の部活動があるから、土日は絶対休みたいという方ももちろんOK!まずは希望する働き方を自由に聞かせてもらいたいです」[/btp_box]

    「ハーブヘア」では多彩な働き方が認められており、一般的な美容室勤務では珍しい土日休みも取得可能!プライベートを優先しながら、以下のように無理のない範囲で働けるのが特徴です。

    [btp_box back=”on”]・仕事の範囲や訪問エリアが適宜相談できる
    ・子供が学校に行っている間だけの短時間勤務も可能
    ・フルタイムやWワークもOK
    ・社員登用制度あり
    ・長いブランクがあっても受け入れ可能[/btp_box]

    訪問美容師として働く際に必要なものは?

    [btp_box]池田さん
    「ハサミやバリカン、ブラシ、ドライヤーなどの備品は自分で用意してもらっています。美容師・理容師にとっては、やはり使い慣れたものが一番なので。ですが、そのほかの専用クロスやエプロンなど、業務上必要な消耗品は会社から支給しています」[/btp_box]

    「ハーブヘア」では、各自で用意するものは必要最低限に抑えているとのことですが、通勤はどのようなスタイルになるのでしょうか?

    [btp_box]池田さん
    「基本的にはマイカーを持ち出せる方を対象としていますが、過去には公共交通機関を利用したり自宅周辺のエリアを担当したりなどで対応した例も。訪問美容に少しでも興味があれば、マイカーがない方もぜひ一度ご相談ください」[/btp_box]

    [btp_line]働きたい気持ちがある方をサポートしてくれる[/btp_line]のが「ハーブヘア」の魅力。万一自家用車を保有していなくても、気軽に相談してほしいと池田さんは話してくれました。

    一般的な美容室と訪問美容の大きな違いは?

    [btp_box]大隅さん
    「訪問美容の利用者さんは、高齢の方以外に寝たきりの方や車いすの方、心身に障害がある方などさまざま。快適に過ごしていただけるよう、利用者さんの体調や気持ちを汲み取りながら施術を行う必要があります」[/btp_box]

    また、施術場所はご自宅や施設といった場所ですが、お花やアロマなどを用いた装飾で、美容室さながらの心地良さを提供するための配慮も求められます。

    ▽訪問美容「ハーブヘア」が提供するサービス詳細はこちらから!

    訪問美容「ハーブヘア」ならではの職場の魅力は?

    [btp_box]池田さん
    「『ハーブヘア』で働くスタッフの多くは子育て世代です。小さな子供がいる場合、急な発熱で保育園や幼稚園から会社に電話がかかってくることも少なくありません。そんなときは、もちろん勤務を途中で切り上げることが可能。ほかのスタッフが対応するなどで、カバーできる体制を整えています」[/btp_box]

    急遽早退や欠勤しなければならない場面でも状況を理解してもらいやすいのは、精神面での負担軽減にもつながります。

    [btp_box]大隅さん
    「『ハーブヘア』は広島市の訪問美容業界内で知名度が高く、依頼が豊富にあります。子供の病気などによる急な休みにも対応でき、やる気次第でどんどん経験を積むことも可能です」[/btp_box]

    【求人】訪問美容「ハーブヘア」の無料説明会は今後も開催予定

    「ハーブヘア」では、今後も美容師・理容師を対象にした無料説明会を開催する予定があるそう!

    無料説明会の反響は?

    「訪問美容を多くの方に知ってもらいたい」という目的で開催されている無料説明会ですが、実際に参加者の採用にもつながっています。今後も2ヶ月に1回程度の頻度で、さまざまな地域での開催を目指しているそう。
    美容専門学校での実施も視野に入れるなど、「ハーブヘア」では引き続き採用活動に力を入れていく方針です。開催が決まり次第インスタで告知されるそうなので、気になる方はぜひチェックしておきましょう!

    訪問美容が気になる方には「訪問美容養成スクール」もあり!

    「ハーブヘア」では、訪問美容サービスを提供できる美容師・理容師を育成するための[btp_line]「訪問美容養成スクール」の運営[/btp_line]も行っています。スクールでは、座学や演習、現場での実技などによって、実際に訪問美容に即活かせるスキルを習得することが可能です。

    なお、スクール修了後は「ハーブヘア」に入社する以外に、パートナー・フリーランスとして契約する道もあります。必要に応じて仕事を紹介してもらえるため、Wワークを目指す方などにぴったりです。

    【求人】訪問美容(美容師・理容師)の採用情報をチェック!

    「ハーブヘア」は、ライフスタイルの変化に合わせて働き方を柔軟に変更できるのが大きな魅力。理想とする働き方は人それぞれですが、「ハーブヘア」なら自分らしく活躍できる環境が整っています。

    [btp_box]大隅さん
    「訪問美容初体験の利用者さんの中には、カットしてさっぱりした途端『気持ち良かった』と前向きになられる方も多くいます。訪問美容サービスならではの声掛けや細やかな気遣いが、利用者さんの満足度につながっていると感じています。私たちと一緒に訪問美容のプロとして活躍してみませんか?お待ちしています」[/btp_box]

    訪問美容「ハーブヘア」の魅力をさらに知りたい方は無料説明会へ!

    広島市では業界内の知名度が高いとはいえ、まだまだ訪問美容「ハーブヘア」について知らない方も多いはず。実際に無料説明会から入社を決めた方がいるように、「ハーブヘア」は知れば知るほど魅力の多い事業です。本格的に就活していなくても、気軽に参加しやすいのが無料説明会のメリット!美容師・理容師の免許をお持ちの方で、今後新しい仕事にチャレンジしようと考えている方は、ぜひ無料説明会に参加してみてください。

    【しあわせづくり株式会社】

    所在地 広島市安佐南区西原3-11-1-1
    電話番号0120-931-814(お問い合わせ用フリーダイヤル)
    公式HPhttps://www.herb-hair.com/
    ハーブヘア公式サイトhttps://www.herb-hair.com/訪問美容/
    Instagram@herb___hair

    ▽訪問美容「Herb Hair」公式LINEはこちらから

  • 【高齢者の排泄ケア(コンチネンスケア)】介護職が知っておきたいポイントは

    【高齢者の排泄ケア(コンチネンスケア)】介護職が知っておきたいポイントは

    介護の仕事において、排泄ケアは欠かせない仕事のひとつです。しかし、本来なら一人で行うはずの排泄がうまくできなくなることは、利用者さんにとって尊厳に関わるデリケートな問題になります。そのため、本人のプライバシーと自尊心を尊重しつつ、適切なケアを提供しなければなりません。今回は、排泄ケアで介護職が知っておきたいポイントを確認していきましょう。

    排泄ケア(コンチネンスケア)とはいったい何?

    排泄ケアについて詳しく確認していきましょう。

    排泄ケア(コンチネンスケア)とは

    排泄ケアは、別名コンチネンスケアと呼ばれることもあります。コンチネンスとは排泄がきちんとコントロールできる状態を表す言葉。よって、排泄ケア(コンチネンスケア)とは、快適な排泄ができるようサポートし、排泄にまつわるトラブルをできるだけ改善、予防することです。

    加齢とともに日常生活動作能力が衰えてしまうのは避けられない自然の流れですが、誰しも認めたくないことでもあります。特に失禁などの排泄障害は、自尊心を傷つける出来事です。「トイレが近くて不安だからできるだけ外出しない」など、生活範囲を狭めるきっかけになることもあり、生活の質の低下につながります。

    排泄ケアにはさまざまなアプローチ方法があり、原因に見合った対処法により改善を図ることも可能です。

    排泄ケア(コンチネンスケア)の流れ

    トイレの声かけや同行で排泄できる段階から、トイレに誘導しないとできない、おむつとの併用が必要というように、一般的に[btp_line]排泄障害は段階的に進行していきます[/btp_line]。そこで重要になるのが、利用者さんそれぞれの状態の見極めです。利用者さんにとってどの排泄方法が適しているのかを判断し、どこまでできるのか、どこまで介助するのかを明確にしておく必要があります。

    排泄ケア(コンチネンスケア)で重要なポイントは

    排泄ケアで重要なポイントについて、詳しく確認していきましょう。

    プライバシーを確保できる排泄環境を整える

    介助しなければならない場合であっても、排泄している様子が周りの目に触れないようプライバシーが確保できる排泄環境が理想です。例えば手すりがあれば、利用者さんのサポートになり、介助の負担も軽減できます。ポータブルトイレを使う場合も、カーテンなどで仕切ってリラックスできる空間を作りましょう。

    加えて、転倒などの事故が起きないよう、段差をなくす、ドアは引き戸もしくは外開きにするなど、安全に配慮した空間にすることも大切です。

    排泄ケア時の声かけや視線に気を配る

    排泄介助の間は、楽しい会話を意識するのが良いでしょう。見られていることを意識させないよう、排泄中の視線にも気を配る必要があります。何か異常がないか判断するために排泄物や皮膚をチェックする必要がありますが、排泄物の量や臭いについての言及は避けておきましょう。

    できるだけ自分でやってもらう

    利用者さんの自立排泄を促すため、手を出し過ぎないようにすることも大切です。トイレに座る、ズボンの上げ下ろしなど、自分でできる部分は手伝わず見守るようにしましょう。そのためには、利用者さんの状態を正しく見極めなくてはなりません。会話ができる利用者さんなら、どこまでサポートするべきか話し合っておくのがおすすめです。

    排泄サイクルを把握しておく

    利用者さんの排泄サイクルを把握しておくことも大切です。トイレに誘導するタイミングをある程度決めておくなどルーティン化すると、失敗の頻度も減らせるかもしれません。

    利用者さんの排泄サイクルを把握できるよう排泄記録をつけるのもひとつの方法です。排泄のタイミングやかかる時間、量、状態を記録してスタッフ間で共有しておけば、トイレに誘導するタイミングもつかみやすくなるでしょう。

    利用者さんを急かさない

    加齢により腹圧が弱まると、トイレに座っているのになかなか用が足せないこともあります。しかし、利用者さんを急かすような言葉かけをするのはNGです。プレッシャーがかかってしまったり、トイレに行くことを嫌がるようになってしまったりすることもあるかもしれません。焦らないような声かけを意識して、出るまで待ってあげましょう。

    こまめな水分補給を促す

    利用者さんの中には、排泄介助への申し訳なさから水分を控えようとする方もいます。しかし、きちんと水分補給しておかないと、脱水症状や便秘になってしまうこともあるかもしれません。水分を控えることがないよう、こまめに水分補給を促しましょう。

    ▽関連記事

    排泄ケア(コンチネンスケア)にまつわる民間資格3つ

    [btp_line]適切な排泄ケアができるようになるため、資格取得を目指す[/btp_line]のもひとつの方法です。排泄ケアにまつわる代表的な民間資格を3つご紹介します。

    排泄機能指導士

    排泄機能指導士は、NPO愛知排泄ケア研究会と名古屋大学排泄情報センターが実施する認定資格です。全10回の講習会を受け、試験に合格すると排泄機能指導士として認定されます。排泄機能指導士は、適切な排泄ケアを行うことに加え、尿失禁にまつわる技能も備えた存在です。介護や看護の現場で広く活躍できるでしょう。

    コンチネンスアドバイザー

    コンチネンスアドバイザーは、排泄ケアのスペシャリストであることを認定する資格。日本コンチネンス協会が認定する排泄ケア専門員(コンチネンスケアワーカー)のトップにあたります。排泄ケアの教育や啓発にも貢献し、排泄ケアの重要性を広める役目でもある存在です。

    おむつフィッター

    「おむつフィッター」は、排泄用具の情報館むつき庵が行う認定資格です。3級、2級、1級の3段階があり、おむつフィッター研修を受講しテストに合格すると、おむつフィッターの認定を受けることができます。おむつだけでなく、医療や住環境、食事といった広い視点から、排泄にまつわる困りごとに対応できる排泄ケアのスペシャリストです。

    利用者さんの尊厳を守る排泄ケアを提供しよう

    適切な排泄ケアは、利用者さんの尊厳を守るために欠かせないポイントのひとつです。プライバシーや羞恥心に配慮しつつ、安心して排泄できる状態を整えることが、介護職の役目。急かしたり手を出し過ぎたりすることのないよう、利用者さんそれぞれの状況に合わせて、必要な排泄ケアを提供することが大切です。

  • 【座ってできる運動】介護レクリエーション14選

    【座ってできる運動】介護レクリエーション14選

    介護施設で働く職員にとって、レクリエーションの内容を考えることも重要な仕事です。利用者さんには車いすの人や体を自由に動かせない人などがおり、それぞれの状況は異なります。そこで、今回ご紹介するのは、多くの利用者さんが参加できる、座ってできる運動。椅子に座った状態なら転倒するリスクも少なく、安心して取り組むことができるはず。介護施設で座ってできる運動を取り入れて、利用者さんが元気に過ごせるようサポートをしていきましょう。

    椅子に座ったままできる運動はどんな施設におすすめ?

    椅子に座ったままできる運動は、車いすや足元がおぼつかない[btp_line]利用者さんでも参加でき[/btp_line]、座っている安心感から[btp_line]集中して取り組むことができる[/btp_line]のが大きな特徴。レクリエーションを楽しめることで、活力にもつながるはずです。またスタッフ目線で考えても、レクリエーション中のケガや転倒のリスクが少なく、見守りに注力しすぎることもありません。

    座ってできる運動は、

    • 老人保健施設(老健)
    • グループホーム
    • 介護付有料老人ホーム
    • 通所介護
    • 通所リハビリテーション

    と、[btp_line]どんな介護施設でもおすすめ[/btp_line]です。

    また、個人単位でできる体操であれば、訪問リハビリテーションや在宅介護支援事業所など、自宅に赴くような介護施設においても、座ってできる運動をレクリエーションとして、気軽に取り入れることができるでしょう。

    座ってできる運動1.グーパー体操

    「手を前に突き出したときはパー、胸元に置いたときはグーにする」これを合図とともに入れ替えて繰り返すのが、グーパー体操です。慣れないうちは上手くできない利用者さんも多いはず。慣れてきたらパーとグーを入れ替えたり、歌のリズムに合わせたりすると、難易度が高くなり盛り上がるでしょう。

    座ってできる運動2.ボールを使ったストレッチ

    椅子に座ったままできるストレッチもたくさんあります。今回ご紹介するのは、ボールを使って内ももの筋力を鍛えるストレッチです。ボールはバレーボール大の柔らかいもの。椅子に浅く座って膝にボールをはさみ、ボールを中心に向かって押すように力を入れて5秒キープしたら、ボールを落とさないように両膝の力を抜きます。これを数回繰り返してもらいましょう。

    座ってできる運動3.旗揚げゲーム

    号令に合わせて紅白の旗を上げ下げする旗揚げゲームは、反射神経や判断力を養うことにつながります。旗は新聞紙とテープを使って簡単に作ることもできますよ。色の違いがはっきり分かるのであれば、旗でなくても構いません。利用者さんに旗を配ったら、「赤上げて、白下げて」と、指示を出していきましょう。はじめはゆっくりと指示を出し、徐々にテンポを早めていきます。ひっかけるような指示を加えると、盛り上がるはず。失敗したら脱落して、最後の1人になるまで続けると、ゲーム性が高まります。

    座ってできる運動4.輪投げ

    単純だけど盛り上がるのが、輪っかを投げる力と目標物を狙う集中力が必要になる輪投げです。用意するものは、輪っかと目標物。目標物はペットボトルや洗濯バサミ、人形など、何でもOKです。目標物を並べ、輪っかが入った数をみんなで競います。目標物の距離に応じて、あらかじめ点数を振っておくのもいいでしょう。難易度を上げて、輪っかを投げる手を右手のみ、左手のみと、制限をつけるのもおもしろいかもしれません。

    座ってできる運動5.風船バレー

    風船を使ったバレーボールは、適度な運動にもなりケガのリスクも少ないおすすめの運動。用意するものは風船のみ。利用者さんに円になって座ってもらい、その状態で風船を落とさないように打っていきます。風船はゆっくり落ちてくるため、元気な利用者さんには物足りないこともあるかもしれません。難易度を上げるため、しりとりをしたり風船に書かれた文字を当てたりと、脳トレを交えてみるのもおすすめです。

    座ってできる運動6.ボーリング

    レクリエーションの定番ボーリングも、座ったまま行うことができます。水を入れたペットボトルをピンとして並べ、その直線状に置いた椅子に座ってもらいましょう。座ったままボールを転がし、倒したピンの数を競います。椅子とピンの間に障害物としてさらに椅子を置いたり、ピンごとに点数を決めたりするのもいいでしょう。ペットボトルなら、水の量で重さを調節できるのもポイント。利用者さんのレベルに合わせて調節してください。

    座ってできる運動7.玉入れ

    運動会でおなじみの玉入れも、レクの定番です。チームごとに円になって座ってもらい、その中央にカゴを設置。そのカゴをめがけて玉を投げてもらい、入った数を競います。カゴを逆さに持った傘にするのもいいでしょう。傘を動かすことで、難易度もアップします。カゴや傘を大きくしたり小さくしたりと、バリエーションに変化を持たせることもできます。

    座ってできる運動8.タオル綱引き

    足指の筋力は、普段なかなか鍛えるのが難しい箇所。足で引っ張る、たぐり寄せる運動ができるのが、タオル綱引きです。長めのタオルを用意し、事前準備としてタオルと床の中心に印をつけておきます。2人ずつペアになって向かい合い、床に置いたタオルを足で引っ張り合って、制限時間の合図でタオルの中央が近い利用者さんの勝ちです。椅子から転倒しないように注意しながら進行してください。

    座ってできる運動9.棒サッカー

    用意するものは、柔らかいボールと利用者さん全員分の新聞で作った棒、そしてゴールになる箱2つ。蹴るのではなく、棒でボールを打ってゴールを狙います。利用者さんを2つのチームに分け、向かい合うようにいすを並べ、列の端に箱を置きましょう。一番端がキーパー役となります。どちらのゴールを狙うのかを説明し、真ん中にボールを置いてゲーム開始!箱にボールが入れば1点獲得で、時間内にどちらのチームが多く点を獲れるかを競います。座って棒を振る動きは、腕の力に加えて、反射神経や動体視力を刺激することにもつながるそう。

    座ってできる運動10.バタ足ボール

    足をしっかり動かすバタ足ボールは、下半身のいい運動になります。用意するのは、両足が入る大きな箱と、たくさんのカラーボール。箱の中にカラーボールを入れ、利用者さんに両足を入れてもらい、準備完了。合図とともに足をバタバタと動かし、カラーボールを箱の外に出してもらいます。制限時間の間に、できるだけ多くのボールを出すのが目標。みんなで競うレクリエーションにして、ゲーム性を持たせるのもおすすめです。

    座ってできる運動11.ティッシュあおぎ

    うちわを使ってティッシュペーパーをあおぎ、自分の近くで落ちないようにするゲームです。使うものはティッシュとうちわだけなので、簡単にできますよ。机を囲い個人戦で戦うのもいいですし、机の真ん中に線をひき、チーム戦で相手の陣地に入れ合って戦うのも楽しいでしょう。ティッシュあおぎは、座位バランスの向上と腕の筋肉強化の効果が期待できるゲームです。

    座ってできる運動12.ピンポン玉リレー

    利用者さんたちに、椅子に座って横一列に並んでもらいます。そして、一人ひとりに紙コップを渡しましょう。先頭の利用者さんにピンポン玉を渡し、スタートの合図で自分の紙コップから隣の利用者さんの紙コップにピンポン玉を送ってもらいます。この工程を繰り返し、ピンポン玉が最後の利用者さんにたどり着いたらゴールです。いくつかチームを作り、ゴールまでのタイムを競い合うときっと盛り上がるでしょう。紙コップを料理で使う“おたま”に替えると難易度があがりますよ。ピンポン玉リレーは、手の運動と共に、利用者さん同士のコミュニケーションをとるきっかけにもなるレクリエーションです。

    座ってできる運動13.スリッパ飛ばし

    いくつか並べたペットボトルに向け、座った状態からスリッパを飛ばして倒すというゲームです。スリッパは軽く足を動かすだけで飛び、空のペットボトルは少し触れただけでも倒れるので、脚の筋力が低下している利用者さんでも楽しめるでしょう。ゲームを行うことで、脚の筋力向上の効果が期待できるので、リハビリとして取り入れるのもおすすめ。利用者さんとペットボトルの距離を遠くしたり、ペットボトルに水を入れ重さを加えたりすることによって、難易度を上げることもできます。一人ひとりの利用者さんに合わせて、難易度を変えてみてくださいね。

    座ってできる運動14.割りばし掴み

    フェルトやコットンを丸めたものをいくつか皿にのせ、割りばしで掴んで違う皿に移動させるレクリエーションです。タイムを計り、自己記録を更新させて遊んだり、2人同時に行いどちらが早く移し終わるか競い合ったりするのがおすすめ。競争方式なら勝つためにより素早く動こうとするので、器用さや脳の活性化につながるでしょう。慣れてきたら、移動させるものを豆やビー玉などに変えてみるのもいいかもしれません。

    DVDやYouTubeの動画も参考にして!

    座ってできる運動やレクリエーションはたくさんあり、多くの介護施設でも取り入れられています。座ったままでもしっかり体を動かす機会を作り、介護施設で過ごす利用者さんが元気に過ごせるようサポートしていきましょう。また、座ってできる運動やレクリエーションは、流れや動きが分かりにくいこともあるかもしれません。そんなときは本だけでなく、DVDやYouTubeの動画を活用するのがおすすめです。

  • オーラルフレイルはチェックリストで対策!口腔機能低下の早期発見に役立てよう

    オーラルフレイルはチェックリストで対策!口腔機能低下の早期発見に役立てよう

    高齢になるにつれて増えてくるのが、オーラルフレイルと呼ばれる口腔機能の低下です。「むせやすい」「硬いものが食べにくい」「口の乾きが気になる」といった口の中の違和感がある方は、オーラルフレイルかもしれません。本記事では、オーラルフレイルの症状やセルフチェックリストについて解説します。オーラルフレイルは早期発見・早期対処が重要。介護職や看護師のみなさんは、ぜひ利用者さんの普段の様子を思い返しながら読んでみてください。

    オーラルフレイルは早期発見が重要!

    そもそもオーラルフレイルとはどういう状態なのか、解説します。

    オーラルフレイルとは?

    オーラルフレイルとは“口の虚弱”という意味の造語で、[btp_line]口腔機能が低下した状態[/btp_line]のこと。例としては、

    • むせやすくなる
    • 食べこぼしが増える
    • 食欲が落ちる
    • 滑舌が悪い

    といった症状が挙げられます。一見すると、オーラルフレイルは口にまつわる“ささいな衰え”に感じられるかもしれません。しかし、オーラルフレイルを放置するとやがて心身にまで影響を及ぼし、要介護状態にまで深刻化する可能性も。そのため決して甘く見ず、早期発見が重要とされています。

    ※関連記事※

    オーラルフレイルを早期発見すべき理由

    オーラルフレイルの早期発見が重要視されるのは、口腔内の衰えが心身全体の衰えにつながる重要なサインとされているからです。

    そもそもオーラルフレイルの“フレイル”とは、高齢になるとともに身体的・心理的・社会的な問題が重なって、虚弱になった状態のことをいいます。これは加齢とともに自然と衰えていく「老化」とはまったく別のもの。さまざまな心身の問題が影響しあい、段階的に衰えていくのがフレイルの特徴で、初期段階で適切に対処すれば回復可能な場合もある点が老化との大きな違いです。

    この初期段階というのが、オーラルフレイル。口腔機能の衰えが積み重なることで、筋力低下や栄養の偏り、社会性の減退につながり、だんだんと心身機能が衰えていくといわれています。つまり、[btp_line]オーラルフレイルは“負の連鎖”が始まる予兆[/btp_line]。そのため、オーラルフレイルを早期発見して適切に対処し、心身全体の機能低下を未然に防ぐことが大切なのです。

    オーラルフレイルを早期発見するための方法とは?

    オーラルフレイルに早期に気づく方法としては、次の2つがあります。

    オーラルフレイルのチェックリストを活用する

    オーラルフレイルを早期発見するためには、次のようなチェックリストを活用してみましょう。こちらは「東京大学高齢社会総合研究機構」が作成したオーラルフレイルのチェックリストです。「はい/いいえ」から選んで点数を加算し、合計点を出してください。

    質問事項はい/いいえ
    半年前と比べて、堅い物が食べにくくなった2点/0点
    お茶や汁物でむせることがある2点/0点
    義歯を入れている2点/0点
    口の乾きが気になる1点/0点
    半年前と比べて、
    外出が少なくなった
    1点/0点
    さきイカ・たくあんくらいの
    堅さの食べ物を
    噛むことができる
    0点/1点
    1日に2回以上、歯を磨く0点/1点
    1年に1回以上、歯医者に行く0点/1点
    (出典:東京大学高齢社会総合研究機構  田中友規、飯島勝矢)

    オーラルフレイルのチェックリストの合計点数から、次のような結果が分かります。

    • 0~2点:オーラルフレイルの危険性は低い
    • 3点:オーラルフレイルの危険性あり
    • 4点以上:オーラルフレイルの危険性が高い

    なお、オーラルフレイルのチェックリストは「第一三共ヘルスケア」など企業が独自に作成したものもあります。オーラルフレイルの可能性をより正確にはかるためにも、さまざまなチェックリストを活用してみるといいかもしれません。

    噛むときに動く筋肉を指で触って確認する

    オーラルフレイルはチェックリスト以外でも、簡単にセルフチェックが可能です。それは、噛むときに動く2つの筋肉、「咬筋」「側頭筋」を触って確かめる方法。実際に、奥歯で何回か噛みながら、頬にある咬筋と、こめかみにある側頭筋が動いているか確かめてみてください。このとき、筋肉の動きが弱い、または指先に動きが感じられないときは噛む力が弱くなっている証拠。つまりオーラルフレイルの可能性が高いといえるでしょう。

    オーラルフレイルのチェックリストで危険性が高いときは?

    もし、オーラルフレイルのチェックリストで「危険性が高い」という結果になったら、次の対策方法をぜひ実践してみましょう。

    口の中を清潔に保つ

    口の中が不衛生だと、虫歯や歯周病リスクが上がり、健康な歯が抜け落ちやすくなります。その結果、食事や会話といった口腔機能の低下を招いてしまうこともあるでしょう。そのため口の中を清潔に保つことはオーラルフレイルの一番の予防策となります。歯ブラシはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなども習慣として取り入れながら、丁寧にケアしていくことが大切です。また、定期的にかかりつけの歯医者を受診し、歯の状態をチェックしてもらうといいでしょう。

    口まわりや舌、喉の筋力トレーニングを習慣化する

    口腔機能の低下を防ぐためには、口まわりや舌、喉あたりの筋力が衰えないように日頃からトレーニングすると効果的です。

    例えば、唇を「ウー」「イー」といいながら動かしてみたり、うがいするように頬を膨らませてしぼませる動きを繰り返したり、意識的に口まわりを動かしてみてください。舌の先を顎や鼻の頭にくっつけるように大きく動かすのも、誤嚥やむせの予防につながります。また、早口言葉もオーラルフレイル予防のトレーニングとして効果的。声を出すことは口腔機能低下を防ぐためにも有効なので、ぜひ隙間時間で実践してみましょう。

    オーラルフレイルの早期発見にチェックリストを活用しよう!

    オーラルフレイルは老化と違って、適切な処置を早期に行えば改善が見込める状態です。心身のフレイルは“要介護予備軍”とも呼ばれているため、オーラルフレイルの段階で早期に食い止めなければいけません。介護職のみなさんは利用者さんの健康寿命を延ばすためにも、オーラルフレイルのチェックリストを活用しながら“負の連鎖”のサインを見逃さないように気をつけましょう。

  • 理学療法士とはどんな仕事?資格取得のメリットもわかりやすく解説

    理学療法士とはどんな仕事?資格取得のメリットもわかりやすく解説

    近年は、介護現場で働く理学療法士も増加しています。皆さんの中にも、「キャリアアップのために、理学療法士の資格を取得したい」と考えている人は、多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、理学療法士とはどんな仕事なのか、また、作業療法士との違い、資格取得の方法などをわかりやすく解説しています。理学療法士の資格を取得したい方はもちろん、スキルアップを目指している方も、ぜひ参考になさってください。

    理学療法士とはどんな仕事?定義や業務内容をわかりやすく解説

    理学療法士とは、端的に言うと[btp_line]「体を動かす専門家」[/btp_line]です。英語名の「Physical Therapist(フィジカルセラピスト)」を略して「pt」とも呼ばれています。理学療法士の主な仕事は以下の通りです。

    • 身体を動かす機能の回復・改善のための運動療法
    • ケガや病気をしている人に対して、それぞれにあった内容の治療プログラムの作成
    • 機器などを用いて電気治療を行い、痛みの緩和・麻痺の回復を目指す
    • 社会復帰のための自立支援を手助けする

    介護現場での理学療法士の仕事は、利用者さんに理学療法を実施し、身体の機能維持・自宅生活への復帰を図ることが目的です。しかし、介護現場を利用する高齢者や障碍者は、理学療法によって動作能力や身体的機能が飛躍的に改善・回復する…ということはあまり考えられません。

    そこで、介護現場では、利用者さんに応じて適切な理学療法を実施することで、機能や動作レベルを維持することが重要となります。

    また、介護職員やケアマネジャーと連携をとること、使用する福祉用具を選定したり調節したりすることも重要な仕事です。

    さらには、利用者さんが自分でできることを増やすことで自己肯定感を高め、精神機能の低下を防ぐことも、大切な役割になります。

    介護老人保健施設においては、在宅復帰を目指すことが目的とされています。そのため、理学療法士とは利用者さんの状態を分析し、リハビリ計画を実施するのが主な業務と言えるでしょう。
    デイケアにおいては、利用者さんが在宅生活をより快適に過ごせるようなリハビリを実施するのが主な業務です。
    さらに、訪問リハビリテーションにおいては、利用者さんのお宅を訪問し、自宅での生活に合ったリハビリの計画、実行が主な業務となっています。

    このように、介護現場において理学療法士とは、[btp_line]専門知識を活かしてそれぞれの分野で活躍することが期待される[/btp_line]仕事です。つまり理学療法士とは、利用者さんがより良い生活を送るために、必要不可欠な存在だ、と言えるでしょう。

    作業療法士とは何が違うのか?わかりやすく紹介

    理学療法士としばしば混同されやすいのが、作業療法士です。確かに、作業療法士は、理学療法士同様、病院や介護施設、リハビリテ―ション施設などが主な活躍の場となっています。ふたつの職種の大きな違いは、理学療法士が「運動機能の回復や維持の専門家」であるのに対し、作業療法士は[btp_line]「社会適応能力や応用動作能力回復の専門家」[/btp_line]である、と定義づけられるでしょう。

    理学療法士は立つことや座ること、歩くことといった基本動作の向上を行います。一方で作業療法士は、排泄や食事、コミュニケーション、家事などの動作の練習や訓練を実施するのです。そのため、作業療法士が実施するリハビリは、応用動作や、細かい作業がメインとなります。さらに、作業療法士は、精神分野のリハビリを実施することもあり、精神科のある病院でも活躍できることが、理学療法士とは異なる特徴です。

    理学療法士の資格を取得するメリットは

    理学療法士の資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。それぞれ詳しく解説していきましょう。

    信頼度が上がり、給与アップに繋がる

    理学療法士とは国家資格なので、取得することで資格手当がついて、給与アップが期待できるでしょう。また、転職や就職の際の大きな武器にもなるのも、メリットのひとつです。

    さらにはリハビリの専門職として、介護の重要な役割を担います。スタッフのみならず、医師や看護師からの信頼度も、大幅に上がるでしょう。

    仕事のやりがいが増す

    理学療法士が行うリハビリテーションは、利用者さんの運動能力の回復・改善に繋がります。例えば、今まで全く歩けなかった利用者さんが、リハビリを頑張ったことで、ほんの数歩でも歩けるようになった…。その姿を間近で見られるのは、大きな喜びとなるでしょう。また、利用者さんやその家族からお礼を言われる機会も増えるので、「誰かに感謝される嬉しさ」を実感でき、やりがいを感じながら仕事ができるはずです。

    活躍の幅が広がる

    理学療法士の仕事の場は、介護現場だけではありません。乳幼児の発達支援、児童の就学支援、そして病気やケガをした人の回復支援など、活動の場が大きく広がります。

    また、スポーツジムでの体づくりの支援といった仕事もできるようになるので、幅広い分野で活躍できるようになるでしょう。豊富な選択肢の中から仕事が選べるのは、大きなメリットのひとつです。

    利用者さんの生活に直接関わることができる

    理学療法士の資格を取得し、訪問リハビリで働くことになった場合、利用者さんの生活に大きく関わることができるようになります。

    つまり、一人ひとりに合わせた環境の設定、動作の指導を行うなど、利用者さんに直接的なアプローチができるようになるのです。利用者さんの生活シーンに合ったサポートを行いたい、と思っている人にとっては、喜びが感じられる仕事でしょう。

    また、訪問リハビリの場合は、利用者さんごとに場所を移動してリハビリを行うので、気分転換を図れる、というメリットもあります。

    働きながら資格取得は可能か?

    理学療法士になるには、必ず関連する大学か、専門学校に通わなければなりません。受験資格を得ることができる大学や専門学校は、ほとんどが日中に授業を行いますが、中には夜間部がある学校もあります。働きながら資格取得を目指す場合は、夜間部のある学校に通えば、受験資格を得ることが可能です。

    しかし、夜間部といえども、実技のカリキュラムは土日の昼間に行われる…という学校が多いのが現状。学校を選ぶ際は、カリキュラムも含めて、仕事と学業の両立が可能かどうか、事前にスケジュールを確認しておきましょう。カリキュラムなどで仕事を休まなければいけない場合は、できるだけ早めに休暇届を出し、職場に迷惑をかけないことも大切です。

    理学療法士の受験資格を紹介

    理学療法士とは、[btp_line]医学的視点から治療を実施する職業[/btp_line]です。それ相応の知識や技術が必要とされるため、厳しい資格要件が設けられています。厚生労働省は受験資格として、以下の3つを掲げているのでチェックしておきましょう。

    1. 文部科学大臣指定の学校、もしくは都道府県知事が指定する理学療法士養成校において、3年以上、理学療法士として必要な知識及び技能を修得した人
    2. 外国で理学療法に関する学校、もしくは養成施設を卒業、または、外国にて理学療法士の免許に相当する免許を得た人で、なおかつ厚生労働大臣が、①に掲げる人と同等もしくはそれ以上の知識や技能を有している、と認定した人
    3. 法施行の際(昭和40年8月28日)現に、文部大臣もしくは厚生大臣が指定した学校または施設で理学療法士になるために必要な知識と技能を修業中で、法施行後に当該学校もしくは施設を卒業した人

    つまり、理学療法士の受験資格を得るためには、[btp_line]養成校で学び、知識や技術を修得する必要がある[/btp_line]、ということです。養成校には以下の4つがあります。

    • 4年制大学
    • 3年制短期大学
    • 専門学校(4年制もしくは3年制)
    • 特別支援学校(視覚障碍者対象)

    また、すでに作業療法士の資格を持っている場合は、養成校で2年以上学ぶことで、受験可能です。外国の養成校を卒業した人や理学療法士に相当する免許を取得した人は、所定の手続きを経て厚生労働大臣の認定を受けることで資格を得られることもあります。

    資格合格率や難易度はどれくらい?

    ここで、厚生労働省が発表した「第52回~第56回理学療法士国家試験及び第56回作業療法士国家試験の合格発表」を元に、過去5年間における、理学療法士国家試験の合格率を見てみましょう。

    受験者数合格者数合格率
    第52回(2017年)13,719名12,388名90.3%
    第53回(2018年)12,148名9,885名81.4%
    第54回(2019年)12,605名10,809名85.8%
    第55回(2020年)12,283名10,608名86.4%
    第56回(2021年)11,946名9,434名79.0%

    過去5年間の合格率を見てみると2020年までは80%以上の合格率を維持しています。つまり、理学療法士の国家試験は、しっかりと勉強さえすれば、合格できる試験である、ということです。

    しかし、2021年の合格率は79%と、過去5年間で唯一80%を割ってしまいました。実は、2021年に開催された第56回の試験は、難易度が高かったと言われています。理学療法士の国家試験は比較的合格しやすい試験ではありますが、油断は禁物です。試験の難易度は実施年によってバラつきがあるので、最善の状態で試験に臨めるように準備をしておきましょう。

    国家試験の内容や日程について解説

    第57回理学療法士国家試験は、2022年2月20日(日)に行われます。
    試験地は、北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・香川県・福岡県・沖縄県です。
    理学療法士の国家試験は、一般問題及び実地問題の2種類で行われます。いずれも、マークシートによる選択問題になります。
    合格基準は総得点の約6割で、そのうち実地問題では、約3割の得点が必要です。一般問題・実地問題いずれもバランス良く解答できるようにしておきましょう。

    問題数は全部で200題、試験時間は午前と午後でトータル2時間40分の長丁場です。

    一般問題は、以下の分野から出題されます。

    • 運動学
    • 生理学
    • 解剖学
    • 臨床心理学
    • リハビリテーション医学
    • 病理学概論
    • 作業療法
    • 臨床医学大要

    一般問題は、全部で160題あり、得点は1問1点となっています。

    実地問題から出題される分野は以下の通りです。

    • 臨床心理学
    • リハビリテーション医学
    • 運動学
    • 作業療法
    • 臨床医学大要

    実地問題では、授業で教わった内容や実習で身につけたことが問われます。実地問題は40問出題され、1問の点数は3点です。

    理学療法士の資格取得で活躍の場を広げよう

    急速に高齢化が進む現代において、理学療法士とは、今後活躍が期待される職種のひとつと言えるでしょう。受験をするには養成校で学ばなければならないなど、仕事と学業の両立が大変ではありますが、資格を取得すると活躍の場が大きく広がるのは間違いありません。理学療法士とは、しっかりと勉強すれば決して狭き門ではないので、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

  • 「あと会グループ」のユニークなイベントに注目!食へのこだわりや地域連携への想いを形にする推進力とは?

    「あと会グループ」のユニークなイベントに注目!食へのこだわりや地域連携への想いを形にする推進力とは?

    広島市で多くの介護施設・事業所を展開している「あと会グループ」では、各施設でとてもユニークなイベントをおこなっています。それぞれのイベントは、あと会の大切にしている思いや特徴を表しているものばかり。今回は、食のイベント・施設ごとの夏秋のお祭り・ごちそうグランプリという3つのイベントに注目し、スタッフや利用者さんだけでなく、地域の人も笑顔が絶えないあと会の魅力について迫ります。

    【あと会グループ】3つの特徴をイベントで実現

    「あと会グループ」は広島市安芸区阿戸町を拠点として、広島市内に37の施設・事業所を展開している医療法人社団・社会福祉法人です。愛情を持ち利用者さんへ接すること、利用者さんとスタッフが人生に喜びや希望を抱いて輝きながら生きること、前進し続けることを理念に掲げて運営されている施設は、いつも明るい雰囲気に包まれています。

    そんな「あと会グループ」では、福祉の先進国・スウェーデンからの学びを取り入れたサービスを実施しています。ほかにも、日々の生活に欠かせない[btp_line]食へのこだわり[/btp_line]、グローバルな視点を持ったスタッフの[btp_line]人材育成[/btp_line]、地域高齢者の医療・福祉の増進を図った[btp_line]地域との連携[/btp_line]など、あと会ならではの特徴が満載。こうした運営方針を具体的に形にしていくあと会の推進力は、施設でおこなわれるイベントにも表れています。

    今回は、食へのこだわり、地域との連携、人材育成というあと会の3つの特徴が、どのようにイベントで体現されているのかをご紹介。イベントの様子や開催の狙いを深掘りしていきます。

    ▽あと会の概要はこちらの記事でチェック!

    あと会ならではのユニークなイベントをピックアップ!

    【あと会・食へのこだわり】新米を食べる会などイベント豊富

    まずは、あと会の「食へのこだわり」を体現したイベントからご紹介しましょう。

    あと会では、[btp_line]“健康に生きるためには食が重要なことである”[/btp_line]と考えています。そのため、利用者さんの食事に使用する食材の品質や産地などにこだわることはもちろん、先進的な食品加工技術を採用。軟らかく食べやすいだけでなく、従来の施設で提供する食事とは一線を画す見た目の美しさと美味しさを提供しています。

    ▽あと会こだわりの調理法に関する記事はコチラ

    このような食の楽しさを利用者さん自身にも感じて欲しいと、春には豆から潰して作る「味噌づくり」、夏には炭火を使った「焼肉会」、秋には新米を羽釜で炊いて食べる「新米を食べる会」をおこなっています。

    味噌づくりでは、利用者さんも一緒に仕込みをおこないます。利用者さんが味噌樽へ味噌玉を投げつける様子は元気そのもの!仕込んだ味噌はあと会グループの理事長・横山氏の生家にある蔵でモーツァルトを聴かせながら醸造させ、秋ごろに取り出して利用者さんの食事に使用します。

    初夏の焼肉会ではドラム缶に炭を入れ、網焼きした焼肉を温かな日差しの中楽しみます。心地よい日の光や風を感じながら焼肉を食べることで、普段とは違う食事となり利用者さんも大変喜ばれているそう!施設の各階ごとにおこなわれるため、焼肉会は3~4日間続くこともあるといいます。スタッフも一緒に食事を楽しみ、笑顔が絶えません。

    秋の新米を食べる会では、その年に収穫したばかりの米を中庭に設置した羽釜で炊き上げます。目の前で調理された新米を食すことで、季節感も感じられる企画です。七輪で焼いた秋刀魚や、春に仕込んだ味噌で作った豚汁など、白米に合うおかずとともに食べる、あと会ならではのイベントです。

    【あと会・地域との連携】施設ごとのお祭りは地域住民や利用者さんのご家族も一緒に

    あと会では、地域の高齢者ニーズに合ったサービスを提供しているだけでなく、地域の人々と一緒に夏祭りや秋祭りを開催しています。

    「くにくさ苑」や「りは・くにくさ」がある安芸区阿戸町の施設でおこなわれる夏祭りは、祭りの雰囲気を出すためにスタッフは法被や浴衣を着用し、施設内も出店風に飾り付け。祭りの料理を楽しんでいただくことをコンセプトに、昼食には焼きそばなどの屋台メニューが出てきます。コロナ禍以前の夏祭りには利用者さんのご家族も参加し、庭に組み上げたやぐらの周りで参加者全員が盆踊りを踊る場面もあったそうです。

    秋祭りでは、地域の神楽団が神楽を披露。舞い手にはスタッフも参加したこともあり、地域とのつながりの強さが感じられます。利用者さんのご家族や多数のゲストを迎えておこなう、盛大なお祭りです。
    以前は、各お祭りでイベントボランティアを募り、施設外の方に参加してもらうこともあったそう。あと会の高齢者施設が、[btp_line]地域とのつながりを大切にしている[/btp_line]ことがうかがえます。

    【あと会・人材育成】ごちそうグランプリはスタッフのやりがいに

    最後に、あと会の人材育成に対する思いを体現したイベント「ごちそうグランプリ」をご紹介しましょう。

    ごちそうグランプリは、あと会の目玉イベントです。年に1度、秋祭りに合わせておこなわれ、若手調理員の育成を兼ねて、阿戸・出島・深川の広島市内3エリアを代表する調理スタッフがテーマに沿った料理を考案して披露します。

    祭り当日には来場した方がカップに入った作品を試食し、お気に入りの料理に投票していきます。施設で提供する食事でありながら、利用者さんに楽しみにしてもらえるクオリティで提供したいというあと会の思いを反映しつつも、新たなメニューに挑戦しなくてはならず、日々の業務で積み重ねてきた力量が試されます。
    優勝メニューは利用者さんの日々の献立へ新たに加わり、採用されたときの感動はひとしおだそう。[btp_line]スタッフがやりがいを感じられる取り組み[/btp_line]としても大きな役割を果たしているイベントです。

    “人生”を大切に思う「あと会グループ」はスタッフにとっても魅力あふれる職場環境

    あと会では、利用者さんだけでなく、[btp_line]スタッフの人生にも寄り添ったサービス[/btp_line]をモットーにしています。
    ご紹介したイベントはスタッフが自ら企画したものも多く、スタッフのやりたいという意思を尊重し、積極的に挑戦できる職場環境や雰囲気は魅力のひとつです。

    あと会では、キャリアアップやスキルアップを支える研修制度も整っており、スタッフが向上意識を持って働けるよう多角的に支援しています。社内研修には、職種に限らず階層別におこなうフォローアップ研修や、専門領域ごとにスペシャリストを招いておこなう専門領域研修などがあります。舞台は日本国内に留まらず、福祉先進国・スウェーデンの提携施設での海外研修などもあり、グローバルな視点で自己研鑽することが可能です。

    あと会なら、[btp_line]介護福祉業界の未来を自分の手で切り拓く、新たな挑戦[/btp_line]ができます。興味のある方は、ぜひあと会の採用ページを確認してみてください。

    介護福祉業界を切り拓きたい!あなたのやる気を実現する場所

    あと会グループでおこなわれているユニークなイベントとともに、あと会が思いを形にしていく推進力の高さをご紹介しました。あと会の施設に関わるすべての利用者さんとスタッフが活力と喜びを感じながら生きられる環境は、あと会ならではといえるでしょう。あと会のことが少しでも気になった方は、インスタやブログ・くにくさだよりなどからも様子を知ることができるので、ぜひ覗いてみてください。

    【医療法人社団あと会グループ本部】

    所在地 広島市安芸区阿戸町418-1
    電話番号082-856-0222(代表)
    公式サイトhttps://www.kunikusa.or.jp/
    Instagram@atokai_saiyo(あと会 採用担当インスタグラム)
    @atokai_eiyo(あと会 食事関連インスタグラム)
  • ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな資格?仕事内容の解説

    ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな資格?仕事内容の解説

    介護に関する資格はさまざまですが、そのなかにケアマネジャーがあります。略名で「ケアマネ」や「介護支援専門員」の名でも知られますが、ケアマネジャーとはどのような資格で、どのような仕事内容かをご存じでしょうか。この記事ではケアマネジャーについてわかりやすくご紹介します。資格の取得方法、仕事内容などにも触れているので、資格が気になっている方、取得を検討中の方はぜひ参考にしてください。

    【簡単に解説】ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事内容とは?

    ケアマネジャーとは、いわば[btp_line]「介護相談のスペシャリスト」[/btp_line]です。介護を必要とする利用者さんが適した介護サービスを受けられるように、介護サービス事業者との調整を行います。介護に関するマネジメントを専門的に行うケアマネジャーですが、主な仕事内容は以下の通りです。

    ケアプラン(介護サービス計画書)の作成

    ケアプランとは、利用者さんが介護サービスを受けるにあたり、利用する頻度やサービスの内容をまとめた[btp_line]介護サービス計画書[/btp_line]のこと。利用者さんの現況や環境を把握し、どのような暮らしを送りたいかなど面談を通して調査します。

    調査内容は事前評価・課題分析の判断材料に使用し、厚生労働省が定める「課題分析標準項目」を満たさなければなりません。

    また、ケアプランは利用者さんが自己負担分のみを支払う制度である「法定代理受領方式」を受けるためにも必要です。ケアプランには施設サービス計画・居宅サービス計画・介護予防サービス計画などがあり、介護区分と利用サービスによりプラン内容が異なります。

    利用者さん・介護サービス事業者との面談・調整

    完成したケアプランをもとに、利用者さんとその家族、介護サービス事業者とともに[btp_line]サービス担当者会議[/btp_line]を行います。当事者が顔を合わせ、情報を交換・共有することで、より綿密なケアプランを作成することが目的です。

    サービス担当者会議は基本的に利用者さんの自宅で行われ、日程や時間調整なども一手に引き受けます。医師の診断が必要であれば病院への連絡も行い、開催場所も自宅が難しい場合は事業所や公共施設に変更するなど柔軟な対応力が必要です。

    介護保険の給付管理

    介護サービスを利用するにあたり発生する費用や、介護報酬の給付費に関わるコストのマネジメント業務もケアマネジャーの仕事です。月単位のサービス利用表サービス利用表別表(支給限度額の管理や利用者さんの負担額の概算書)の作成もします。

    作成したサービス利用表は、介護報酬給付費の申請にも必須となる重要な書類です。介護サービス事業所から提出された介護給付費の請求書と照らし合わせ、相違がなければ介護報酬が支給されます。相違があった場合、差し戻しとなり支給が遅れるため大切な業務です。

    要介護認定の支援

    [btp_line]要介護認定[/btp_line]とは、食事や入浴、排泄など日常生活で必要となる基本的な動作のなかでどれだけの介護が必要であるかを判断するものです。必要となる介護レベルの段階は全7段階に分類され、「要支援1・2」および「要介護1~5」があります。

    数字が少ないほど介護の必要が少なく、数字が大きくなるほど介護が必要です。例えば「要支援1」は、食事や入浴などほとんどの行動が一人で可能ですが、多少の支援が必要な状態を指します。介護度合いが一番高い「要介護5」は、寝たきりの状態で日常生活全般においてサポートが必要な状態や、意思疎通が難しい場合などを指します。

    要介護認定を受けるには市区町村への申請が必要ですが、ケアマネジャーが代行可能です。また、介護認定にあたり利用者さんのもとへ訪問調査を行うのですが、市区町村から依頼されてケアマネジャーが行う場合も。

    このほかにも、3ヶ月ごとに必要な介護保険証の更新手続きを、ケアマネジャーが代行することもあります。

    ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格取得のメリット

    ケアマネジャーの資格を取得するには、いくつかの条件があります。介護職に就いてすぐに取得できるものではありませんが、ケアマネジャーの資格を取得するメリットは多様です。ここでは、資格取得のメリットを紹介しましょう。

    給与アップが期待できる

    どの業種でも、役職手当や資格を保有しているという理由で給与が加算されるケースがありますよね。ケアマネジャーも、一般の介護職に比べると支払われる給与がやや高い傾向にあります。

    厚生労働省が発表した「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、介護職員等特定処遇改善加算を行った事業所のケアマネジャー(本文中では介護支援専門員表記)では、給与額が平均362,510円でした。

    一方、一般介護職員の給与額は平均325,550円。ケアマネジャーの[btp_line]資格取得により給与面への反映が期待できます。[/btp_line]

    参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02gaiyou.pdf

    キャリアアップや仕事の幅が広がる

    自分の将来像を踏まえてキャリアアップを考えたとき、現場・マネジメント職・専門職のうち、どの道を極めていくか検討する瞬間が来るでしょう。

    ケアマネジャーは、専門職を極めたい人におすすめの資格です。専門知識を活かし、利用者さんが安心して介護サービスを受けられるように、利用開始までのサポートを担います。また、介護職として活躍の幅を広げたい人にもおすすめです。介護施設以外にも居宅介護支援事業所や、地域包括支援センターといった公共の施設でも資格を活かして働けます。

    日勤のみで働きやすくなり体力的な負担が減る

    勤務先により違いはありますが、ケアマネジャーと通常の介護業務を兼務する場合を除き、基本的には[btp_line]日中の仕事が中心[/btp_line]で夜勤がない傾向にあります。そのため家庭との両立もしやすいでしょう。また、デスクワークが中心となり体力的な負担が減るという観点からも、今後の人生設計を考えての資格取得に挑戦してみるのも良いかもしれません。

    ケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格は?

    ケアマネジャーの資格を受験するには2通りの条件のうち、どちらかを満たしている必要があります。

    • 看護師や保健師といった[btp_line]国家資格[/btp_line]に基づく実務経験が5年以上かつ900日以上
    • 生活相談員や支援相談員などの指定された国家資格外の実務経験が5年以上かつ900日以上

    どちらも実務期間は通算で5年あれば良いため、ブランクがある人でも試験前日までに上記の日数分働いていれば条件を満たしています。ただし、試験申し込みの段階で規定勤務日数に届いていない場合は、[btp_line]「実務見込証明書」[/btp_line]の提出が必要です。

    ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格合格率や難易度は?

    ケアマネジャーの試験は年1回実施されます。試験は「介護支援分野」「保健医療・福祉サービス分野」に分かれており、回答方法はマークシート形式です。合格者数に制限はなく、それぞれの点数が合格基準ラインである70%に達していることが条件となります。

    そんなケアマネジャーの試験ですが、気になる合格率はどれぐらいなのでしょうか。厚生労働省が発表した「第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」では、2022年度(第25回・令和4年度)は、受験者数54,406人に対し合格者数は10,328人、合格率は17.7%でした。

    参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187425_00007.html

    2011年度から2021年度の10年間の合格率は、おおむね10~20%で推移しており、難易度の高い資格と言えます。

    さらなるスキルアップを目指しケアマネジャーの資格取得を検討しよう

    利用者さんと介護サービス事業者とを繋ぐケアマネジャーは、給与アップや勤務先の選択肢が広がるなどメリットの多い資格です。働き方を変更したい、活躍の幅を広げたいなど、今後の人生設計を踏まえて資格取得を検討してみましょう。難易度の高い資格ですが、受験する場合は問題集や過去問などを参考に試験対策を行ってみてくださいね。

  • 主任介護支援専門員とは?需要増加中の資格を取得して活躍しよう!

    主任介護支援専門員とは?需要増加中の資格を取得して活躍しよう!

    「主任介護支援専門員」という資格を聞いたことがありますか?主任介護支援専門員は別名「主任ケアマネジャー」とも呼ばれ、介護業界で需要が高まっている資格です。今回は、よく混同されることもある介護支援専門員(ケアマネジャー)との違いや、主任介護支援専門員の資格を取得するための要件などをご紹介していきます。現在介護支援専門員の資格を持っている人は、主任介護支援専門員の資格を取得してステップアップを目指しましょう!

    【簡単に解説】主任介護支援専門員の資格とは?

    主任介護支援専門員は、2006年の介護保険制度の改正で設けられた資格です。介護支援専門員(ケアマネジャー)の上位資格で、「主任ケアマネジャー」とも呼ばれます。主任介護支援専門員の主な役割は、保健医療・福祉サービスの提供者との連絡調整や、サービス提供が円滑に行われるために知識や技術を習得することなど。介護支援専門員へのスーパービジョン(助言や指導)を行うスーパーバイザー(監督者)としての役割も担っています。

    厚生労働省の調査によると、管理者が主任介護支援専門員である介護施設の割合は2016年度には44.9%でしたが、2018年度には51.2%に上昇していました。(出典:平成30年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(平成30年度調査))このことからも、主任介護支援専門員の需要が年々高まっていることがうかがえます。

    主任介護支援専門員は、地域包括支援センターに配置が義務付けられている人員です。主任介護支援専門員が活躍できる場は、地域包括支援センターのほか、居宅介護支援事業所や特別養護老人ホームなどがあります。

    主任介護支援専門員の資格取得のメリット

    主任介護支援専門員の資格を取得するということは、介護支援専門員(ケアマネジャー)として豊富な経験と知識があることの証明になります。職場では、指導的立場で現場を引っ張っていく存在として、大いに頼りにされるでしょう。資格を取得することで、転職時にも有利になるほか、職場によっては資格手当がつく場合もあります。

    主任介護支援専門員の配置が義務付けられている地域包括支援センターは、市町村が主体となって設置されている公的な施設です。全国に5,200ヶ所以上あり(2020年4月末時点)、総合相談窓口として幅広い事案に対応しています。専門性を活かして地域に貢献でき、職場としても安定しているため、やりがいを感じながら安心して働くことができるでしょう。

    主任介護支援専門員と介護支援専門員との違いは?

    主任介護支援専門員と介護支援専門員の違いは、一見するとわかりにくく感じられるかもしれません。まずは、介護支援専門員(ケアマネジャー)の業務内容を詳しく見ておきましょう。

    介護支援専門員のメイン業務の1つは、介護施設や地域包括支援センターなどで、利用者さんごとの介護サービス計画書(ケアプラン)を作成することです。また、介護保険のプロフェッショナルとして、サービス事業者や市町村などとの調整を行うのも業務の1つ。介護を必要とする人と、介護サービスを提供する側のマッチングや調整を行っています。

    一方、主任介護支援専門員は、介護支援専門員の上位資格者として、先ほど述べたような業務をフォローアップする存在です。介護支援専門員として積んできた経験を活かして、より広い視野で介護支援専門員に助言や指導を行います。新たに介護支援専門員となった人の育成を通して、介護業界の次世代を担う人材を育てることも主任介護支援専門員の重要な業務です。

    主任介護支援専門員の受験資格は?

    主任介護支援専門員の資格を取得するためには、いくつかの要件があります。

    ▽主任介護支援専門員の受験要件

    • 5年(60ヶ月)以上、専任の介護支援専門員として従事した人
    • ケアマネジメントリーダー養成研修を修了している人、または、日本ケアマネジメント学会が認定する「認定ケアマネジャー」で、かつ専任の介護支援専門員として3年(36ヶ月)以上従事した人
    • 主任介護支援専門員に準ずる人員として、現在地域包括支援センターに配置されている人
    • 十分な経験や知識を持つ介護支援専門員として都道府県に認められている人

    (出典:第173回社会保障審議会介護給付費分科会(ペーパーレス)資料 参考資料2)

    これらに加えて、都道府県ごとに独自の条件を設けている場合もあります。

    主任介護支援専門員の資格を取得するためには研修を受講

    [btp_line]主任介護支援専門員の資格を取得するための特別な試験はありません。[/btp_line]先ほどご紹介した受験要件を満たしていれば、計70時間の「主任介護支援専門員研修」を受けることができ、これを修了すれば資格を取得できます。研修の内容と受講時間は、以下の通りです。

    ▽主任介護支援専門員研修

    主任介護支援専門員の役割と視点5時間
    ケアマネジメントの実践における倫理的な課題に対する支援2時間
    ターミナルケア3時間
    人材育成及び業務管理3時間
    運営管理におけるリスクマネジメント3時間
    地域援助技術6時間
    ケアマネジメントに必要な医療との連携及び多職種協働の実現6時間
    対人援助者監督指導18時間
    個別事例を通じた介護支援専門員に対する指導・支援の展開24時間

    (出典:第173回社会保障審議会介護給付費分科会(ペーパーレス)資料 参考資料2)

    この研修は、70時間まとまって実施される訳ではありません。詳しいスケジュールは実施する都道府県によりますが、1週間に1回ずつ、約3ヶ月にわたって受講する場合が多数。これなら実務と並行してでも受講しやすいかもしれませんね。詳しくは、受験を考えている都道府県に確認してみるといいでしょう。

    現在、介護支援専門員の資格を持っている人にとっては、ステップアップのためにぴったりな主任介護支援専門員の資格ですが、これから介護業界で働く人にとっては、まず介護支援専門員の資格取得を目指さなければなりません。介護支援専門員の資格の概要についても少しチェックしておきましょう。

    介護支援専門員の試験は、2020年度には46,415人が受験し、8,200人が合格。合格率は17.7%でした。介護支援専門員の資格を取るためには、実務経験が必要なうえに、高齢者の心身や介護保険に関する知識まで、幅広い専門知識が必要となります。難易度の高い資格ですが、介護業界では重宝されるため、ぜひチャレンジしてみましょう。

    主任介護支援専門員研修の受講料は?

    主任介護支援専門員研修の受講料は、[btp_line]都道府県によって異なります。[/btp_line]ここでは、中四国の自治体の受講料をまとめて見ておきましょう。
    ※2021年10月時点での数値です。今年度の申し込みをすでに終了している自治体もあります。

    広島県62,000円
    岡山県35,400円
    山口県50,000円
    島根県24,400円
    鳥取県40,000円
    香川県40,000円
    愛媛県52,000円
    高知県42,000円
    徳島県39,400円

    主任介護支援専門員研修は、都道府県によってスケジュールや定員が異なるので注意が必要です。研修を修了すれば資格が取得できる主任介護支援専門員ですが、2016年からは5年ごとの更新制となっています。更新するには「主任介護支援専門員更新研修」の受講が必要です。資格を取得して終わりではなく、取得後も継続して知識を更新していけるような仕組みが構築されています。

    「主任介護支援専門員」になって、高い専門性を証明しよう!

    介護の現場での経験があるなら、スキルや知識を証明できる資格があった方が何かと有利です。主任介護支援専門員になるには、まず難関の介護支援専門員の資格を取得しなければなりませんが、持っていれば介護業界でのキャリアアップにつながります。比較的新しい資格ですが、今後のキャリアを見据えてぜひチャレンジしてみてくださいね。

  • 初任者研修修了者とは?資格内容や取得のメリットなどを解説

    初任者研修修了者とは?資格内容や取得のメリットなどを解説

    初任者研修修了者とは、介護職に携わるためのはじめの一歩となる資格「介護職員初任者研修」を修了した人のことです。ここでは、初任者研修の資格内容の解説とともに、合格率や取得するメリットなどを解説します。高齢化が加速する現代において、介護の基礎を学べる初任者研修は転職や就職の際に有利な資格と言えるでしょう。介護業界に転職を考えている方、介護職として働きながら資格取得を検討している方は、ぜひご一読ください。

    【簡単に解説】初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格とは?

    初任者研修とは、2013年4月に介護資格に関する制度が変更された際、「ホームヘルパー2級」から改称されて誕生した資格です。正式名称は、[btp_line]「介護職員初任者研修」[/btp_line]と言い、介護に関する基礎知識やスキルを学びます。介護の入門資格として位置づけられていますが、介護職員として働くために必須の資格ではありません。しかし、訪問介護など一部の業務では、初任者研修を修了しておくことが条件となっている職種もあります。介護業界で働く際の、[btp_line]ファーストステップ[/btp_line]として取得しておきたい資格と言えるでしょう。

    初任者研修修了者になった場合のメリット

    初任者研修に限らず、資格を取得しようと考えたとき、どんなメリットがあるかは重要なポイントですよね。ここでは、初任者研修修了者となった場合のメリットを紹介します。

    キャリアアップにつなげることができる

    初任者研修は、介護職員が[btp_line]キャリアアップ[/btp_line]していくためのファーストステップです。セカンドステップである「実務者研修」は、450時間のカリキュラムで実施されるのですが、初任者研修修了者であれば受講時間が130時間免除されます。実務をこなして経験を積みながら、将来的には、国家資格である介護福祉士を目指すことが可能です。

    転職を有利に進められる

    高齢化が進む中で、介護業界は人手不足が問題となっており、求人も今後さらに増えていくと予想されています。初任者研修は、介護の職に就くなら最初に取得しておきたい資格で、[btp_line]履歴書にも記載可能[/btp_line]です。初任者研修の資格を持っていれば、介護業界で転職する際に有利と言えるでしょう。
    また、介護施設は全国各地にあるため、初任者研修修了者であれば引っ越しなどをした場合でも転職活動の際に役立ちます。

    家族介護にも役に立つ

    家族に介護が必要になったとき、自分が直接介護するかどうかに関わらず、介護の基礎知識を持っていることは心の安心材料となるはずです。大切な家族と変わらない毎日を送るために、初任者研修の資格を役立てることができるでしょう。

    初任者研修修了者になるために必要な受験資格

    初任者研修は、年齢や学歴、実務経験などがなくても受講することが可能です。厚生労働省が定める130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格すれば資格を取得できるため、比較的[btp_line]チャレンジしやすい資格[/btp_line]と言えます。

    初任者研修修了者の資格合格率や難易度は?

    初任者研修修了試験の合格率や難易度も気になるところでしょう。
    初任者研修修了者になるための修了試験は、全国一律で行われるのではなく、講座を実施するスクールに任されています。試験は、カリキュラムの最後に実施され、時間は1時間程度です。スクールによって試験問題に多少の差異はありますが、多くの場合、選択問題と記述問題から構成されています。中には実技試験があるスクールもあるので、受講前に確認しておくことが重要です。
    初任者研修の合格率は、公式データとして発表されていません。スクールによって合格率に多少の差はあるかもしれませんが、どこのスクールも100%に近い合格率だと言われています。万が一不合格でも、追試を受けることができるので、講座をまじめに受講していれば、[btp_line]100%に近い確率[/btp_line]で資格を取得することが可能です。
    初任者研修は、介護職のファーストステップとなる資格のため、他の介護資格に比べて難易度は高くありません。基礎知識を養うための資格ともいえる位置づけなので、合格率や難易度はあまり気にする必要はないでしょう。

    初任者研修修了者になるための受講料

    初任者研修の講座受講料は、各スクールによって異なりますが、[btp_line]約3万~10万円[/btp_line]。
    学習方法は、通学もしくは通信・通学から選ぶことが可能です。初任者研修のカリキュラムは、約90時間の演習を実施することが定められています。講義は自宅でテキストで受けられる通信コースのあるスクールもありますが、演習指導を受けるためには通学することが必須です。
    開講スケジュールは、短期集中コースや仕事をしながら通える土日コースなど、各スクールによってさまざま。
    金額やスケジュールに差異があっても、受講項目や時間数はどこのスクールでも共通なので、自身のライフスタイルに合わせて無理なく通える講座を選ぶことが重要です。

    介護業界で働くために、まずは初任者研修修了者を目指そう

    初任者研修は、介護の基礎知識を学べるだけでなく、介護職員としてキャリアアップを目指すためにも、介護職に携わるなら取得しておきたい資格であると言えます。これから介護に関する仕事の需要は増加すると予想されています。介護業界に転職を検討中の方や資格取得をしたい方は、ぜひ初任者研修修了者を目指してみてください。

  • 訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」スタッフを支える「総務」の仕事とは?安心して訪問業務に向き合える職場環境を紹介

    訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」スタッフを支える「総務」の仕事とは?安心して訪問業務に向き合える職場環境を紹介

    「ひなた庚午」「ひなた吉島」は、広島市でご利用者さん一人ひとりに合わせたサービスを提供する、訪問看護リハビリステーション。看護師や理学療法士などのリハビリ職がチーム力を発揮して訪問現場で活躍しています。そんな訪問スタッフが安全・快適に働けるよう、さまざまな側面からサポートしているのが[btp_line]総務スタッフ[/btp_line]です。今回は、働きやすいと評判の「ひなた」を支える総務の業務内容をご紹介。なぜ質の高い訪問サービスを実現できるのか?訪問スタッフがゆとりを持って働ける理由は?など、気になる情報が満載です。

    訪問看護師・セラピストをサポート!訪問看護リハビリステーションの縁の下の力持ち「総務」スタッフ

    広島の訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」

    【左】ひなた庚午 【右】ひなた吉島

    訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」は、看護師による24時間365日の相談・訪問体制と、理学療法士などによるリハビリサービスで、ご利用者さんの在宅生活を支えています。

    [btp_box back=”on”]【訪問看護リハビリステーション ひなた庚午】
    2015年開設
    所在地:広島市西区高須(広島電鉄「高須」駅近く)
    対応エリア:広島市西区・佐伯区(美鈴が丘)[/btp_box]

    ▼「ひなた庚午」の職場ツアー動画はこちら!

    [btp_box back=”on”]【訪問看護リハビリステーション ひなた吉島】
    2020年開設
    所在地:広島市中区光南(中区本通から車で約10分)
    対応エリア:広島市中区・南区[/btp_box]

    ▼「ひなた吉島」の職場ツアー動画はこちら!

    訪問看護と訪問リハビリの様子

    素早い判断力と実行力、コミュニケーション力が求められる訪問の現場。「ひなた」の訪問スタッフは、密に連携しながら協力してサービスを行っています。定期的に「社内勉強会」も実施し、知識やスキルを共有。チーム全体でサービスの質アップを図っています。

    ご利用者さんやケアマネジャーさんの間では、[btp_line]「仕事が丁寧」、「親しみやすく対応が温かい」[/btp_line]など、「ひなた」スタッフの丁寧かつ専門性の高いサービスが評価されています。

    また、[btp_line]子育て中のスタッフも数多く在籍[/btp_line]しており、プライベートとの両立をサポートする“ライフワークバランス”実現への取り組みも充実。

    こうした職場環境が、スタッフの働きやすさや、[btp_line]「ひなたが好き・仕事が好き・仲間が好き」という「好働力」[/btp_line]につながっています。

    ▼「ひなた」の社内勉強会の様子はこちら

    ひなたチームの要!円滑な訪問サービスに欠かせない「総務」スタッフ

    このような訪問スタッフの活躍を支えているのが、[btp_line]「総務スタッフ」の存在[/btp_line]です。訪問先や社内で、スタッフが安全かつ効率的に業務を遂行できるよう、職場環境を整え、きめ細かくサポートする重要な役割を担っています。

    ひなたの頼れる「総務」スタッフ!ひなた庚午・ひなた吉島で感謝エピソードを取材

    ここからは、「ひなた庚午」「ひなた吉島」の訪問スタッフの声を通して、総務スタッフの詳しい仕事内容をご紹介しましょう。

    訪問に欠かせない「訪問車」のメンテナンスはおまかせ!

    ひなた庚午の訪問車
    画像出典:ひなた庚午公式サイト

    訪問サービスに欠かせないのが、「訪問車」です。
    「ひなた」では一人に一台、訪問車が貸与されます。総務スタッフは、訪問車の管理とメンテナンスを担当。3ヶ月ごとに訪問車の車両点検を実施しているほか、不具合への対応、事故が起きた際に必要な手配も行っています。

    【左】車両点検を行う総務スタッフ【右】車両点検表

    「訪問車」にまつわる総務への感謝エピソード

    [btp_box]・事故の際にかけつけてくれた
    次の訪問まで時間がない状況で、単独事故を起こしたことがありました。その際、総務スタッフがかけつけてくれて、車の乗り換えと事故への対応を行ってくれたため、ご利用者様へ影響を出さずに済みました。訪問車すべてにドライブレコーダーが搭載されており、総務スタッフには状況説明や保険会社とのやり取りまでしてもらえてとても助かりました。[/btp_box]

    [btp_box]・車のトラブルにすぐ対応してくれた
    訪問先への出発時、バッテリーが上がってエンジンがかからない…ということがありました。総務スタッフがすぐにケーブルを使って対応してくれたので、そのまま自分の訪問車で出発できました。[/btp_box]

    突然のことでパニックになりがちな事故や車の不具合。総務スタッフの冷静な対応のおかげで、安心して訪問先に向かえたという声が上がりました。

    交通安全講習会の様子(ひなた吉島)
    画像出典:ひなた吉島Instagram

    「ひなた」では安全運転への意識向上のため、定期的に外部講師を招いた「交通安全講習会」を実施。その開催手配や準備も、総務スタッフの仕事です。さまざまな側面から事故防止に取り組み、訪問スタッフの安心につなげています。

    いつも準備万端!訪問アイテムを準備・補充

    「ひなた」の総務スタッフは、各種物品の手配やサポートも担当。訪問看護やリハビリに必要な物品の準備や補充、訪問スタッフに支給されているiPhoneやiPadなどのデジタル機器のサポート対応も行っています。

    ここが助かった!「物品」にまつわる総務への感謝エピソード

    [btp_box]・仕事に必要なアイテムの準備や補充をしてくれる
    支援に必要な物品は、総務スタッフが常にストックしてくれています。新たに必要な物品も迅速に準備してもらえるので、いつも助かっています。[/btp_box]

    [btp_box]・デジタル機器の使い方を教えてくれた
    PCやiPadの使い方が分からないとき、総務スタッフが操作方法を優しく教えてくれました。スプレッドシートの入力方法など、便利な使い方も聞けて効率アップできます。[/btp_box]

    スタッフが訪問業務に専念できるのは、こうした総務スタッフの日頃のサポートがあればこそ。表からは見えにくい業務ですが、訪問スタッフの負担軽減につながっています。

    産休も育休も職場復帰も安心。スタッフのライフステージに合わせ働き方をサポート

    「パパ育休」に入るスタッフの面談

    産休・育休、介護休暇を経て、職場復帰するとき、制度の利用や復職について不安を抱えることがないよう、寄り添ってサポートを行っているのも、総務スタッフです。

    ここが助かった!「各種手続き」にまつわる総務への感謝エピソード

    [btp_box]・不慣れな手続きも細やかなフォローで安心
    産休・育休を取得するとき、総務スタッフとの面談で制度についてじっくり説明してもらえました(介護休暇も同様)。また、病気で休んだときも、傷病手当の支給について、総務スタッフから声をかけてくれました。さまざまな手続きを細やかにフォローしてもらえ、自分が該当しているのかどうかわからない部分も声をかけてもらえるので、とてもありがたいです。[/btp_box]

    他にも、「不安なことや分からないことなど、なんでも相談できてとても助かっている」という声や、産休・育休取得の際は、「必要書類の準備や休暇期間の確認、復帰後の働き方まで相談にのってもらえて助かった」という声も聞かれました。

    出産や子育てでライフスタイルが変化するタイミングは、不安な気持ちになるもの。充実した制度がしっかりと整っており、手厚くサポートしてもらえることで、復帰までの期間を安心して過ごせているといいます。

    ▼「ひなた」の子育て中スタッフ座談会はこちら

    「ひなた庚午」総務スタッフ・TYさんにインタビュー

    ここからは、「ひなた庚午」の総務スタッフ・TYさんに、仕事内容についてお聞きしました。

    [btp_box back=”on”]TYさん プロフィール
    2021年「ひなた庚午」に総務スタッフ(正社員)として入社。
    スタッフの勤怠管理・車両管理・議事録作成・小口現金の管理・物品買い出し・SNSの更新など、多種多様な業務を担う。[/btp_box]

    仕事でいつも気をつけていることは?

    [btp_box]TYさん:
    「ひなた庚午」には30名弱のスタッフが在籍しています。訪問サービスはチームワークが大切なので、全体で情報共有する事項も多いです。そんなとき、どうしたら皆に伝わりやすいか、理解してもらえるかを意識しますね。円滑に情報共有を進めて、スタッフが業務に集中できるようサポートしています。[/btp_box]

    TYさんの主な業務(一部)を挙げてもらいました。

    [btp_box back=”on”]・朝礼の内容を事業所のLINEグループに送信
    ・訪問物品の洗濯
    ・総務業務(議事録・資料の作成など)
    ・小口現金の管理(訪問スタッフの駐車料金の精算など)
    ・勤怠管理(勤怠システムの打刻内容などを確認)
    ・事務業務(契約書の作成など)
    ・物品の買い出し
    ・SNSやブログの確認・更新[/btp_box]

    [btp_box]TYさん:
    訪問スタッフの専門分野以外の領域は、総務ですべてフォローできるよう、柔軟に動いています。「総務スタッフがいてくれることで、いつも安心して訪問に出かけられる」と言ってもらえたときは、「ひなた」の一員としてしっかりバックアップできていることを実感できますね。縁の下の力持ちとして訪問スタッフをサポートすることで、より働きやすい環境を整えていけたらと思っています。[/btp_box]

    「残業がほぼなく、プライベートを大切にできる」、「心に余裕を持てるから、丁寧にご利用者様に向き合える」といった声が多く聞かれる「ひなた庚午」「ひなた吉島」。
    多様な働き方の実現や、安心・安全に働ける環境づくりのため、総務スタッフが細やかに現場スタッフの声を聞き取りバックアップしています。

    看護・リハビリの専門職として、[btp_line]訪問業務やスキルアップに集中できる職場[/btp_line]を求める方にとって、理想的な環境といえるでしょう。

    【ひなた庚午・ひなた吉島】求人情報は公式サイトでチェック!

    「ひなた庚午」と「ひなた吉島」では、求職者に向けて、不定期に[btp_line]「おしごと説明会」[/btp_line]を開催しています。
    「子育て中でも働きやすいの?」、「訪問の大変なところは?」といった疑問に対して、職種別に現役スタッフがリアルな声をお届けしています。
    職場や訪問の様子を実際に見てみたい方には、[btp_line]「事業所見学」や「現場体験(同行訪問)」[/btp_line]がおすすめです。いずれも下記フォームから申し込めます。

    「ひなた庚午」「ひなた吉島」で募集中の職種は、採用サイトをチェックしてください。

    働く人を大切にする環境が「ひなた」訪問スタッフの「好働力」の源

    より良い訪問看護・リハビリサービス実現のため、スタッフの満足感を重視しているという「ひなた庚午」「ひなた吉島」。総務スタッフのきめ細かいバックアップが、「ひなた」ならではの働きやすさにつながっています。業務上の困難なことも、「ひなた」なら「好働力」をエネルギー源にして乗り越えていけるでしょう。安心して働き続けられる職場をお探しの看護・リハビリ職の方は、ぜひお問い合せください。

    所在地 広島市西区高須1-11-19 
    電話番号 082-507-8101 
    サービス対応エリア 広島市西区、佐伯区(美鈴が丘) 
    サービス提供時間 平日8:30~17:30 ※24時間緊急時対応あり 
    定休日 土日・祝日 
    公式サイト https://www.hinata-gr.co.jp/ 
    Instagram  https://www.instagram.com/hinata_kougo/ 
    所在地 広島市中区光南2-3-45 
    電話番号 082-236-6125 
    サービス対応エリア 広島市中区、南区 
    サービス提供時間 平日・土曜・祝日8:30~17:30 ※24時間緊急時対応あり  
    定休日 日曜 
    公式サイト https://www.hinata-gr.co.jp/ 
    Instagram https://www.instagram.com/hinata_yosijima/ 
    所在地 広島市西区高須2-4-21 
    電話番号 082-299-8866 
    サービス対応エリア 広島市西区、中区(佐伯区・南区) 
    サービス提供時間 平日8:30~17:30 
    定休日 土日・祝日 
    公式サイト https://www.hinata-gr.co.jp/ 
    Instagram https://www.instagram.com/hinata_fukusiyougu/ 
  • 実務者研修修了者になるメリットとは?受験資格や合格率などご紹介

    実務者研修修了者になるメリットとは?受験資格や合格率などご紹介

    この記事では実務者研修修了者となるメリットや受験概要、合格率や難易度について解説します。実務者研修は、利用者さんに幅広く対応できる介護提供能力を習得できる資格です。受験要件はないため、[btp_line]誰でも習得可能[/btp_line]となっています。介護は未経験だが転職を考えている方、現在資格は持たず介護士やホームヘルパーとして働いている方におすすめの研修です。実務者研修修了者になってキャリアアップを目指している方は是非チェックしてみてください。

    【簡単に解説】実務者研修の資格とは?

    実務者研修とは、かつて介護の資格として主流だったホームヘルパー養成研修と、介護職員基礎研修を2013年に一本化したものです。質の高い介護を提供できるよう、幅広い利用者さんに対応可能な能力を習得できる資格となっています。

    実務者研修修了者の資格を取得するメリット

    介護に携わる仕事をするにあたって、実務者研修修了者となるメリットは多くあります。

    国家資格である介護福祉士を目指せる

    実務者研修は、国家資格である[btp_line]介護福祉士を目指すための必須要件[/btp_line]となっています。いずれは介護福祉士を目指したいと考えている方は、まず実務者研修を受講しましょう。

    サービス提供責任者になれる

    サービス提供責任者とは、訪問介護サービスを提供する際のコーディネーター役のことです。具体的にはケアマネジャーとヘルパーの連絡や調整を行います。指定訪問介護事業所では、利用者数40名に対して1人以上のサービス提供責任者を配置しなければなりません。したがって実務者研修修了者になれば、サービス提供責任者というポジションにもなれるため、[btp_line]求人先の選択肢を増やすことが可能[/btp_line]です。

    できる仕事が増え、信頼を得やすくなる

    実務者研修を修了すると、医療従事者しかできなかった喀痰吸引(かくたんきゅういん)や経管栄養(けいかんえいよう)といった医療行為を行うことができます。実務的な知識があるとみなされるため周りからの信頼を得やすくなり、介護に従事したいという思いも伝わりやすいので就職や転職にも有利です。

    給料アップに繋がる

    保有資格別に給与加算をしている事業所もあるため、実務者研修修了者となることで[btp_line]給料アップが見込めます。[/btp_line]現在の職場で資格取得を検討する際や、転職先を探す際は、資格保有により加算や手当といった処遇があるかどうかも確認してみましょう。

    実務者研修修了者の受験資格は?

    実務者研修は、年齢や学歴、介護職への従事歴も問われないため[btp_line]誰でも受講できます。[/btp_line]しかし、介護における基本的なスキルや知識があることを前提としたカリキュラムが組まれているため介護の基礎知識が必要です。実務者研修よりさらに基本的な介護知識が学べる資格に、介護職員初任者研修があります。無資格の方・介護未経験の方は、まず介護職員初任者研修から受講すると実務者研修の資格取得がスムーズになるでしょう。

    介護職員初任者研修の受講料はスクールにより異なりますが、5~8円万前後です。修了試験が義務化されている資格なので、カリキュラム受講後に試験を受け合格する必要がありますが、授業内容をしっかり理解できていれば合格できるように作られています。落ちてしまった場合も、スクールごとに試験は頻繁に実施されているので、追試で合格を目指すことが可能です。

    実務者研修修了者の合格率や難易度は?

    受講するにあたって気になるのが合格率や難易度だと思います。

    合格率は実質100%

    実際のところ実務者研修では修了試験が義務化されていないので、受講さえすれば取得できる資格といえます。しかし、カリキュラム内で学んだ内容を理解しているかを確認するため、修了試験を設けているスクールがほとんどです。難易度はスクールにより異なりますが、授業を理解していれば解ける問題となっています。不合格でも、合格するまで追試を受けられる場合が多いため、実質合格率は100%といわれている資格です。

    スケジューリングが大切

    実務者研修の標準的な研修期間は、450時間と約半年かかる長いカリキュラムとなっています。多くのスクールは自宅での通信学習をメインとし、通学が必要な対面授業は1日6~7時間の授業が7~10日程度です。働きながら資格取得を目指す方は、日々の学習時間を確保するとともに、休日を上手く利用して受講できるよう調整しましょう。

    実務者研修修了者の資格を得るための受講料は?

    最後に、研修を受講するためにかかる費用について解説します。

    未経験者で10~20万円程度が目安

    実務者研修の受講料は保有している資格により変わります。無資格の方は10~20万円前後初任者研修を持っている方は6~10万円前後となっているスクールが多いようです。2021年現在は廃止されているヘルパー1級をすでにお持ちの場合やや介護職員基礎研修の資格があれば、受講費用が安くなります。これまでに取得した介護関連資格を活かし安く受講することができるので、すでに介護に従事している方が挑戦しやすい研修です。

    キャッシュバックや割引制度が利用できる

    スクールの母体が経営する事業所へ就業すれば、受講料が全額戻ってくる制度を設けているところもあります。介護職員向けに割引を行っているスクールや、教育訓練給付金制度を利用できる場合もあるようです。スクールを選ぶときは、お得に受講できる割引や給付金制度を賢く利用しましょう。

    実務者研修修了者を目指してより深く介護に携わろう!

    未経験者、経験者問わず挑戦できる実務者研修は、キャリアアップが望めるとともに、頑張り次第で取得できる優れた資格ともいえます。現在介護に従事している方も、できる技術や知識が増えるため、より深く利用者さんと関われるツールとなることは間違いありません。実務者研修修了者となって、介護スキルを向上させてみるのはいかがでしょうか。

  • 介護福祉士とは?仕事内容や資格の取得方法をチェック

    介護福祉士とは?仕事内容や資格の取得方法をチェック

    介護の現場で活躍する資格のひとつに介護福祉士があります。言葉として耳にする機会はよくありますが、「介護福祉士とはどのようなもの?」と疑問に思う方もいるでしょう。ここでは、介護福祉士とはどのような資格なのか、仕事内容や資格取得方法をご紹介していきます。介護の仕事に興味がある、介護職としてキャリアアップしたい、高齢化社会に向けて自分ができることを探している、といった方に読んでいただきたい内容です。

    介護福祉士とは?仕事内容を簡単に解説

    介護福祉士の概要と、介護福祉士の仕事内容を簡単に解説していきましょう。

    介護福祉士とは?

    介護福祉士とは介護に関する専門的知識や技術を身につけた人のことです。[btp_line]介護業界では唯一の国家資格[/btp_line]で、介護の現場で活躍する介護職の中でも介護福祉士と名乗れるのは、必要な研修を修了したり試験に合格したりした一部の人となっています。一般敵な介護職と介護福祉士の異なるポイントは仕事の内容と収入です。仕事に関しては、介護現場で身体や心に障害がある人の介護や生活の援助をする点は変わりません。しかし介護福祉士は専門的な視点から、家族など介護をしている人に対して[btp_line]介護の指導[/btp_line]をしたり、[btp_line]介護プランの相談[/btp_line]に乗ったりすることもあります。

    また、収入に関しては一般的に介護福祉士の資格を保有していると月給が数万円高くなるのが特徴です。介護の現場でより専門性を高めたい人や、キャリアアップ、収入アップを目指す人が介護福祉士の資格取得に挑戦しています。

    介護福祉士の職場はどこ?

    介護福祉士の代表的な職場として、多くの人が思い浮かべるのが介護施設ではないでしょうか。介護施設には、介護付有料老人ホームや特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスなどさまざまな種類があります。介護施設の種類によって少しずつ働き方が異なるのが特徴です。また、訪問介護というかたちで介護が必要な人の自宅を訪問してサポートする働き方もあります。

    また、「介護福祉士とは介護現場で活躍する資格」と定義づけている人もいるかもしれませんが、それだけではありません。介護が必要な人をサポートするという働き方以外に、[btp_line]介護福祉士養成校の教員[/btp_line]になる、[btp_line]講習や研修の講師[/btp_line]になる、といった働き方もあるので覚えておくと良いでしょう。

    介護福祉士の仕事内容を分かりやすく解説

    介護福祉士とは、おもに介護をしたり介護に関する指導を行ったりする際に役立つ資格です。具体的な仕事内容を表で分かりやすくご紹介していきましょう。

    介護福祉士の仕事内容

    身体介護着替え・食事・入浴・排泄・移動などの補助
    生活援助食事の調理や準備・洗濯・掃除・買い物などの援助
    介護指導介護が必要な人の家族などに介護用具の使い方や自宅介護の注意点などを指導・助言、介護方針などの相談サポート
    社会的活動支援 (メンタルケア)話し相手になる、レクレーション参加を促す、要介護者・家族・近隣住民の交流サポート
    チームマネジメント職場のチームリーダーとして介護職員のタスク管理・指導・サポート

    現場での介護福祉士の仕事内容は多岐にわたります。介護が必要な人に直接触れて動作を介助したり、家事全般を手伝ったりするほかに、介護が必要な人やその周りの人の相談相手としてサポートすることも。介護方針を決める際に家族などにアドバイスをする機会もあるでしょう。さらに、職場ではチームリーダーとしてマネジメントを任されるケースもあります。介護福祉士とは、介護の現場で即戦力として活躍し、必要に応じて職場で介護職員を指導したり、タスク管理をしたりする[btp_line]重要なポジション[/btp_line]なのです。

    介護福祉士の資格を取得する方法4つ

    介護福祉士とはどのような資格で、どのような仕事内容かを理解したところで、介護福祉士になる方法をチェックしていきましょう。介護福祉士になるには筆記試験と実技試験からなる国家試験に合格することがマストですが、その前に受験資格を得ることが必要です。受験資格を得る方法には4つのルートがあります。自分がどのルートに当てはまり、どのルートならスムーズに資格を取得できるか、ぜひ思い浮かべながら確認してください。

    養成施設ルート

    まずご紹介するのは、養成施設を介して国家資格の受験資格を得る方法です。高校等を卒業後、介護福祉士養成施設で2年以上学ぶと介護福祉士の受験資格を取得することができます。ほかにも、福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設等を卒業後に介護福祉士養成施設で1年以上学び卒業することで受験資格を得ることも可能です。

    これまでは、介護福祉士とは介護福祉士養成施設を卒業することで取得できる資格、というイメージがありました。しかし、「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律が改正され、2017年度からは養成施設の卒業が介護福祉士国家試験の「受験資格」となっています。養成施設の卒業=資格取得とはならないので注意してください。なお、2026年度までに養成施設を卒業する場合は、国家試験に不合格でも卒業後5年間は介護福祉士として従事できるといった経過措置があります。2027年度以降に養成施設を卒業する場合は、国家試験での合格がマストとなるので間違いがないよう気をつけましょう。

    ちなみに、国指が定した学校や都道府県知事の指定した養成施設で必要な知識と技能を習得して卒業した人を「介護福祉士養成施設卒業(修了)者」といいます。介護福祉士養成施設卒業者は、国家試験での実技試験が免除となるので覚えておくと良いでしょう。

    実務経験ルート

    「実務を3年以上経験する」ことに加え「所定の研修を修了する」ことで国家試験の受験資格を得る方法もあります。

    所定の研修の修了条件には2つのパターンがあり、ひとつは「実務者研修」を修了するパターン、もうひとつは「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修」をダブルで修了するパターンです。実務経験ルートも実技試験が免除となります。

    現場で働きながら資格取得を目指したい人や、養成施設や養成学校などの学費をかけずに資格取得を目指したい人におすすめのルートとなります。

    養成学校ルート

    次にご紹介するのは、福祉系高校に入学して、介護福祉士の受験資格を得る養成学校ルートです。福祉系高校で社会福祉士になるための所定の単位を修めて卒業する場合、国家試験の実技試験が免除となります。一方、特例高等学校等に入学して所定の単位を修めて卒業する場合は、9ヶ月以上の介護等の実務経験が必要です。その後、筆記試験と実技試験に合格すれば、介護福祉士の資格が取得できます。ただし、「介護技術講習」、「介護過程」、「介護過程III」この3つのうちどれかを履修または修了している場合、実技試験が免除となるのでケースにあわせて講習等の受講も検討してみましょう。

    経済連携協定ルート

    経済連携協定ルートはインドネシア、フィリピン、ベトナム出身の人が介護福祉士の資格取得を目指す際のルートです。経済連携協定(Economic Partnership Agreement)の頭文字をとってEPAルートと呼ばれることもあります。

    経済連携協定ルートのEPA介護福祉士候補者は3年以上の実務経験が条件です。「介護技術講習」、「介護過程」、「介護過程III」または「実務者研修」を修了することで介護福祉士の受験資格を得ることができます。

    厚生労働省のホームページによると、介護福祉士として登録されている人数は令和3年3月現在で1,754,486人です。介護福祉士の国家試験は年に1度で、筆記試験と実技試験は日程が分けられています。筆記試験は例年1月、実技試験は例年3月です。試験の概要については厚生労働省のホームページから確認可能なので、受験予定の人は見逃さないよう注意しましょう。

    介護福祉士とは幅広く活躍できる資格

    介護福祉士とは、介護の現場はもちろん、経験を積めば教育の現場などでも働くことができる資格です。介護業界のプロフェッショナルとして、キャリアアップを目指して取得する人も多数います。介護福祉士の受験には4つのルートがあるので、資格取得を目指す際は自分にはどのルートが適しているかをよく検討し、まずは受験資格を得ることに注力しましょう。

  • 認定看護師の仕事内容とは|専門看護師との違いや制度終了について

    認定看護師の仕事内容とは|専門看護師との違いや制度終了について

    看護師のなかでも特定の分野において、水準の高い看護技術と深い知識を持ち合わせ看護のスペシャリストとも言える資格が「認定看護師」です。この資格を取得すると、勤務においてさまざまなメリットがあるのをご存じでしょうか。今回は認定看護師の種類や分野などの情報を中心に、現行制度が終了となる理由、終了後はどうなるかなど気になる話題についてもご紹介します。専門看護師との違いも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

    認定看護師の仕事内容は?簡単に分かりやすく解説

    認定看護師の資格を取得した人も、従来の看護師と同じように医療機関に勤めます。認定看護師の主な役割は[btp_line]「相談・指導・実践」[/btp_line]の3つ。救急看護をはじめとする[btp_line]複数の認定看護分野[/btp_line]のなかで看護全体の質の向上を目的とし、専門知識に基づいたアドバイスや支援を行います。

    認定看護師は患者さんへ質の高い看護を提供し、医療の現場において実践のなかで後輩の良き手本となる人のことです。そのため指導者の役割や現場を引っ張っていく役割を担う立場が期待されます。

    認定看護師の活動できる場は病院だけではありません。訪問看護ステーション介護保険施設など心身のケアを必要とする現場において活躍可能です。そんな認定看護師ですが、資格を取得すると以下のようなメリットが挙げられます。

    認定看護師のメリット

    • 一般看護や他部署に対し専門分野の知識を活かしたコンサルテーションが可能
    • 日中の活動が増えることで夜勤の回数が減る・免除になる場合がある
    • 現場において中心的なポジションを任されるケースが多く、キャリアを積めるので昇進にプラスの影響がある

    経験と学びのなかで得た豊富な知識は、次世代を担う看護師たちの質を高めることに活用できます。また、自身のキャリアアップにも繋がるため、今後も医療の現場の第一線で活躍していきたい人は認定看護師の資格取得に挑戦しても良いでしょう。

    認定看護師と専門看護師との違いは?

    日本看護協会が認定する認定看護師と専門看護師は、どちらも高い技術と経験を積んだ看護の証と言える資格です。ここでは、専門看護師について紹介します。

    [btp_line]専門看護師[/btp_line]とは、患者さんだけでなくその家族にも質の高いケアを行う看護師のことです。家族だけでなく地域と連携してトータル的にケアを行い、特定の分野で知識や技術を備えていると認められた看護師を指します。

    また、患者さんのケア以外にも現場において[btp_line]人材育成[/btp_line]や[btp_line]看護師の調整[/btp_line]といった業務を担うことも。医療現場を中心に支える認定看護師と、患者さんを中心に広範囲を支える専門看護師。円滑で適切な医療を行うため、どちらも重要な役割があります。自分がどちらを受けたいか迷った場合、自分が思い描く理想的な看護師の姿がどんなものであるかを考慮すると良いでしょう。

    現行制度は2026年に終了予定!2020年から新制度が開始

    認定看護師の現行制度は[btp_line]2026年を持って終了[/btp_line]しますが、制度が完全になくなる訳ではありません。認定看護師の制度が始まった1996年から多くの時間が経過し、発足当時と現在の医療体制も大きく様変わりしています。現代のニーズに合わせて制度を見直すことで高水準かつ充実した看護を行えるように、看護の質の向上を目的とした改変のようです。

    現行制度が終了するにあたり、新制度のもとでの教育機関では「特定行為研修」が組み込まれています。このほかの違いは、以下の表で比べてみましょう。

    現行制度 2026年をもって終了新制度 2020年より開始
    開講期間6ヶ月以上1年以内1年以内
    時間数600時間以上800時間程度
    教育内容教育基準カリキュラム教育基準カリキュラム 特定行為研修区分別科目1~3区分程度 ※上記記載時間とは別に特定行為区分の別科目における実習の時間が必要
    教育方法集合教育集合教育(eラーニングを含む場合あり)

    新たに追加となった[btp_line]特定行為研修[/btp_line]とは、実践的な理解力や判断力を養うため専門知識と技能向上を目的とした研修です。

    看護師が手順書に従い診療補助を行うなかで、特に必要とされる高度で専門的な分野を、特定行為区分ごとに行います。

    2020年までに現行制度の認定看護師を取得した人で新制度を取得したい場合は、この特定行為研修を修了することで移行が可能です。

    認定看護師にはどんな分野がある?

    認定看護師が担う分野は、現行制度では21種類、新制度では内容を一新し19種類になりました。ここでは、その内容の一部を表にまとめて紹介します。

    感染管理医療関連感染の予防や管理、サーベイランスの実施、感染兆候がある人に対し薬剤の臨時投与を行う技術の習得
    がん放射線療法看護治療者に対する心身・社会的ケア、急性期及び晩期有害事象に対する症状マネジメントとセルフケア支援、医療被曝を最小限にするための放射線防護策と安全管理技術の習得
    がん薬物療法看護がん薬物療法に適した投与管理とリスクマネジメント、自宅でのがん治療における管理や有害事象への患者教育、意思決定と療養生活に対する支援
    緩和ケア痛みや身体的・心理社会的な問題のアセスメント(評価)、QOL向上を目指すマネジメント、家族が感じる喪失や悲嘆への対応
    クリティカルケア急性かつ重篤な患者の合併症予防に向けた全身管理、早期回復への支援、身体所見から病態を判断し、侵襲的陽圧換気・非侵襲的陽圧換気の設定の変更、薬剤の投与量の調整技術の習得
    在宅ケアQOLの維持や向上のための支援、患者ケアシステムの課題解決、在宅療養移行支援、特定の医療器具の交換や壊死組織の除去が安全にできる技術習得
    呼吸器疾患看護呼吸症状のモニタリングと評価による重症化予防、療養生活や行動支援などの生活調整、特定の医療器具の交換や設定の変更、対象患者への投薬量の調整技術の習得
    手術看護手術により起こる心身の苦痛を最小限に留めるケア、手術中の急変や緊急事態への対応技術習得、手術にまつわる医療器具の設定変更や緊急採血、輸液の投与量調整などの技術習得
    小児プライマリケア重篤な状態にある小児、医療的ケア児への重症化予防、家庭看護力や育児力向上を目標としたホームケア指導、虐待の予防、早期発見、気管カニューレなど特定の医療器具交換の技術習得
    新生児集中ケアハイリスクである新生児の急性期の全身管理、保護者への個別ケア、ハイリスク新生児と家族への家族形成支援、虐待の予測と予防、気管カニューレなど特定の医療器具交換の技術習得
    心不全看護心不全の症状モニタリングと評価による重症化予防、療養生活における行動支援と生活調整、症状緩和を目的としたマネジメント、身体所見から病態を判断し、薬剤の投与量の調整技術の習得
    腎不全看護合併症の早期発見と疾病の進展予防、セルフケア支援、腎代替療法の支援(選択・変更・中止などの自己決定)、透析療法における至適透析実現に向けた支援、急性血液浄化療法における医療操作及び管理技術の習得
    生殖看護性と生殖に関する健康課題への多様な選択支援、患者・家族に対するさまざまなケア(検査期・治療期・終結期など)、妊孕性温存や受胎調節に関する指導
    摂食嚥下障害看護摂食嚥下障害や機能に基づいた適切な援助と訓練方法の選択、誤嚥性肺炎や窒息、栄養低下などの防止に向けたリスク管理
    糖尿病看護血糖パターンのマネジメント、症状に応じた透析予防、療養生活支援、インスリンの投与量の調整ができる技術習得
    乳がん看護術後の合併症予防や緩和のための手術期ケアと意思決定の支援、治療に伴う女性と家族支援、乳房の自己検診指導、乳がん治療関連による合併症の予防・管理、創部ドレーンの抜去ができる技術習得
    認知症看護認知症の症状マネジメント、生活や療養環境の調整、認知症の症状に応じたコミュニケーションの提案、家族の心理的・社会的支援、抗けいれん剤など、薬の臨時の投与ができる技術習得
    脳卒中看護重篤化回避を目的としたモニタリングとケア、在宅での生活を踏まえたケアマネジメント、抗けいれん剤などの薬の臨時投与ができる技術習得
    皮膚・排泄ケア褥瘡のトータルマネジメント、管理困難な皮膚障害を伴うストー マケア、専門的知識から見る排泄管理とスキンケア、地域包括ケアシステムを取り入れるための訪問実施、褥瘡又は慢性創傷の治療における壊死組織の除去や陰圧閉鎖療法の技術習得

    認定看護師になるための要件は?

    認定看護師の資格を取得するためには、以下の条件が必要です。公益社団法人日本看護協会が発行するリーフレットを参考に紹介します。

    • 看護師としての実務経験が5年以上
    • (現行制度)日本看護協会が定める認定看護師教育を600時間以上履修
    • (新制度)日本看護協会が定める認定看護師教育を800時間以上履修
    • 認定看護師教育修了後、認定看護師の審査に合格することで取得可能で、5年ごとに資格を更新しています

    参考:https://nintei.nurse.or.jp/nursing/wp-content/uploads/2020/09/leaflet_CN2020_1.pdf

    看護師としてのステップアップのために認定看護師を検討しよう

    今回は認定看護師について紹介してきました。看護師としての活躍の幅を広げたい、今後のキャリア構成のなかでさらに上を目指したい。若手育成に力を注ぎたいなど、将来を見据えて認定看護師の資格を取得するのも良いでしょう。専門看護師と迷っている場合は、自分の目指す看護師像に近いほうを選び、更なるスキルアップを目指しましょう。

  • 准看護師の資格の取り方や費用感は?働きながら資格取得を目指そう

    准看護師の資格の取り方や費用感は?働きながら資格取得を目指そう

    今回は准看護師の資格について、看護師との違いや資格取得の方法までを解説します。准看護師は、介護現場でも必要とされる場合が多い資格です。介護職においての自分の仕事の幅を広げるために資格を取得したいという方は、准看護師の資格がおすすめ。働きながら資格取得を目指しやすいのが特徴です。准看護師の資格取得に関しての知識を発信しますので、ぜひ参考にしてみてください。

    【簡単に解説】准看護師の仕事内容とは?

    准看護師の仕事内容は、正看護師と違いがありません。

    具体的には、血圧や体温、脈拍の測定・点滴や注射・採血・食事や排せつ、入浴の介助など。さらに入院患者さんの体位変換・夜勤での巡回・カルテの記載・手術や診察の補助など、看護師と同じようなシフト体制で病院に勤めることが可能です。

    介護の現場で准看護師は必要?

    介護現場では、看護師または准看護師の配置基準が設けられています。そのため、准看護師も看護師と同じように介護現場でのニーズが高いのが特徴です。介護福祉士とは違って、医療行為が行える点でも求められる人材といえます。

    厚生労働省の「平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、2018年の准看護師の人数は約30万人います。そのうちの約8万5,000人が、訪問看護ステーションや社会福祉施設、介護保険施設等の介護現場で活躍中です。介護の現場での准看護師の需要の高さを鑑みて、介護施設ですでに働いている方でも、資格取得を目指す方が多くいます。

    介護現場での准看護師の仕事内容は?

    介護現場での准看護師の主な仕事内容は、利用者さんの健康管理・バイタルチェック・看護記録・服薬管理など。介護福祉士が、利用者さんの生活面に対する機能向上のサポートを行うのに対して、准看護師の立ち位置は健康面のサポートをします。介護現場には、医師の常勤はない場合が多く、准看護師が利用者さんの健康面での不安や気づきを医師に報告する必要があるため、健康管理を徹底して行うことが必要です。

    准看護師と看護師の違いは?介護現場における准看護師の立ち位置

    看護師と准看護師はそれぞれ、[btp_line]看護師が国家資格[/btp_line]、[btp_line]准看護師が都道府県知事発行の免許[/btp_line]という違いがあります。准看護師は都道府県知事発行の免許ですが、資格を取得した都道府県以外でも働くことが可能です。また、看護師と准看護師の仕事内容に違いはありませんが、准看護師は「医師や歯科医、看護師からの指示のもとで業務を行う」という点が異なります。准看護師は自らの判断での医療行為はできないということです。

    介護現場における人員配置の基準は、「看護師または准看護師」とされているケースが多く、看護師と准看護師の給与にも大きな差がない点が嬉しいポイントです。

    さらに、看護師は夜勤が多い病院での勤務を想像しますが、介護現場では、デイサービスのように日勤が中心の施設も多くあります。そのため、産休や育休からの復帰後も、子育てをしながら働きやすいのが特徴です。

    働きながらの准看護師資格の取り方について|通学と通信どちらも可能?

    准看護師資格の取得に年齢制限はありませんが、全日制または、半日制の准看護師養成所への通学が必須になります。残念ながら通信での取得はできません。

    准看護師養成所の主な通学スタイルは次の通りです。働きながら試験合格を目指して勉強するには、どれくらいの学習時間が必要なのか、どのような勉強方法が適しているのかも確認してみましょう。

    全日制

    全日制は基本的に朝から夕方までの授業、週3~5日の通学日数が養成所により設定されていて、通学期間は2年間。2年目には病院での看護実習があります。通学日以外は働きながら資格取得を目指している方も多いです。

    半日制

    半日制の場合は平日の週5日で、午後・夜間の授業が多い傾向にあります。通学期間は全日制と同じく2年間で、2年目には看護実習も行うのが一般的です。通学前の午前~夕方にかけて働きながら通学することができます。

    勉強法や学習時間

    [btp_line]養成所での履修時間は、1,890時間です。[/btp_line]そのうち看護実習が735時間あり、2年目は実習の割合が多くなります。そのため、試験対策として自宅学習もしっかり行う必要があるでしょう。働きながらの自己学習は、過去問を解いたり、基礎知識を何度も復習したりすることがおすすめです。要点をしっかりと頭に入れるためにも、通勤時間や休憩時間に参考書やアプリを活用して学習すると良いでしょう。

    准看護師試験の合格率や難易度は?

    「准看護師は、看護師と仕事内容が変わらない」と聞くと、試験が難しそうだなと思いませんか?そこで、合格率や難易度をチェックしてみましょう。

    合格率

    厚生労働省の「令和2年度准看護師試験の実施状況」によると、約1万5,200人が受験し、1万5,000人もの人が合格しています。その割合は[btp_line]99%[/btp_line]と高い合格率です。

    難易度

    合格率の高さからわかるように、難易度はそれほど高いものではありません。養成所できちんと授業を受け看護実習をクリアし、基本的な知識をしっかりと身につけてから試験に挑めば合格へと進むことができるでしょう。

    准看護師養成所の通学費用は?補助金制度はある?

    准看護師養成所の[btp_line]2年間の通学費用は、約100~200万円[/btp_line]です。これは、養成所の形態によって異なりますが、入学金や実習費用などを含めた金額となります。さらに働きながら資格取得を目指すのにぴったりな補助金制度も用意されているので安心です。補助金制度について、詳しくご紹介しましょう。

    病院付属の准看護師養成所の奨学金

    卒業後、付属の病院に勤務することを条件として奨学金を受けることができる制度です。病院によっては、卒業後の勤務に関する条件が設定されていない場合もあります。

    自治体の奨学金

    毎月の授業料程度の支給があるのが特徴で、多くの方が利用している奨学金制度です。卒業後に指定の病院で一定期間勤務すると、返済が免除されるケースがあります。

    病院による学生支援

    多くの病院で用意されている福利厚生のような制度です。病院で看護助手として働きながら、准看護師養成所に通うことができます。卒業後の就職がほぼ約束される場合が多く、働きながら取得を目指す方にぴったりです。

    准看護師試験の内容や日程について

    准看護師の資格取得を考えている方にとって、試験内容は気になるポイントでしょう。さらに、受験会場や日程なども確認しておけば、今後の資格取得の計画に役立つのでぜひ参考にしてみてください。

    試験内容

    試験内容は、以下の14科目から[btp_line]150問の出題[/btp_line]です。

    1. 人体の仕組みと働き
    2. 食生活と栄養
    3. 薬物と看護
    4. 疾病の成り立ち
    5. 感染と予防
    6. 看護と倫理
    7. 患者の心理
    8. 保健医療福祉の仕組み
    9. 看護と法律
    10. 基礎看護
    11. 成人看護
    12. 老年看護
    13. 母子看護
    14. 精神看護

    准看護師の試験内容は、基礎的な部分の出題が中心となっています。

    受験会場と試験日程

    受験会場は全国47都道府県に設置されます。試験会場として使用される施設は、各地域の大学キャンパス内やホテルなどです。試験を受けるための提出書類は、准看護師養成所からの配布・インターネット・郵送での請求で手に入れることができます。各都道府県によって異なりますが、[btp_line]2月の中旬頃[/btp_line]に試験が行われる場合が多いようです。

    働きながらの資格取得が目指せる准看護師

    病院だけではなく、介護現場での需要が高い准看護師。働きながら資格を取得したい方のための補助制度や通学体制が整っているので、おすすめの資格です。さらに、介護現場では家庭と両立しながら働きやすい点もメリットと言えますね。介護の現場で、自分のできる業務を増やしたい方や、医療行為を通して利用者さんの役に立ちたいと望む方はぜひ検討してみてください。

  • 訪問看護師へ転職するには?方法やステーションを選ぶポイントを解説

    訪問看護師へ転職するには?方法やステーションを選ぶポイントを解説

    「病院の外に出て経験を積んでみたい」「現場から離れているけれど、資格があるから看護師に復職したい」と考えている方にこそ、訪問看護師はおすすめの仕事です。そこで、訪問看護師へ転職するメリットや、転職する方法をご紹介します。迷っている方は、まずはこの記事から訪問看護師という働き方について考えてみませんか?

    訪問看護師へ転職するメリット

    訪問看護師は、施設や病院で働くよりも利用者さんやご家族と密な関係を築けるため、やりがいをより感じやすい環境です。業務面では、家でどのような生活をしているかがわかるため細かなケアがしやすいほか、目の前の利用者さんへ時間をしっかりとって向き合えます。働き方の面では、定時で帰りやすく夜勤がないなど、自分のペースで仕事を進められるという点が魅力でしょう。


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    訪問看護師へ転職するには、大きく分けて2つの方法があります。詳しくご紹介していきましょう。

    求人サイトから応募

    転職を意識したとき、まず考えるのが求人サイトの利用ではないでしょうか。看護師専門の転職サイトもあり、サイト内に掲載された個別の訪問看護師の求人へ応募するほか、転職エージェントと相談して応募する方法もあります。未公開求人や全国の求人へ対応しているのが特徴で、複数の事業所を比較できる点が魅力です。

    訪問看護ステーションへ直接応募

    訪問看護ステーションへ直接応募するという方法もあります。目当ての事業所のホームページに掲載された募集要項を参考に、転職にまつわるすべてを自分で行う方法です。第三者を介さない分スムーズに転職が進めることができ、問い合わせれば細かな部分も融通が利く可能性が高い点が魅力といえるでしょう。


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    訪問看護師へ転職!自分に合ったステーションを選ぶポイント3つ

    訪問看護師へ転職するなら、まずは自分に合った訪問看護師のステーションを見つけることが重要です。ここからは、転職する際に注目したいポイントを3つご紹介しましょう。

    【条件】残業・昇給・退職金など

    まずは働く際の条件です。みなし残業がどれくらいあるのか、定期昇給は毎年あるのか、退職金制度は完備されているかといった点を中心に比較しましょう。昇給や退職金といった給与に関する点は、訪問看護ステーションが医療法人なのか、民間企業が運営する株式会社なのかで変わってきます

    【働き方】年間休日・オンコールの回数など

    次に、年間休日とオンコールの回数を比較しましょう。訪問看護は一般的に土日祝日休みの職場が多い傾向です。また夏季や冬季に長期休暇を設けているケースもあり、年間休日は約120日程度が目安でしょう。しかし、ステーションの規模によってはスタッフの人数が少なく、休みに関して融通が利きにくいという場合もあるため注意する必要があります。
    オンコールは基本的にはどの事業所にもありますが、日勤だけの求人ではオンコールがないという場合も。ただし、その後スタッフが少なくなってオンコール対応も頼まれるようになることもあるため、月の担当回数や緊急訪問の頻度は確認しておくと良いでしょう。

    【職場環境】在籍人数・教育体制・利用者さんなどについて

    最後は職場環境のチェックです。転職後どれくらいの期間先輩スタッフと同行訪問をして1人での訪問へ切り替わるのかは気にしておきたいポイント。また、訪問看護ステーションによってターミナルケア・リハビリ・難病ケアなど、メインとなる利用者さんの傾向が異なります。どんな方をメインに訪問看護に関わりたいか希望がある場合は、面接などで確認しておくのがおすすめです。


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    まとめ

    訪問看護師へ転職するメリットや方法、気を付けたいポイントなどを簡単にご紹介しました。訪問看護の現場は需要に対して人手不足の傾向のため、転職して即戦力になる方だけでなく、ブランクがある方も募集していることが多い傾向です。施設や病院とは異なる風土で働きたい方や、運営や管理、経営といった点についても学びたい方は、今回の記事を参考に訪問看護ステーションへ転職することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

  • 【広島】スタッフの9割が介護福祉士保有!資格取得やキャリアアップできる職場環境を取材【尾道いちょうの樹・けやきの樹】

    【広島】スタッフの9割が介護福祉士保有!資格取得やキャリアアップできる職場環境を取材【尾道いちょうの樹・けやきの樹】

    広島県尾道市の向島にある、2つのサービス付き高齢者向け住宅「尾道いちょうの樹」と「けやきの樹」。在籍する介護スタッフの9割が介護福祉士の資格を保有し、質の高いサービスの提供で知られています。今回は、2つのサ高住と、関連する介護事業所で活躍する2人の介護福祉士スタッフにインタビュー。お2人のキャリア形成と、スタッフのスキルアップを積極的にサポートする職場環境について伺いました。尾道エリアで転職・就職を考えている方、介護の仕事に興味のある方はぜひご一読ください。

    広島県尾道市のサ高住「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」

    【尾道市向島】サービス付き高齢者向け住宅「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」

    広島県尾道市の向島にある「尾道いちょうの樹」と「けやきの樹」は、[btp_line]地元・尾道の企業「山源山乃花(やまげんやまのはな)株式会社」が運営[/btp_line]するサ高住です。2施設とも、尾道市街地から、車で尾道大橋を渡って15分程度の立地にあり、車通勤しているスタッフも多いそうです。

    「尾道いちょうの樹」は、尾道水道に面したオーシャンビューが自慢。一方「けやきの樹」には緑あふれる広い中庭があり、入居者さんの憩いの場となっています。どちらの施設も入居者さんとスタッフの距離が近く、家庭的で和やかな雰囲気の職場です。

    ▼「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」についてはこちら!

    ▼2施設を運営する「山源山乃花」木曽代表インタビューはこちら!

    介護スタッフの9割が「介護福祉士」。職場でスキルアップ・キャリアアップをサポート!

    サ高住「けやきの樹」入居者さんとスタッフ

    今回は、2つのサ高住の関連事業所である「訪問介護事業所いちょうの樹」、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護いちょうの樹」で活躍する2人の介護福祉士さんにインタビュー。お2人とも入社後、正社員にキャリアアップしたり、資格取得したりしながら、キャリアを形成してきました。それぞれのインタビューから、介護スタッフのキャリアアップ、スキルアップを積極的に進める職場環境の魅力を探ってみましょう。

    【事例①】パートから正社員にキャリアアップした介護福祉士にインタビュー!


    サ高住「けやきの樹」「訪問介護事業所いちょうの樹」スタッフ平尾綾さんのプロフィール

    まずは、サ高住「けやきの樹」の介護スタッフであり、「訪問介護事業所いちょうの樹」スタッフとしても活躍する平尾綾さんのプロフィールからご紹介しましょう。

    [btp_box back=”on”]平尾綾さんプロフィール
    デイサービス、特別養護老人ホーム勤務を経て、2022年にサ高住「けやきの樹」併設の「デイサービスセンターけやきの樹」でパート職員として勤務し、のちに正社員にキャリアアップ。2023年から「訪問介護事業所いちょうの樹」に異動。現在はサ高住「けやきの樹」で住宅介護スタッフも兼務。[/btp_box]

    介護の仕事に就いたきっかけは?

    [btp_box]平尾さん
    「子供のころ、祖父母に育てられたこともあって、身近に年配の方が多かったんです。お手伝いすると感謝されるのが嬉しくて、次第に『人の役に立てる仕事がしたい』と思うようになったのがきっかけでした」[/btp_box]

    その後、ヘルパー2級の資格取得時に一緒に勉強していた方から声をかけられ、デイサービス職員として入職。特別養護老人ホームでの勤務などを経験して、「デイサービスセンターけやきの樹」に就職したそうです。

    「デイサービスセンターけやきの樹」に入職した理由は?

    [btp_box]平尾さん
    「小さな子供がいたため、日曜日に休める職場を探していて、条件に合った『デイサービスセンターけやきの樹』にパートとして入職しました」[/btp_box]

    平尾さんは2023年にパートから正社員へ転換し、その半年後に「訪問介護事業所いちょうの樹」へ異動したそうです。

    パートから正社員へキャリアアップを決めた理由は?良かったこと、大変だったことは?

    デイサービスセンターけやきの樹のレクリエーション風景
    画像出典:けやきの樹Instagram

    [btp_box]平尾さん
    「正社員になった一番の理由は、デイサービスの仕事にやりがいを感じたからです。もっと頑張りたいという思いが出てきて、転換を決めました。正社員になったことで、ご家族やケアマネジャーへの報告など、これまでより責任の大きい仕事を任せてもらうようになり、やりがいも増えました。一方で記録することが増え、大変な面もありますが、仕事にメリハリがついています」[/btp_box]

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    現在の仕事内容は?

    [btp_box]平尾さん
    「サ高住「けやきの樹」では、居室清掃や服薬チェック、起床介助、排泄介助など、入居者さんの身体のケアのほか、記録業務も行っています。場合によっては、ご家族への連絡、介護タクシーの手配なども行っていますよ」[/btp_box]

    これから挑戦してみたい資格は?

    デイサービスセンターけやきの樹の夏祭り風景
    画像出典:けやきの樹Instagram

    [btp_box]平尾さん
    「今後は、認知症ケア専門士の取得に挑戦し、認知症の利用者さんとご家族に、よりレベルの高い知識とサービスを提供できればと考えています。ゆくゆくは訪問介護事業所のサービス提供責任者になれるよう、スキルアップとキャリアアップを目指して頑張っていきたいです」[/btp_box]

    サ高住や訪問介護事業所など、さまざまな介護サービス施設を運営する事業所では、平尾さんのように施設間の部署異動や兼務が可能な場合も。自分のキャリアプランに合わせて、柔軟に働き方を変えられるのも魅力です。

    転職やスキルアップ・キャリアアップを目指している人へのメッセージ

    [btp_box]平尾さん
    「実は、前職から10年以上、介護の仕事から離れており、うまくケアができるか不安はありました。でもほかのスタッフは、皆さん丁寧で優しく教えてくださり、安心して働くことができています。自分の個性を生かしながらスキルアップやキャリアアップを目指せますよ」[/btp_box]

    個性を生かしながら働けるのは、スタッフ同士の関係性が良い職場ならでは。平尾さんの今後の活躍に期待です。

    【事例②】入職後、介護福祉士取得。計画作成責任者になったスタッフにインタビュー!

    「定期巡回・随時対応型訪問介護看護いちょうの樹」の計画作成責任者・藤賢治さんのプロフィール

    ※イメージです

    次に「定期巡回・随時対応型訪問介護看護いちょうの樹」で「計画作成責任者」を務めているスタッフ、藤賢治さんにインタビューしました。

    [btp_box back=”on”]藤賢治さんプロフィール
    特別養護老人ホームなどでの勤務を経て、2016年に「定期巡回・随時対応型訪問介護看護いちょうの樹」に入職。2022年に「介護福祉士」の資格を取得し、「計画作成責任者」に着任。現在は「ケアマネジャー」の資格取得に向けて邁進中。[/btp_box]

    ▼「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」についてはこちらもチェック

    入職後に「介護福祉士」の資格を取得した理由は?

    [btp_box]藤さん

    「前職で特別養護老人ホームに約5年間勤務していましたが、現場での仕事は毎日が『作業』のようで、自分が本当にやりたいと思う介護がなかなかできませんでした。『いちょうの樹』に転職したのをきっかけに、さらに介護の知識やスキルを身につけて、新たな挑戦をしていきたいと思い、介護福祉士の資格を取得しました」[/btp_box]

    日ごろから、利用者さんにとって必要なケアを把握し、ケアマネジャーや看護師に積極的に提案していたという藤さん。その責任感の強さと、パソコン業務を得意としていたこともあり、「計画作成責任者」へ抜擢されたそうです。

    定期巡回・随時対応型訪問介護看護の「計画作成責任者」の仕事内容は?             

    [btp_box]藤さん

    「主な業務は、計画書や帳票類など、訪問介護にまつわるさまざまな書類の作成です。ケアプランやアセスメントに基づき、サービス計画を作成します。モニタリングやケアに関わる人員のシフト調整なども行っています」[/btp_box]

    計画作成責任者として、やりがいを感じるのはどんなとき?

    サ高住「尾道いちょうの樹」共用ホール

    [btp_box]藤さん
    「現在の計画作成責任者になってからは、任される仕事がどんどん増えていき、それがやりがいにつながっています。周囲の方から意見を聞かれることも増え、信頼を得ていると感じることも、頑張ってきてよかったなと感じる点ですね」[/btp_box]

    藤さんの職場では、スタッフの保有資格に応じた賃金体系が整っています。職場全体で、スタッフの資格取得をバックアップすることで、働くスタッフのモチベーションや満足度も高めているのですね。

    転職やキャリアアップを目指している人へのメッセージ

    サ高住「けやきの樹」中庭

    [btp_box]藤さん
    「介護の仕事は、やりたい・挑戦したいと思ったことも、資格がなければできない場合も多いです。もちろん、資格があれば何でもできるわけではありませんが、本人のやる気次第で自分の道が拓けると思うので、積極的にスキルアップを目指してほしいですね。今の職場は、そういう気持ちを支えてくれるので心強いです」[/btp_box]

    【求人情報】広島県尾道市のサ高住「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」

    ※イメージです

    広島県尾道市でサ高住「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」を運営する山源山乃花では、より良い環境や待遇でスタッフが活躍できるよう、[btp_line]資格取得やキャリアアップに必要な受講料や試験料を全額補助[/btp_line]しています。
    また、初任者研修修了者、実務者研修修了者、介護福祉士など、[btp_line]保有資格を反映した賃金体系を整えている[/btp_line]のも、スタッフのスキルアップ・キャリアアップのモチベーションにつながっているようです。詳しくは採用ページをチェックしてください。

    【尾道いちょうの樹・けやきの樹】介護スタッフのスキルアップを支える職場環境

    未経験・無資格から挑戦できる、介護の仕事。現場で経験を積みながら、[btp_line]資格を取得したり、キャリアアップしたりすることで、より高度なサービスを提供することも可能[/btp_line]になります。広島県尾道市のサ高住「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」とその関連事業所なら、スタッフのやる気を支える職場環境が整っています。尾道エリアで転職や就職を考えている方は、まず公式サイトの採用ページをチェックしてみてください。

    【尾道いちょうの樹】

    所在地広島県尾道市向東町3301番地59
    電話番号0848-38-7767
    公式サイトhttp://ichonoki.com/

    【けやきの樹】

    所在地広島県尾道市向東町8918-1
    電話番号0848-38-1600
    公式サイトhttps://www.keyakinoki-y.jp/
    Instagram@keyakinoki_ichounoki
    公式LINEhttps://line.me/ti/p/~@629etvlt
  • 口腔体操の目的はオーラルフレイルの予防にあり!行うときのポイントは

    口腔体操の目的はオーラルフレイルの予防にあり!行うときのポイントは

    オーラルフレイルの予防のため、口腔体操を取り入れている介護施設も多いでしょう。食事前の誤嚥防止以外にも、のどの筋肉を鍛える、唾液の分泌を促すなどさまざまな効果が期待できる口腔体操。しかし、口腔体操の目的をきちんと理解していない方もいるかもしれません。そこで今回は、オーラルフレイル予防の重要性と口腔体操の目的について詳しく解説していきます。

    口腔運動の目的はオーラルフレイルの予防!まずは基本知識を理解して

    口腔運動を行う目的は、[btp_line]オーラルフレイルの予防[/btp_line]にあります。まずは基本知識を押さえていきましょう。

    フレイルとは

    フレイルは、虚弱を意味する「Frailty」の日本語意訳で、健康と要介護の中間にあたり、加齢により心身の活力が低下した状態を差します。病気や事故などで突然要介護状態になる方もいますが、多くの高齢者は[btp_line]要介護状態に至るまでにフレイルの時期を経ている[/btp_line]というのが最近の考え方。フレイルの状態が続くと生活の質が落ちたり、病気を引き起こしたりといったリスクがあります。しかし、フレイルの段階で対策することで、進行を予防しもとの元気な状態に戻ることも可能です。

    口腔体操の目的であるオーラルフレイルとは

    フレイルはオーラルフレイルから始まるといわれています。オーラルフレイルとは、噛む、飲み込む、話すなどの口腔機能が衰えている状態のこと。口腔機能が衰えてしまうと食生活に支障をきたすだけでなく、会話を避けるようになり社会との関わりが減ってしまうなど、フレイルを進行させる要因になることもあります。

    オーラルフレイルの原因と症状

    オーラルフレイルの原因は、口腔機能の衰えにあります。加齢による口周りの筋肉量の低下に加え、虫歯や歯周病などの疾患が原因になることも。定期的な検診や早めの治療が大切です。

    以下の症状が見られると、オーラルフレイルの可能性があります。

    • 食べこぼしが増える
    • むせやすい
    • 柔らかいものばかり食べる
    • 口が渇きやすい
    • 活舌が悪い

    オーラルフレイルの初期段階で多いのは、咀嚼機能の衰えです。咀嚼機能とは食べ物を噛んで唾液と混ぜ、飲み込める状態にする一連の動作のこと。咀嚼機能が衰えると食べられるものが制限されるようになります。はじめは些細なトラブルですが、食事の楽しみが失われる、会話が楽しめなくなるなど、生活の質にも影響を及ぼすでしょう。

    オーラルフレイルが進行するとどうなるの?

    オーラルフレイルには4つの段階があり、徐々に進行していくといわれています。

    <オーラルフレイルの進行段階>

    1. 口の健康意識が低下し口腔状態が悪化する
    2. 口の些細なトラブルにより食習慣が悪化
    3. 口腔機能の低下が進行
    4. 咀嚼機能の低下

    オーラルフレイルの初期段階は、人に会わないから歯磨きを怠るなど、社会から離れ自分の健康に興味が薄れていくこと。それをきっかけに、徐々に上記の見出しで挙げたようなトラブルが現れるようになります。

    オーラルフレイルの進行により食欲が低下すると、食事からの栄養が十分に取れなくなり、栄養不足に陥る可能性も十分にあるでしょう。2もしくは3の段階で適切に対処できれば、もとの状態に戻すことも可能ですが、4まで進行してしまうと栄養・運動障害に陥ってしまい、改善が困難になるそう。些細なトラブルを感じた段階で対処することが大切です。

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    口腔体操をするとこんなメリットがある!

    [btp_line]口腔体操の目的は、オーラルフレイルの予防[/btp_line]です。口腔体操で口周りや舌を動かすことで、利用者さんの口腔機能の低下を防ぐことにつながります。口腔体操の種類によっても異なりますが、以下のような効果が期待できるでしょう。

    ・口や舌の動きをスムーズにする
    ・飲み込む力をつける
    ・噛む力をつける
    ・滑舌をよくする
    ・舌の力をつける

    どれも食事や会話を楽しむために欠かせない要素ばかりです。オーラルフレイルを予防するため、口腔体操を日常的に取り入れると良いでしょう。

    口腔体操をするタイミングや注意点はある?

    口腔体操の目的が理解できたら、行うタイミングや注意点についても確認していきましょう。

    口腔体操のタイミングは毎日の食事の前

    [btp_line]口腔体操するベストなタイミングは、毎日の食事の前[/btp_line]。食事の前に口腔体操をして唾液を分泌しやすくすることで、嚥下をスムーズにするのが目的です。食事が食べやすくなると、誤嚥の防止にもつながります。顔周りを動かすだけなので、車いすの利用者さんも含めみんなで行うことができるでしょう。

    オーラルフレイル予防におすすめの口腔体操は

    口腔体操にはさまざまな種類があります。その一部をチェックしてみましょう。例えば、「あー」「んー」の体操。口を大きく開ける、口を閉じ奥歯を噛みしめる動きを繰り返すことで、口と舌の筋肉を鍛えることができます。むせることが多い利用者さんにおすすめなのは、パタカラ体操。パタカラをそれぞれ連続で発音し、口周りの筋肉や飲み込む力を鍛えます。

    また、普段しているうがいもオーラルフレイル予防の一環になります。ブクブクうがいは頬や舌をスムーズに動かすトレーニングに、ガラガラうがいは舌の奥の筋力を高めるトレーニングになり、普段から意識して行うことが大切です。

    https://www.youtube.com/watch?v=vT4CqcClDO0

    口腔体操と同じく口腔ケアにも力を入れて

    オーラルフレイルの予防には、口腔体操に加え[btp_line]口腔ケアも重要[/btp_line]です。口腔ケアとは、その名の通り口の中をきれいにして清潔を保つこと。唾液の分泌を促進したり、虫歯や歯周病を予防したり、味覚を改善したりと、健康につながるさまざまな効果が期待できます。

    口腔体操と合わせてうがいや歯みがき、舌の清掃などの口腔ケアを習慣にして、利用者さんのオーラルフレイルの予防に努めることが大切です。

    オーラルフレイルの予防に口腔体操を取り入れよう

    口腔体操を行う目的は、オーラルフレイルの予防にあります。オーラルフレイルが進むとフレイルが進行してしまう可能性が高いので、口腔体操でしっかり予防することが大切です。口腔体操にはたくさんの種類があるので、利用者さんごとの目的に応じて選ぶのも良いかもしれません。楽しい気持ちで取り組めるよう、声掛けや口腔体操のバリエーションを工夫してみるのもおすすめです。

  • 【株式会社エンデバー】広島で介護・看護・薬局の一体的サービスを多職種連携で提供

    【株式会社エンデバー】広島で介護・看護・薬局の一体的サービスを多職種連携で提供

    株式会社エンデバー」は、広島市中区でサービス付き高齢者向け住宅「エフォール吉島」をはじめ、訪問看護ステーション、保険薬局などを運営しています。特徴的なのは、介護や医療の専門職が、職種や事業所を超えて連携し、一体的なサービスを提供していること。今回は、同社の事業内容と職場環境、キャリア形成について詳しくご紹介します。広島市で介護・看護業界への就業や、スキルアップ・キャリアアップに興味がある方は、要チェックです!

    【株式会社エンデバー】広島市中区のサ高住「エフォール吉島」を運営

    広島市の中心部にある「エフォール吉島」は医療連携しやすい便利な立地

    サービス付き高齢者向け住宅「エフォール吉島」

    「株式会社エンデバー」が運営する[btp_line]サービス付き高齢者向け住宅「エフォール吉島」[/btp_line]は、広島市の中心部からほど近い吉島エリアにあります。

    エフォール吉島の住居スタッフ

    施設内には「住居スタッフ」が常駐し、定期的に入居者さんの居室を訪問して、24時間365日見守りを行っています。
    周辺には「吉島病院」をはじめ、2キロ圏内に「広島赤十字・原爆病院」などの総合病院やクリニックが点在。住居スタッフは、入居者さんが安心してかかりつけ病院に通院できるよう、地域の病院を受診する際の付き添いサービスも行っています。

    「エフォール吉島」の1階には、同じく「株式会社エンデバー」が運営する[btp_line]「コスモス薬局吉島店」[/btp_line](画像左)と、[btp_line]「デイサービス虹いろ」[/btp_line]が併設されています。

    ▼エフォール吉島については、こちらもチェック

    「コスモス薬局グループ」関連会社として介護事業を複数展開

    「株式会社エンデバー」は、広島県内で「コスモス薬局」47店舗(※2024年2月現在)を展開する[btp_line]「コスモス薬局グループ」の関連会社[/btp_line]。
    先ほどご紹介したサ高住「エフォール吉島」併設の「コスモス薬局吉島店」、「デイサービス虹いろ」のほかにも、近隣で以下の事業所を運営しています。

    [btp_box back=”on”]◎訪問看護ステーションこすもす
    ◎ヘルパーステーションこすもす
    ◎居宅介護支援事業所こすもす[/btp_box]

    各事業所には、看護師や理学療法士、ヘルパー、ケアマネジャー、薬剤師などの多彩な専門職が在籍。それぞれのスタッフが専門スキルを活かして連携し合える体制を整えることで、「エフォール吉島」の入居者さんの暮らしをチームとしてサポートしています。

    サ高住「エフォール吉島」を支える介護・看護・薬局のプロフェッショナル

    ここからは、[btp_line]「エフォール吉島」施設長である大野誠一さん[/btp_line]にインタビュー!「株式会社エンデバー」が運営する事業の取り組みと特色について伺いました。

    大野誠一さんプロフィール

    [btp_box back=”on”]「居宅介護支援事業所こすもす」管理者、ケアマネジャー。販売・営業職を経て、介護の仕事に。特別養護老人ホームで介護職、生活相談員として勤務後「こすもす」に入職。社会福祉士の資格も持ち、同グループ内のサービス付き高齢者向け住宅「エフォール吉島」の施設長を兼務。[/btp_box]

    「エフォール吉島」は介護・看護・薬局の一体的な連携を目指したモデル事業

    「エフォール吉島」ロビー

    まずはサ高住「エフォール吉島」が開設された経緯について教えていただきました。

    [btp_box]大野さん:

    「『エフォール吉島』は、『コスモス薬局グループ』による初めての自社運営介護事業として、2014年に開設されました。開設のきっかけとなったのは、高齢化や在宅介護・在宅医療の広がりに伴って、保険薬局の役割が変わってきたこと。
    これまでの保険薬局は、窓口で患者さんの処方箋を預かり、必要な薬をお渡しする業務がメインでした。

    しかし近年では、薬剤師が患者さんのご自宅や入院先、入居先の介護施設などに訪問し、必要な薬を届けたり服薬指導したりする在宅業務のニーズが増えています。

    こうした社会背景を受け、介護・看護・薬局を一体化したモデル事業としてスタートしたのが『エフォール吉島』なんです」[/btp_box]

    介護、医療の各専門職が緊密に連携できる「多職種連携」が特徴

    ケアマネジャーとして入居者さんのケアプランを説明する大野さん

    「エフォール吉島」は、全国的にも珍しい[btp_line]保険薬局併設のサ高住[/btp_line]。薬局併設には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

    [btp_box]大野さん:

    「大きなメリットは、自社運営だからこそできる、介護分野と医療分野の緊密な多職種連携です。

    『エフォール吉島』には『コスモス薬局吉島店』や『デイサービス虹いろ』が併設しています。

    さらに近隣には『訪問看護ステーションこすもす』『居宅介護支援事業所こすもす』『ヘルパーステーションこすもす』といった介護事業所があり、看護師や理学療法士、ケアマネジャー、ヘルパーなどが在籍しています。
    『エフォール吉島』では、こうした介護・看護・薬局の専門職がそれぞれの視点で入居者さんと接しているので、日々の体調から食事量、服薬状況、リハビリ状況に至るまで、共通のカルテで一体的に情報を共有できます。

    情報はオンラインで更新され、一人ひとりの介護・医療ニーズに、迅速かつきめ細かく対応できるのがメリットです。働くスタッフも、異なる専門職とのチームワークで入居者さんにアプローチできるため、多角的な視点やスキルが身につきます」[/btp_box]

    入職後に資格を取得してスキルアップするスタッフも多数!

    入居者さんを訪ねる「訪問看護ステーションこすもす」の看護師

    「株式会社エンデバー」は[btp_line]スタッフのスキルアップ・キャリアアップを職場全体で推奨・サポートする職場環境[/btp_line]が魅力。入職後に「介護福祉士」などの資格を取得するスタッフも多いそうです。

    [btp_box]大野さん:

    「『デイサービス虹いろ』では、未経験・無資格で入職後、介護福祉士の資格を取得したスタッフがいます。『訪問看護ステーションこすもす』では、准看護師として入職後、正看護師になったスタッフもいました。

    社内には介護・医療の専門職がたくさんいますし、資格手当もありますので、スキルアップのモチベーションが刺激されるようですね。資格取得を目指すスタッフには、職場全体でサポートしています。

    また、スタッフのキャリア形成をサポートするため、職種ごとに定期的な社内研修も行っています」[/btp_box]

    高齢化が加速する医療・介護業界で求められる人材とは

    コスモス薬局吉島店

    大野さんに、これからの介護・医療業界で求められる人材についてもお話を聞きました。

    [btp_box]大野さん:

    「2025年には団塊の世代が後期高齢者になり、これまで以上に介護と医療の緊密な連携が必要になると思います。また、介護や医療の業界でもICT機器の導入がさらに進み、業務効率化が推進されていくでしょう。こうした時代やニーズの変化に気づき、柔軟に対応できる人材が、これから先の介護や医療の業界で求められると思います」[/btp_box]

    【求人】株式会社エンデバーの求人情報は公式サイトをチェック!

    「株式会社エンデバー」では、「エフォール吉島」の入居者さんをサポートするスタッフを、各事業所で不定期に募集しています。
    「株式会社エンデバー」の職場は[btp_line]やる気次第でどんどんスキルを高め、キャリア形成できるのが魅力![/btp_line]介護や医療の多職種がチームとして連携し合いながら日々業務にあたるため、人と関わることが好きな方にも向いているでしょう。

    また、各事業所には[btp_line]子育て中のスタッフも多く在籍[/btp_line]しており、子供の体調不良や学校行事などで休む際は仕事をカバーし合っています。家庭と仕事を両立させたい・地元で介護、医療の業界に携わりたい・専門職としての資格を活かしつつさらにスキルアップしたいといった思いをお持ちの方は、ぜひ「株式会社エンデバー」の公式サイトや各事業所へお問い合わせください。

    多職種と連携し合うことで専門性が高まるのが「株式会社エンデバー」の魅力

    「株式会社エンデバー」は、時代やニーズの変化に対応するべく、新たな事業に積極的に取り組む企業です。同社が行う介護・看護・薬局の一体型事業は、専門性が異なる職種同士が密に連携し合うため「エフォール吉島」の入居者さんだけでなく、働くスタッフにとってもメリットがたくさん!「株式会社エンデバー」には、多角的な視点を身につけ、自分の能力やスキルをさらにブラッシュアップしていける環境があります。新しいことにチャレンジするのが好きな方は、ぜひチェックしてくださいね!

    サービス付き高齢者向け住宅「エフォール吉島」

    所在地広島市中区吉島新町1丁目4-1(吉島病院入口バス停徒歩約1分)
    電話番号082-245-2020
    運営主体株式会社エンデバー
    取引形態貸主
    公式サイトhttp://endeavour-127.jp/
  • 【レクリエーション実例】介護施設で行うボールレクおすすめ14選

    【レクリエーション実例】介護施設で行うボールレクおすすめ14選

    介護施設で行われるレクリエーションには、頭を使うものや体を使うもの、指先を使うものなど、色々な種類があります。今回ご紹介するのは、体や頭を使って楽しむことができる、ボールを使ったレクリエーション。一口にボールと言っても、大きなものから小さなものまでいろいろな種類があり、遊び方もさまざま。利用者さんの状態に合わせて、楽しく遊べるボールレクを選びましょう。介護施設でできるおすすめのボールレクを10個紹介していきます。

    ボールを使ったレクリエーションがおすすめ!その理由は?

    介護施設で行われるレクリエーションの目的のひとつに、[btp_line]運動機能の維持[/btp_line]が挙げられます。ボールを投げたりキャッチしたりついたりするという単純な動作も、筋力や握力、動体視力、反射神経と、さまざまな運動・感覚能力を使うもの。体の衰えを防止するため、定期的な運動の一環としてボールを活用したレクリエーションは有効です。

    また、転がす、潰す、ひっぱる、回すなど、さまざまな動きをするボールは、ただ触っているだけでも楽しく、体だけでなく脳にもいい刺激を与えてくれます。レクリエーションとして続けることで、認知症対策にもなるでしょう。ボールの種類はさまざまですが、直径15cm~20cmほどの掴みやすいサイズと、高齢者の握力を配慮し空気を少し抜いた柔らかさを満たしたものがおすすめです。

    ボールを使ったレクがおすすめなのはどんな施設?

    レクリエーションでボールを使うことも多いですよね。ボールを使ったレクリエーションがおすすめなのは、以下の介護施設です。

    • 老人保健施設(老健)
    • グループホーム
    • 介護付有料老人ホーム
    • 通所介護
    • 通所リハビリテーション

    利用者さんの状態に合わせたたくさんの遊び方があるため、レクリエーションやリハビリを行う介護施設であれば、ボールを使ったレクは有効です。個別のレクリエーションであれば自分のペースでできるボール遊び、大勢でのレクリエーションなら競い合うゲーム形式と、規模や介護状態に合わせたボール遊びを選定するといいでしょう。ボールを使ったおすすめのレクリエーションを紹介していきます。

    おすすめ1.みんなでボールつき

    円になって座ってもらい、円の中心でまずスタッフがボールをつきます。使うボールは、軽くて柔らかいものがベスト。ボールをつく回数を5回などと決めておき、5回目でワンバウンドして1番目の利用者さんにパス。パスされた人は決められた回数ボールをつき、ワンバウンドでスタッフに返します。これを繰り返して、全員とボールつきをするのが初級編。慣れてきたら、利用者さん同士でパスを回したり、椅子の間隔を広げて難しくしてみたり、ボールをつく回数を多くしたりするのもおすすめです。

    おすすめ2.バタ足ボール

    小さなボールをたくさん入れた段ボール箱を準備します。そこに利用者さんに両足を入れてバタ足をしてもらい、足だけでボールを箱の外に出してもらいましょう。レクに参加している全員にやってもらい、最も多く出せた利用者さんの優勝です。簡単に楽しく足の筋肉や腹筋を鍛えることができます

    おすすめ3.転がし玉入れ

    用意するのは色の違うフラフープとカラーボール。円になるよう椅子を置き、円の中央にフラフープを並べて置きます。利用者さんは2つのチームに分かれてもらい、それぞれのチームカラーのフラフープの中に入るよう、カラーボールを転がしてもらいましょう。フラフープの中で留まるようにするためには、絶妙な力加減で転がす必要があり、手指や腕の運動になります

    おすすめ4.後ろ向き玉入れ

    肩やひじの関節可動域が広い利用者さんには、後ろ向き玉入れもおすすめです。段ボール箱を2つ用意し、利用者さんの座る椅子の背中側から1〜1.5m程離れたところに置きます。利用者さんを2チームに分け、2人ずつ対戦。椅子に座ってもらいカラーボールを渡し、見えない箱に向かってカラーボールを投げ入れて、多く入った方の勝ちとなります。他の利用者さんやスタッフからは、「もっと右!」「手前に」などと声掛けを送ってあげるようにしましょう。握力がなくカラーボールが上手く投げられない場合は、飛距離が伸びやすいお手玉を使うのもおすすめです。

    おすすめ5.バランスゲーム

    卓球ラケットとボールでバランスゲームもいいでしょう。利用者さんにそれぞれラケットとボールを渡し、スタートの合図でラケットにボールを乗せてバランスを取ってもらいましょう。制限時間までボールを落とさずにいられた利用者さんの勝ちです。回数をこなして、誰が一番長く落とさずにいられるかを競うのもおすすめ。ボールの重さを変えると手にかかる負荷が変わるため、利用者さんの筋力に合わせたリハビリにもなります

    おすすめ6.ボール落とし

    50cm×30cmくらいの大きさの平面段ボールに、小さめのボールが落ちる穴を5つくらいあけ、それぞれに点数を振っておきます。2人1組になった利用者さんに段ボールの両端を持ってもらい、ゲームスタート。スタッフがボールを段ボールの上に置き、2人で高い点数の穴に落とせるよう、段ボールを動かしてもらいましょう。点数の高い穴は、他の穴よりも小さめにするのがおすすめ。マイナスポイントの穴を作るのもいいかもしれません。複数のチームで高い得点を出せたチームが優勝です。

    おすすめ7.ボーリング

    ボーリングも定番のボール遊びのひとつ。ペットボトルで作ったピンとボールを使い、何本倒せるかを競います。ペットボトルなら水の量で重さを調節できるので、利用者さんの状態に合わせて調整してください。ピンに点数をつけておき、倒れたピンの合計得点を競います。手で投げるのが難しい、かがむ動作が辛いなどといった利用者さんがいるなら、椅子に座った状態でボールを蹴ってピンを倒す、キックボーリングにするのもいいでしょう。

    おすすめ8.みんなでボール運び

    ブルーシートとビーチボールを用意して、みんなで協力してボールを運ぶ遊びです。椅子を2列に向き合うように並べ、端にボールの入る大きさの段ボールを設置。利用者さん全員でブルーシートの両サイドを持ち、スタッフがスタート!と声をかけて段ボール箱を置いた反対側にボールを投げ入れます。利用者さんがそれぞれブルーシートの端を動かして、ボールを箱に向かって動かし、箱に入れることができれば成功です。はじめは大きめのボールにして、次は普通サイズのボール、最後に小さくする、数を増やす、風船にするなど、難易度を上げていくといいでしょう。2チームに分け、どちらが先に箱に入れられるかを競うのもいいかもしれません。

    おすすめ9.思い出ボール回し

    6人ほどの少人数でテーブルを囲んで行う、思い出ボール回しもおすすめ。音楽がスタートしたらボールを回し、音楽がストップしたタイミングでボールを持っていた人が、司会者の質問に答えるというゲームです。質問の内容は、好きな食べ物や好きだった遊び、初恋の相手など、利用者さんのいい思い出にまつわること。利用者さんの知らない一面を知る機会にもなり、利用者さんたちが打ち解けるきっかけになるかもしれません。

    おすすめ10.玉入れ

    玉入れに使うのは、スタッフが持ち手を上にして掲げる傘。利用者さんを2つのチームに分け、小さなボールを手渡します。スタートの合図で、スタッフは傘を持って動き回り、利用者さんは傘の中にボールが入るように投げ入れていきます。制限時間終了後、全員で数を数え、玉が入った数が多い方が勝ち!傘をめがけてコントロールする力が必要になり、いい運動にもなるでしょう。

    おすすめ11.ゴルフ

    紙コップを横にし、床に貼りつけてカップに見立てます。紙コップの口をめがけて、パターや棒を使ってゴルフボールを利用者さんに入れてもらいましょう。入ると良い音がして、気持ちいいですよ。カップとボールの距離は、それぞれの利用者さんに合わせて変えてみてくださいね。棒で打つことが難しい利用者さんには、手で転がしてもらうのがおすすめ。紙コップを複数並べて配置することで、カップインしやすくなりますよ。

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    おすすめ12.的当てゲーム

    的にボールを当て、点数を競い合うゲームです。的は、大きめの紙に真ん中に近づくほど点数が高くなる円を描いたものや、紙コップをタワーのように積み上げたものなどがおすすめ。カラーボールや新聞紙を丸めたボールなど投げやすいものを用意し、利用者さんに的に向かって投げてもらいましょう。一人ひとり点数を競い合っても楽しいですが、人数が多い場合は、チーム戦にして合計得点を競い合うのもいいですね。

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    おすすめ13.しりとりボール送り

    しりとりをしながら、次の人にボールを渡すゲームです。参加する利用者さんが輪になり、しりとりの最初の言葉を言いながら次の人にボールを渡します。受け取った人は、最初の言葉に続くしりとり言葉を言って次の人に渡してください。この流れで、どんどん進めていきましょう。しりとりを間違えたり、ボールと落としたりすると負けです。ボールを投げて渡したり、次に渡す順番を決めず、受け取った人が答えたりするルールにすることで、難易度を高くすることもできますよ。しりとりボール送りは、同時に2つのことを行うので、脳を活性化し認知症予防にも効果的なレクリエーションです。

    おすすめ14.ボール体操

    ボールを潰す・ひっぱる・投げる・回すなどの動作で行う体操はいかがですか?ボール体操は、高齢者の筋力や柔軟性を高め、認知症予防の効果が期待できます。ボール体操は座ったままでもできるため、起立困難な利用者さんでも参加してもらえるのがメリット。いつもの体操と違うと、利用者さんに楽しんで取り組んでもらえるのではないでしょうか。利用者さんたちが上手くできれば、定期的に取り入れてもいいかもしれません。

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    運動能力や握力アップ、リハビリにボール遊びを活用!

    ボールを使ったレクリエーションは、[btp_line]運動能力の向上やリハビリに効果的[/btp_line]。さらに、ゲーム性を持たせて勝ち負けのあるレクにすれば、勝つにはどうすればいいかと頭を使うため、[btp_line]脳トレにつながることも期待できる[/btp_line]でしょう。ボールを使ったレクは、WebサイトやYouTubeでもたくさん紹介されています。介護施設のレクリエーションにボールを活用して、簡単で楽しい体力作りをサポートしてください。

  • 看護助手の仕事や年収は?介護職の転職にもおすすめ

    看護助手の仕事や年収は?介護職の転職にもおすすめ

    介護職からの転職として検討する方が多いのが、看護助手です。最近は看護助手を募集している医療機関も多く、看護助手の求人を目にすることもあるのではないでしょうか。看護助手と介護職の仕事内容には共通点もあるため、気になる方も多いよう。そこで今回は、看護助手の仕事内容や勤務形態、年収、介護職から転職するメリットについて解説していきます。介護職からの転職を検討している方必見です。

    看護助手とはどんな仕事?

    [btp_line]看護助手は医療機関に在籍し、看護師のサポートを行うのが主な仕事[/btp_line]です。看護補助者やナースエイドと呼ばれることもあります。施設や配属場所によっても異なりますが、看護助手の行う主な仕事内容を確認していきましょう。

    入院患者さんの介助や身の回りのお世話

    看護助手は、看護師の指示のもと患者さんをサポートします。疾患により体が思うように動かすことができない入院患者さんの食事介助や排泄介助、移動介助など身の回りのケアを行うのが看護助手の役目。着替えのサポートや検査への付き添いなどを行うこともあるでしょう。医療行為ができるのは医師または看護師のみとなっているため、それ以外の範囲でお世話を担当します。

    病院内の環境整備

    入院患者さんが気持ちよく過ごせるよう、施設内の環境整備を行うのも看護助手の仕事です。具体的には、病室の清掃やシーツ交換、ゴミの回収といった業務が挙げられます。洗濯やベッドメイキングを担当することもあるかもしれません。

    看護師の補助

    看護助手は、業務がスムーズになるよう看護師の補助業務を担当します。例えば、処置に必要な備品の補充・準備、医療機器の消毒など。患者さんが医療行為を受けるときのサポートに呼ばれることもあります。医師に検査結果を伝える、患者さんに書類を渡すなどといった、医師と患者さんの橋渡し役を担うこともあるでしょう。

    事務作業の補助

    診察に必要な伝票やカルテの伝達・運搬を行うこともあります。患者さんごとに個別のカルテがあるため、診察のたびに運搬することもあるかもしれません。電子カルテも増えていますが、紙でないといけないケースもあるため、必要なときにすぐ使用できるよう整えておきます。

    看護助手の勤務形態は?

    働く病院や診療科によっても異なりますが、2交代制や3交代制、シフト制など、看護師と同じような勤務形態になることが多いようです。入院患者さんがいる病棟勤務の場合、土日出勤や夜勤があるところもあるでしょう。アルバイトやパートの場合は日勤のみも可能ですが、正社員で働く場合は夜勤が避けられない可能性も。クリニックの場合は病床がないため、夜勤は基本的にありません。

    看護助手の年収は?

    看護助手の年収も気になるポイントです。厚生労働省が提供する職業情報提供サイトjobtagによると、[btp_line]令和4年の看護助手の年収は309万円[/btp_line]となっています。働くエリアや勤務先によっても異なりますが、おおよその目安になるでしょう。

    介護職の年収はというと、施設に勤務する介護職の場合年収は362万円、訪問介護員やヘルパーの年収は353万円となっており、看護助手の年収が低い傾向にあります。介護報酬の改定による賃金の改善が年収にも反映しているようです。

    介護職が看護助手に転職するメリット

    介護職から介護助手に転職するメリットには、以下のような点が挙げられます。

    介護職と共通の仕事もある

    患者さんの身の回りのお世話は、介護職と看護助手に共通する仕事です。これまで介護職で介助をしてきた方には慣れ親しんだ業務となり、対応もしやすいでしょう。病気で不安を抱える患者さんにより近い場所から寄り添い精神的なサポートするなど、介護の仕事と近しい部分もあります。カルテの整理や器具の清浄など看護助手ならでは業務もありますが、[btp_line]これまでの経験が活かせる仕事も多い[/btp_line]でしょう。

    特別な資格が不要

    看護助手の場合、医師や看護師のような国家資格はありません。一定のスキルを示す民間資格はありますが、[btp_line]資格がなくても就業可能[/btp_line]です。これまで介護職しか経験していない方でも、挑戦しやすい仕事でしょう。介護の現場で働いていた経験があれば、即戦力として採用される可能性もあります。

    ▽関連記事

    介護職の経験を生かして医療現場で活躍しよう!

    今回は看護助手の仕事について詳しく解説しました。医療の現場でサポート役を担う看護助手は、近年需要が高まっています。看護助手の求人を出している病院も多く、転職先を見つけやすいでしょう。介護職との共通点も多々あり、看護助手に転職する方も多いよう。転職先を検討しているなら、看護助手も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

  • 【口腔体操7選】早口言葉やパタカラ以外の体操も紹介

    【口腔体操7選】早口言葉やパタカラ以外の体操も紹介

    高齢者の口腔機能の低下を防ぐため、多くの介護施設や病院で、口腔体操が行われています。今回は、よく行われているパタカラ体操や早口言葉のほか、手軽に取り入れられるパタカラ以外の口腔体操もご紹介。実際に行ってみて、効果の違いややり方を工夫しながら日々の体操に取り入れてみてください。

    口腔体操がおすすめの理由は?

    パタカラ体操や早口言葉などの口腔体操は、高齢者の日々の生活に積極的に取り入れたいものの一つ。具体的にどのような効果があるのか、詳しく解説していきましょう。

    口腔機能低下の対策に最適

    パタカラ体操や早口言葉などの口腔体操では、舌や頬、喉などの筋肉を意識的に動かすのがポイントです。こうすることで、唾液の分泌を促して誤嚥を起きにくくする、発声・発音練習になる、鼻呼吸を促すなど、[btp_line]口腔機能の低下を防ぐ効果があります[/btp_line]。嚥下・咀嚼機能が向上すると、[btp_line]食事がしやすくなる他、構音障害の改善や予防も期待できる[/btp_line]ため、積極的に取り入れていきましょう。

    簡単なので導入しやすい

    口腔体操には、よく知られたパタカラ以外にも多くの体操がありますが、どれも簡単な手順で導入しやすい体操ばかりです。口腔体操は、単発で行うのではなく長期にわたって行うと、効果をより実感しやすくなります。特別な準備も不要で、食事の前などタイミングを決めて行うと習慣化しやすいのもメリットです。

    【口腔体操7選】パタカラ体操や早口言葉、パタカラ以外も!

    ここからは、食事前などに行う口腔体操としておすすめしたい、口周りの体操を7つご紹介します。ポイントは、決まったメニューをこなすのではなく、楽しみながらリラックスして行うこと。パタカラ体操や早口言葉の方法についても詳しく解説するので、読みながら実際に行ってみてください。

    パタカラ体操

    https://youtu.be/gvcf__7YKZ0

    口腔体操の中でも代表的な「パタカラ体操」。舌の動きをスムーズにする運動として誤嚥の予防に役立ちます
    やり方は、パ・タ・カ・ラの4音を発音するだけです。「パタカラ」の音が入った文を発音する他、よく知っている歌の歌詞を「パタカラ」の4音だけで歌うという方法もあります。ポイントは単音で発音する・連続で発音する・文で発音するという3種類の発音を意識することです。

    あいうえお体操

    「あいうえお体操」は、「あいうえお」の4音を大きく口を動かしながら発することで、滑舌を良くする体操です。表情を明るくしたり、舌の位置を正したりするのにも役立ちます。
    やり方は、「あいうえお」をはっきりと5回繰り返して発音するだけです。「あ・い・え」はなるべく口の形を変えずに舌の動きを意識します。「う」は口を思い切りすぼめて、「お」は鼻の下を伸ばして発音するよう意識して発音しましょう。

    早口言葉

    「早口言葉」は、口やのどのストレッチができ、滑舌改善に役立ちます
    やり方は、「生麦生米生卵」や「じゅげむじゅげむ」など、有名な早口言葉を2~3回程度繰り返します。ポイントは、舌の動きを意識しはっきりと言葉として発音すること。スピードではなく、表情が作れているか、発音がしっかりできているかという点に注目して行いましょう。

    嚥下体操

    口腔体操でパタカラ以外の体操を取り入れるなら、「嚥下体操」がおすすめです。嚥下機能の向上をはかる体操で、食事中にむせてしまうのを防ぐ効果が期待できます
    反復唾液嚥下テストをアレンジした体操で、利用者さんに自分で飲み込んだ数を数えてもらいましょう。自分ののどに指2本を当ててもらい、唾液を飲み込む動作を30秒間でできるだけ多くしてもらいます。最後に、利用者さんへ何回できたか確認してみましょう。利用者さんの嚥下機能を簡単に評価し把握できるので、スタッフさんにもメリットがある体操です。

    舌圧訓練

    「舌圧訓練」は、舌と頬の筋力アップや、舌の動きをスムーズにする効果が期待できる運動で、日本歯科医師会も推奨しています。
    やり方は、片方の頬を内側から舌で強く押し、頬の上から抵抗するように指を押し付けます。各10回、両頬で行いましょう。

    のどの体操

    食事前や空き時間に手軽に取り入れるなら、「のどの体操」がおすすめです。嚥下機能を向上させ、食事中にむせてしまうのを防ぐ効果が期待できます
    やり方は、おへそを覗き込むように下を向き、抵抗するようにおでこを掌底で押し上げ5秒間キープします。1日5~10回を目安に行ってみましょう。

    口腔体操の他に口腔ケアも大切

    口腔機能の維持や向上には、口腔体操の他に口腔ケアも大切です。高齢者の歯や舌、口の粘膜を清潔に保つことは、唾液の分泌を促す他、誤嚥性肺炎や歯周病の予防にも役立ちます。パタカラ体操や早口言葉といった口腔体操と合わせて、適切な歯磨きとうがいの実施を進めていきましょう。

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    利用者さんの状況や悩みに合わせて体操をアレンジするのもおすすめ

    ご紹介した7つの口腔体操の他にもさまざまな体操があります。パタカラ体操や早口言葉など代表的な体操だけでなく、利用者さんに合わせた口腔体操を取り入れましょう。パタカラ以外の体操で、利用者さんが理解しやすい体操を新しく生み出すのもおすすめです。単発で行うのではなく、習慣化して行えるよう工夫してみてください。

  • 道具なしでOK!高齢者向けレクリエーション14選【介護スタッフ向け】

    道具なしでOK!高齢者向けレクリエーション14選【介護スタッフ向け】

    介護施設では、利用者さんが楽しめるよう、さまざまなレクリエーションが行われています。認知機能や身体機能の維持・向上に役立つとも言われているレクリエーションは、今後もより多くの介護施設で積極的に取り入れられていくことでしょう。この記事では、道具なしでできるレクリエーションを14個ご紹介。準備の必要がないので、いつでも手軽に行うことができます。レパートリーを広げて、利用者さんに介護施設を楽しく利用してもらいましょう。

    道具なしでできるレクリエーションを導入したいおすすめの介護施設は?

    道具なしでできるレクリエーションには、話したり、身体を動かしたりするものも多いため、寝たきりの方から自立した方まで多くの方に楽しんでもらえます。したがって、ほぼ全ての介護施設で活用できるレクリエーションと言えるでしょう。準備の必要がないため、利用者さんの様子などに合わせてレクリエーションを選び、隙間時間に適宜提供することもできます。

    おすすめ1:全身または上半身の体操

    身体を動かしながら楽しめる体操は、身体機能の維持や向上が見込めるレクリエーションです。体操を覚えてしまえば、道具なしでできるため、多くの介護施設で取り入れられています。単純に体操をするだけでなく、音楽に合わせて行う体操もおすすめ。高齢者なら知っている方が多い、千昌夫さんの名歌「北国の春」など、馴染みのある曲や懐かしい曲を利用するとよいでしょう。音楽に合わせて行う体操動画がYouTubeに多数アップされているので、ぜひ参考にしてください。

    おすすめ2:伝言ゲーム

    道具なしで盛り上がるレクリエーションのひとつに伝言ゲームがあります。その名の通り、耳打ちしながら伝言をしていくという単純なレクリエーションです。最後の方に発表してもらい、伝言の内容が正しく伝わっているか参加者全員で確認します。きちんと伝えていくのは至難の業かも?!介護スタッフも参加して一緒に楽しみましょう。

    おすすめ3:後出しじゃんけん

    後出しじゃんけんのレクリエーションも、道具なしで手軽に行うことができます。介護スタッフが出した手を見てから、勝ち・負け・あいこといった条件に沿って手を出してもらうゲームです。目で見て瞬時に判断し手を出す、という作業は脳を刺激するため、脳トレにもなる嬉しい効果も。思いのほか白熱するゲームなので、喜ばれる利用者さんも多いレクリエーションです。

    おすすめ4:いぬ・ねこ鳴き声レクリエーション

    「いぬ」と言ったら「ワン」、「ねこ」と言ったら「ニャー」と言ってもらう、簡単なレクリエーションです。「ワン」と言ったら「いぬ」と、答えてもらう逆バージョンも織り交ぜれば難易度アップ。単純ですが、聞いた言葉を瞬時に理解する必要があるため脳トレになるゲームです。こちらも介護スタッフが言葉で指示するだけで楽しめるため道具は不要。いろいろな動物に応用しても楽しいので、チャレンジしてみてください。

    おすすめ5:グーパー体操

    椅子や車いすに座った状態で、両上肢のみを動かすレクリエーションです。左右の腕で違う動きをするのがポイント。前に出す手は「パー」、出していない手は「グー」といったように、介護スタッフの合図に合わせて出す腕を交互に入れ替えていきます。ゲームに慣れてきたら、前に出す手をグーにした逆バージョンや、腕を入れ替えるタイミングに手拍子を入れるなどアレンジして難易度アップするのもおすすめです。

    おすすめ6:口腔体操

    道具なしで可能な、口腔体操のレクリエーションはいかがでしょうか。介護スタッフがお手本になって口を動かし、利用者さんにマネをしてもらいます。時間がかからないレクリエーションのため、食事前などの隙間時間に取り入れることも可能。誤嚥を防げるという嬉しい効果もあるため習慣的に行うのが望ましいです。口腔体操を学べる専門的な資格に、介護予防運動指導員や介護予防指導士があるので、興味のある方は資格の取得を目指してみてください。

    おすすめ7:会話

    コミュニケーションが少なくなりがちな寝たきりの利用者さんにおすすめのレクリエーションが会話です。日々の業務に追われがちな介護スタッフにとって、利用者さんとゆっくり会話する時間を作ることはなかなか難しいもの。ゆっくりと向き合って会話をすることで、反応が少ないと思っていた方へ刺激を与えることや、わずかな変化に気付けるきっかけにもなります。当たり前と思うようなことも、対象者によってはレクリエーションになることを念頭に置いておきましょう。

    おすすめ8:しりとり

    しりとりも道具なしで行えるレクリエーションのひとつです。普通にするのでは幼稚な印象を与えてしまいやすいため、3文字の言葉や、食べ物に限定するなどルールを設け、難易度をアップさせて行いましょう。ルールを設定することで、より頭を回転させる必要があり、脳トレにつながります。ルールを変更することでさまざまな応用が利くレクリエーションなので、利用者さんを飽きさせない工夫が可能です。

    おすすめ9:笑いヨガ

    笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた笑いヨガ。「はははは」と笑いながら身体を動かしていくことが特徴です。笑うことは医学的にも身体に良いと言われており、プラス思考になれたり、ストレス発散につながったりする効果も期待できます。笑いヨガで検索すると、複数の動画が見つかるので、ぜひマスターして利用者さんと一緒に楽しんでみてください。

    おすすめ10:タクティールケア

    スウェーデン発祥のタクティールケアも、レクリエーションになります。タクティールとは、「触れる」という意味をもつラテン語由来の言葉。相手の手や背中をやさしく包み込むように触れることで、精神的な不安や、痛みの軽減につながるとされています。利用者さんの要介護度に関係なく、場所や時間をかけずに取り入れられるレクリエーションです。日頃からタクティールケアを心掛けてみるのもいいかもしれません。

    おすすめ11:〇×ゲーム

    お題に対し〇か×を選ぶ〇×ゲームは、高齢の利用者さんでも挑戦しやすいレクリエーションです。道具なしで行う場合は、介護スタッフが出題し、「〇だと思う方は?」と利用者さんの挙手を促すやり方がいいでしょう。他にも、「〇だと思う方は窓側へ、×だと思う方は廊下側へ移動してください」など運動要素を加えるのもおすすめ。参加する利用者さんの身体状態に合わせて、全員で楽しめるやり方を考えましょう。

    おすすめ12:連想ゲーム

    発想力や想像力を刺激する連想ゲーム。介護スタッフがお題を出し、利用者さんに回答してもらいます。利用者さんは一人ずつ順番に回答していくことになるので、前の人と回答が被らないようにしなければいけません。出題者は回答順が毎回同じにならないように配慮しましょう。また、限定的なお題は連想の範囲が狭まるので、回答のハードルを下げるために“連想しやすいお題”を用意するのがおすすめです。

    おすすめ13:ジェスチャーゲーム

    ジェスチャーゲームでは、声を出さずに動作だけでお題を表現します。介護施設のレクリエーションでジェスチャーゲームをするなら、高齢の利用者さんにとってわかりやすいかどうかに注目しましょう。ポイントは“大きな動作”です。細かい動作は利用者さんに伝わりづらいので、大げさなくらいがちょうどいいかもしれません。利用者さんが見逃しやすい速い動作も避けながら、見やすさを意識してジェスチャーゲームを楽しみましょう。

    おすすめ14:季節クイズ

    季節クイズは、レクリエーションを通じて“季節”を感じられるところが魅力です。たとえば春にレクリエーションを行うなら、「春に旬を迎える野菜は?」「ひな祭りは何を目的に始まったもの?」など。最初は出題のみ、様子を見ながら選択肢を出して…と利用者さんの様子を見ながら進めましょう。季節を感じられるレクリエーションとして制作を行う介護施設も多くありますが、まずは道具なしで気軽に実施できる季節クイズに挑戦してみるのはいかがでしょうか。

    道具なしでできるお手軽レクを楽しんでもらおう

    道具なしでできる高齢者向けのレクリエーションを14個ご紹介しました。介護施設の利用者さんを飽きさせないために、手軽にできるレクリエーションは何個でも知っておきたいもの。高齢者向けのレクリエーションを紹介したDVD付きの参考本も多く発売されているのでおすすめです。

  • 自助具で片麻痺の方や高齢者をサポート!通販・手作り紹介サイト5選

    自助具で片麻痺の方や高齢者をサポート!通販・手作り紹介サイト5選

    自助具は、病気で片麻痺になった方や体を自由に動かすことが難しい高齢者の日常的な動作をサポートできる器具です。そのため、介護の現場でも活躍する場面は多いでしょう。今回は自助具を導入したい介護スタッフに向けて、自助具の購入サイトや手作り方法を紹介しているサイトをまとめました。利用者さん一人ひとりに適した自助具を提案できるよう、便利なサイトを活用してみましょう。

    「自助具」は片麻痺の方や高齢者をサポートする道具

    自助具とは、[btp_line]体を自由に動かすことが難しい方の日常的な動作をサポートする器具[/btp_line]です。

    自助具を使うのは、

    • 病気や障がいによって片麻痺がある
    • 加齢によって身体機能が低下している

    といった方。ただし、自助具は介護スタッフや家族などが使うのではなく、[btp_line]本人が自ら使います[/btp_line]。今まで介助がないとできなかったことが自分自身でできるようになれば、気持ちが前向きになり、[btp_line]自立した生活を促すことにもなる[/btp_line]でしょう。また、介護者の負担軽減になるというメリットもあります。

    専門メーカー製だから安心!自助具販売サイト

    自助具を購入するなら、[btp_line]専門メーカーの通販サイトがおすすめ[/btp_line]です。中でも、機能的な自助具を開発し、片麻痺の方や高齢者に寄り添った製品販売を行っているサイトをピックアップしてみました。

    くぅぽの(ユニチカトレーディング株式会社)

    熱を加えることで形状変化する特殊繊維を3Dプリンターで成形した自助具「くぅぽの」の販売を行うサイトです。「くぅぽの」の自助具は、手元に届いてからもドライヤーや温水などの熱を加えれば、形状を微調整することが可能。そのため、利用者さんの体にぴったり沿うようにカスタマイズして使うことができます。「くぅぽの」の製品開発は、介護の現場で3Dプリンターなどのワークショップを開いている作業療法士が担当。「くぅぽの」の自助具には、片麻痺の方や高齢者の日々の苦労が、しっかりと活かされています。

    ▶「くぅぽの」公式サイトはこちら

    有限会社 フセ企画~とことん自助具~

    “とことん自助具”の商標を持つフセ企画は、片麻痺の方や高齢者向けの自助具・介護用品の製造~販売を手掛ける会社です。公式サイトでは、自助具のデジタルカタログが閲覧できます。購入方法は、メール・電話・FAXの3パターン。取り扱っているのは、主にスプーンやフォーク、お皿などの食事用アイテムです。フォークなどのカトラリーは柄が曲げられるようになっていたり、お皿はすくいやすいように大きな丸みのある角にしてあったりと、使いやすさにこだわって開発されています

    ▶「有限会社 フセ企画~とことん自助具~」公式サイトはこちら

    工房SERA

    自助具やリハビリ器具を開発・製作・販売している「工房SERA」のサイトです。工房SERAの自助具は、介護福祉施設や病院などで片麻痺の方や高齢者のサポートに活用されています。
    開発には利用者さんの声を積極的に採用し、ずっと使い続けてもらえるようにシンプルで機能的な商品製作を心掛けているそうです。そのユニークで画期的なオリジナル自助具は、介護専門誌や新聞などのメディアで取り上げられたことも。全国各地で開かれる介護用品の展示会にも積極的に参加しています。

    ▶「工房SERA」公式サイトはこちら

    身近なものを使って製作!手作り自助具紹介サイト

    実は、手作りも可能な自助具。次に挙げたサイトでは、身近な材料を使った簡単な自助具の作り方が紹介されています。

    手作り自助具 | 北九州市立介護実習・普及センター 福祉用具プラザ北九州

    北九州市立介護実習・普及センター「福祉用具プラザ北九州」が公開する、手作り自助具の作り方紹介ページです。自助具の材料は100円ショップや手芸店などで簡単に安価で購入できるものばかり。写真付きで紹介されており、誰でも簡単に作ることができます。作り方はPDF形式でダウンロードできるため、スタッフへ配布したいときにも便利でしょう。

    ▶「福祉用具プラザ北九州」公式サイトはこちら

    「自由研究で自助具を作ろう!」 | 公益社団法人 静岡県作業療法士会

    静岡県作業療法士会がYouTubeで無料公開しているのは、手作り自助具の作成方法を紹介する動画です。公開中の動画は5つあり、公式サイトでは各動画へのリンクがまとめられています(※2024年1月現在)。もともとは学生の自由研究題材として提供されているため、作り方は難しくありません。材料も100円ショップなどで簡単に揃えられます。動画形式のため作成の流れが分かりやすく、巻き戻して確認も可能です。介護スタッフの研修などで動画を流しながら、取り組んでもいいかもしれません。

    ▶「静岡県作業療法士会」公式サイトはこちら

    自助具を上手に取り入れて片麻痺の方や高齢者の自立心を高めよう

    自助具は片麻痺の方や高齢者にとって、自立した生活を促してくれる道具です。介護スタッフとしては、利用者さんにも積極的に提案していきたいサポートツールでしょう。クオリティの高さで選ぶなら、専門メーカーが自社開発した自助具はまずチェックしておきたいところ。ただ、身近な材料だけで簡単に手作りすることも可能です。今回紹介したサイトも日々確認しながら、自助具について考える機会を増やしていきましょう。

  • 高齢者向け脳トレレクリエーション14選【介護スタッフ向け】

    高齢者向け脳トレレクリエーション14選【介護スタッフ向け】

    楽しみながら脳を刺激することができる脳トレレクリエーション。多くの介護施設で高齢者向けに脳を刺激するレクリエーションが取り入れられています。この記事では、認知症予防としても注目される脳トレレクリエーションを14個ピックアップ。道具の準備が不要なものや、継続しやすい簡単なものなどをご紹介します。利用者さんも介護スタッフも一緒に盛り上がることのできる脳トレレクリエーションを探している方は、参考にしてください。

    脳トレのレクリエーションはこんな介護施設におすすめ

    脳トレレクリエーションは、楽しみながら認知症予防にもなるため、デイサービスや老人ホームなど、多くの介護施設で実施されています。ボール運びなど体を動かすレクリエーションに比べ、頭を使う脳トレレクリエーションには、座ったり横になったりした状態で楽しめるものも多いため、より多くの方が参加可能です。脳トレを行うことで認知症の進行を遅らせる効果も期待できるため、認知症高齢者のグループホームも、脳トレを取り入れるのにおすすめの施設と言えるでしょう。

    おすすめ1:指遊びや指先体操

    指先は第2の脳と言われるほど、脳につながる神経が多くある部位。[btp_line]指先を動かすレクリエーションは脳を刺激することができます[/btp_line]。介護スタッフと一緒に指先を動かすだけなので、大がかりな準備は不要。指の曲げ伸ばしをする簡単な体操から、高齢者の方にも馴染みのある「おちゃらかホイ」など、楽しく指を動かす遊びを行いましょう。YouTubeでも指遊びや指体操動画が多数アップされているので、参考にしてみてください。

    おすすめ2:なぞなぞ

    なぞなぞも脳を使うレクリエーションのひとつです。なぞなぞの答えを考えるという作業は、普段とは異なる脳の使い方をします。[btp_line]頭の回転が速くなり、想像力をかき立てる効果も[/btp_line]。また、解答できたときの達成感は脳へ心地良い刺激を与え、ストレス解消につながるとも言われています。レベル別のなぞなぞ本も多く出版されているので、1冊持っておくと便利かもしれません。

    おすすめ3:しりとり

    しりとりも脳トレレクリエーションになります。今回ご紹介するのはユニークしりとり。まずは介護スタッフがお題となるワードを発表。そのワードにつながる言葉を参加者全員で考えます。ポイントは、ほかの人が思いつかないユニークな言葉を考えるという点。それぞれ準備された紙に考えた言葉を記入し、全員が書き終えたら順次発表していきます。発表された言葉と同じ言葉が出たら脱落、最後まで残る言葉を考えた方が勝ちというゲームです。そのほか[btp_line]絵しりとりなども盛り上がるのでおすすめ[/btp_line]ですよ。

    おすすめ4:計算ゲーム

    単純に計算問題を解くだけでも脳トレになりますが、お金や時間など日常生活に関連したテーマで行う計算ゲームなら、より楽しいレクリエーションになります。高齢者にとって懐かしいそろばんを使った計算ゲームは、指先を動かすため、さらに効果的な脳トレに。[btp_line]難しいものより簡単な足し算、引き算問題を繰り返すほうが脳の活性化につながるとされている[/btp_line]ので、簡単かつ問題数を少し多めにして、達成感を味わってもらいましょう。

    おすすめ5:間違い探しゲーム

    間違い探しゲームも脳トレに適したレクリエーションです。参加者には早い者勝ちで答えてもらうことがポイント。[btp_line]早く正解しようと脳をフル活用するので、観察力や集中力を鍛える[/btp_line]ことができます。イラストだけではなく同じ漢字を並べて、ひとつだけ違う漢字が紛れているといった形式も良いでしょう。介護スタッフより早く間違いを発見できる利用者さんがいたりするので、盛り上がるゲームです。

    おすすめ6:歌クイズ

    千昌夫さんの名曲「北国の春」など、高齢者の方なら誰でも知っている歌を選んで、曲名を当てるゲームです。10曲程度録音した音源を用意して流し、ホワイトボードなどに歌の一節を書くといったヒントも加えながらレクリエーションを行います。ピアノやキーボードがあれば生演奏をするとより盛り上がるでしょう。歌詞は分かるけど…と、[btp_line]思い出せそうで思い出せないときはヒントを増やし、最終的には利用者さんが答えるようにすることがコツ[/btp_line]です。正解できたという充実感と達成感を得ることができます。

    おすすめ7:後出しじゃんけん

    世代を問わず認知されているじゃんけんも、少し工夫をすると脳トレレクリエーションになります。後出しじゃんけんは、相手が出した手を見てから、決められた条件で後出しをするという遊びです。後出しをした方が必ず勝つパターンや、あいこになるパターンなど条件はさまざま。始めはゆっくりとスタートさせ、徐々にスピードアップさせると難易度が上がります。さらに「勝つ→負ける→あいこ」と順番まで決めるとより難しくすることも。[btp_line]2人でできるレクリエーションなので、介護スタッフと一緒に隙間時間に楽しめるレクリエーション[/btp_line]です。

    おすすめ8:足踏み体操

    椅子に座ったまま、歩くように腕を振って足踏みをするレクリエーションです。足と腕の動きが一緒にならないよう注意しましょう。足踏みに慣れてきたら、腕の動きを「右、左、手拍子」となるよう難易度を上げていきます。声に出しながら「1、2、3…」と数えて行うこともポイント。手拍子を入れるタイミングを変えれば、さらに難しくすることも可能です。[btp_line]頭・口・腕・足を同時に使うレクリエーションなので、脳への刺激が期待[/btp_line]できます。介護スタッフもお手本として参加して一緒に脳トレを楽しみましょう。

    おすすめ9:ことわざクイズ

    古くから言い伝えられてきたことわざは、高齢者にとって馴染み深いもの。そんなことわざを活用した脳トレも高齢者が楽しめるレクリエーションになります。例えば「善は急げ」なら、「善は」と「急げ」に分け、バラバラに記載。3~4個程度ことわざを選び、同様に句を解体して同じ用紙やホワイトボードなどに記載していきます。そして「善は」に続く下の言葉を考えてもらうといったレクリエーションです。[btp_line]ついでにことわざの意味まで発表してもらうことで、より効果的な脳トレに[/btp_line]。ことわざに詳しい方も多いと思うので、介護スタッフも教えてもらいながら参加するとより盛り上がるのでおすすめです。

    おすすめ10:点つなぎ

    人と触れ合うレクリエーションより、1人で黙々とするものを好む高齢者の方には、点つなぎの脳トレがおすすめ。アルファベットや数字が書かれた点を順番につないでいくと、一筆書きの絵が完成するというレクリエーションです。難易度によりでき上がる絵柄はさまざま。順番に点をつなぐだけというシンプルな遊びですが、1、2、3と探しながら手を動かし、[btp_line]でき上がる絵柄を想像することは脳への刺激になります[/btp_line]。また、勝ち負けのないレクリエーションのため、ご自分のペースでリラックスして楽しんでもらえるでしょう。

    おすすめ11:連想ゲーム

    特定のお題から連想される言葉をつないでいく連想ゲームも脳トレにぴったりのレクリエーションです。[btp_line]ひとつの言葉からイメージを膨らませることは、発想力や想像力が必要[/btp_line]になります。「古今東西ゲーム」というリズムに合わせて答える形式にすると、より盛り上がるかもしれません。お題はバリエーション豊富に用意することができるので、慣れるまでは簡単なお題にし、少しずつ難易度を上げていくのもおすすめです。最初はうまくいかなくても、続けていくうちに柔軟な発想力が養われ、次第に楽しくなっていくでしょう。

    おすすめ12:漢字クイズ

    漢字を使ったクイズでは、日常ではなかなか使用しない言葉を記憶の中から探し出さなければいけません。そのため、[btp_line]記憶力や想像力などの訓練になり、認知症予防にも適している[/btp_line]と言われています。漢字クイズには、空白になっている部分に何の漢字が入るのか考える「穴埋め」や、反対の意味をもつ言葉を答える「対義語当てクイズ」、共通の部首を探す「部首探しクイズ」など、バリエーションがたくさん。いろいろな漢字クイズを行うことによって、利用者さんは飽きることなく脳トレができるでしょう。

    おすすめ13:都道府県当てクイズ

    介護スタッフが出すヒントをもとに、利用者さんが都道府県名を答えるクイズです。各都道府県を象徴する名産品や人物、観光地などをヒントに、そこから記憶力や連想力を働かせて正解を導き出します。都道府県当てクイズは、認知機能の活性化が期待できる脳トレです。また、「行ったことがある」など、昔のできごとが会話のきっかけとなり、[btp_line]利用者さん同士のコミュニケーションを深める[/btp_line]こともできるでしょう。

    おすすめ14:ジグソーパズル

    バラバラになったピースを組み立てて、絵柄を完成させるジグソーパズル。「置く場所はここかな?」と[btp_line]思考を巡らせながら進めることによって、脳に刺激を与える[/btp_line]ことにつながります。また、手先を使ってピースを組み立てるので、[btp_line]身体機能の向上も期待できる[/btp_line]でしょう。ジグソーパズルにはさまざまな難易度があるので、参加する利用者さんに合わせたものを用意してください。販売されているものでもよいですし、介護スタッフや利用者さんが手作りしたものでも盛り上がること間違いなし。完成品をプレゼントしたり、部屋に飾ったりすると、達成感も味わえてよいでしょう。ひとりでも、複数人で協力しても取り組めるレクリエーションです。

    利用者さんが楽しめる脳トレを提供しよう!

    高齢者向けの脳トレレクリエーションを14個ご紹介しました。介護スタッフとしてレクリエーションを準備する際に役立つ情報を得ることができたでしょうか。[btp_line]高齢者向けの脳トレに興味を持った方には、認知症予防脳トレ士という資格もおすすめ[/btp_line]です。脳トレを紹介しているDVD付きの本も多く出版されているので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 【訪問歯科求人】訪問専門歯科衛生士も活躍中!広島の「こうの歯科・矯正歯科」で身につけられるスキルとは?

    【訪問歯科求人】訪問専門歯科衛生士も活躍中!広島の「こうの歯科・矯正歯科」で身につけられるスキルとは?

    広島市と安芸郡で「訪問歯科診療」を実施している「こうの歯科・矯正歯科」(広島市安芸区矢野)。今回は、訪問歯科診療に歯科医師や歯科衛生士が携わることのメリットや、身につけられるスキルについて、河野院長にインタビュー!最新の求人情報と共にご紹介します。今後ますますニーズが高まると予想される訪問歯科診療に興味を持つ方や、歯科の専門職としてスキルを積みたいとお考えの方、復職・転職を検討している歯科医師・歯科衛生士さんはぜひチェックしてみてください。

    訪問歯科診療で地域貢献!「こうの歯科・矯正歯科」(広島市安芸区矢野)

    JR矢野駅近く!地元出身の院長による「こうの歯科・矯正歯科」

    JR呉線「矢野」駅から徒歩約8分。国道31号線の近くにある「こうの歯科・矯正歯科」は、
    [btp_line]小さな子供から高齢者まで対応する“地域のかかりつけクリニック[/btp_line]として愛されてきた、総合歯科医院です。

    [btp_box back=”on”]河野信也院長プロフィール
    広島市安芸区矢野生まれ。1999年に広島大学歯学部卒業、2003年に広島大学大学院歯科矯正学修了(博士号取得)。アメリカ・フロリダ大学留学などで矯正歯科について長年研鑽を積み、一般診療にも尽力。2013年に「こうの歯科・矯正歯科」を開院。訪問歯科診療を通じて、地域医療にも尽力している。[/btp_box]

    河野信也(こうのしんや)院長は、フレンドリーな会話を交えた丁寧な説明と、痛みに配慮した治療で、「歯のことなら何でも相談できる」と評判です。幅広い歯科診療に対応できる人材育成と、働きやすい職場環境の整備にも注力しており、スタッフからの信頼も厚い先生です。

    ▼河野院長のインタビュー記事はこちら

    広島市全域と安芸郡で「訪問歯科診療」を実施。地域の口腔ケアに貢献

    「こうの歯科・矯正歯科」では地域のニーズに応え、「訪問歯科診療」にも積極的に取り組んでいます。訪問歯科診療は、高齢化が進む国内でニーズが高まっているものの、全国でまだ約2割の診療所でしか行われていません(※日本歯科医師会の平成29年データに基づく)。河野院長は[btp_line]「必要とする方に歯科治療を届けたい」[/btp_line]という思いから、矢野エリアのみならず、広島市全域と安芸郡の高齢者施設や個人宅へ訪問。クリニックと同等の治療を行えるよう機器や環境を整え、口腔ケアを通じたQOL向上や健康維持に貢献しています。

    ▼「こうの歯科・矯正歯科」訪問歯科診療への口コミはこちら

    歯科医師・歯科衛生士が訪問歯科診療から得られるメリット・スキルとは?「こうの歯科・矯正歯科」院長を取材!

    今回は河野院長に、歯科医師・歯科衛生士が訪問歯科診療から得られるメリットや身につけられるスキル、そして、今後求められる人材像などについてお聞きしました。

    Q こうの歯科・矯正歯科で行われている「訪問歯科診療」について

    介護施設での訪問歯科診療の様子

    まずは、訪問歯科診療の実施状況について伺いました。

    [btp_box]河野院長:
    「当院の訪問歯科診療は、歯科医師と歯科衛生士で構成する3人チームで行っています。訪問件数は、1日につき平均7~15名ほど。1週間で、平均50名の患者さんのもとを訪問しています。
    利用者さんの9割が介護施設や病院などに入居・入院されている方で、残りの1割は在宅で療養・介護を受けている方です。一番多い年齢層は80代ですね」[/btp_box]

    訪問歯科診療の専用機器

    訪問歯科診療では、具体的にどのような治療が行われているのでしょうか。

    [btp_box]河野院長:
    「専用の機器を持参し、訪問先でも外来とほぼ同じ治療を行っています。
    具体的には、「口腔ケア」「歯周基本治療」「義歯の調整・作製」「虫歯治療」「補綴(ほてつ)物(かぶせ物・詰め物など)の作製」が中心です」[/btp_box]

    Q「訪問歯科専門」の歯科衛生士について

    介護施設での訪問歯科診療の様子

    「こうの歯科・矯正歯科」では、在籍する歯科衛生士9人のうち3人が、[btp_line]“訪問歯科診療専門の歯科衛生士”として活躍[/btp_line]しています。
    訪問診療に特化した職種を設けた理由について、話を聞きました。

    [btp_box]河野院長:
    「『訪問診療専門の歯科衛生士』という職種を設けたのは、訪問先でもより質の高い治療を提供するためです。訪問歯科診療で行うのは、患者さんへの歯の治療・口腔ケアだけはありません。入院先の病院の医師や看護師さん、担当のケアマネジャーさん、入居先の介護施設のスタッフさん、そして患者さんのご家族など、多くの方と連携や情報共有が必要です。
    訪問診療専門の職種を設けることで、そうした連携・報告業務もまとめて効率よく実施することが可能になりました」[/btp_box]

    訪問歯科診療専門の歯科衛生士さんは、利用者さんとの世間話の中で悩みをさりげなく聞き出しながら、歯のクリーニングなどの口腔ケアを行っているそう。口腔内だけでなく全身や栄養状態もチェックするほか、[btp_line]介護職や看護師など他職種との密な連携を通して、専門性を高められる職種[/btp_line]です。

    ▼訪問歯科専門の歯科衛生士Kさんのインタビューはこちら

    Q 歯科医師が「訪問歯科診療」を行うことのメリットとは

    続いて、歯科医師にとっての訪問歯科診療を通して得られるスキルやメリットについても話を聞きました。

    [btp_box]河野院長:
    「歯科医師にとって重要なスキルは、患者さんのこれまでの治療歴などを理解し、診査・診断に基づいた治療計画を立てて治療を行うこと。訪問歯科診療は、その一連の流れを肌で感じて学べる絶好の機会だと思います。
    訪問歯科診療を利用する患者さんは、ご自分の歯が1本も残ってない無歯顎の方、総義歯の方、部分義歯の方、まだ多くの歯が残存している方など、いろんな方がいらっしゃいます。まずは患者さんの口腔内を精査し、お話に耳を傾けながら治療計画を立案することで、必要なスキルを身につけられます」[/btp_box]

    訪問歯科診療の利用者さんは、車いすや寝たきりの方など、身体状況もさまざま。その方の健康状態や生活環境に配慮しながら、適切な治療を行うノウハウも学べるといいます。
    また、訪問歯科診療では、利用者さんやそのご家族から、直接感謝の言葉をかけられることも多いのだとか。

    [btp_box]河野院長:
    「利用者さんの暮らしの場に伺う訪問歯科診療は、外来よりも距離感が近いです。訪問時には、ご家族とともに喜んでいただき、感謝されることが多いですね。歯科医療に従事する者として、よりダイレクトにやりがいを感じられると思います」[/btp_box]

    ▼歯科医師の訪問歯科診療に密着した記事はこちら

    ▼訪問歯科も行う歯科医師K先生のインタビューはこちら

    Q 訪問歯科診療のサポート業務や広報活動について

    訪問診療のスケジュール管理業務や、新規利用者を獲得するための広報活動は、どのように行われているのでしょうか。

    [btp_box]河野院長:

    「訪問のスケジュール管理などは、訪問診療専門の歯科衛生士3名が分担して行っています。

    新規利用者については、主に紹介と口コミによって依頼をいただいています。ありがたいことに、地域のケアマネジャーさんとのつながりや、利用者さん同士の口コミで利用してくださるケースが多いですね」[/btp_box]

    Q これからの訪問歯科診療に必要な人材について

    最後に、これから訪問歯科診療の分野で求められる人材像について、話を聞きました。

    [btp_box]河野院長:
    「今後ますます高齢化が進む我が国において、訪問歯科診療は欠かせない分野だと思っています。当院では、『お口の健康を構築して患者さんを幸せにしたい』という思いが強い歯科医師・歯科衛生士の方を募集しております。ブランクがある方も、仲間のサポートを受けながら現場でスキルを身につけられますよ。
    地域の歯科医療に、情熱を持って取り組む仲間をお待ちしています!」[/btp_box]

    ますます需要が高まり、将来性が見込める訪問歯科診療の分野。より専門的なキャリアを積みたい歯科医師・歯科衛生士の方にとって、訪問歯科診療に注力する「こうの歯科・矯正歯科」は、魅力的な職場環境ではないでしょうか。
    温かく親しみやすい診療スタイルで人気を集める[btp_line]「こうの歯科・矯正歯科」なら、先輩歯科医師・歯科衛生士とともに、地域の人々の健康に長く関わり続けられる[/btp_line]でしょう。

    【訪問歯科求人情報】女性歯科医師・歯科衛生士が活躍中!

    「こうの歯科・矯正歯科」は、[btp_line]女性歯科医師・歯科衛生士も働きやすい環境[/btp_line]を整えていることが特徴。出産を経て入職した女性歯科医師をはじめ、産休・育休から復帰して時短で勤務を継続しているスタッフも在籍しています。生活スタイルによって勤務形態や勤務時間を選べるため、[btp_line]「家庭・子育てと両立しながら働きやすい」[/btp_line]という声が多く聞かれる職場です。

    〈女性スタッフも活躍!こうの歯科・矯正歯科の職場環境〉

    [btp_box back=”on”]・希望の働き方ができる(正社員・パート・フレックスタイム・時短勤務)
    ・子供の発熱時などには、他スタッフがカバーする体制を確立
    ・セミナーや外部研修には全額費用補助で参加できる
    ・ホワイトニング・矯正治療などの自由診療は、基本的に費用不要[/btp_box]

    現在、[btp_line]「こうの歯科・矯正歯科」では歯科医師と歯科衛生士を募集中[/btp_line]です。
    ブランクがある方、家庭と両立できる働き方を探している方も、まずはお気軽に問い合わせてみてください。

    口腔内の健康を通して地域に貢献する「こうの歯科・矯正歯科」

    高齢者の口腔ケアの重要性に注目が高まる中、「こうの歯科・矯正歯科」ではコミュニケーションを大切にして、訪問歯科診療を行っています。その診療スタイルは、多くの利用者さんやケアマネジャーからの口コミで評判が広がっているそう。[btp_line]キャリアアップをサポートしてもらえる環境で働きたい方、プライベートも大切できる職場をお探しの方[/btp_line]は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。

    【こうの歯科・矯正歯科】

    所在地 広島市安芸区矢野東4丁目4-27(JR矢野駅・南口から徒歩8分) 
    電話番号 0120-218-422 ※予約制 
    診療時間 【月・火・水・金】9:00〜13:00/14:30〜18:30  【土曜日】9:00〜13:00/14:00〜17:00  【休診日】木曜・日曜・祝日 
    診療科・各種サービス 一般歯科、矯正歯科、小児歯科、訪問歯科診療、インプラント、入れ歯(義歯)、ホワイトニング 
    公式サイト https://kono-dental.jp/
  • 片手で着れる服とは?片麻痺があっても着やすい服を扱うブランド4選

    片手で着れる服とは?片麻痺があっても着やすい服を扱うブランド4選

    利用者さんの中には、脳梗塞などが原因で体に麻痺が残り、片手が動かせないという方もいます。片麻痺がある方にとって、衣服の着脱は悩みのひとつ。衣服の着脱が自力でできれば、利用者さんのプライバシーや自尊心を守るだけでなく、リハビリとしても役立ちます。そこで今回は、片麻痺がある方も片手で着れる服を扱うブランドを4つピックアップしました。着脱しやすいおしゃれ服をお探しの方は参考にしてみてください。

    自力で着やすいお役立ちアイテム!片手で着れる服って?

    [btp_line]片手で着れる服とは、自力で更衣がしやすいように伸縮性や留め具などが改良された服のこと[/btp_line]です。片手で着れる服の利用は、介護する側もされる側も着脱介助にかかる負担が減るとともに、利用者さんの体の機能維持・回復にもなるなど特徴があります。改良された服とはいえ、おしゃれで一般的な衣服と変わりない見栄えの服が多いため、症状が改善後も使えるのでおすすめのアイテムです。
    片麻痺の症状には、顔のゆがみや手足の力が入らないこと以外に、話すのが難しくなる、皮膚の感覚が過敏または鈍麻になるなどが挙げられます。服選びの際には、自力で着やすいという点だけでなく、服の素材や形、手入れのしやすさなどにも注目しましょう。

    片手で着れる服を扱うおすすめブランド

    片手で着れる服を扱うブランドの中から、ファッション性や機能性に優れた服を扱うブランドを4つピックアップしました。通販サイトを持つブランドばかりなので、服選びの参考にしてみてください。

    ボタンがあるのに着脱しやすい「Three Rivers」

    前開きのきれいめシャツやポロシャツを扱っています。注目したいのは、その伸縮性です。
    アームホールはスイカが1玉通るほど、袖口は甘夏が通るほど伸びるため、肘を曲げたままでも通しやすく袖がまくりやすい仕様になっています。留め具は穴あきボタンのため、しっかりとシャツらしさを残しながらも、大きめの掴みやすいボタン・ホールと伸縮性のあるゴムを使用しているので、片手だけで着脱が可能です。
    生地は綿95%使用で伸縮・吸湿に優れており、肌触りはふんわりしっとりとしています。きれいめファッションが好みの方におすすめのブランドです。

    マグネットやワンタッチテープで着やすい「G&B」

    出典:G&B

    機能的で片手で着れるおしゃれなカジュアル服や肌着、パジャマを扱っています。特徴的なのは豊富な商品数です。
    穴あきボタン、マグネット、スナップ、マジックテープ、ファスナーと留め具の種類が幅広く、留め具の好みや使いやすさで服選びをすることができます。洗濯機使用OKの服も多く扱っているためお手入れも簡単です。
    G&Bでは通販サイトからの個別購入以外に、施設事業者向けにまとめ買いの相談窓口を設けているため、利用者さんの服をまとめて注文することができます。カタログ注文もできるので、片手で着れる服を探している利用者さんやご家族への紹介もしやすいブランドです。

    前後着用OK!リラックスウェアなら「Care Fashion Online」

    片手で着れるリラックスウェアをお探しなら、おすすめのブランドです。前後どちらで着用しても違和感なく着れる服や、袖や脇がガバッと開く服など、片麻痺でも腕を通しやすい工夫が凝らされた洋服を扱っています。
    生地そのものもよく伸びるので、袖を開かずに被って着ることも可能です。ズボンはウエスト調節のひもがサイドにあるため、片手でサイズ調整がしやすくなっています。
    ったりとしたつくりの服が多く、車いすや装具を使う方にもピッタリです。

    「OHK」で着心地もファッション性もこだわる

    出典:OHK

    片手で着れる女性用のおしゃれ服を扱っています。ナチュラル系の服装が好みの方におすすめです。
    コットンやリネンを用いた生地は吸湿性と速乾性に優れており、着心地も快適。ブラウスに施されたシャーリングや背中のふくらみは体型隠しや着やすさを、舟形ボタンは片手での着脱しやすさを叶えながら、服のファッション性を高めています。ストリングがついているのでワンステップで服をまとめることも可能。
    年齢を選ばないデザインなので、おしゃれにこだわりのある利用者さんやご家族へおすすめしやすいブランドです。

    片手で着れる服は他にもたくさん!利用者さんに合った服の提案を

    片麻痺の方でも片手で着れる服を扱うブランドは、今回ご紹介した以外にもたくさんあります。利用者さんの体の状況や好みに合わせて服を選ぶことも可能です。介護する側、される側の両者の負担を減らし、利用者さんのQOLを上げるためにも、こういった着脱しやすい服を提案してみてはいかがでしょうか。

  • 【介護スタッフ向け】寝たきりの方も楽しめるレクリエーション14選

    【介護スタッフ向け】寝たきりの方も楽しめるレクリエーション14選

    気晴らしや癒しになるレクリエーション。利用者さんの認知能力や身体機能に良い影響を与えられるため、多くの介護施設で取り入れられています。楽しみながら脳や身体を活性化させることができるレクリエーションは、要介護状態の方も楽しむことが可能です。この記事では、寝たきりの方でも楽しめるレクリエーションを11例ピックアップ。介護度の高い方も楽しめるよう、ベッド上でできるものをメインにご紹介します。寝たきりの方でも楽しめるレクリエーションをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

    要介護4~5の利用者さんを想定したレクリエーション

    今回ご紹介するレクリエーションは、寝たきりに該当する要介護4~5の方に適しています。そのため、要介護3以上の方を受け入れている特別養護老人ホームや、要介護5の方まで受け入れている介護施設での導入がおすすめです。要介護5まで受け入れている介護施設は、介護老人保健施設・介護医療院・ケアハウス(介護型)・介護付き有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームなどが挙げられます。

    それでは、おすすめのレクリエーションを紹介していきましょう。

    おすすめ1:カラオケ大会

    カラオケは、寝たきりであっても会話ができる方であれば参加できるレクリエーションです。要介護度の高い方は寝たままでもOK。ハッキリと話すことができない方は鼻歌での参加も可能です。[btp_line]DVDやCDを活用すれば、より本格的になります[/btp_line]。懐かしい歌を歌って青春時代を回想すれば、その後の会話も盛り上がることでしょう。

    おすすめ2:アロマセラピー

    ディフューザーなどを準備し、アロマオイルの香りを楽しむレクリエーションです。好みの香りを選んでもらい、マッサージオイルに数滴混ぜて手足をマッサージするというレクリエーションもおすすめ。[btp_line]香りによる脳への刺激は、認知機能の低下を予防する効果も期待できる[/btp_line]と言われています。ベッド上でできるレクリエーションのため、要介護5の方でも無理なく楽しんでいただけるでしょう。

    おすすめ3:歌や曲に合わせた手遊び

    身体は動かせなくても手が動かせる方なら、手遊びのレクリエーションはいかがでしょうか。[btp_line]手を動かす作業は脳を活性化させます[/btp_line]。歌や曲に合わせて左右の手指を交互に動かす体操が効果的です。YouTubeなどに歌や曲に合わせた手遊び動画が多数紹介されているので、ぜひ検索してみてください。

    おすすめ4:楽器の演奏

    楽器の演奏は、片手だけ動かせる方も参加できるレクリエーションです。鈴やタンバリン、ベルなど、音が出やすく軽いものがおすすめ。[btp_line]握る力がなくても、バンドなどで固定すれば少し振るだけで音を出すことができます[/btp_line]。利用者さんの年代を考慮した曲を選んで、介護スタッフも一緒に演奏をして楽しみましょう。

    おすすめ5:手足の体操

    音楽に合わせて行う体操もおすすめです。YouTubeには、歌手・千昌夫さんの「北国の春」など、高齢者に人気の高い楽曲に合わせた体操の動画が数多くアップされています。高齢者の方にも認知されている名曲のため、[btp_line]口ずさみながら楽しめる体操[/btp_line]です。上半身だけでもできるため、ベッド上でギャッジアップ保持が可能な方、短時間でも車椅子に座れる方にも楽しんでいただけます。

    おすすめ6:手品や楽器の演奏などの催し物

    手足が動かせない寝たきりの方も、[btp_line]見るだけ、聴くだけといった催し物なら問題なく参加できます[/btp_line]。手品や楽器の演奏、歌など、地域との交流イベントとして取り入れられることも多く、歌や演奏、ダンスなどを高齢者施設で披露しているボランティアの方々もいます。施設での生活は刺激が少なくなりがちなため、喜ばれるレクリエーションのひとつです。

    おすすめ7:ネイルケア

    女性の高齢者に喜ばれるレクリエーションにネイルケアがあります。何歳になっても女性はおしゃれをしたいもの。[btp_line]爪をキレイにするだけで、心が明るくなります[/btp_line]。また、高齢者は巻き爪や肥厚爪といったトラブルを抱えている方も多く、定期的なネイルケアはとても大切です。ネイルケア関連の資格を保有している方は、ぜひレクリエーションに取り入れてみてください。

    おすすめ8:アニマルセラピー

    動物アレルギーの利用者さんがいない場合は、アニマルセラピーのレクリエーションもおすすめです。トラブルを避けるため、しつけされた動物を管理している外部の団体に依頼すると良いでしょう。介護スタッフが抱きかかえることで、寝たきりの方でも動物とのふれあいが可能です。[btp_line]愛らしい動物とのふれあいは、心の癒しになります[/btp_line]。特に自宅で動物を飼っていたという利用者さんには、非常に喜ばれるレクリエーションです。

    おすすめ9:会話

    日常に取り入れることができるレクリエーションに会話があります。「レクリエーションになるの?」と思う方も多いかもしれませんが、忙しい介護の現場では、利用者さんと向き合って話す時間を作ることはなかなか難しいものです。[btp_line]ゆっくりと向き合う時間を作ることで、反応が少ない利用者さんの変化に気づくきっかけになることも[/btp_line]。隙間時間ができたときは、寝たきりの利用者さんと会話をするというレクリエーションを行ってみてはいかがでしょうか。

    おすすめ10:タクティールケア

    スウェーデン発祥のタッチケアを「タクティールケア」といいます。タクティールとは、ラテン語を由来とする「触れる」という意味をもつ言葉。タクティールケアは相手の手や背中をやさしく包み込むように触れることで、精神的な不安の軽減や、痛みの軽減につながるとされています。[btp_line]場所や時間をかけずに取り入れられるレクリエーション[/btp_line]であり、利用者さんの要介護度も関係ないため、日頃からタクティールケアを心掛けてみるのも良いかもしれません。

    おすすめ11:絵本の読み聞かせ

    認知症予防として取り入れられるレクリエーションに、絵本の読み聞かせがあります。ポイントは利用者さんが幼いころに読んだことのある絵本・ストーリーであること。[btp_line]印象に残っていることを回想すると、認知症の予防に役立つと言われています[/btp_line]。聞いてもらうだけなので、寝たきりの方も参加しやすいレクリエーションです。読むときは、大きな声で感情を込めましょう。話せる方なら朗読してもらうのも効果的なため、促してみるのもおすすめです。

    おすすめ12:映画鑑賞

    映画好きの利用者さんなら、映画鑑賞もおすすめのレクリエーションです。昔好きだったり流行ったりした映画や、最近のヒット作で分かりやすい内容の作品であれば、きっと楽しんでもらえるでしょう。あらかじめ利用者さんにみたい映画を聞いておくのも良いかもしれません。ただし、高齢者の方にとって長く集中力を保つことは難しいと言われています。そのため、60~90分程度の短編映画を選ぶことがおすすめです。映画鑑賞は、[btp_line]感動したりやる気が出たり、好奇心が湧き出たりと、見た方の心を動かします[/btp_line]。利用者さん同士で鑑賞後に感想を聞いたり、映画の内容について話し合ったりすることで、コミュニケーションを深めることもできるでしょう。

    おすすめ13:クイズ

    クイズは高齢者施設で人気のあるレクリエーションです。寝たきりの方でも参加することができ、[btp_line]脳の活性化や認知機能向上の効果が期待できます[/btp_line]。さまざまな利用者さんが楽しめるように、いくつか難易度を用意しておくとよいでしょう。話すことができる利用者さんには会話をしながら答えてもらいます。会話が難しい利用者さんには○×式や選択式のクイズにして、正解だと思う方を指差ししてもらうという方法を取り入れるとよいでしょう。

    おすすめ14:季節湯

    季節湯とは、旬の植物をお湯に入れて季節を感じながら入浴を楽しむ方法のこと。寝たきりの利用者さんの入浴で行う寝浴でも可能です。季節湯として一般的によく知られているのが柚子湯や菖蒲湯ですが、1月は松湯、2月は大根湯、3月はよもぎ湯と、月ごとに12種類あります。それぞれ作り方や効能が異なるので、利用者さんに説明して入浴してもらうと、[btp_line]知識も増えてより入浴を楽しんでもらえる[/btp_line]のではないでしょうか。施設内に寝浴の設備がない場合は、短時間でも座位が保てる方には足湯にしたり、難しい場合は手湯にしたりして、季節湯を楽しんでもらうのもおすすめです。

    寝たきりの方も楽しめるレクリエーションを行おう

    寝たきりの方も楽しめるレクリエーションを14例ご紹介しました。介護スタッフとして、利用者さんの日々の楽しみを考えることも大切な仕事です。施設という環境は利用者さんにとって安全な反面、刺激が少ないというデメリットもあります。ストレス発散や、気分転換になるレクリエーションを行って、利用者さんに心も身体も健康的に生活してもらいましょう。

  • 【香川】古民家デイサービス7選|施設の特徴や働くメリットも紹介

    【香川】古民家デイサービス7選|施設の特徴や働くメリットも紹介

    空き家を活用した古民家デイサービスは、家庭的でどこか懐かしい雰囲気が魅力。介護職として利用者さん一人ひとりとしっかり向き合いたい方にもおすすめの職場です。今回は、香川県の古民家デイサービスをご紹介します。古民家デイサービスの特徴や働くメリットなども解説しているので、古民家での介護業務に興味がある方や香川県の小規模デイサービスで働きたい方はぜひ参考にしてください。

    古民家デイサービスとは?

    古民家デイサービスの特徴

    デイサービスとは、利用者さんに日帰りで通ってもらい、入浴・排泄・食事などのサポートや機能訓練、レクリエーションを提供する介護支援のこと。こうした[btp_line]通常のデイサービスを介護用に改修した古民家にて提供することを「古民家デイサービス」[/btp_line]といいます。普通の民家を再利用するため、定員10名程度の小規模であることが多いようです。

    古民家を活用するメリット

    古民家を活用する大きなメリットは、[btp_line]利便性の低さから需要の少ない郊外の空き家を有効活用できること[/btp_line]です。高齢者の増加によって空き家率の上昇が懸念されている今、介護施設としての利用はその救済措置として注目されています。
    また、利用者さんに[btp_line]住み慣れた自宅と同じように過ごしてもらいやすい[/btp_line]のも古民家ならではの良さです。どこか懐かしい昔ながらの雰囲気は、高齢の利用者さんの安心感にもつながるでしょう。

    古民家デイサービスで働くメリット

    古民家デイサービスの魅力は、[btp_line]小規模施設ならではの細やかなサービスを提供できるところ[/btp_line]です。そのため、介護スタッフとして利用者さんとしっかり関わっていきたいという方には、とてもやりがいを感じられる職場でしょう。また、温かみのある古民家は介護スタッフにとっても居心地が良いはず。手作り感や家庭的な雰囲気が好きな方にもおすすめです。

    【高松市郷東町】「デイハウスまいまい」

    郷東町の閑静な住宅街の中に「デイハウスまいまい」はあります。定員15名の小規模施設のため、利用者さん一人ひとりの生活習慣に寄り添った細やかな生活支援を提供できるでしょう。新人研修にも積極的な施設のため、未経験からのスキルアップも叶います。また、駐車場が利用できるので自家用車で通勤したい方にもおすすめです。

    施設名デイハウスまいまい
    住所香川県高松市郷東町7番地3
    電話番号087-882-8223
    公式HPhttps://yoriai-maimai-haruka.com/index.html

    【高松市牟礼町】「牟礼ひだまり」

    瀬戸内海に注ぐ相引川の東側にある「牟礼ひだまり」は、香川県高齢者生活協同組合が運営する古民家デイサービスです。「のんびり・ゆったり・ゆるやかに・楽しく・にぎやかに仲間作り!」をモットーに掲げ、和気あいあいとした雰囲気作りを心掛けています。日曜定休・週休2日制でしっかり休みを取得できるところも魅力のひとつ。ことでん志度線八栗駅から徒歩7分の距離のため、日々の通勤も快適です。

    施設名牟礼ひだまり
    住所香川県高松市牟礼町牟礼2540番地16
    電話番号087-845-7182
    公式HPhttp://www.kagawa-koureikyou.org/

    【丸亀市柞原町】「よろずやデイサービス 一休」

    古民家をフルリノベーションした「よろずやデイサービス 一休」は、無垢床や塗り壁などを採用したおしゃれで和モダンな施設。代表の新居氏は自身も介護職として長年働いてきた経験から、スタッフにとって働きやすい職場作りにも注力しているそう。なお、施設内には薪ストーブがあるため、仕事内容に“薪割り”があるところもユニークなポイントです。

    施設名よろずやデイサービス 一休
    住所香川県丸亀市柞原町1108
    電話番号0877-35-9019
    公式Instagramhttps://www.instagram.com/yorozuya_ikkyu19/

    【三豊市財田町】「古民家デイサービスりあん」

    民家ならではの家庭的な雰囲気を大切にする「古民家デイサービスりあん」では、作業療法士・看護師が常駐。利用者さんに安心して過ごしてもらえる施設作りを心掛けています。また、社会保険や賞与、資格手当などの福利厚生も充実。施設の周りにはのどかな田園風景が広がっており、昔ながらの趣ある古民家で働いてみたい方にもおすすめです。

    施設名古民家デイサービスりあん
    住所香川県三豊市財田町財田上7039-1
    電話番号0875-23-6910
    公式HPhttps://hp.kaipoke.biz/2pu/index.html

    【三豊市高瀬町】「小規模デイサービスセンター「うちん家」」

    朝日山森林公園につながる登山口のすぐ隣を見ると、「小規模デイサービスセンター「うちん家」」の家屋が見えます。豊かな自然に囲まれたこの施設は、のどかな田舎の雰囲気が好きな方にとってはぴったりの職場かも。在籍する介護スタッフは全員看護師や介護福祉士の有資格者とのことなので、資格を活かして働きたいという方にもおすすめです。

    施設名小規模デイサービスセンター「うちん家」
    住所香川県三豊市高瀬町下麻1281番地1
    電話番号0875-74-6265
    公式HPhttp://www.nishikagawa.jp/

    【さぬき市寒川町】「デイサービス杏」

    築100年の立派な古民家を改装した「デイサービス杏」は、どこか懐かしく家庭的な雰囲気が魅力です。利用者さんの要望を取り入れた個別機能訓練プログラムを行いつつ、ゆったりと趣味を楽しんでもらう時間も大切にしています。介護スタッフ向けに介護福祉士の資格取得支援や研修受講支援も実施し、職場環境のブラッシュアップにも努めているそう。就職希望者向けに、オンライン説明会や見学会も随時行われています。

    施設名デイサービス杏
    住所香川県さぬき市寒川町石田西2280-1
    電話番号0879-23-2378
    公式HPhttps://sun-care.sub.jp/day.html

    【善通寺市善通寺町】「デイサービスセンターふるさと」

    民家を改修して開設された「デイサービスセンターふるさと」は、山あいの自然豊かな場所にあります。“隣人愛・誠実・おもいやり”を理念として掲げ、利用者さんやご家族だけでなく、介護スタッフも笑顔でいられるような施設を目指しているそう。JR善通寺駅からは車で5分の距離なので、自家用車で通勤したい方にもおすすめです。

    施設名デイサービスセンターふるさと
    住所香川県善通寺市善通寺町1847番地1
    電話番号0877-85-8693
    公式HPhttps://www.kaigo-eiko.jp/

    香川県には豊かな自然に囲まれた家庭的な古民家デイサービスが充実!

    自然豊かな香川県の郊外に点在する古民家デイサービスは、静かな環境でゆったりと働きたい方におすすめ。今回ご紹介した施設もアットホームで和やかなところばかりです。古民家での介護ワークに憧れている方、利用者さん一人ひとりとしっかりと向き合える小規模デイサービスを探している方はぜひ就職活動の参考にしてみてください。

  • ソーシャルワーカーになるには?役割や必要な資格を紹介

    ソーシャルワーカーになるには?役割や必要な資格を紹介

    介護業界で働いていると、ソーシャルワーカーという言葉を耳にするはずです。しかし、実際にはどんな役割があるのか、ソーシャルワーカーになるにはどんな資格が必要なのかなど詳しいことをご存知ない方も。そこで今回は、ソーシャルワーカーの仕事内容や必要な資格などについて紹介します。またソーシャルワーカーは、介護分野だけに携わる職種ではありません。各分野におけるソーシャルワーカーの役割についても見ていきましょう。

    ソーシャルワーカーとは?

    まずはソーシャルワーカーの基本情報について紹介します。仕事内容だけではなく、ソーシャルワーカーになるにはどういった資格が必要なのかチェックしていきましょう。

    ソーシャルワーカーの仕事内容

    そもそもソーシャルワーカーとは、[btp_line]生活相談員の総称[/btp_line]です。生活相談員とは、生活をするうえでさまざまな問題や悩みを抱えている方のサポートを行う職業のことを言います。

    具体的には、[btp_line]困っている方のサポート・病院や施設などと連携して必要な支援が行われるように調整する[/btp_line]などです。

    ソーシャルワーカーになるために必要な資格

    ソーシャルワーカーとして働くだけであれば、資格はいりません。ただし、無資格の場合ソーシャルワーカーとは名乗れないため注意が必要です。

    より専門的にソーシャルワーカーとして働きたいと思うのであれば、以下のような資格を取得しておくと良いでしょう。

    • 社会福祉士:社会福祉の専門職
    • 社会福祉主事:社会福祉のサポートを行うための資格
    • 精神保健福祉士:精神障害を持つ方のサポートを行うための資格

    社会福祉士と精神保健福祉士は国家資格社会福祉主事は、特定の職に就いた際に効力を発する任用資格です。

    いずれかの資格を持っておくと即戦力として評価を得られやすいでしょう。また、転職やキャリアアップにもつながりやすいです。

    ソーシャルワーカーはさまざまな分野で活躍

    介護分野でソーシャルワーカーと聞くと、生活相談員や支援相談員をイメージする方もいらっしゃるでしょう。しかし実際には、[btp_line]さまざまな分野で活躍する職種の総称[/btp_line]であって、介護分野のみの話ではありません。

    次からは、分野別のソーシャルワーカーの役割について見ていきましょう。

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    <分野別>ソーシャルワーカーの仕事内容

    社会福祉に関わる分野にはそれぞれにソーシャルワーカーがいます。例えば、介護分野では生活相談員や支援相談員というソーシャルワーカー。医療現場では医療ソーシャルワーカー、学校ではスクールソーシャルワーカーなどです。

    各分野のソーシャルワーカーが何と呼ばれているのか、またどんな仕事内容なのかを紹介します。

    介護現場のソーシャルワーカー

    介護現場におけるソーシャルワーカーは主に生活相談員と支援相談員のことを言います。主な仕事は、利用者さんや利用者さんの家族からの相談にのり、必要な機関への連絡や調整を行うことです。

    入退所の手続きや、ケアマネジャーと連携してケアプランを作成することもあります。

    医療現場のソーシャルワーカー

    医療現場でのソーシャルワーカーは、MSWと呼ばれています。主な仕事は、患者さんや患者さんの家族の相談にのり、医師・自治体などとの連携や調整を行うことです。

    病院だけではなく、在宅介護支援センターや老人保健施設で勤務する場合もあります。

    同じ医療現場であっても、精神障害のある方のサポートは精神科ソーシャルワーカーが実施。PSWや精神保健福祉士と呼ばれ、主な仕事は精神障害のある方をサポートし、社会復帰に向けた支援を行ったり関係各所との連携を行ったりします。

    学校のソーシャルワーカー

    学校や児童養護施設などでも、SSWと呼ばれるソーシャルワーカーが活躍。主な仕事は、小学校・中学校・高等学校・保育所・児童養護施設などで起こる問題を解決に向けてサポートすることです。

    例えば、いじめや不登校、虐待など子供が抱える悩み、教職員向けの研修なども行います。

    地域のソーシャルワーカー

    地域社会で人々をサポートするためのソーシャルワーカーもいます。CSWと呼ばれ、社会福祉協議会や地域包括支援センターなどで勤務。主な仕事としては、高齢者や子育て中の方、障害のある方など支援を必要とする方のサポートをしています。

    公的機関のソーシャルワーカー

    役所や福祉事務所、児童相談所などで働くソーシャルワーカーも。公的機関のソーシャルワーカーはケースワーカー(CW)と呼ばれています。

    主な仕事は、心身の不調などにより日常生活を送ることが困難な方の相談にのったりサポートをしたりすることです。必要な場合は、生活保護の手続きや法的援助のサポートなどを行います。

    今後ソーシャルワーカーの仕事は注目される!

    これから日本は高齢化が進み、介護施設でも地域においてもソーシャルワーカーの役割が重要視されるでしょう。ソーシャルワーカーになるには、特に資格は必要ありませんが、専門性を高めて自身のキャリアアップを図るために、関係する資格取得を目指すと良いかもしれません。

  • 【愛媛】古民家デイサービス7選│懐かしさと温かみを感じる施設を紹介

    【愛媛】古民家デイサービス7選│懐かしさと温かみを感じる施設を紹介

    愛媛県にある古民家デイサービスをご紹介します。愛媛県には、和テイストで温かみのある雰囲気の中、家族のように利用者さんへ向き合ったサービスを行う施設がたくさん。今回は、その中から7施設をピックアップしました。あわせて古民家デイサービスならではの働く方目線のメリットも解説。働く際のイメージを掴める内容となっていますので、愛媛県で転職をお考えの方や、デイサービスでの業務に興味のある方はぜひお役立てください。

    古民家デイサービスとは?

    古民家を改修し、デイサービス施設として活用した「古民家デイサービス」。通常のデイサービスと同様に日帰りで通い、日常生活の支援や機能訓練、レクリエーションなどを行います。古くからある民家ながら、トイレの水洗化やスロープ設置などを行い、[btp_line]さまざまな身体状況の方が過ごしやすい造り[/btp_line]になっていることが特徴です。古民家デイサービスのさまざまなメリットを見ていきましょう。

    古民家を活用するメリット

    空き家を有効活用することが地域貢献につながるほか、利用者さんにも良い影響があります。古民家デイサービスは、利用者さんの世代が育った家のような和風建築が多いことが特徴。利用者さんに、[btp_line]懐かしい気持ちに浸りながらのんびり過ごしてもらえる[/btp_line]のは、古民家デイサービスならではでしょう。また、食事作りや洗濯といった生活動作を我が家にいるような感覚で行ってもらい、自立支援につなげられることもメリットだといえます。

    古民家デイサービスで働くメリット

    古民家デイサービスは、[btp_line]少規模な定員数[/btp_line]の施設が中心です。利用者さんの小さな変化に目を向けながら、一人ひとりと丁寧に向き合いたい方に向いているでしょう。また平屋など、コンパクトな建物の場合は業務中の[btp_line]移動の負担が少ない[/btp_line]こともメリットです。スタッフ同士の距離が近く、情報共有やコミュニケーションも円滑になることが期待できます。

    次項から、愛媛県内の古民家デイサービスを7施設ご紹介します。

    【西予市宇和町】築80年の民家で多様な関わりを「稔の郷 清沢」

    施設の特徴
    愛媛県西予市宇和町にある「稔の郷 清沢」は、築80年を超える民家を再利用したデイサービス施設。「JAひがしうわ」が展開する介護福祉事業の一つで、無理のない機能訓練など利用者さんに寄り添ったケアを行っています。味わいのある障子やふすまはそのまま活用しながら、快適に使えるよう風呂は広く設計。トイレや畳などもきれいに改装しています。家庭の雰囲気を演出するため、スタッフの制服がないことも特徴で、私服で勤務可能です。定期的に作品展を行ったり、公園や買い物スポットへお出かけしたりと、イベントも充実しています。居心地の良い空間で、利用者さんと多様な関わりを持ちながら働けるでしょう。

    施設名稔の郷 清沢
    住所愛媛県西予市宇和町清沢1042
    電話番号0894-62-3080
    公式HPhttps://ja-higashiuwa.or.jp/pages/81/

    【松山市畑寺】自宅の生活に近い環境でケア「デイサービス民家 いろは」

    施設の特徴
    愛媛県松山市畑寺の閑静な住宅街の中にある「デイサービス民家 いろは」。のれんがある屋根つきの門扉が、モダンな印象の古民家デイサービスです。門の先には日本庭園のほか、利用者さんと季節の野菜作りができる畑もあり、会話を楽しみながら身体を動かせます。また、玄関などの段差はあえて残して、自宅での生活に近い環境にする工夫も。働く中で、身体能力の維持を図るための知識が深まるでしょう。毎日の食事作りは、利用者さんとスタッフが協力して行っているため、調理や栄養への関心が高い方も大きなやりがいを感じられるはず。認知症の方にも対応しており、さまざまな状態の利用者さんと関わりを通して成長できる施設です。

    施設名デイサービス民家 いろは
    住所愛媛県松山市畑寺2丁目8番地10
    電話番号089-943-8122
    公式HPhttp://www.ikiikikaigo.com/office/iroha.php

    【松山市北井門】自由度の高いスケジュールで利用者さんに満足感を提供「デイサービス民家あすなろ」

    施設の特徴
    愛媛県松山市北井門にある「デイサービス民家 あすなろ」。木の温もりを感じる一軒家をそのまま使用した施設で、スタッフの制服は、室内の雰囲気に合わせてカフェ風なのだそう。その日にやることをきっちりと決めず、利用者さんは好きな部屋で映画鑑賞やお菓子作りなどを楽しむことが可能です。小規模なデイサービスのため、フレキシブルに予定を立てられることも特徴で、体調や気分に合わせてドライブなどに出かけることも。一人ひとりの希望に丁寧に向き合うため、コミュニケーションを重視してケアを行いたい方は生き生きと働けるでしょう。

    施設名デイサービス民家 あすなろ
    住所愛媛県松山市北井門2丁目26-21
    電話番号089-997-7114
    公式HPhttp://www.ikiikikaigo.com/office/asunaro.php

    【松山市大橋町】さまざまなレクで楽しみながら健康維持「デイサービスセンターおもや」

    施設の特徴
    愛媛県松山市大橋町の「デイサービスセンターおもや」は、築60余年の古民家を使用した施設。「思い思いの時間を過ごしてもらい、自宅から外へ出るきっかけとなるように」という信念で、サポートを行っています。充実した季節のイベントのほか、手芸や工作のレクリエーションにも注力し、楽しみながら手先の機能訓練を実施。1泊2日からの利用が可能な有料老人ホームも併設しており、要介護度の高い利用者さんへのケアや医療機関との連携を通して、幅広く知識を身につけられるでしょう。

    施設名デイサービスセンターおもや
    住所愛媛県松山市大橋町335番地
    電話番号089-963-8620
    公式HPhttps://ely-omoya.jp/

    【東温市南方】農業リハビリで生きがいも創出「デイサービス だん」

    施設の特徴
    愛媛県東温市の「デイサービス だん」は、趣のある日本家屋に手すりやスロープを設置して改修した施設。利用者さんに「心暖まる時間を」という思いのもと、ゆったりとした自宅に近い空間でサービスを提供しています。敷地内で行う農業リハビリでは、収穫した野菜を日々の食事に取り入れることで、機能訓練と同時に生きがいづくりにもつながっているそう。地域住民も気軽に立ち寄れるような開かれた施設をめざしており、社会的交流を持ちながら利用者さんに向き合いたい方は大きなやりがいを感じられるでしょう。

    施設名デイサービス だん
    住所愛媛県東温市南方222
    電話番号089-909-3511
    公式HPhttps://day-dan.jimdofree.com/

    【四国中央市上分町】落ち着ける和の空間で楽しさを提供「一般型通所介護 いしかわ」

    施設の特徴
    愛媛県四国中央市上分町の「一般型通所介護 いしかわ」は、温かみのある畳の間や、鯉が泳ぐ池がある風情豊かな古民家デイサービスです。要支援から要介護5の方を対象としており、身体状況に合わせたサービスを提供。少人数ならではの、じっくり取り組めるレクリエーションを企画したり、脳トレや集団体操を実施したりと、楽しく過ごせるようにアイデアを凝らしています。さらに、電気治療や個別の機能訓練といった身体機能維持を図るプログラムも充実。家庭的な雰囲気の中、一人ひとりに向き合ったケアを行いたい方に向いているでしょう。

    施設名一般型通所介護 いしかわ
    住所愛媛県四国中央市上分町738-2
    電話番号0896-56-3209
    公式HPhttps://kenkou-kai.jp/facility/itk-ishikawa.php

    【宇和島市和霊中町】庭や畑でゆったりとしたひときを「デイサービス 喜来」

    施設の特徴
    愛媛県宇和島市和霊中町にある「デイサービス 喜来(きき)」。木がふんだんに使われた家屋で、我が家のようにくつろげるサービスを提供する施設です。敷地内の畑で収穫を楽しんだり、日本庭園で散歩できたりと、自然に恵まれた環境の中、利用者さんと関わることができます。バイキング形式の食事では、食べる楽しみだけでなく自分で選ぶ楽しみも提供。土日は定休日となっており、週末はリフレッシュしたい方にとって働きやすい施設といえるでしょう。

    施設名デイサービス 喜来
    住所愛媛県宇和島市和霊中町2-3-8
    電話番号0895-65-9005
    公式HPhttp://kiki-day.com/

    安心感に包まれる古民家デイサービスで利用者さんに向き合おう

    アットホームな空間で、温かみのあるケアを提供する古民家デイサービス。いずれの施設も居心地の良い環境を活かしながら、自宅で自立した生活を送れるよう丁寧にサポートを行っています。家にこもりがちな高齢者も、自宅の延長のような気分で心身を活性化できるでしょう。ぜひ古民家デイサービスを転職先の選択肢として加えてみてくださいね。

  • ソーシャルワーカーとケアマネジャーの違いは?仕事内容や資格、給与を比較

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの違いは?仕事内容や資格、給与を比較

    介護福祉業界で活躍する、ソーシャルワーカーとケアマネジャー。現役のケアマネジャーやケアマネジャーを目指す方の中には、ソーシャルワーカーに興味を持つ方も少なくないようです。そこで今回は、ソーシャルワーカーとケアマネジャーの違いについて、仕事内容や資格、給与などさまざまな観点から解説していきます。

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの違いは仕事内容にあり!

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーは、仕事内容に違いがあります。それぞれの仕事内容について、確認していきましょう。

    ソーシャルワーカーの仕事と活躍の場

    ソーシャルワーカーとは、生活相談員の総称。介護だけでなく医療や福祉、教育などの現場で問題や悩みを抱える方の相談に乗り、必要に応じて関連機関への連絡や調整を行うのが仕事です。問題を解消するために使える制度やサービスを検討し、サービスを受けるための橋渡しをします。

    働く場所により呼び名が変わるのも、ソーシャルワーカーの特徴です。介護施設であれば生活相談員や支援相談員と呼ばれるケースが多いよう。利用者さんやその家族の相談援助や入退所の手続きといった介護施設の窓口としての役割を担います。

    ケアマネジャーの仕事と活躍の場

    ケアマネジャーの正式名称は、介護支援専門員。要介護・要支援認定を受けた利用者さんのケアマネジメントを行うのが仕事です。具体的には利用者さんや家族からの相談を聞く、希望に沿った介護保険サービスの提案する、利用者さんのケアプランを作成するといった業務が挙げられます。

    ケアマネジャーが働く場所は、居宅介護支援事業所や介護保険施設、有料老人ホームなど。利用者さんの家族とサービス事業所をつなぐ調整役として働くのがケアマネジャーの役目です。

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの必須資格の違いは?

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの必須資格にも違いがあります。

    ソーシャルワーカーに必要な資格

    ソーシャルワーカーは、一般的に[btp_line]社会福祉士という国家資格[/btp_line]を保有して働く方を指します。社会福祉士の就業先は幅広く、ソーシャルワーカーの代名詞のような資格です。2023年の社会福祉士国家試験の合格率は44.2%と、簡単に取得できる資格ではないでしょう。また、受験資格を得るためには、福祉系大学で指定科目を履修する、一般養成施設で学ぶなどの要件を満たさなければなりません。ほかにも、障がい者福祉分野なら精神保健福祉士、公務員として社会福祉に関わる社会福祉主事といった資格を有しソーシャルワーカーとして活躍している方もいます。

    資格がなくても働けるケースもありますが、ソーシャルワーカーには法律や制度など専門性の高い知識が必要です。そのため、資格の保有を応募条件にしている求人も多い傾向にあります。

    ケアマネジャーに必要な資格

    ケアマネジャーとして働くには、[btp_line]介護支援専門員の資格[/btp_line]が必要です。介護支援専門員の受験資格には、医療や介護の国家資格を取得しており、それに準ずる業務経験が5年以上かつ900日以上という条件を満たさなくてはなりません。2023年の介護支援専門員試験の合格率は21.0%となっており、介護資格の中でも難易度は高めです。

    また、介護支援専門員試験を突破にしたあとは、介護支援専門員実務研修を受ける必要があります。

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの年収の違いは?

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの年収の違いを見ていきましょう。厚生労働省が提供している職業情報提供サイト「jobtag」によると、[btp_line]福祉ソーシャルワーカーの平均年収は415.7万円[/btp_line]です。それに対して[btp_line]ケアマネジャーの平均年収は405.8万円[/btp_line]となっています。勤務先や就業年数によっても違いがあり一概には言えませんが、ソーシャルワーカーの方がケアマネジャーよりも若干年収が高い傾向にあるようです。

    ソーシャルワーカーとケアマネジャー、どちらがおすすめ?

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの違いを理解したところで、最後にそれぞれ向いている方を見ていきましょう。

    ソーシャルワーカーに向いているのは、社会福祉に関わる仕事がしたい方。とくに社会福祉士の資格を保有していれば、介護はもちろん医療や教育など幅広い仕事に携わることができます。試験の合格率はケアマネジャーよりも高く、国家資格であるため目指す価値はあるでしょう。

    一方ケアマネジャーは介護を専門とした仕事です。介護施設のリーダー的ポジションとして利用者さんに関わっていきたいなら、ケアマネジャーがいいでしょう。試験を受けるには実務経験も必要で難易度も高いですが、その分やりがいは十分。中にはソーシャルワーカーを経験してケアマネジャーを目指す方もいるようです。

    ソーシャルワーカーとケアマネジャーの違いを理解しよう

    社会福祉全般についての相談援助を行うソーシャルワーカーに対し、介護保険法に基づき要介護・要支援者をサポートするケアマネジャー。介護福祉サービスに関わる仕事という点は同じですが、業務内容にはそれぞれ違いがあります。ケアプランを扱うときなど、ケアマネジャーとソーシャルワーカーが連携するケースもあるでしょう。両者の違いをきちんと理解して、業務に取り組んでいきましょう。

  • 【岡山】古民家デイサービス8選!特徴や働くうえでの魅力を紹介

    【岡山】古民家デイサービス8選!特徴や働くうえでの魅力を紹介

    古民家(民家型)デイサービスとは、空いた一軒家を活用したデイサービスのこと。利用者さんにとって親しみ深い古民家をリフォームしており、温かみのある家庭的な雰囲気を感じられるのが特徴です。岡山県には、高齢者が馴染みやすい古民家デイサービスが揃っています。こちらの記事では、岡山にある古民家デイサービス8選をご紹介。岡山エリアで介護職に興味がある方は、ぜひお役立てください。

    古民家デイサービスとは?

    [btp_line]空いた古民家をリフォームした物件で行うデイサービス[/btp_line]を、一般的に古民家デイサービスと呼んでいます。デイサービスとは、入浴や排泄、食事などの介護が必要な方を対象とした通所介護施設のことです。古民家デイサービスでは、[btp_line]アットホームで和やかな雰囲気[/btp_line]を持つ古民家の特徴を活かし、利用者さんが過ごしやすい環境を整えています。

    古民家をデイサービスに活用するメリット

    古民家を活用するメリットのひとつは、[btp_line]施設らしさを感じにくい[/btp_line]ことです。懐かしさを感じられる温かい空間で、生まれ育った自宅のように利用者さんは交流を楽しめます。

    また、古民家デイサービスに利用されている物件は、リフォーム済みではあるものの、完全にバリアフリーというわけではありません。利用者さんの自宅で起こり得るようなリスクが想定できるため、[btp_line]実生活に基づいた支援ができる[/btp_line]のも大きなメリットといえるでしょう。

    古民家デイサービスで働くメリットは?

    古民家デイサービスで働くメリットは、アットホームな環境の中で[btp_line]細やかなサービスを提供できる[/btp_line]ことです。一般的に古民家デイサービスは、利用者さん一人に対しスタッフの人員を多めに配置しています。スタッフは柔軟に対応しやすく、[btp_line]利用者さんとより深く関われる[/btp_line]のが魅力です。

    多くの利用者さんを相手にすることが苦手な方や、一人ひとりの利用者さんに時間をかけて接したい方、自宅での生活に寄り添った介護サービスを提供したい方などにとっては、やりがいを感じられる職場となるでしょう。

    【岡山市中区】「デイサービスつくも」

    施設の特徴
    日本家屋と日本庭園が目を引く「デイサービスつくも」は、昔ながらの風情を感じられる古民家デイサービスです。古き良き日本を象徴するかのような建物ですが、車いすでの移動が可能なスロープや設備が備わっています。また、こちらでは日本の習わしを重視しており、茶道や華道、園芸といった趣味の時間を積極的に取り入れたサービスを実施。なお「デイサービスつくも」の代表者はスタッフにとって“働きやすい職場”を目指しており、ワークライフバランスを実現できるような働き方を重視しています。

    施設名デイサービスつくも
    住所岡山県岡山市中区長岡585-1
    電話番号086-279-0165
    公式HPhttps://tsukumo.wixsite.com/tsukumo99

    【岡山市中区】「地域密着型デイサービス BONHEUR(ボヌール)」

    施設の特徴
    「地域密着型デイサービス BONHEUR」は、築53年とは思えないほど、清潔感で溢れています。広い庭にはキンモクセイやナンテンといった、季節の移ろいを感じられる植物がたくさん生えており、心が和むよう配慮されているのが特徴です。また、機能訓練では、土いじりをしたり手芸を楽しんだりと、利用者さんの趣味や特技に合わせたサービスを提供しています。定員が12名と少なく、利用者さんとスタッフが立場の垣根を超えて家族のように過ごせるため、コミュニケーションを大切にしたケアが可能です。

    施設名地域密着型デイサービス BONHEUR
    住所岡山県岡山市中区竹田48-3
    電話番号086-238-6506
    公式HPhttps://day-bonheur.com/

    【岡山市南区】「デイサービスあゆむ」

    施設の特徴
    2005年に開設した「デイサービスあゆむ」は、アットホームな雰囲気の古民家デイサービスです。2016年に、複合型施設「福祉の杜あゆむ」に移転したことで通常規模型にはなったものの、昔ながらの温かみを感じられる風情はそのまま残っています。「断らない・あきらめない介護」で、一人ひとりに時間をかけてケアできるのが大きな特徴です。また、利用者さんだけでなくスタッフにとっても満足できる場所づくりを心がけており、施設内はいつも笑顔で溢れています。

    施設名デイサービスあゆむ(通常型)
    住所岡山県岡山市南区福田164-9
    電話番号086-261-6601
    公式HPhttp://ayumu-service.com/

    【岡山市北区】「笠井の里」

    施設の特徴
    「笠井の里」は、築100年以上の古民家を改装した古民家デイサービスです。すべてをバリアフリーにするのではなく、あえて一部段差を残しており、日常生活の中で機能訓練できるようにしています。また、施設は標高約340mある笠井山のほぼ頂上に位置し、晴れた日には瀬戸内海や四国の山々まで見渡せるのも魅力的なポイントです。なお、利用者さんは、隣接する畑で農作業を楽しむなど自立した方が多く見られます。自然豊かな落ち着いた環境で、利用者さんとじっくり向き合いながら働きたい方に適しているでしょう。

    施設名笠井の里
    住所岡山県岡山市北区畑鮎117番地
    電話番号086-228-0725
    公式HPhttp://www.tougou-iryou-bc.co.jp/index.html

    【倉敷市児島】「デイサービスこみん」

    施設の特徴
    「デイサービスこみん」は、築100年の物件を再生した古民家デイサービスです。曲がった梁や漆喰の香りがどこか懐かしさを感じさせ、利用者さんやスタッフの心を癒しています。なお「デイサービスこみん」の介護職は資格不問。資格取得支援制度があるため、働きながらキャリアを形成することが可能です。シフトの融通も利きやすく、家庭や自分の都合と両立しながら働きたい方にぴったりといえるでしょう。

    施設名 デイサービスこみん 
    住所 岡山県倉敷市児島下の町4丁目13-46 
    電話番号 086-472-0821 
    公式HP https://hirohouse.com/ 

    【倉敷市水江】「古民家デイサービス蒼水丸」

    施設の特徴
    古民家カフェをイメージした「古民家デイサービス蒼水丸(そうすいまる)」は、1日の利用が10名までのアットホームなデイサービスです。自然や季節の移ろいを感じられる活動を積極的に取り入れ、心が元気になるような時間の過ごし方を利用者さんに提案しています。閑静な住宅街の一角にある施設ですが、まるで本当の古民家カフェのようにホッとひと息つける雰囲気が魅力。利用者さんが落ち着いて利用できるよう、設備・サービスなどを工夫しながら丁寧にケアしたい方におすすめです。

    施設名古民家デイサービス蒼水丸
    住所岡山県倉敷市水江893-2
    電話番号086-431-2079
    公式HPhttps://sousuimaru.com/index.php?FrontPage

    【倉敷市吉岡】「デイサービス春風」

    施設の特徴
    古民家ならではの温かみを感じられる、家庭的な雰囲気のデイサービス。定員は15名と少人数制のため、利用者さんとスタッフの距離が近く、和気あいあいと楽しく働くことが可能です。利用者さんの送迎があるため普通自動車免許は必須ですが、扶養範囲内など家庭と両立しながらの勤務も認められています。また、職場の風通しが良く困ったときに相談しやすいため、先を見据えて長く働きたい方にぴったりです。

    施設名デイサービス春風
    住所岡山県倉敷市吉岡237番地
    電話番号086-451-5564
    公式HPhttp://heartfultsumugi.com/mokuji.html

    【浅口市鴨方町】「古民家デイサービス陽季」

    施設の特徴
    立派な日本庭園が自慢の「古民家デイサービス陽季」は、2023年1月4日にオープンしたばかりの新しい施設です。デイルームは畳敷きになっており、旅館のような落ち着きのある雰囲気が特徴。また、大きく開放的な窓からは太陽光が差し込みやすく、いつも利用者さんやスタッフの笑い声が絶えません。なお「古民家デイサービス陽季」では、20から60代以上と幅広い年齢層のスタッフが活躍中です。ほかのスタッフから刺激を受けながら、さらにキャリアを積みたい方に適しています。

    施設名古民家デイサービス陽季
    住所岡山県浅口市鴨方町小坂西749
    電話番号0865-47-0070
    公式HPhttps://www.youki-egg.com/

    魅力溢れる古民家デイサービスで介護職のやりがいを見つけよう

    昔ながらの古民家は、利用者さんだけでなく働くスタッフにとっても、懐かしさや温かみを感じられる場所です。また、利用者さん一人に対してスタッフの配置が多いため、密な信頼関係を構築しやすいのが大きなメリットといえるでしょう。新しい環境で仕事のやりがいを見つけたい方や、さらなるキャリアアップを図りたい方は、ぜひ古民家デイサービスでの仕事をチェックしてみてください。

  • ケアマネジャーが行うモニタリングとは?実施時のポイントを解説

    ケアマネジャーが行うモニタリングとは?実施時のポイントを解説

    利用者さんと介護サービス事業所の架け橋となるケアマネジャー。その仕事内容は多岐にわたります。ケアを必要とする利用者さんの状況はそれぞれ異なるため、一人ひとりにあわせたケアプランの作成は重要な業務の一つです。そして、ケアプラン作成と同様、とても大切な業務にモニタリングというものがあります。この記事では、ケアマネジャーが行うモニタリングの概要や目的、注意点などを解説していますので、参考にしてみてください。

    モニタリングとは?

    モニタリングとはどんな業務なのでしょうか。その概要や目的について確認していきましょう。

    モニタリングの概要

    モニタリングとは、「観察する」という意味です。介護業界では、ケアプランに沿った介護サービスが提供されているかを把握し、ご家族の意向やニーズ、利用者さんの健康状態に見合っているかを定期的に確認することをモニタリングといいます。モニタリングは、ケアマネジャーの重要な業務です。

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    モニタリングの目的

    モニタリングには、主に3つの目的があります。

    • ケアプランに基づく取り組みが、利用者さんの健康状態の維持や向上に効果的かつご家族の生活状況の改善に役立てているかを評価する
    • 変化する利用者さんの心身状態やご家族の生活状況に対して、現在のケアプランとのミスマッチが生じていないかを確認し、必要であれば修正や調整をする
    • 気温の変化など外的要因や体力、認知力低下などに応じて心身状態が悪化するリスクを予測し、適切な対応をする

    利用者さんやご家族の最新の状況を知ることで、[btp_line]ミスマッチやリスクを回避[/btp_line]し、[btp_line]最適な介護サービスの提供[/btp_line]が可能になります。モニタリングを行う際は、目的をしっかりと把握しておきましょう。

    モニタリングの手順について

    ここでは、モニタリングを実施する際に知っておきたい進め方のポイントやコツを解説します。

    モニタリングを実施するタイミングや頻度

    ケアプランには、提供された介護サービスによって達成すべき予防や改善したいことを記載する短期目標があります。

    この目標は通常、1~3ヶ月と設定されており、モニタリングの実施も目標設定の終了時期に行うのが望ましいでしょう。

    しかし実際は、[btp_line]月1回以上[/btp_line]の頻度でモニタリングを実施する事業所が多いようです。

    モニタリング実施時のポイント

    モニタリングにあたっては、利用者さんやご家族、介護スタッフなどへ聞き取りを行います。どのような点に着目すべきかを5つにまとめましたので、聞き取りの際に参考にしてみてください。

    • 介護サービスがケアプランに沿って行われたか
    • 利用者さんやご家族のニーズに対して満足度はどうか
    • 利用者さんやご家族の要望や必要なサービスに変化はないか
    • ケアプランで設定した目標が達成できているか
    • 介護スタッフ側と利用者側からの意見に相違がないか

    モニタリングは、利用者さんやその家族、介護スタッフとの[btp_line]信頼関係を築く[/btp_line]のにとても良い機会です。ケアマネジャーとの信頼関係があると本心を話しやすくなるので、利用者さんやご家族の[btp_line]精神的な面にも配慮[/btp_line]しながら聞き取りを行いましょう。

    モニタリングシートへ記録するときのコツ

    モニタリングを行うときに必要なのがモニタリングシートです。モニタリングシートには、利用者さんやご家族、介護スタッフからヒアリングした内容を記録します。さらに、実際に利用者さんが介護サービスを受けているときの様子をケアマネジャー自身がしっかりと観察して記録することも大切です。

    モニタリングシートには、規定の様式はありません。記録内容は誰の目から見ても分かりやすいように、記号や箇条書きなどを用いて明確に記載しましょう。

    モニタリングシートの記入例は、こちらを参考にしてみてください。

    記入日20〇〇年〇月〇日
    利用者名〇〇〇〇様
    短期目標(期間)転倒せずに10メートル歩行できる(3ヶ月)
    サービス実施状況週2回のデイサービス利用時に歩行訓練をする
    達成度と評価達成度:△ ・開始直後に比べて歩行が安定している ・3メートルは安全に歩行できる
    今後の課題・歩行距離の目標を5メートルに設定する ・目標達成をめざしてもう3ヶ月リハビリを継続する

    サービスを実施したことによる利用者さんの心の変化や、ご家族からの要望なども必要に応じて加筆するとよいでしょう。

    将来はテレビ電話などでも実施可能に?オンラインモニタリングとは

    2023年11月、厚生労働省により居宅介護支援のオンラインモニタリング実施を認める提案がなされました。一定の要件を満たせば、ケアマネジャーはテレビ電話などを利用したオンラインモニタリングの実施が可能になります。[btp_line]ケアマネジャーの負担が軽減される[/btp_line]点は、メリットといえるでしょう。

    しかし、対面でのモニタリングと比較してオンラインモニタリングで得られる情報は限定的です。提案には、最低でも2ヶ月に1回(介護予防支援の場合は6ヶ月に1回)は利用者宅を訪問するという要件も含まれています。

    ケアマネジャーとして定期的なモニタリングが不可欠

    利用者さんやご家族のニーズに合わせて、最適な介護サービスを提供するためには、定期的なモニタリングが必要です。ケアマネジャーとして積極的にコミュニケーションをとり、意見や要望を引き出してみてはいかがでしょうか。モニタリング次第で質の高いケアプランの作成にも役立てられるでしょう。



  • 介護におけるショートステイ(短期入所生活介護)とは?詳しい種類や内容を解説

    介護におけるショートステイ(短期入所生活介護)とは?詳しい種類や内容を解説

    介護の現場でよく耳にするショートステイ(短期入所生活介護)ですが、どんな内容の介護サービスなのか、意外と知らない方もいるはずです。また、実はショートステイには、短期入所生活介護だけでなく、いくつか種類があります。そこで今回は、ショートステイの詳しい内容を簡単にわかりやすくご紹介しつつ、3つあるショートステイの種類についても解説。また、それぞれの特徴や人員体制など、知っておくと役立つ情報も一緒にお届けしましょう。

    【簡単に解説】ショートステイとは?

    ショートステイとは、介護施設で暮らす入居系介護サービスとは違って、[btp_line]短期間だけ介護施設で高齢者に介護サービスを提供する[/btp_line]ことを指します。利用者さんは1日単位で利用することができ、食事や入浴などの介護を行うサービスです。サービスの提供期間は、最短で1泊か、最長で30日間まで、連続して提供することができます。デイサービスとは違って、ショートステイはホテルのように宿泊を含めて利用してもらうことが可能です。主に、在宅介護をしている方で、子どもの世話や仕事などの都合でどうしても自宅で介護できなくなった際に活用する方が多いようですね。また、病院から退院後、利用者さんの生活リズムを整える目的や、将来の介護施設への入居に備えるためなど、さまざまなシーンでショートステイが活用されています。

    このように限られた短い期間だけ介護施設で提供される介護サービスがショートステイです。ショートステイは短期入所生活介護・短期入所療養介護・介護保険適用外の3種類に分けられます。どのように違うのかを次に解説していきましょう。

    短期入所生活介護とは?

    まずひとつめは、短期入所生活介護について解説します。

    短期入所生活介護の特徴

    短期入所生活介護は、主に[btp_line]介護をメインに行っている[/btp_line]点が特徴のショートステイです。要介護者の心身の機能をできるだけ維持するためや、精神的な負担を減らすためのサービスを提供しています。介護者であるご家族が仕事や冠婚葬祭などの都合で介護できない場合や、ご家族の精神的な負担を軽減するためにも活用されるサービスです。短期入所生活介護は、介護老人保健施設や介護保険療養型医療施設、療養病床を持っている病院や診療所などで行っています。

    短期入所生活介護で提供するサービス

    短期入所生活介護でのサービスは、食事や入浴といった日常生活のサポートやリハビリなどの機能訓練がメインです。また、施設によっては、レクリエーションサービスを提供している場合もあります。昼間の利用はもちろん、夜間も介護サービスを受けることが可能です。短期入所生活介護は、できるだけ自宅での生活に近い形で過ごせるよう、介護スタッフなどがサポートを行います。

    短期入所療養介護とは?

    続いては、短期入所療養介護の詳細をチェックしていきましょう。

    短期入所療養介護の特徴

    短期入所療養介護では、介護スタッフだけでなく、[btp_line]医師や看護師による医療的なケアを行うこと[/btp_line]が特徴です。要介護者がもっている能力に応じた自立した生活が送れるよう、医療的な介護や訓練を行います。必要であれば、投薬をすることも可能です。要介護者がどの様な生活を送っているかなどを把握するため、短期入所療養介護のサービスを契約する前に、介護スタッフが要介護者の自宅を訪問する場合もあります。

    短期入所療養介護で提供するサービス

    短期入所療養介護では、介護スタッフのサポートだけでなく、医師や看護師による医療ケアやリハビリといった、専門的な知識を必要とするサービスを提供しています。もちろん、短期入所生活介護のように、食事の提供や入浴といった日常生活のサポートを行うことも可能です。

    介護保険適用外サービスとは?

    ここでは、介護保険適用外サービスの詳しい内容をご紹介していきます。

    介護保険適用外サービスの特徴

    介護保険サービスは、介護保険法によって、提供できるサービスが厳格に定められています。例えば、掃除や洗濯、衣服の整理、食事や入浴のサポート、入浴介助に排泄介助などのサービスは提供可能。一方で、同居する利用者さんのご家族の援助とみなされる掃除や洗濯といった家事、趣味のための散歩の付き添いなどは提供できません。このように[btp_line]介護保険サービスで提供できない点を補うため[/btp_line]のものが、介護保険適用外サービスです。

    介護認定を受けている方・受けていない方どちらも利用できるのが特徴のひとつです。介護保険適用外サービスは、地方自治体が実施しているサービスや民間企業が行っているサービスなど、さまざまな機関が提供しています。短期入所生活介護や短期入所療養介護のように施設に来てもらうのではなく、スタッフが利用者さんの自宅を訪問することが多いです。

    介護保険適用外サービスで提供するサービス

    介護保険適用外サービスでは、移送や送迎、散歩や趣味などの付き添いといったサービスを提供します。また、訪問美容師や、認知症の方の見守りといったサービスを提供することも可能です。介護保険サービスでは、基本的に同居しているご家族がいる場合には、掃除や洗濯といった生活援助を行うことはできません。介護保険適用外サービスを利用することで、利用者さんはもちろん、同居するご家族についても、さまざまな面からサポートすることができます。

    介護保険適用外サービスとしてショートステイを利用する

    「介護保険を使わずにショートステイを利用する」ということは、簡単にいえば介護サービスを提供している施設に自費で泊まるということです。利用者さんからすると、保険を使わないぶん費用は割高ですが、条件が厳しくない(介護度や年齢に関係なく利用できる)ので、急に必要に介護サービスが必要になった場合に、部屋さえ空いていれば柔軟に対応してもらえるというメリットがあります。

    逆に、短期入所生活介護と短期入所療養介護は、要介護認定を受けている人しか利用できません。

    ショートステイの医療体制は?

    ショートステイでは、[btp_line]医師や看護師、資格を持った介護スタッフなどが配置されている[/btp_line]ので、安心できる医療体制が整っているといえるでしょう。例えば、短期入所療養介護では、主に介護老人保健施設や介護保険療養型医療施設、療養病床を持っている病院や診療所などで提供しているサービスです。そのため、病気の治療が必要な要介護者が安心して利用できる配慮がなされています。

    また、短期療養介護だけでなく、短期入所生活介護のショートステイを行っている施設でも、医師が常駐している場合があり、医療体制にはあまり心配いらないでしょう。介護保険適用外サービスは、医師がいない場合もありますが、きちんと研修を受けたスタッフや介護福祉士なとの資格保有者が介護を行うため、介護を必要としている方々に安心して利用してもらえるでしょう。

    医師や看護師など、ショートステイの職員の種類と人員配置は?

    短期入所生活介護のショートステイでは、医師や生活相談員、介護もしくは看護職員や栄養士などの職員の配置が必要です。厚生労働省の資料「短期入所生活介護及び

    短期入所療養介護(参考資料)」によると、医師は利用者さんの人数に関係なく各施設に1人、生活相談員は利用者さん100人に対して1人以上となっています。また、介護もしくは看護職員は利用者さん3人に対して1人以上、栄養士は利用者さんが40人以上いる場合に1人以上必要です。

    短期入所療養介護では、介護老人保健施設や介護保険療養型医療施設、療養病床を持っている病院や診療所でのサービス提供となります。それぞれの施設の人員基準にのっとった人員配置が必要です。

    ショートステイの利用者さんの費用感は?

    ショートステイでは、短期入所生活介護が[btp_line]リーズナブル[/btp_line]な価格設定であることが多いようです。短期入所療養介護は医療ケアを行うため、利用料金を[btp_line]高く設定している傾向[/btp_line]があります。また、追加で特別なサービスを受けた場合や、施設ごとにサービス提供体制によっては、利用料金に加算されることもあるようです

    短期入所生活介護と短期入所療養介護は、居室の種類によっても料金が異なるため、利用者さんやそのご家族の希望によって[btp_line]料金に変動[/btp_line]があることも覚えておきましょう。食費や住居費は自己負担ですが、世帯収入によって公費補助がありますので、覚えておきましょう。

    介護保険適用外サービスは、基本的に自費負担となるため、ほかの2つのショートステイに比べて利用料金は高く設定されています。

    ショートステイの知識を正しく身に付けよう

    ひとくちにショートステイとっても、短期入所生活介護や短期入所療養介護、介護保険適用外サービスの3つの種類があることがお分かりいただけたと思います。それぞれのショートステイは、違った特徴やサービス内容のため、まずはしっかりと把握しましょう。

  • 介護老人保健施設とは?サービス内容や職員の種類などを解説

    介護老人保健施設とは?サービス内容や職員の種類などを解説

    介護老人保健施設とは、病院から退院した高齢者や、健康に不安がある高齢者でも入りやすい施設の1つです。医師や看護職員、リハビリテーションの専門スタッフたちが、チームで利用者さんの生活をサポートしてくれます。今回は、介護老人保健施設の特徴や受けられるサービスなどを詳しくご紹介。[btp_line]提供しているサービスが多岐に渡り、多様な専門性を持った人材が必要となる施設[/btp_line]ですので、介護業界で働きたい人は勤務先の候補として検討してみてくださいね。

    【簡単に解説】介護老人保健施設(老健)とは?

    厚生労働省が発表した「介護老人保健施設」についての資料によると、介護老人保健施設とは、病院から退院した高齢者や病状が安定している高齢者が在宅での生活に復帰できるよう、医療や介護・リハビリテーションなどのサービスを受けられる施設です。省略して「老健」と呼ばれる施設で、基本的には65歳以上かつ要介護1以上の人が利用できます。在宅での生活に復帰することが目標のため、原則として入居期間は3~6ヶ月に限定されており、いわゆる「終の棲家」としては原則として利用できません。入居期間が限定されておらず、終の棲家として利用可能な「特別養護老人ホーム」への入居待ち期間に利用されることもあります。

    厚生労働省が作成した資料によると、介護老人保健施設の利用者さんの要介護度でもっとも多かったのが要介護4の人です。次いで要介護3の人、要介護2の人、要介護5の人、要介護1の人という結果でした。利用者さんの年齢は85~94歳が全体の半数以上を占めています。介護老人保健施設に入所するときの傷病名でもっとも多かったのは認知症で、次に多かったのは脳卒中でした。(出典:厚生労働省 第183回社会保障審議会介護給付費分科会 資料2)

    介護老人保健施設では、施設に入居する以外にもさまざまな利用の仕方が可能です。自宅から通所でリハビリテーションを受けたり、自宅で訪問リハビリテーションを受けたりすることもできます。[btp_line]ショートステイ・通所・訪問リハビリテーションのすべてが提供できるのが、介護老人保健施設の特徴です。[/btp_line]

    介護老人保健施設で提供されるサービス内容とは?

    介護老人保健施設(老健)では、介護や看護はもとより、食事や入浴・リハビリテーションといったサービスを受けることができます。ここでは、介護老人保健施設で受けられるサービスの一例を見ていきましょう。

    リハビリテーション

    お風呂やトイレ、食事や移動など、日常生活の中で行うすべての動作がよりスムーズにできるようになるための訓練を受けることができます。認知症の人向けの訓練やサービスも利用可能。医師やリハビリテーションの専門スタッフの指導のもと、利用者さん一人ひとりに合ったメニューを行います。

    看護・医療ケア

    風邪や腹痛などの体調不良時には、看護職員が対応します。インシュリン注射や経管栄養など、常時必要となる医療ケアを受けることも可能。介護老人保健施設とは本来自宅に帰ることを目的としていますが、施設によっては最期の看取りが可能な場合もあります。

    身の回りの介助

    入浴や食事・着替えなどの介助や、場合によってはオムツの交換など排泄に関する介助が受けられます。

    生活に関する援助

    部屋の掃除やシーツの交換などのサービスが受けられます。衣服の洗濯は家族に依頼するか、別途費用が発生しますが外部業者に委託できる場合が多数です。

    食事の提供

    栄養士が栄養やカロリーを計算した食事が提供されます。利用者さんの体調や食べる力に応じて、治療食や介護食の提供も可能。利用者さん一人ひとりに合わせて、個別に対応可能です。

    介護老人保健施設の職員の種類と人員配置

    介護老人保健施設は、医療から介護まで幅広いサービスを提供するという特性上、さまざまな専門性を持った人員が配置されています。ここではその一例を見ていきましょう。(人員配置の出典:厚生労働省 第144回社会保障審議会介護給付費分科会資料 参考資料2)

    医師

    定期的な診察に加え、病状が悪化したときは施設内で治療を行います。利用者数100名に対して常勤の医師1人以上の配置が必要です。

    看護・介護職員

    利用者数3人に対して1人以上の配置が必要。看護・介護職員のうち2/7程度は看護職員でなければなりません。

    支援相談員

    入退所に関する相談や、入所後の生活についてなど、利用者さんや家族のあらゆる相談に対応します。利用者数100名に対して1名以上の配置が必要です。

    理学療法士・作業療法士または言語聴覚士

    利用者さんの状況に合わせて、リハビリテーションの計画を作成し、実行します。利用者数100名に対して1名以上の配置が必要です。

    栄養士

    食事の献立を作成し、利用者さんの栄養管理を行います。入所定員が100人以上の場合、1人以上の配置が必要です。

    介護支援専門員

    介護や看護・リハビリテーションなどの施設サービス計画を作成します。利用者数100名に対して1人以上の配置が必要です。

    薬剤師

    利用者さんに必要な投薬管理を行います。その施設の実用に応じた適当数の配置が必要で、利用者数300人につき1人の配置が標準です。

    介護老人保健施設の設備や種類

    介護老人保健施設には、以下のような設備が整えられています。(広さや幅の出典:厚生労働省 第144回社会保障審議会介護給付費分科会資料 参考資料2)

    療養室

    居室とも呼ばれる部屋で、利用者さんが自分の部屋として寝泊まりする部屋のことです。療養室には3種類あります。2~4人で1部屋を使う「従来型多床室」と、1人で1部屋を使う「従来型個室」、個室の療養室と共有スペースの生活設備がセットになっている「ユニット型個室」です。従来型多床室の場合、1人当たり8平方メートル以上の広さが必要で、従来型個室・ユニット型個室の場合は10.65平方メートル以上の広さが必要です。

    機能訓練室

    数ある老人介護施設の中でも、介護老人保健施設は機能訓練室が充実しているのが特徴です。機能訓練室には、平行棒や階段などの用品があり、歩いたり段差を越えたりするためのリハビリテーションが行えるようになっています。利用者さん一人ひとりの趣味に合った折り紙や手芸をして、手先や脳のトレーニングをするのもリハビリテーションの一環。スポーツジムにあるような筋力トレーニングに使うマシンなどが設置されていることもあります。

    食堂

    2平方メートル×入所定員数以上の広さが必要です。

    廊下幅

    1.8メートル以上の幅が必要です。(中廊下は2.7メートル以上)

    浴室

    身体が不自由な利用者さんの入浴に適したサイズの浴室の設置が必要です。

    介護老人保健施設を利用するための費用

    介護老人保健施設の費用は施設によって差異があるものの、[btp_line]公的施設のため利用者さんの負担額は少ない傾向にあります。[/btp_line]介護保険が適用されるため利用者さんの負担額は1~3割程度で、入居一時金などの初期費用もかかりません。介護老人保健施設を利用するためにかかった居住費や食費、介護サービス費などは医療費控除の対象になるので、申請すればお金が戻って来る場合もあります。

    介護老人保健施設の費用を構成しているのが、「居住費」「食費」「介護サービス費」の3つ。居住費は療養室のタイプによって異なりますが、従来型多床室、従来型個室、ユニット型個室の順に費用の負担額が大きいです。厚生労働省によると、食費は3食で日額1,445円という基準が定められていますが、これを上回る施設もあります。介護サービス費は、食事や入浴の介助など、受ける介護サービスに応じて支払うお金です。要介護度が高いほど負担額も大きくなります。このほかにも、理美容代や電話代・新聞代など、日用品は利用した分だけ実費の負担が必要です。

    費用の支払いが難しい場合、条件に当てはまっていれば負担額が軽減される「特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)」という制度もあります。生活保護を受給している場合や、世帯全員が市町村民税非課税など、状況によって第1~4段階に分類され、第1~3段階に該当する人が限度額の適用対象です。この制度を利用するには、市区町村で手続きをして負担限度額認定を受ける必要があります。

    医療・介護の両面からサポートできる介護老人保健施設

    介護老人保健施設では、高齢者の生活を医療と介護の両面からサポートできます。医師や看護師などの医療系専門職から、理学療法士や作業療法士などの介護系専門職、さらには、事務スタッフや調理員といった幅広い人材が必要となる介護老人保健施設。自分の得意分野を活かせる求人が出されているかもしれないので、お近くの介護老人保健施設の求人情報をチェックしてみてくださいね。

  • グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?サービス内容や医療体制を解説

    グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?サービス内容や医療体制を解説

    グループホームとは(認知症対応型共同生活介護)、認知症の高齢者に特化した住居型施設です。介護業界で働く人の中には、どのようなサービスを提供している施設か気になる点も多いと思います。そこで、グループホームとはどのような施設か、人員配置数や医療体制、利用者さんが支払う費用について解説。認知症高齢者を専門とした介護に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

    【簡単に解説】グループホームとはどんな施設?

    まず、グループホームとは何かを簡単に解説していきます。

    グループホームとは?厚生労働省による定義を含めて解説

    厚生労働省によると、グループホームは以下のように定義されています。

    「知的障害者や精神障害者、認知症高齢者などが専門スタッフの支援のもと集団で暮らす家のこと」

    その中でも[btp_line]認知症の高齢者を対象[/btp_line]としたグループホームでは、ユニットと呼ばれる少人数のグループで共同生活を送ることが特徴。1ユニット5~9人で、原則1つの施設につき2ユニットまでと定められています。認知症は、新しいものを覚える、認識するといったことが難しくなる疾患です。介護職員や同居者と信頼関係を築きやすくするために、最大で2ユニット18人までの[btp_line]小規模[/btp_line]施設となっています。グループホームとは認知症の方ができるだけ穏やかに過ごせるよう、家庭に近い形で生活を送ることに配慮した施設です。

    認知症ではない高齢者は入居できないの?

    グループホームに入居できる条件は以下のとおりです。

    • 65歳以上、要支援2もしくは要介護1以上の認定がある(特定疾病の方は65歳未満でも入居できる場合あり)
    • 医師から認知症の診断を受けている
    • 集団生活を送ることができる
    • 入居する施設と同一の市区町村に住民票がある

    認知症の方に特化した施設のため、入居には必ず医師の診断書が必要です。認知症ではない高齢者は入居できません。

    生活保護を受けている方も入居できるの?

    上記記載の条件に加え、生活保護法による指定を受けた施設であれば入居が可能です。施設全てが生活保護対応になっている場合と、一部の居室のみ入居可能な場合があります。生活保護の方は、全てのグループホームに入居できるわけではないので注意が必要です。

    グループホームで提供するサービス内容とは?

    グループホームではどのようなサービスが提供されているのかご紹介します。

    日常生活の介助

    グループホームはADL(日常生活動作)がある程度保たれている利用者さんが多い施設です。よって提供するサービスは、食事や掃除、洗濯などの[btp_line]日常生活の介助、見守りなどがメイン[/btp_line]となります。食材の買い出しや、調理、掃除など、利用者さんが自分でできることはスタッフの見守りのもと積極的にやってもらうところが、ほかの介護施設との違いです。維持された機能を活かしつつ、難しくなってきたことをサポートしながら生活していくイメージとなっています。利用者さんが安全に生活できるよう介助をせず見守るという場面も多くあることが特徴です。

    近年では看取り対応もおこなっている

    2009年の介護保険法の改正によりグループホームで看取り介護加算が取れるようになりました。[btp_line]看取り対応[/btp_line]を行う施設は増加傾向にあります。しかし、看取りまでとなると少なからず医療行為が必要となる場合がほとんどです。施設がどこまで対応するのか、看護師は常駐しているか、医療機関とはどのように連携しているのか確認しておきましょう。看取り対応となると不安に思う方も多いはずです。医療体制については次項で詳しく解説しますので参考にしてください。

    グループホームの医療体制とは?

    グループホームでは看護師の配置義務がありません。基本的には介護職員による服薬管理や、日々の健康観察程度が提供されている医療サービスといえるでしょう。近年は医療ケアの需要性から、医療連携加算や、前事項で記載した看取り介護加算が法律の改正により取れるようになりました。したがって、常勤看護師の配置や、訪問看護ステーションと24時間対応で連携するといった施設も増加傾向にあります。持病のある高齢者も少なくないため、医療連携体制について、しっかりと確認をしましょう。安心して働くポイントのひとつです。

    認知症に特化したサービスとは?

    グループホームでは、認知症の高齢者が集まった施設だからこそできるサービスを実施しています。

    認知症に効果のあるレクリエーションやリハビリテーション

    音楽療法や園芸療法、手先を動かす遊びや作業など[btp_line]認知症に効果があるとされるサービス[/btp_line]が提供されています。最近では、地域の祭りに参加したり公園の掃除を行ったりと、地域交流を取り入れている施設も多いようです。人とのつながりを実感することで利用者さんの暮らしを豊かにするといった効果があります。

    認知症専門の知識をもった職員による介護

    認知症高齢者専門の施設だからこそ、認知症に関する専門的な知識や経験豊富なスタッフが多く在籍しています。認知症の方は、対応方法によっては精神的不安定になりやすく、怒りやすい、幻覚や妄想といった症状が出現することも。良好なコミュニケーションをとるには、認知症ならではのポイントを押さえた対応が大切となってきます。利用者さんが穏やかに生活するためには、スタッフの接し方がとても重要です。グループホームでの仕事に従事したいと考えている方は、専門的な認知症対応の知識を身につけておきましょう。就職時のアピールポイントにもなるのでおすすめです。

    職員の種類と人員配置

    厚生労働省の「認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)」の資料によると、グループホームで働く職員は、代表者、管理者、計画作成担当者、介護職員で構成。メインとなる介護職員は、日中は利用者さん3人に対し1人、夜間はユニットごとに1人の配置義務が決められています。しかし、利用者さん3人に対し、常時介護職員が1人確保されているわけではありません。3:1基準は施設に常勤している介護職員の総数が、利用さん者に対して3:1と定められているためです。日中は介護職員が3人、夕方には2人、夜間は1人など時間帯で職員数が異なる場合が多くあります。職員数が手薄となる時間帯があることを理解しておきましょう。

    さらに常勤職員は1人以上となっているため、1人の職員を除いてあとはアルバイトやパート従業員という可能性もあります。どの程度人員を配置するかは施設により異なります。1人で働く時間が多いことに不安がある場合は、新人職員に対するサポート体制について確認しておくと安心できるでしょう。

    グループホームとはどんな設備がある?種類は?

    グループホームの設備、種類について解説していきます。

    グループホームとはどんな設備があるの?

    厚生労働省の「認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)」の資料によると、グループホームは、自宅で過ごしているような落ち着いた環境にすることが推奨されています。居室は個室(1人1室)を原則とし、床面積は7.43㎡(4.5畳)以上。共用施設として、台所や食堂、トイレ、洗面、お風呂、消防設備(スプリンクラー)の設置が必要です。また、地域交流ができる環境であるよう、住宅地など地域住民と交流が確保できる地域であることも設備要件のひとつとなっています。見た目も普通の住宅のような施設が多いため、[btp_line]アットホームな雰囲気[/btp_line]が特徴です。

    グループホームに種類はあるの?

    グループホームには大きく種類はありません。ですが、施設ごとによる違いはあります。たとえば、生活保護者の受け入れができる生活保護法指定施設、人員配置が多い施設、独自のサービスが充実した施設などです。施設ごとにある特色も踏まえて職場選びを検討してみてください。

    グループホームの利用者さんの費用感は?

    働く上で利用者さんがどのくらいの費用を払っているのか知っておくことも大切です。見ていきましょう。

    グループホーム入居にかかる費用の種類

    グループホームの入居には、まず初期費用となる入居一時金や保証金を支払います。数十万円から数千万円と施設により大幅に異なることが特徴です。入居後は月額の利用料として、住居費や食費などの生活費、入居者の要介護度により変わる介護サービス費が必要となります。介護サービス費は、要介護度が重い人ほど高く設定されていることが多いようです。さらには雑費として、光熱費や理美容費、娯楽費、おむつ代などが加算されます。

    各費用の相場は大体どのくらい?

    初期費用である入居一時金や保証金の相場は、[btp_line]数万~20万円程度[/btp_line]となっていますが、0円の施設も多くあるようです。一方、100万~数千万前後かかる施設もあるため、どのような利用者さんが入居する施設かを把握しておきましょう。

    初期費用は賃貸住宅で例えると敷金のようなものです。よって、退去時には必要経費が差し引かれて戻ってくる仕組みとなっています。引かれる費用の内容は、居室の現状回復費、家賃滞納費、入居中の必要修繕費などです。また、施設により年々償却される場合もあるため、数年で0円となる可能性もあります。利用者さんのご家族とのトラブルに繋がらないよう、施設による費用面の仕組みも知っておくとよいでしょう。

    つぎは、生活費、介護サービス費、雑費などの月額利用料についてです。月額利用料の相場は[btp_line]12~30万程度[/btp_line]となっています。設備やサービスにより費用に開きが出るのはもちろんですが、それ以外の要因として土地代が月額利用料に直結しています。都会の方が賃貸住宅の家賃が高いように、グループホームも同様に土地代が高い場所の方が、住居費が高くなるようです。同じ設備、サービス内容でも場所により費用が異なることも念頭に置いておきましょう。

    グループホームの特色を理解して働いてみよう

    グループホームとは認知症高齢者に特化したサービスを提供しているため、ほかの介護施設とは異なる特徴が多い職場です。グループホームならではのアットホームな雰囲気に加え、少人数制ということもあり、利用者さんと家族のように向き合うことができます。ぜひ、認知症高齢者とのかかわりに興味のある方は転職先として考えてみてはいかがでしょうか。

  • 介護付有料老人ホームについて徹底解説!設備や人員・費用について

    介護付有料老人ホームについて徹底解説!設備や人員・費用について

    高齢者が利用する老人ホーム施設でも、施設数が最も多いといわれている有料老人ホーム。中でも、日常生活の補助や介助だけでなく、介護サービスも行うのが介護付有料老人ホームです。看護師が常駐しているため、さまざまなニーズに答えることができる介護付有料老人ホームは、需要が高いことでも知られています。今回は、そんな介護付有料老人ホームの概要から、設備や人員配置までを解説。知っておきたいポイントをまとめました。

    簡単に解説!介護付有料老人ホームとは?

    はじめに、介護付有料老人ホームについてみていきましょう。介護付有料老人ホームとは、[btp_line]介護のサービスを提供する高齢者施設のこと[/btp_line]です。介護サービスだけでなく、生活に欠かせない洗濯や掃除、食事、さらに入浴や排泄の介助と健康管理も行います。同じ有料老人ホームとして、住宅型有料老人ホームがありますが、大きな違いは施設のスタッフによる介護サービスを提供しているか、いないかです。

    介護付有料老人ホームを運営しているのは、主に民間事業者。介護保険で定められた運営基準をもとに、設備や人員配置がされています。これらの基準を満たし、自治体から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている場合のみ「介護付有料老人ホーム」と名乗ることが可能です。

    介護付有料老人ホームが提供するサービスとは?

    次に、介護付有料老人ホームで提供されているサービスについてみていきましょう。施設で提供されているサービスは、主に3つあります。

    1.特定施設入居者生活介護

    特定施設入居者生活介護とは、介護付有料老人ホームの利用者さんを対象に行われる介護サービスを指します。具体的には、食事や入浴・排泄などの介助です。また、利用者さんの身体の運動機能の回復を目的とした機能訓練も行います。

    2.健康管理

    介護付有料老人ホームでは、利用者さんの日々の健康管理が欠かせません。健康管理では、体温や血圧のチェック、投薬管理などを実施。また、医療機関と提携して、定期的な健康診断や訪問診療も実施されます。

    3.家事などの生活支援

    利用者さんには、介護サービスのほかに、部屋の掃除や洗濯などの生活支援サービスも提供。生活支援サービスに含まれるのは、部屋の掃除や洗濯・食事の用意などです。また、必要があれば、不在中の部屋の管理や生活用品の買い物、行政手続きの代行も行います。

    このほか、提供しているサービスが、レクリエーションやイベントです。イベントやレクリエーションを通して、運動機能の向上や利用者さん同士のコミュニケーションを図ります。また、看護師による医療行為もサービスの一部です。こちらは次の章で解説します。

    介護付有料老人ホームの医療体制について

    介護付有料老人ホームには、看護職員が日中常駐しています。健康管理や服薬管理のほかに、緊急時は提携している医療機関へ連絡することも可能です。

    また、介護付有料老人ホームでは、医師の指示のもとで一定の医療行為が行われる場合があります。看護職員が医師の指示のもとで行う処置は下記のとおりです。

    • インスリン注射
    • 床ずれの処置
    • たんの吸引
    • 中心静脈栄養、胃ろうなどの経管栄養
    • 在宅酸素、人工呼吸器の管理など

    施設によっては、看護師が24時間常勤している場合もあります。24時間看護師がいる場合、[btp_line]夜間の医療行為も可能[/btp_line]です。例えば、夜間のたんの吸引や朝食前のインスリン注射などがあります。

    看護師が常駐していることが条件とされる介護付有料老人ホーム。しかし、医療施設ではないため、できる医療行為は限られています。そのため、「協力医療機関」と協力契約を結ぶことも、施設運営基準として定められているのも特徴です。

    介護付有料老人ホームと協力している医療機関では、健康管理のアドバイスなどを実施。利用者さんの定期健診や健康相談なども行います。さらに、ケガなどで入院が必要になった場合には、生活支援面の対応が可能です。提携医院があることで、高齢者の病気やケガなどの処置も円滑に行えるようになっています。

    また、看取り介護を行っている介護付有料老人ホームもあり、その利用者さんの数は、近年増加傾向にあります。

    介護付有料老人ホームの職員の種類と人員配置について

    厚生労働省の特定施設入居者生活介護に関する資料によると、配置される職員の種類と人員については、下記のように定められています。

    • 管理者:1人
    • 生活相談員:利用者数100あたりにつき1人
    • 看護・介護職員:要支援者10人あたり看護・介護職員1人
    • 要介護者3人あたり看護・介護職員3人
    • 機能訓練指導員:1人以上
    • 計画作成担当者:介護支援専門員1人以上

    介護付有料老人ホームに配置されている主な業種は、看護職員・准看護師・介護支援専門員・栄養士・管理栄養士・社会福祉士・介護支援専門員などです。ほかにも、リハビリを行う作業療法士や理学療法士が配置されている施設もあります。

    さまざまな資格をもった人が働く介護付有料老人ホームですが、[btp_line]無資格でも働くことも可能[/btp_line]です。無資格で仕事をはじめ、働きながら勉強をして資格を取得するといったケースもあります。

    介護付有料老人ホームの設備と種類について

    介護付有料老人ホームは、設備基準も厚生労働省によって詳しく定められています。主な基準は次の通りです。

    • 介護居室:原則個室で介護ができる広さ。地階には設けない
    • 施設全体:車椅子がスムーズに通れる広さや構造であること、消防法や建築基準法などが定める災害・事故に対応できる建物であること

    介護付有料老人ホームの館内には、壁に手すりがあったり、部屋や廊下などは車いすでも通過できる幅となっていたりします。

    介護付有料老人ホームは、[btp_line]基準を満たせばさまざまな体制が可能[/btp_line]です。上記の設備をクリアしたうえで、利用者さんがより快適に過ごせるよう、さまざまな設備を完備しています。最近では、温泉がある施設やペットと暮らせる施設などもあり、その種類はさまざまです。

    介護付有料老人ホームの利用者さんの費用感について

    最後に、介護付有料老人ホームの費用についてみていきましょう。介護付有料老人ホームの入居には、以下の種類のお金がかかります。

    • 施設介護サービス自己負担額
    • 管理費
    • 住居費
    • 食費

    介護付有料老人ホームの月額利用料の平均は、[btp_line]毎月15万~35万円[/btp_line]。月額利用料には、介護保険料の1割(所得によっては2~3割)の負担と食費も含まれています。

    また、入居前には「入居一時金」が発生するのも特徴です。入居一時金とは、施設に入るさいに発生するお金。入居一時金の金額は、設備内容や立地条件によって違います。入居一時金の施設による差は大きく、入居一時金が不要な施設もあれば、1億円以上かかる施設もあるようです。

    このように施設によって費用に差がある介護付有料老人ホームですが、月額利用料は定額のところも多く存在します。費用は介護度別に設定されているため、わかりやすく利用しやすいという点が特徴です。

    施設の違いや詳細を知って今後に役立てよう!

    今回は、介護付有料老人ホームがどんなところなのか、設備や人員の配置基準、必要な費用についてお伝えしました。高齢者向けの施設は、全国さまざまな場所にあります。老人ホームの種類を把握しておくことで、より自分の経験や知識が活かせる職場を探すことができるでしょう。「介護について知りたい」という方はもちろん、「有料老人ホームの違いと特徴を把握したい」「今後の転職や就職に役立てたい」という方も、ぜひ参考にしてください。

  • 住宅型有料老人ホームとは?施設の概要とサービス内容、かかる費用について

    住宅型有料老人ホームとは?施設の概要とサービス内容、かかる費用について

    住宅型有料老人ホームとは、主に介護度が低い人や自立生活が可能な人が利用する有料老人ホームのことです。今回は、そんな住宅型有料老人ホームの概要について説明します。住宅型有料老人ホームではどのような人材が求められているのでしょうか。住宅型有料老人ホームの施設概要やサービス内容についてはもちろん、人員配置や設備についても解説。さらに費用感についてもまとめました。

    簡単に解説!住宅型有料老人ホームとは?

    食事の提供や介護、家事のサービスや健康管理などのいずれか、または複数のサービスを提供している「有料老人ホーム」。そのなかでも、住宅型有料老人ホームとは、利用者さんへの生活支援サービスが行われている施設のことをさします。

    住宅型有料老人ホームでは、直接的な[btp_line]介護サービスは提供されません。[/btp_line]そのため、介護がほぼ必要ない利用者さんが多い点が特徴です。また、途中で介護が必要になった場合は、「居宅介護支援事業所」を通じて、必要な介護サービスを受けることができます。

    住宅型有料老人ホームによく似た施設として「サービス付き高齢者向け住宅」があります。別名サ高住と呼ばれているサービス付き高齢者向け住宅は、介護サービスを直接提供しない点は住宅型有料老人ホームと同じですが、契約形態が異なる施設です。住宅型有料老人ホームが「利用券方式」なのに対して、サ高住は「賃貸借方式」になっています。

    住宅型有料老人ホームとは?そのサービス内容について

    次に、住宅型有料老人ホームで提供しているサービスについてみていきましょう。住宅型有料老人ホームでは以下のようなサービスを提供しています。

    1.食事サービス

    食事は、1日3食+おやつを提供。バランスの取れた食事を提供します。施設によっては、利用者さんの好みによって味付けを変えるサービスも実施。また、高齢者の場合、噛む力や飲む力の個人差が大きいため、硬さや柔らかさの変更に対応しています。

    2.生活支援

    生活支援を目的としたサービスも提供。日常に必要な買い物の代行やお部屋の掃除、洗濯など、家事全般を行います。また、利用者さんに会いに来た方への対応も生活支援として実施される項目のひとつです。

    3.健康管理

    利用者さん一人ひとりの健康管理も欠かせません。体温測定や血圧測定などを行い、必要があれば健康相談や医療機関との連携も行います。

    4.イベントやレクリエーション

    利用者さん相手に行うイベントやレクリエーションも住宅型有料老人ホームのサービスのひとつです。頻度は施設によってさまざまですが、軽い運動やあそび、脳トレなどをしたり、歌や創作を行ったりします。イベントやレクリエーションの目的は、利用者さんの身体の機能の向上やサポート、利用者さん同士のコミュニケーションを図ることです。また、利用者さんの生きがいとしての役割もあります。

    5.見守り

    利用者さんの安全を確保するために行うのが、見守りサービスです。転倒や事故を防ぐために、深夜の巡回や日中の見守りを行います。

    6.生活相談

    利用者さんの日々の困りごとや不安を聞き取る生活相談は、施設を運用するうえで大切なサービスです。受けた相談をもとに施設サービスの改善に役立てます。

    前述したように、住宅型老人ホームには介護サービスが付いていません。そのため、住宅型有料老人ホームに在籍しながら、デイサービスなどの外部の介護サービスを利用する人も多くいます。

    また、[btp_line]施設にはスタッフが常駐しているため、緊急時の対応も可能[/btp_line]です。

    住宅型有料老人ホームとは?その医療体制について

    住宅型有料老人ホームとは、医療サービスを提供していない施設でもあります。医療機関と連携を行っている施設も多くありますが、医療に関する規定がないことも住宅型有料老人ホームの特徴です。

    利用者さんが医療ケアを必要とする場合には、利用者さん自身で医療機関を受診する必要があります。外部の医療機関に通う手間が省けるよう、訪問看護の受け入れを可能としている施設があるのも特徴です。

    住宅型有料老人ホームとは?職員の種類と人員配置について

    厚生労働省の特定施設入居者生活介護の資料によると、住宅型有料老人ホームの職員の種類や人員の配置については規定がありません。しかし、標準指導指針では、利用者数やサービスに応じた数の専門家の配置が求められています。専門家とは、生活相談員・栄養士・管理者・調理員などです。

    また、介護サービスを提供する場合は、以下の職員の配置も求められます。

    • 要介護者の対応ができる介護職員や看護職員
    • 機能訓練指導員の配置

    さらに、住宅型有料老人ホームの管理者や責任者には、[btp_line]経験と知識がある人[/btp_line]が求められます。

    基準が定められていない住宅型有料老人ホームでは、施設ごとに専門家の数や人員に差があることも特徴です。

    住宅型有料老人ホームとは?設備や種類について

    ここからは、住宅型有料老人ホームの設備基準についてみていきましょう。住宅型有料老人ホームの施設の規定については、定められていません。しかし下記の設備基準が必要とされます(出典:厚生労働省 第179回社会保障審議会介護給付費分科会 資料7)。

    • 一般居室、介護居室、一時介護室:入居者さん1人当たりの床面積が13平方メートル以上。部屋は個室とする。
    • 浴室、洗面設備、便所:居室内に設置する。もしくは、入居者さん全員が無理なく利用できる規模と数の設備を設ける。
    • 居室区域の廊下:車いすでの移動ができるよう、原則1.8メートル以上の幅を設ける。

    住宅型有料老人ホームの施設内は、[btp_line]利用者さんが住みやすいようバリアフリー設計[/btp_line]です。また、居室やトイレ、入浴施設などの基本的な設備を備えたうえで、さまざまな娯楽施設を完備した施設もあります。

    実際に取り入れられている設備例は、カラオケルームや図書室、理美容室、売店などです。さらに、シアタールームやフィットネスジムを備えている住宅型有料老人ホームもあります。設備の種類によって、安く利用できる住宅型有料老人ホームから、高級志向の住宅型有料老人ホームまでさまざまです。

    住宅型有料老人ホームとは?利用者さんの費用感について

    上記のように、住宅型有料老人ホームは、施設や設備によって費用も異なります。ここでは、住宅型有料老人ホームの費用についてみていきましょう。

    住宅型有料老人ホームの利用には、初期費用と月額費用が必要です。

    初期費用について

    初期費用は、入居一時金として支払われます。その施設を利用する権利を購入するという意味をもつのが入居一時金です。0円の施設もあれば数千万円が必要な施設もあります。施設によって償却期間と償却率が設定されているため、一定期間内に退去した場合は、返還金が発生することもあるようです。

    月額費用について

    月額費用は、施設の設備によってさまざまです。介護サービスを利用した場合には、[btp_line]国の介護保険が適用[/btp_line]されます。住宅型有料老人ホームの場合、介護サービスは使った分だけ支払う仕組みなので、介護度が低い場合は負担も少なくなります。

    しかし、介護度が高い場合、介護保険の負担額の上限を超えると、超えてしまった額は全額負担になります。

    住宅型有料老人ホームの特徴を知って今後に役立てよう

    現在、日本には多数の高齢者施設があります。老人ホームの種類もたくさんあり、施設によって提供するサービス内容や費用もさまざまです。そんな中、老人ホームへの就職や転職を希望しているという人の中には、どのような施設に行くべきか迷っている人も少なくありません。「住宅型有料老人ホームの特徴を知りたい」という方はもちろん、「有料老人ホームに転職したい」「どのような人材が求められているのか気になる」という方は、参考にしてください。

  • サービス付き高齢者向け住宅とは?セカンドライフに寄り添う仕事

    サービス付き高齢者向け住宅とは?セカンドライフに寄り添う仕事

    有料老人ホームなどと比べ、入居者さんの自由度が高いとされるサービス付き高齢者向け住宅。一般社団法人 高齢者住宅協会によると、2021年9月時点でのサービス付き高齢者向け住宅の登録件数は27万戸あまりです。登録制度がスタートした2011年から80倍近くの増加となっています。サービス付き高齢者向け住宅とはなにか、その内容や魅力を知って、あなたもスタッフとして高齢者のセカンドライフをサポートしませんか?介護スタッフ経験者、医師や看護師など幅広い有資格者にとって活躍の場となるでしょう。ぜひ転職やキャリアアップの参考にしてください。

    【簡単に解説】サービス付き高齢者向け住宅とは?有料老人ホームとの違いは?

    サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)とは、[btp_line]単身の高齢者や夫婦が住むことができる賃貸住宅[/btp_line]を指します。2011年に国土交通省と厚生労働省が管轄する「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」の改正を受けて創設された登録制度で、これをきっかけにサービス付き高齢者向け住宅が全国に設置されるようになりました。登録基準として、バリアフリー構造や規定の面積を満たした施設において、安否確認と生活相談のサービスを提供することが必須条件となっています。なお、ここでいう高齢者は原則として60歳以上が対象です。ただし、介護認定を受けている場合は60歳未満でも入居可能(入居対象)となっています。

    よく比較されるものとして代表的なのが、有料老人ホームです。サービス付き高齢者向け住宅と異なる点としてもっとも大きいのは、契約形態となります。有料老人ホームの契約形態は「終身利用権方式」。施設に住む権利や利用する権利、介護などのサービスを受ける権利といった”利用権方式”の契約形態となります。一方、サービス付き高齢者向け住宅は「賃貸借方式」で、あくまでも賃貸住宅のひとつとして契約を結ぶのが一般的です。

    提供するサービス内容とは?介護保険サービスは受けられる?

    サービス付き高齢者向け住宅で提供するサービスには、必須のサービスが2つ設けられています。ほかにも、施設ごとに異なるサービスや入居者さんが選択して受けるサービスの提供が可能です。

    必須サービス

    見守りサービスとも呼ばれるサービスで、安否確認(状況把握)や生活相談サービスの提供を行います。サービス付き高齢者向け住宅では”ケアの専門家”が少なくとも日中は建物内に常駐していなければなりません。

    ケアの専門家とは医師や看護師を含む専門家です。ケアの専門家については、詳しくは後述する「職員の種類と人員配置」をご覧ください。

    生活支援サービス(オプション)

    食事の提供や清掃、洗濯などの家事援助サービスをオプションとして提供することができるケースもあります。また、健康の相談や増進についてのサービスを提供する場合も。入居を検討する高齢者は、どのようなサービスを利用することができるか、入居前にこれらを比較検討することが多くなっています。

    介護保険サービス

    入居した高齢者が介護保険サービスを受けたい場合、[btp_line]自身で必要なサービスを選んで利用[/btp_line]します。この場合は、外部のサービスを利用するのが一般的です。ただし、サービス付き高齢者向け住宅が「特定施設入居者生活介護」と呼ばれる施設の指定を受けているケースでは異なります。この指定を受けた施設では、介護保険の対象となる日常生活の介助や機能訓練などのサービスを、施設スタッフが提供。この部分においては、サービス付き高齢者向け住宅ではありますが、有料老人ホームと重なるサービスを提供することになります。

    介護や看護体制は?医療サービスは受けられる?

    サービス付き高齢者向け住宅とは、施設の形態によって介護や看護などの体制が大きく変わります。前項で少し触れた通り、必須サービス以外は、入居者さんの必要に応じて、外部サービスを利用してもらうのが基本です。医療サービスを受けたい場合も、同様に外部のサービスを利用することになります。入居者さんによっては、訪問看護やデイサービスなどを利用する人も。いずれの場合も、施設には日中は医療や介護の有資格者(ケアの専門家)が常駐し、家事援助などのサービスを提供するのが一般的です。

    一方、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている施設では、介護スタッフや看護師が常駐しています。そのため、24時間体制でサポートを受けることが可能です。施設によっては、医療施設などとの連携が整っていれば看取りを行っているケースもあります。「特定施設入居者生活介護」の指定を受けていない施設でも看取りの対応は可能な場合もありますが、多くの費用がかかってしまうのが現状です。

    職員の種類と人員配置

    サービス付き高齢者向け住宅では、次に挙げるうち、いずれかの[btp_line]ケアの専門家[/btp_line]が日中1名以上は常駐している必要があります(出典:国土交通省および厚生労働省 高齢者の居住の安定確保に関する法律/高齢者住まい法)。また、このほかにも都道府県ごとに基準が定められているので確認が必要です。

    <ケアの専門家>

    • 社会福祉法人、医療法人、指定居宅サービス事業所などの職員
    • 医師
    • 看護師
    • 介護福祉士
    • 社会福祉士
    • 介護支援専門員
    • 介護職員初任者研修課程修了者

    サービス付き高齢者向け住宅のうち、90%以上がこれらの専門家によりケアが行われています。残りの10%未満は厚生労働省が定める「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設で、上記の条件とは異なり、介護スタッフは24時間常駐、看護師も日中常駐となります。

    設備、種類は?

    サービス付き高齢者向け住宅とは、国土交通省および厚生労働省によっての設備や種類が定められている施設のことを指します。

    入居者さんごとの専用部分の床面積は25平方メートルが基本です。ただし、ほかの入居者さんと共同で利用する部分で十分な面積が確保できている場合は18平方メートル以上となります。各専用部分の必須設備は、キッチンや水洗トイレ、収納、洗面およびお風呂です。この場合も、共同で利用できるキッチンや収納、お風呂が十分な環境で備えられていれば、各戸に設置の必要はありません。

    また、施設全体としてバリアフリー構造が求められます。たとえば、段差のない床や手すりの設置、幅のある廊下などです。

    利用者さんの費用感は?

    サービス付き高齢者向け住宅は、契約形態が賃借契約のため[btp_line]初期費用と月額費用の負担[/btp_line]が必要です。

    初期費用である敷金は、10万~20万円が相場となっています。月額費用としては家賃や管理費が含まれ、平均15万円ほどです。ただし周辺の賃貸マンションやアパートの相場に左右されるため、5万円の場合や20万円を超えるケースもあります。

    一方、24時間体制で介護が受けられる「特定施設入居者生活介護」タイプの場合は全体的に費用が増加することも。契約形態も有料老人ホームと同様に利用権契約が多くなります。初期費用として入居一時金が数十万~数千万円、月額費用は家賃と管理費、食費も含まれて15万~40万円ほどになります。これは、特定施設では食事の提供を受けることが前提となっているためです。

    上記に加え、介護サービスやその他の生活費を個々で加算したものが、入居者さんが月々負担する費用となります。

    自由度の高いサービス付き高齢者向け住宅でセカンドライフの支援を

    サービス付き高齢者向け住宅とはどのような施設か、ご理解いただけたでしょうか?あくまでも賃貸住宅のひとつであるため、入居者さんの生活の制限は有料老人ホームなどと比べると随分少なくなります。自由度の高いサービス付き高齢者向け住宅。普段の生活に寄り添う形で入居者さんのセカンドライフを支援してみませんか?

  • デイサービス(通所介護)とは?施設形態や配置人員の規定について解説

    デイサービス(通所介護)とは?施設形態や配置人員の規定について解説

    デイサービスとは、「通所介護」とも呼ばれる高齢者のための施設です。介護関係の仕事に就いている方が気になるポイントは、デイサービスにおける人員配置の規定や仕事内容についてでしょう。2019年の厚生労働省の調査よると、通所介護を展開している事業所は全国で約1万5000箇所あります。施設数が多いということは、それだけ利用者さんも多いということです。記事を読んで、デイサービスについて知識としてしっかり身につけませんか?

    簡単に説明!デイサービス(通所介護)とは?

    デイサービスとは、簡単に言うと要介護の利用者さんの生活の質の向上を目指すサービスや、機能訓練が行われている施設のこと。利用者さんの状態に合わせたさまざまなサービスが提供され、利用者さんは日帰りで利用します。

    要介護状態になった方が、デイサービスに通いながら最低限の入浴や食事などの生活動作を自宅で行えるようにするために、[btp_line]生活面の機能の維持や向上を目指す機能訓練[/btp_line]が行われています。

    また、デイサービスの利用は、利用者さんのご家族への精神的サポートになる面もあります。デイサービスの利用中は、日頃の介護から解放されて気分転換や仕事に打ち込むことが可能です。

    これらは、厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護」内に、通所介護における基本指針として記されています。

    提供されるサービス内容は精神的負担の軽減を図るものも

    食事や入浴などの、生活面のサポートはもちろん、利用者さん同士の交流の場を設けて社会からの孤立感などを解消する目的もあります。各サービス内容の詳細と、それぞれの目的を確認していきましょう。

    機能訓練

    利用者さん一人ひとりの目標に合わせて、各デイサービスの機能訓練指導員が指導を行います。目標として設定されるのは、生活に必要とされる動作で、例として入浴・トイレに行くこと・食事を作ることなどです。デイサービスの機能訓練指導者には、理学療法士や作業療法士などが挙げられます。デイサービスでの機能訓練によって、利用者さんが生活動作を維持・獲得することが目的です。

    食事

    デイサービスの利用時間中は、施設で食事を提供する場合があります。その際に食事介助が必要な利用者さんには介助を行い、食事の摂り方について形態や食器などの福祉用具貸与の提案を行う場合も。厚生労働省の通所介護における人員基準によると、管理栄養士の配置基準はありませんが、栄養バランスの整った食事メニューを提供している施設がほとんどです。中には、デイサービス利用後にお弁当の販売を行っている施設もあります。

    入浴補助

    利用者さんの入浴をサポートするのも、デイサービスの提供内容のひとつ。自力での入浴が難しい利用者さんは、介護職員のサポートのもと入浴を行う場合が多いです。施設内に大浴場や浴室が用意されているケースが多く、利用者さんが自力でできる動作を加味しながら必要なサポートのみを行います。機械浴といって、介護度が重い利用者さんには、座ったまま・横になったまま入浴可能な介護専用の入浴マシーンで入浴を行う施設もあるようです。

    レクリエーションや交流の場

    デイサービスでは、利用者さんの気分転換や、認知機能の低下予防を目的としたレクリエーションを実施しています。カラオケや作品作りのような個人でできる内容のもの、演劇やジェスチャーゲームなど団体で行う内容のものとさまざまです。施設によって沢山のアイデアを出しながら、楽しいレクリエーションが企画・実施されているため、利用者さんは自分の参加したいレクリエーションが行われる日に利用する場合もあります。

    送迎

    自宅からデイサービス施設までの送迎も、提供サービスのひとつです。普通の乗用車での送迎や、バリアフリー車での送迎など、利用者さんのニーズに応じて施設で送迎車を用意しています。施設職員が送迎する場合もありますが、送迎専門の運転手を雇って送迎を行っている施設も多いです。利用者さんやご家族の負担を軽減するためのサービスとなっています。

    厚生労働省が定める通所介護の加算制度とは?

    通所介護のサービス提供時間や事業所の体制によって評価される、厚生労働省が定めた基準によって、各施設にさまざまな加算がされます。医療・看護体制などを整備している施設を評価したり、利用者さんの個別機能訓練を行ったりしたときに加算されるポイントのことです。ほかにも、認知症の利用者さんに対する「認知症加算」や、利用者さんの口腔内の健康を維持するための「口腔機能向上加算」などの種類があります。

    それ以外にも、「入浴介助加算」といって、入浴介助を行うことができる職員の配置や設備の設置によって評価される項目も。医療体制や個別指導の体制を整えた通所介護施設は加算されるポイントも高くなるため、サービスの向上に直接繋がる制度です。入浴介助や個別機能訓練などを行った利用者さんには、この加算ポイントが利用料として反映されます。

    職員の種類と人員配置の詳細|仕事内容も合わせて確認

    デイサービスで働く上で最も気になるポイントとなるであろう、通所介護施設の職員の人員配置と仕事内容についてです。まずは、厚生労働省の通所介護の概要をもとに人員配置の表を確認してみましょう。それぞれの職種のデイサービスでの仕事内容も紹介します。

    職種必要人員数
    生活相談員施設ごとにサービスの提供時間に応じて専従で1人以上
    看護職員単位ごとに専従で1人以上
    介護職員単位ごとにサービスの提供時間に応じて専従 ①利用者数が15人以下の場合1人以上 ②16人以上の場合は15人を超える利用者数の0.2人以上の職員数を加える
    機能訓練指導員1人以上

    生活相談員

    生活相談員は、社会福祉士・社会福祉主事・精神保健福祉士のいずれかの資格を持つ人のことを指します。地域によっては、介護福祉士の資格保有者のみでも可能です。仕事内容は、利用者さんの生活面の相談や指導などを行います。ソーシャルワーカーと呼ばれる場合もあります。

    看護職員

    看護師または、准看護師の配置も必要です。仕事内容は、利用者さんの健康状態を把握すること、健康面でのサポートを行うことなどがあげられます。デイサービスは医師の常駐がない施設のため、緊急の場合には率先して利用者さんの対応にあたることが必要です。

    看護職員の人員基準は、2015年度の介護報酬等制度改定により緩和されています。施設に1人以上の看護職員が居れば、専従でなくても良いという改定内容です。ただし、病院や訪問看護ステーションとの連携が必要になります。

    介護職員

    デイサービスでの介護職員の仕事内容は、主に食事や入浴の介助などです。送迎や、レクリエーションの準備なども行います。デイサービスでの利用者さんのサポート全般が介護職員の仕事です。介護職員と言うと、不規則な勤務形態が多いように感じます。しかし、デイサービスは基本的に日中に提供するサービスであるため、夜の勤務がない施設がほとんどです。介護職員または、生活相談員のどちらか1人は常勤する必要があります。

    機能訓練指導員

    通所介護施設を利用してもらう目的のひとつとして、利用者さんの機能訓練があると上記で説明しました。機能訓練のサポートを行う人員として、機能訓練指導員の配置が必要です。機能訓練指導員としての勤務で必要な資格は、理学療法士・言語聴覚士・作業療法士、さらに、看護職員・柔道整復師または、あん摩マッサージ指圧師などがあげられます。機能訓練指導員は、同じ施設内で他の職務と兼任することが可能です。

    デイサービスの設備は?種類や利用時間も合わせて確認

    厚生労働省「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護」の資料内、通所介護における設備基準は以下の通りです。

    設備 基準内容
    食堂合計した面積が利用定員人数×3.0平方メートル以上
    機能訓練室合計した面積が利用定員人数×3.0平方メートル以上
    相談室相談内容の漏洩を防ぐための部屋

    この基準を満たしていることが運営基準条件となります。

    その他にも、事務室や静養室、トイレや浴室など基本的な設備の用意、緊急呼び出し用のボタンの設置も必須です。機能訓練の器具は、施設によってさまざまな種類があります。送迎車は利用者さんのニーズに合わせて、バリアフリー車を準備することも必要です。

    デイサービスの種類

    デイサービスの種類は、大きく分けて大規模型や小規模型があります。大規模型は、「機能訓練特化型」「リハビリ特化型」のように何かに特化した施設もあり、定員19名以上と比較的多いのが特徴です。各自治体では「介護予防特化型」のデイサービスも展開されているケースもあります。

    小規模なものには、「地域密着型」とも呼ばれるタイプがあり、利用定員が18名以下の比較的小規模なデイサービスです。また、認知症の専門的なケアを行う「認知症対応型」の施設もあります。

    デイサービスの利用時間の目安

    デイサービスの利用時間は、以下の通りです。

    1. 3時間以上4時間未満
    2. 4時間以上5時間未満
    3. 5時間以上6時間未満
    4. 6時間以上7時間未満
    5. 7時間以上8時間未満
    6. 8時間以上9時間未満

    上記の利用時間は、[btp_line]「サービス提供時間区分」[/btp_line]として定められており、この区分に従って、利用料の請求額が決定されます(出典:厚生労働省「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護」)。

    利用者さんの費用感は?利用対象者の介護度によって変わる?

    利用者さんの費用感は、施設によって変わってくるので、各施設で確認するのが一番です。介護職に就く職員が知っておくべき点は、なぜ施設ごとに費用感が異なるのかということでしょう。利用者さんが支払う利用料は、介護保険が適用される費用と、適用外の費用の合算によって確定されます。さらに、費用の内訳として「利用料」と「サービス加算」という項目があります。

    利用料の内訳

    介護保険の適用項目概要
    適用利用料デイサービスへの滞在費や送迎・レクリエーションの費用
    適用サービス加算入浴や個別機能訓練を行った場合はその分加算されます
    適用外食費昼食やおやつなどの食費
    適用外その他の費用おむつやお弁当の購入などで発生する追加費用

    介護保険適用がされるサービスと適用外のサービス費用どちらも合わせた金額が利用者さんの負担額です。さらに大規模型、小規模型によっても費用感が異なります。

    利用料の目安

    1単位が10円の場合の、通常規模のデイサービスの介護費の目安を確認してみましょう。

    要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
    3~4時間368421477530585
    4~5時間386442500557614
    5~6時間567670773876979
    6~7時間5816867928971,003
    7~8時間6557738961,0181,142
    8~9時間6667879111,0361,162

    (単位:円)

    上記の金額に、入浴や個別機能訓練を行った際のサービス加算・昼食代やおやつ代の食費がプラスされた金額が合計の負担額となります。

    デイサービスは利用者さんの日常を支える施設

    利用者数が多く、施設も全国に多数あるデイサービス。今回は、デイサービスとはなんなのか、理解を深めるための基本的な情報をお伝えしました。配置人員の職種や仕事内容の理解を深めていただくことができたでしょうか?数多くある介護施設の施設形態の理解を深めることは、介護の仕事に就く上で糧になる知識でしょう。

  • デイケア(通所リハビリテーション)とは?行うサービスや費用を紹介

    デイケア(通所リハビリテーション)とは?行うサービスや費用を紹介

    要介護の認定を受けている方が日帰りでリハビリを受けるデイケア(通所リハビリテーション)。リハビリや他者との交流などを通して、利用者さんがその人らしく生活できるようサポートを行う施設です。この記事では、デイケアとは何か?というところから、サービス内容、デイケアで活躍する職員の種類などを解説します。リハビリ業務やデイケアでのお仕事に興味のある方は、知識を深めるために役立ててください。

    【簡単に解説】デイケア(通所リハビリテーション)とは?

    元気に過ごしていた高齢者が病気にかかったり、ケガをしたりすることによって、今まで日常生活でできていたことが困難になるケースがあります。また、脳梗塞や骨折などによって入院した場合、退院後の自宅での入浴などに不安を抱くこともあるでしょう。

    このように[btp_line]生活動作に難しさを抱えた高齢者が、在宅でできるだけ自立して生活できるように、リハビリなどを行っているのがデイケア(通所リハビリテーション)[/btp_line]です。

    要介護認定を受けた人が主治医の指示によって提供を受けるもので、自宅から日帰りで利用します。

    デイケアには2種類あります。要介護認定1~5の認定を受けた人が利用できる「通所リハビリテーション」と、要支援1~2の人が利用できる「介護予防通所リハビリテーション」です。ここでは前者の「通所リハビリテーション」について解説しましょう。

    デイケアを行っている主な施設は、医師が常駐する介護老人保健施設や病院、診療所など。医師による運動機能検査と指示書のもと、通所リハビリテーション計画書を作成し、リハビリを行います。

    リハビリを実施するのは、[btp_line]理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの国家資格を持つ専門職員[/btp_line]です。利用者さんが安心して日常生活を送れるよう支援します。

    また、看護師・准看護師による健康管理や服薬の管理のほか、介護職員が食事や入浴の介助を行う場合も。そのほか、レクリエーションを行って脳の活性化を図ったり、他者との交流を通じて楽しみを見出したりと、施設ごとに特色あるサービスが行われています。リハビリだけでなく、人とのふれあいを大切にすることで、利用さんの生きがいづくりや認知機能の維持につなげることが狙いです。

    上記のように要介護者が受けるデイケアのほかに、精神的な疾患を持つ人が日帰りのリハビリを受ける「精神科デイケア」もあります。社会活動に難しさを感じている人に、対人でのコミュニケーションや活動を通して社会復帰をサポートする場所です。

    デイケアとデイサービスの違いは?

    デイサービスは、レクリエーションを通じて他者と交流を楽しんだり、看護師・介護職員の指導のもと運動を行ったりといった主に健康維持や認知症予防を目的とした施設です。

    対してデイケアは、主に心身機能に問題を抱える方に対して、常駐の医師の診察のもと、専門職によるリハビリを行い、回復を図る施設。名称は似ていますが、「医師の常駐が義務とされているかどうか」「心身機能の改善などの治療をともなうサービスを行っているかどうか」という点が、デイサービスとの大きな違いといえます。医師以外のデイケアに必要な人員配置については後述していますので、チェックしてみてください。

    デイケア、デイサービスを選ぶ基準は?

    加齢によって体力や身体の機能が低下した方にはデイサービス、病気や骨折などによって生活動作が困難になった方や、入院生活で体力が低下したという方にはデイケアが適していると考えられます。特に、専門的なリハビリを通して心身の回復を図る必要がある方はデイケアを利用すると良いでしょう。

    デイケア(通所リハビリテーション)ではどんなサービスを提供しているの?

    デイケアではじめに行われるサービスの一つに、施設の職員による[btp_line]車での送迎サービス[/btp_line]があります。職員は玄関から車までの移動介助や車いすの乗降介助を行い、移動中の車内では利用者さんとのコミュニケーションの時間を持ちます。

    [btp_line]リハビリ[/btp_line]では医師の指示書のもと計画書が作られ、専門の職員によって利用者さんに合ったプログラムが行われます。器具や機器を用いた歩行訓練や、筋力トレーニングによる運動機能の向上、口腔機能向上のための訓練などです。

    各専門職によるそれぞれのリハビリ内容は、人員配置の項目で紹介します。チェックしてみてください。

    また、リハビリのほかにも、食事・入浴などの介助レクリエーション、コミュニケーションを楽しむ時間が設けられていることもあります。リハビリに重点を置きながら、利用者さんの状況に合わせたサポートを行うのがデイケアの特徴です。

    医療体制はどうなっているの?

    デイケアでは、退院して間もない人や病状に不安を抱える人も安心して通所できるよう、体温・血圧測定などの健康チェックを実施。問題が見つかった際は、常駐する医師や看護師が適切な処置を行ったり、併設する病院・診療所で対応を行ったりします。心身機能の回復や維持を目的としたサービス内容のため、介護サポートだけでなく[btp_line]医療ケアへの対応力が高い[/btp_line]という特徴があります。

    デイケア(通所リハビリテーション)の職員の種類と人員配置

    介護保険サービス施設は、厚生労働省の介護保険法によって人員配置基準が決められています。特にリハビリに特化した介護サービスを行うデイケアでは、配置基準の要求が高いものになっています。リハビリをはじめ、医療・介護の資格を持つ職員が活躍するデイケア。ここでは、必要な専門職員の種類と人員について解説します。

    デイケア(通所リハビリテーション)で活躍する職員の種類は?

    <医師>

    デイケアに常駐し、利用者さんのリハビリ内容を決定するほか、医療管理や病状が急変した際の対応も行います。

    <理学療法士:PT>

    歩いたり座ったりなどの基本的動作の維持や回復、悪化を予防するためのリハビリを行う専門職です。筋力トレーニングなどの運動療法などを用いて生活動作の安定を支援します。

    <作業療法士:OT>

    日常生活を想定して、食事や着替え、洗濯や料理などで必要な動作の訓練を行う専門職です。利用者さんが介助なしで日常の活動を行えるよう支援します。

    <言語聴覚士:ST>

    言語コミュニケーションや摂食・嚥下に問題を抱える人に対してリハビリを行う専門職です。日常のコミュニケーション能力の回復を図り、自分らしい生活ができるよう支援します。

    <看護師・准看護師>

    利用者さんの健康管理や薬の管理のほか、医師の指示のもとでの処置やリハビリの補助などがデイケアでの主なお仕事です。

    <介護職員>

    利用者さんに必要な食事や入浴、排泄などの介助や、レクリエーションも中心となって計画・実施。利用者さんが安心してリハビリに集中できるよう支援します。

    デイケア(通所リハビリテーション)に必要な人員は?

    厚生労働省の「通所リハビリテーションの概要・基準」によると、デイケアを提供するために必要な職員の人数は、それぞれ以下のとおりとなっています。

    <医師>

    専任の常勤医師が1人以上必要です。ただし、病院や診療所に併設されている事業所や、介護老人保健施設、介護医療院については各病院・施設の医師との兼務で差し支えありません。

    <理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・准看護師・介護職員>

    サービス提供時間において利用者さんの数が10人以下の場合は、リハビリに関わる上記の職員が1人以上必要です。また、利用者さんの数が10人を超える場合は、利用者さんの数を10で割った数の職員が必要となります。例えば利用者数が35人の場合、35を10で割ると3.5になり、4人の職員が必要です。

    理学療法士・作業療法士・言語聴覚士については、利用者さんが100人増えるごとに、上記の人員のうちリハビリの提供に当たる人員が1人以上必要です。

    ただし、リハビリ提供時間が1~2時間の場合は上記の専門職員の代わりに、定期的な研修を受けた看護師や准看護師、柔道整復師やあん摩マッサージ師を配置することも可能としています。

    デイケア(通所リハビリテーション)の種類と必要な設備基準は?

    厚生労働省が発表している「通所リハビリテーション」に関する資料によると、デイケアを開設する施設は、[btp_line]病院や診療所・介護老人保健施設・介護医療院[/btp_line]の3種類です。また利用者数が750人以内の「通常規模型」、750~900人以内の「大規模型Ⅰ」、900人以上の「大規模型Ⅱ」があります。滞在時間にもいくつかのバリエーションがあり、6~8時間の1日型と、3~4時間の半日型、1~2時間の短時間型です。

    設備に関しても介護保険法によって基準が設けられています。厚生労働省の「通所リハビリテーションの概要・基準」によると、リハビリを行うための部屋は3平方メートルに利用定員を掛けた面積以上の広さが必要です。また、リハビリに必要な専用の機器や器具の設置はもちろん、消防法などで規定された災害時に必要な消火設備などを備える必要があります。

    利用者さんが負担する費用感は?

    デイケア(通所リハビリテーション)を利用する人の費用感はどのくらいでしょうか。

    1割負担時の利用料の目安を、厚生労働省「介護サービス情報公表システム」の情報をもとにして紹介します。

    要介護1~5の認定を受けた利用者さんの負担額
    通常規模型(1か月の平均利用延べ人数750人以内)の事業所の場合
    (6時間以上7時間未満)

    サービス費用の設定利用者負担(1割) 1回の費用
    要介護1667円
    要介護2797円
    要介護3924円
    要介護41,076円
    要介護51,225円

    なお、要支援1~2の認定を受けた方の「共通的サービス」における負担額(1割)の目安は以下の通りです。

    サービス費用の設定利用者負担(1割) 1回の費用
    要支援11,712円
    要支援23,615円

    自宅から施設までの送迎にかかる費用も含まれているため、送迎を必要としない人は上記より負担額が安くなります。食事やおむつなどの[btp_line]日常生活費は実費負担[/btp_line]です。

    その人らしい日常生活を送れるようサポートするデイケア

    デイケアとは?というところから費用などについて解説しました。デイケア(通所リハビリテーション)は、在宅で介護を受ける高齢者が日常生活への意欲を取り戻せるようリハビリを中心にサポートする介護サービスです。専門職員がそれぞれの知識と技術を発揮し、一丸となってケアに取り組んでいます。医療・介護の資格を活かしたい人も、これから資格取得を目指す人も、デイケアのお仕事を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

  • 女性歯科医師も活躍中!【こうの歯科・矯正歯科】の働きやすい職場環境を紹介

    女性歯科医師も活躍中!【こうの歯科・矯正歯科】の働きやすい職場環境を紹介

    多数の[btp_line]女性歯科医師・歯科衛生士が活躍[/btp_line]する「こうの歯科・矯正歯科」(広島市安芸区)。[btp_line]復職や家庭との両立を応援する体制[/btp_line]と、[btp_line]幅広い診療経験を通じてスキルアップできる環境[/btp_line]が魅力です。今回は河野院長に、子育てへのサポート体制や福利厚生など、働きやすい環境づくりへの取り組みについてお聞きしました。広島の歯科業界で、長く安心して働ける職場をお探しの方、結婚・出産後のキャリア形成をお考えの方はぜひチェックしてみてください。

    多彩な女性スタッフが活躍する「こうの歯科・矯正歯科」(広島市安芸区矢野)

    JR矢野駅近く。地元出身院長による「こうの歯科・矯正歯科」

    JR呉線「矢野」駅から徒歩約8分、国道31号線近くの好立地にある「こうの歯科・矯正歯科」。一般歯科・矯正歯科・小児歯科・インプラントなどに対応し、「気軽に何でも相談できる」と地元住民から愛される総合歯科クリニックです。
    さらに地域へ貢献したいという思いから、[btp_line]訪問歯科診療[/btp_line]も実施。通院が難しい患者さんの自宅や介護施設に赴き、治療や義歯の作成・調整などを行っています。

    ▼「こうの歯科・矯正歯科」の訪問歯科診療についてはこちら

    ▼インプラント治療についてはこちら

    [btp_box back=”on”]河野信也院長プロフィール
    広島市安芸区矢野生まれ。1999年に広島大学歯学部卒業、2003年に広島大学大学院歯科矯正学修了(博士号取得)。アメリカ・フロリダ大学留学などで矯正歯科について長年研鑽を積み、一般診療にも尽力。2013年に「こうの歯科・矯正歯科」を開院。全国でまだ2割程度の診療所しか実施していない訪問歯科診療をスタートし、地域医療にも尽力する。[/btp_box]

    河野信也(こうのしんや)院長は、広島大学大学院やフロリダ大学で矯正歯科を専門的に学び、矯正歯科・一般歯科をはじめとした幅広い症例に長年取り組んできました。高い専門性と痛みに配慮した治療、フレンドリーな人柄で信頼を集めています。

    ▼河野院長のインタビュー記事はこちら

    女性歯科医師、女性歯科衛生士が活躍中!

    「こうの歯科・矯正歯科」では、[btp_line]女性スタッフが多く活躍していることも特徴[/btp_line]です。
    女性歯科医師・歯科衛生士が家庭・子育てと仕事を無理なく両立できるよう、クリニック全体でバックアップしています。
    今回は、河野院長のインタビューを通して、女性も働きやすい「こうの歯科・矯正歯科」の職場環境に迫りました。

    女性歯科医師・女性歯科衛生士が働きやすい理由をご紹介!

    Q こうの歯科・矯正歯科では、どんな働き方ができますか?

    [btp_box]河野院長
    「当院は勤務形態が充実しているのが特徴です。常勤(正社員)のほか、パート・フレックスタイム・時短勤務から働き方を選べます。
    パートは週1日から勤務でき、午前のみ・午後のみの勤務も可能ですよ。
    スタッフの希望に応じて勤務体制を整えていますので、家庭などの事情に合わせてご相談いただければと思います」[/btp_box]

    「子供が小さいうちは、なるべく早く帰宅したい」など、各々のライフスタイルに合わせた働き方が用意されており、スタッフの皆さんは多様な選択肢の中で活躍しているそう。

    Q 育児休業を利用し、復職した女性スタッフさんはいますか?

    [btp_box]河野院長
    「開業当初から勤務している受付スタッフが、育休後に復帰しました。育休前は正社員、復職後は時短勤務です」[/btp_box]

    「こうの歯科・矯正歯科」には、産休・育休制度を利用して、長く活躍し続ける女性スタッフも在籍。子育て期間中のみ時短勤務を選択するなど、生活スタイルに合わせて柔軟に働き方を変えられることも特徴です。

    Q これまでに「ブランク」のある女性スタッフさんを採用したことはありますか?

    [btp_box]河野院長
    結婚や出産などでいったん歯科業務から離れた方も、積極的に採用しています。
    歯科医療の現場は日々進歩しており、ブランクが長いほど再び働けるのか不安になられると思います。当院では、まず基礎から少しずつ学んだうえで、診療に入るため安心です。その際、院長である私や先輩スタッフがアシスタントとしてつき、しっかりサポートします」[/btp_box]

    実際に「こうの歯科・矯正歯科」の歯科衛生士さんからは、「皆が優しく、分からないことが出てきても快く教えてもらえたので助かりました」という声がありました。

    ▼「こうの歯科・矯正歯科」歯科衛生士のインタビューはこちら

    Q こうの歯科・矯正歯科で身につけられるスキルや臨床経験とは?

    [btp_box]河野院長
    「歯科医師の場合、まずは一般診療・小児治療・矯正治療における基礎を習得した後、インプラント・審美治療などの応用的な治療を身につけていただきます。当院では訪問診療も行っているため、幅広く経験を積むことが可能です。
    歯科治療全般に対応できる技能が持てるようシステムを構築していますので、ご自身のペースでスキルアップを目指せます」[/btp_box]

    矯正治療の豊富な実績を持つ河野院長から直接専門技術を学べることは、貴重な機会といえそうです。
    歯科衛生士さんは、どのようなスキルを身につけられるのでしょうか。

    [btp_box]河野院長
    「歯科衛生士の場合は、外科治療のアシスタントとして歯周組織を実際に目で確認し、歯周治療の外科処置を含めた知識の習得が可能です。歯周基本治療を軸に、専門技術を身につけられます」[/btp_box]

    「こうの歯科・矯正歯科」では院内の勉強会も行われており、働きながら学びを深められるそう。これまでのキャリアを活かしながら、専門性を高められる環境となっています。

    ▼「こうの歯科・矯正歯科」女性歯科医師のインタビューはこちら

    子育て中のスタッフへのサポート体制を教えてください。

    [btp_box]河野院長
    お子さんの発熱や学校行事などの際は、有給取得が可能です。他の歯科医師・歯科衛生士が代わりにフォローするシステムが確立していますので、ご安心ください」[/btp_box]

    福利厚生も充実しているそうですね。

    [btp_box]河野院長
    「スタッフのホワイトニング・矯正治療などの自由診療は、基本的に費用不要で受けられます。
    また、外部研修・セミナー参加については、交通費も含めて全額費用補助。
    資格手当・保険手当・皆勤手当なども支給しております」[/btp_box]

    歯をきれいに保てる福利厚生や、スキルアップを応援してもらえる制度があるのは、モチベーションアップにつながりますね。

    歯科医院で活躍したい女性スタッフへ、河野院長からメッセージ

    復帰や転職をお考えの女性歯科医師の方へメッセージをお願いします。

    [btp_box]河野院長
    「当院であれば経験やブランクを問わず、気さくな仲間と診療を行いながらスキルアップできると思います。患者さんのQOL向上に貢献しながら、モチベーション高く仕事ができる環境ですので、ぜひ一緒に歯科医師人生を満喫しましょう」[/btp_box]

    続いて、女性歯科衛生士へメッセージをお願いします。

    [btp_box]河野院長
    「歯科医院で働くうえで大切なのはチームワーク。当院は親しみやすいスタッフばかりで、気軽にコミュニケーションがとれる職場です。先輩歯科衛生士が丁寧にサポートしますので、ブランクがある方もご安心ください。仕事を楽しみつつ、充実した人生を送りましょう」[/btp_box]

    「メンバーの雰囲気の良さが自慢です」と話す河野院長。
    スタッフ皆が温かく、自分に合った働き方で経験を積める同院であれば、前向きにキャリアを継続していくことができそうですね。

    【求人情報】女性歯科医師・歯科衛生士が活躍する「こうの歯科・矯正歯科」

    「こうの歯科・矯正歯科」には、[btp_line]「女性歯科医師・歯科衛生士として活躍し続けたい」、「家庭や子育ても大切にしたい」[/btp_line]その気持ちの両方を実現できるよう、サポートする環境が整っています。

    〈こうの歯科・矯正歯科の働きやすいポイント〉

    [btp_box back=”on”]・幅広い歯科診療や研修を通じてスキルを向上できる
    ・気軽に質問や相談をしやすい良好な職場環境
    ・子供の急な迎えが必要なときなど、カバーし合えるフォロー体制[/btp_box]

    家庭や子育てへの理解があり、働きながらスキルアップできる環境であれば、これからのキャリアを前向きに描けるでしょう。

    現在、[btp_line]「こうの歯科・矯正歯科」では歯科医師と歯科衛生士を募集中[/btp_line]です。
    興味のある方はお気軽にお問合せください。

    詳細は公式サイトをチェックしてくださいね。

    女性歯科医師・歯科衛生士も長く活躍できる環境を構築

    「ブランクがあり、知識・技術を取り戻せるか不安」「急な休みや早退で他のスタッフに迷惑をかけるのでは?」など、子育てとの両立や仕事復帰に対して、不安はつきないものです。「こうの歯科・矯正歯科」は、スタッフ同士で業務を補い合える体制や、幅広い歯科診療を通じて成長できる環境が魅力。家庭・子育てを大切にしながら自分らしく働きたい方は、ぜひ問い合わせてみてくださいね。

    【こうの歯科・矯正歯科】

    所在地 広島市安芸区矢野東4丁目4-27(JR矢野駅・南口から徒歩8分)
    電話番号 0120-218-422 ※予約制 
    診療時間 【月・火・水・金】9:00〜13:00/14:30〜18:30
    【土曜日】9:00〜13:00/14:00〜17:00 
    【休診日】木曜・日曜・祝日 
    診療科・各種サービス 一般歯科、矯正歯科、小児歯科、訪問歯科診療、インプラント、
    入れ歯(義歯)、ホワイトニング 
    公式サイト https://kono-dental.jp/
  • 【あと会グループ】「りは・くにくさ」の支援相談員さんにインタビュー!学生時代の実習が入職のきっかけに

    【あと会グループ】「りは・くにくさ」の支援相談員さんにインタビュー!学生時代の実習が入職のきっかけに

    広島市内で多くの介護施設を運営する「あと会グループ」。今回は、学生時代にあと会での実習を経て入職し、現在は老人保健施設「りは・くにくさ」で支援相談員として活躍している方へ、実習で体験したことやあと会へ入職した理由などをお聞きしました。
    人材教育や地域貢献の一環として、学校教育や関係機関との連携協力のもと、体験学習や実習生の受け入れを行っている「あと会グループ」の魅力に迫ります。

    【あと会グループ】教育機関と連携し、未来の人材を育成

    「あと会グループ」は、阿戸・安佐北・南区・矢野と、大きく分けて4つのエリアに事業所を展開しています。介護老人福祉施設「くにくさ苑」をはじめとして、「りは・くにくさ」や「ふかわ・くにくさ」など、運営している事業所は計37施設(2024年1月時点)。広島の介護・福祉に関わる人材教育にも寄与しており、地域の大学や専門学校、高校から介護実習や見学実習などを受け入れています。

    いくつもの教育機関から実習を受け入れているため、学校の先輩があと会で働いていることも多く、学生時代の話を交えながら進めることもあるのだとか。
    今回は、あと会で学生時代に実習を経験して入職し「りは・くにくさ」で働くスタッフさんのインタビューから、あと会の魅力について深掘りしていきます。

    ▽あと会の概要はこちらの記事でチェック!

    あと会での実習が入職のきっかけ!「りは・くにくさ」の支援相談員さんにインタビュー

    老人保健施設「りは・くにくさ」

    今回インタビューに応じてくれたのは、「あと会グループ」の老人保健施設「りは・くにくさ」の主任支援相談員さん。大学時代に「くにくさ苑」で社会福祉士実習を行い、その経験があと会への入職に繋がったそうです。

    [btp_box back=”on”]老人保健施設「りは・くにくさ」主任支援相談員 Nさん
    2012年入職。約10年間、あと会が広島市より運営を委託された地域包括支援センターで支援相談員として経験を積む。2022年より「りは・くにくさ」で主任支援相談員へ。保有資格は社会福祉士およびケアマネジャー。
    現在は実習担当者として、教育機関からの実習受け入れにも関わる。[/btp_box]

    社会福祉士実習で訪れた「介護老人福祉施設くにくさ苑」での経験

    家族が介護、看護に関わる仕事をしていたため、自然と介護・福祉について学べる大学への進学を決めたNさん。

    [btp_box]Nさん
    「大学3年生のときの社会福祉士実習で、あと会の運営する『くにくさ苑』を訪れました。全24日間の実習では、社会福祉士の相談業務だけでなく、ケアの方法を知るために介護経験も積みました。全体的に、まずは利用者さんの現状を知るという実習が多かったですね。教科書では学べない現場の雰囲気や業務プロセスを経験しました」[/btp_box]

    支援相談員の業務においては、利用者さんへの接し方だけでなく、スタッフや外部との連携も大切です。実際に「くにくさ苑」で働くスタッフの職種の多さにも驚いたのだそう。

    現在の実習風景

    [btp_box]Nさん
    「実習での利用者さんとのふれあいでは、言葉だけのコミュニケーションではなく、肌に触れることや表情から気持ちをくみ取り、心が通じ合えたのかな、と思えるような体験もしました。たった24日間の実習にも関わらず、実習終わりには利用者さんが涙を流して寂しがってくれたことは、強く記憶に残っていますね。私が休みの日に『Nはどこ行ったんか?』と利用者さんから聞かれたと、スタッフさんから教えてもらったことも印象的でした」[/btp_box]

    他にも、実際に介護現場で働くとなったとき、スタッフとしてどういう対応が望ましいかを実習を通して知ることができたそう。

    実習で訪れたことが「あと会グループ」への入職の決め手に

    社会福祉士の資格を取得できる学科で学んだNさん。社会福祉士といえば、就職先の選択肢が多い安定職ですが、なぜ「あと会グループ」への入職を決めたのでしょうか。

    [btp_box]Nさん
    「あと会への入職を決めたのは、実習での経験が大きかったです。実習のときに施設の職場環境をじっくり見聞きできたことで『ここだったら頑張れるかな』と思えました」[/btp_box]

    職場全体の雰囲気が良く、尊敬できるスタッフがいたことも大きな決め手になったそうです。

    [btp_box]Nさん
    「実習では、スタッフさんが仕事のやりがいだけでなく大変なところも教えてくれたので、入職後にギャップを感じることはほとんどありませんでした。また、実習担当のスタッフさんたちとの関係性や人柄も決め手になっています。実は学生時代に気にかけてくれた方が今も同僚として働いていて、ずっと背中を追いかけているんです」[/btp_box]

    「りは・くにくさ」をはじめ、[btp_line]職場環境や働くスタッフの雰囲気の良さも魅力[/btp_line]です。

    「あと会グループ」の一員となり12年――今思う仕事のやりがい

    あと会への入職から12年、上司に恵まれ𠮟咤激励されながら頑張ってきたというNさん。今の「りは・くにくさ」での仕事は、どんなところにやりがいを感じているのでしょうか。

    外回りへ向かうNさん

    [btp_box]Nさん
    「施設職員だけでなく病院の相談員など、施設内外の関わりや繋がりを支援に活かせるのが強みであり、そうした関係性の構築はやりがいにもなっています。仕事のイメージやモチベーションの高め方も、働きながら教えてもらいました。
    また、職種の垣根がほとんどなく、どのスタッフとも分け隔てなく意見を交わすことができる職場環境も、あと会ならではの魅力だと感じています」[/btp_box]

    「あと会グループ」は、介護施設だけでなく、訪問看護や地域包括支援センター、クリニックなども運営しており、提供するサービスが多岐にわたっていることも特徴。[btp_line]グループ一丸となって高品質なサービスの提供に尽力[/btp_line]しています。

    [btp_box]Nさん
    「相談業務なのでマニュアル通りにいかないことも多いですが、正解がないからこそ創意工夫をし、利用者さんの問題が解決できたときには大きなやりがいを感じます。人との関わりの中から最善の答えを導き出すというプロセスにこそ、相談業務の醍醐味があるのではないでしょうか。これまで仕事に対して“飽き”を感じたことは一度もないですね!」[/btp_box]

    これから介護・福祉業界で活躍したいと考えている方へのメッセージ

    最後に、これから介護・福祉業界で活躍したいと考えている方へのメッセージをお聞きしました。

    実習担当者としても活躍するNさん

    [btp_box]Nさ
    「介護・福祉業界は職種が多く、それぞれの専門性を発揮できます。支援相談員は人との関わりでしか体験できないことがたくさんあるのが魅力ですね。
    あと会は介護・福祉に関してさまざまな事業を展開しているため、入職後に手厚い研修などを通して、転職しなくとも業務転換が可能です。目指せるところや可能性がたくさんあり、チャレンジしやすい環境が整っています。入職後に学びたいスキルを見つけるスタッフも多くいますよ」[/btp_box]

    ▽あと会の人材育成について特集した記事はこちら!

    【求人情報】入職前に「あと会グループ」を知る方法も充実!

    「あと会グループ」では、大学や高校などの教育機関から実習を受け入れている他、就職説明会やイベントボランティアの募集など、入職前に現場の雰囲気を知ることができる機会が充実しています。あと会に魅力を感じた方は、こちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

    随時施設見学を受付中!就職説明会も多数開催

    施設見学の様子

    「あと会グループ」では、数多くある施設見学会を受け付けています。実習以外で実際の介護現場を間近で見て現場のスタッフに直接話を聞ける良い機会です。

    時期によっては就職相談会やオンライン説明会など、大規模な就職説明会を行っています。当日は人事担当者の他、若手職員や現場で働く介護職など、テーマに合わせてスタッフが同席しており、個別相談も可能です。

    疑問や不安を解消できるチャンスを、ぜひ活用してみてください。

    あと会についてもっと知りたい方はイベントボランティアに参加するのも手!

    イベントボランティア

    「あと会グループ」について、地域的な繋がりや施設の雰囲気をもっと感じたい方には、イベントボランティアの参加がおすすめです。

    イベントボランティア

    毎年地域のお祭りに合わせてイベントを開催しており、スタッフさんと共に利用者さんも法被を着て参加しています。出店や盆踊りなどのボランティアを通じて、より身近に感じられる機会を利用してみてください。

    【求人】広島市内に37もの事業所を展開!施設ごとに学べるスキルも異なる

    「あと会グループ」は「りは・くにくさ」など、[btp_line]広島市内に37の事業所を展開[/btp_line]しており、施設ごとにサービスの内容や特色が異なります。働くスタッフの職種も、今回ご紹介した支援相談員以外に、ケアマネジャーや理学療法士など多種多様です。
    入職後は多方面へキャリアアップできるため、自分が進むべき目標を探りながら働くこともできます。

    実際の雰囲気を肌で感じたいなら見学やボランティアを活用してみて

    教育機関や地域と連携して、広島の介護・福祉業界を担う人材育成に寄与している「あと会グループ」。介護施設や居宅介護支援事業所といった多数の事業所を展開しているからこそできる支援や働き方、習得スキルがあります。少しでも気になった方は、施設見学や就職説明会、季節のイベントボランティアなどを通じて、詳しく触れてみてはいかがでしょうか。

    【医療法人社団あと会グループ本部】

    所在地 広島市安芸区阿戸町418-1
    電話番号082-856-0222(代表)
    公式サイトhttps://www.kunikusa.or.jp/
    Instagram@atokai_saiyo(あと会 採用担当インスタグラム)
    @atokai_eiyo(あと会 食事関連インスタグラム)

  • 「居宅介護支援事業所 いちょうの樹」ケアマネジャーに密着。キャリアアップできる職場環境とは

    「居宅介護支援事業所 いちょうの樹」ケアマネジャーに密着。キャリアアップできる職場環境とは

    今回は、広島県尾道市向島にある「居宅介護支援事業所いちょうの樹」で働くケアマネジャーに、経歴や業務内容、仕事のやりがいなどをお聞きしました。インタビューを通じて、ケアマネジャーが働きやすい職場環境の魅力に迫ります。

    広島県尾道市のサ高住「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」

    【尾道市向島】サービス付き高齢者向け住宅「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」

    今回ご紹介する[btp_line]「居宅介護支援事業所いちょうの樹」[/btp_line]は、[btp_line]尾道市向島にあるサ高住「けやきの樹」に併設[/btp_line]されています。すぐ近くにある同系列のサ高住「尾道いちょうの樹」とともに、地元・尾道エリアで介護サービスを提供してきました。

    2つのサ高住と、「居宅介護支援事業所いちょうの樹」を運営しているのは、[btp_line]1988年創業の水産物卸売会社「山源山乃花株式会社」[/btp_line]です。2014年に開設したサ高住「尾道いちょうの樹」を皮切りに、介護事業へ進出。「居宅介護支援事業所いちょうの樹」「訪問看護ステーションいちょうの樹」なども運営しながら、尾道市向島を中心に地元の高齢者福祉を支えています。

    ▼「山源山乃花株式会社」代表・木曽量之さんのインタビューはこちら。

    サ高住「けやきの樹」併設の居宅介護支援事業所「いちょうの樹」

    サ高住「けやきの樹」中庭

    今回は、サ高住「けやきの樹」に併設されている「居宅介護支援事業所いちょうの樹」で、ケアマネジャーとして活躍している宮地伸幸さんに、ケアマネジャーの仕事の魅力や働き方についてインタビューしました。

    居宅介護支援事業所「いちょうの樹」ケアマネジャー・宮地さんにインタビュー!

    「居宅介護支援事業所いちょうの樹」に入職されるまでの経緯を教えてください。  

    ※イメージです

    [btp_box]宮地さん
    「40歳のとき、尾道市内に特別養護老人ホームがオープンしたことをきっかけに、自営業から介護職員に転職しました。生活相談員などの仕事をしながら、スキルアップのためにケアマネジャーの資格も取得し、20年間勤務しました。
    母が体調を崩し、そばで見守るために定年退職。その後母が亡くなり、尾道市因島でケアマネジャーとして再就職しました。さらなるやりがいを求めて2022年に『居宅介護支援事業所いちょうの樹』に転職しました」[/btp_box]

    サ高住「けやきの樹」

    2024年現在、ケアマネジャー歴は4年目、「いちょうの樹」に入職して2年目になるという宮地さん。これまでに、介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士と、3つの国家資格を取得するなど、絶えずスキルアップを続けてきた介護のプロフェッショナルです。

    「居宅介護支援事業所いちょうの樹」の職場の魅力は?

    数ある居宅介護支援事業所のなかで「いちょうの樹」で働く魅力はどんなところにあるのか、教えていただきました。

    ※イメージです

    [btp_box]宮地さん
    「いちょうの樹では、介護ICTや介護・医療分野に特化した支援ソフトなど、介護現場を支える先進の機器を積極的に導入しているため、効率的に仕事を進められるのが魅力です。ただ、使いこなすには少し慣れが必要ですね」[/btp_box]

    「居宅介護支援事業所いちょうの樹」やサ高住「けやきの樹」では、導入されているICT機器が利用者さんやご家族を支えるだけでなく、ケアマネジャーや施設スタッフの業務負担の軽減を図っています。

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    平均的な1日の業務内容を教えてください。

    サ高住「けやきの樹」レクリエーション風景

    [btp_box]宮地さん
    「現在、私を含め2名のケアマネジャーが在籍しています。ふだんは、面談や要介護認定調査に加え、事業所間の連絡・調整などが1日の主な業務です。利用者さんの自宅への訪問(モニタリング)は月に1回程度ですが、必要に応じて何度も訪問することもあります。研修や勉強会にも、リモート(オンライン)で2~3ヶ月に1回程度出席しており、絶えず知識の更新ができる職場環境です」[/btp_box]

    介護に関する制度は刻々と変化するため、「いちょうの樹」では忙しいなかでも定期的に勉強会に参加する時間を設けているそうです。

    ▼「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」の介護スタッフのインタビューはこちら

    ケアマネジャーの仕事のやりがいは?気を付けていることは?

    [btp_box]宮地さん
    「ケアマネジャーは利用者さんのケアプラン作成や評価をするとともに、医療機関や事業所などとの連携が大切な仕事です。利用者さんやご家族への対応で困ったときは、他のケアマネジャーとも相談しながら進めています。利用者さんやご家族とうまくコミュニケーションが図れていると実感できたときは、うれしさややりがいを感じますね。担当した利用者さんから『宮地さんでよかった』と言っていただいたこともあり、とても印象に残っています」[/btp_box]

    「居宅介護支援事業所いちょうの樹」があるサ高住「けやきの樹」には、「ヘルパーステーションいちょうの樹」「訪問看護ステーションいちょうの樹」も併設しており、各専門職と連携しながら多様な支援ができるのが強みです。

    [btp_box]宮地さん
    「ケアマネジャーとして気を付けているのは、ケアプラン作成時に画一的なプランにならないようにすることです。訪問看護ステーションやヘルパーステーションが同じ施設内であるため、利用者さんや入居者さんの情報が入りやすい環境を活かし、個別のニーズを把握しながらケアプランを作成できます。
    ケアマネジャーは、公平な視点を持つことが大切。、どんなときも流されず『ハートは熱く、頭はクールに』を合言葉に、感情的にならないように気を付けています」[/btp_box]

    「いちょうの樹」のケアマネジャーに向いているのはどんな人ですか?

    [btp_box]宮地さん
    「『居宅介護支援事業所いちょうの樹』は、職種の垣根を越えて和気あいあいとした雰囲気で働ける環境です。ケアプランの作成やアセスメントには、自分以外のスタッフや事業所との連携が重要になります。その点、『いちょうの樹』は相談しやすい環境が整っているため、ケアマネジャーとしての実力を発揮しやすいかもしれませんね」[/btp_box]

    【求人情報】居宅介護支援事業所「いちょうの樹」の職場環境の魅力とは?

    宮地さんへのインタビューから、「居宅介護支援事業所いちょうの樹」ならではの働きやすさの理由も見えてきました。

    介護ICT導入で効率的に仕事ができる!

    サ高住「けやきの樹」スタッフと入居者さん

    サ高住「けやきの樹」では、介護ICT「眠りSCAN」や、介護・福祉支援システム「ワイズマン」の導入、スタッフ1人に1台タブレット端末が支給されるなど、積極的にICT機器を導入し、業務を効率化。利用者さんや入居者さんの訪問・介護の記録をいつでもどこでも閲覧でき、その場で入力も可能なため、[btp_line]スタッフの業務負担削減[/btp_line]に一役買っています。
    効率的に業務を進められるため、そのぶん、利用者さん一人ひとりと向き合う時間を確保できるそうです。

    ▼「けやきの樹」で導入されている介護ICT「眠りSCAN」についてはこちら。

    【求人】ケアマネジャーのほか、介護スタッフ、看護師などを募集中!

    現在、「尾道いちょうの樹」「けやきの樹」および関連の事業所では、ケアマネジャーのほか、看護師や介護スタッフ、調理員などさまざまな職種を募集しています。働きながらの資格取得を支援するサポート体制もあるため、スキルアップやキャリアアップをしたいという方にはピッタリの職場といえるでしょう。

    働きやすい職場環境が魅力!お持ちの資格を活かしてみては?

    宮地さんのように、スキルアップ・キャリアアップしていきたい方も働きやすい職場環境が魅力の「居宅介護支援事業所いちょうの樹」。サ高住「けやきの樹」内に併設しており、訪問看護ステーションなどを通して自分が作成したケアプランの効果が見えやすいことも魅力です。資格を生かしてさらにキャリアアップしたい方は、ぜひ採用サイトをチェックしてみてください。

    【居宅介護支援事業所いちょうの樹】

    所在地広島県尾道市向東町8918-1
    電話番号0848-38-7661
    営業時間8:30~17:30
    定休日土日 ※緊急時の対応可能
    公式サイトhttps://www.keyakinoki-y.jp/

  • サ高住併設!コスモス薬局吉島店(広島市中区)の薬剤師、調剤事務スタッフを取材【求人情報】

    サ高住併設!コスモス薬局吉島店(広島市中区)の薬剤師、調剤事務スタッフを取材【求人情報】

    「コスモス薬局吉島店」は、サービス付き高齢者向け住宅に併設している珍しい調剤薬局。こちらでは、一般調剤薬局業務に加え、サ高住の入居者さんが服用する薬の管理もおこなっています。今回は「コスモス薬局吉島店」で働く薬剤師・調剤事務の2人を取材!具体的な仕事内容や、その魅力について迫りました。

    【コスモス薬局吉島店】グループ唯一のサ高住「エフォール吉島」併設店舗

    吉島病院が近くにあるロケーション

    「コスモス薬局吉島店」は、広島市の中心部に近い吉島エリアに位置する薬局。近くには、199床もの病床を持つ「吉島病院」もあり、[btp_line]医療連携しやすい環境が特徴[/btp_line]です。

    なお「コスモス薬局吉島店」は、サ高住「エフォール吉島」の1階に併設。病院から処方箋を受け取った患者さんだけでなく、「エフォール吉島」の入居者さんの薬も管理しています。

    「コスモス薬局吉島店」には、2024年1月時点で4人の薬剤師と1人の調剤事務スタッフが在籍しています。在宅療養中の患者さんには、医師の指導のもと、必要に応じて薬剤師が自宅へ訪問して服薬指導などをおこなうことも

    また、薬局内にはゆったりとした待合スペースのほか、マスクなどの衛生用品や健康食品などを販売するコーナーも完備しています。

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    「コスモス薬局吉島店」を運営するのは「株式会社エンデバー」

    [btp_line]「コスモス薬局」は広島県内に47店舗[/btp_line](※2024年1月現在)を展開しており、地元では馴染み深い薬局ですが、サ高住に併設されているのはグループ内で唯一「吉島店」のみ。増加しつつある在宅医療ニーズに対応すべく、薬剤師・看護師・介護職・ケアマネジャーなどが緊密に連携するためのモデル事業として始まった、新しい取り組みの店舗なのです。

    なお「コスモス薬局吉島店」や「エフォール吉島」を運営するのは、[btp_line]「株式会社エンデバー」[/btp_line]。「コスモス薬局グループ」の関連会社として、訪問看護ステーションやデイサービスといった介護事業も手がけています。

    【コスモス薬局吉島店】薬剤師、調剤事務にインタビュー

    一般的な調剤薬局とは異なるからこそ、「吉島店」ならではの魅力があるそう。ここでは、実際に薬剤師の松田公昭さん、調剤事務スタッフの伊村悠美さんにお話を聞きました。

    薬剤師の松田公昭さんに聞く職場の魅力

    「コスモス薬局吉島店」に入職された経緯を教えてください。

    [btp_box]松田さん

    「以前は8年ほど病院に勤務していたのですが、かなり業務が忙しく、常に時間を気にしている状態でした。子供が小さいことから時間にゆとりを持って働きたいと考え、2年前に『コスモス薬局』へ転職し、吉島店に配属されました」[/btp_box]

    職場の魅力は?

    [btp_box]松田さん

    「転職したことで環境や仕事内容は大きく変わりましたが、ほかの薬剤師が丁寧にサポートしてくれたので、すぐに慣れることができました。また、『コスモス薬局吉島店』は吉島病院が近いことから多くの患者さんが利用されますが、薬剤師4名で対応しているので、比較的時間をかけて患者さんに対応できる環境が魅力です。薬剤師が急な休みで不足しても、ほかの店舗や本部からスタッフがヘルプで入ります。フォロー体制が整っており、非常に働きやすい職場です」[/btp_box]

    仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

    [btp_box]松田さん

    「患者さんからは、薬が飲みづらい・薬を飲み忘れた・ほかのサプリとの飲み合わせについてなど、さまざまな相談があります。そうした相談に、薬剤師としての知識や経験をもとにアドバイスできるのは、大きなやりがいです。特に『薬が飲みづらい』とおっしゃっていた患者さんから、後日『アドバイスのおかげでうまく飲めるようになった』と報告をもらったときは本当にうれしかったです。
    また『コスモス薬局吉島店』では、一般調剤薬局業務だけでなく、併設のサ高住『エフォール吉島』の入居者さんに薬を届けています。その際は、体調に変わりがないかをご本人だけでなくヘルパーや訪問看護師に聞きながら、服薬指導に当たっています。各専門職と連携して継続的にサポートできるのは、サ高住に併設している『吉島店』ならではのメリットです」[/btp_box]

    調剤事務の伊村悠美さんに聞く職場の魅力

    「コスモス薬局吉島店」に入職された経緯を教えてください。

    [btp_box]伊村さん

    「以前は、個人病院や歯科医院などで医療事務スタッフとして働いていましたが、『コスモス薬局グループ』で調剤事務の募集があるのを見つけ、正社員として転職。広島市内のほかの店舗での勤務を経て、2年前に『株式会社エンデバー』へ出向する形で『コスモス薬局吉島店』に入りました」[/btp_box]

    調剤事務の仕事内容は?

    [btp_box]伊村さん

    患者さんの応対や処方箋の受け付け、レセプト(調剤報酬明細書)の作成などが主な業務です。具体的には、患者さんから処方箋を受け取ったら、まずはパソコンに処方内容を入力します。印刷した調剤録を薬剤師に手渡して調剤を依頼したら、その間に薬価の計算や、患者さんにお渡しするレセプト・お薬手帳に貼るシールを作成するのが一連の流れです。ちなみに、会社の資格取得制度を利用して『調剤助手』の資格を取得したので、必要に応じて薬剤師の調剤作業を手伝うこともあります」[/btp_box]

    患者さんに応対する伊村さん

    仕事の中で大変だと感じることは?

    [btp_box]伊村さん

    「前職は、病院の医療事務として診療報酬の請求をおこなっていましたが、『コスモス薬局』に入職してからは調剤報酬の請求業務を担当しています。同じ事務でもまったく違う業務内容なので、最初のころは同僚や薬剤師のサポートを受けながら仕事を覚えていくので精いっぱい。ジェネリック(後発医薬品)も含めて今は薬の種類が多いですし、調剤事務としての知識も求められます。今でも、薬剤師に質問しながら勉強を続けています」[/btp_box]

    職場の魅力は?

    [btp_box]伊村さん

    「同僚の薬剤師がみんな優しいことです。薬についてわからないことがあってもすぐに質問でき、丁寧なアドバイスがもらえます。残業もほぼないため、17:30には帰宅できます。調剤助手のように必要な資格は会社負担で取得できますし、『コスモス薬局吉島店』は広島市の中心部にあるため、通勤も便利です。大変なこともありますが、楽しく働きやすいのが魅力です」[/btp_box]

    【求人】コスモス薬局吉島店の職場環境・福利厚生について

    「コスモス薬局グループ」は、福利厚生も充実しているそう!

    スキルアップできる職場環境と充実した福利厚生

    薬剤を袋詰めする機械(分包機)

    「コスモス薬局」は、[btp_line]多彩な研修プログラムにより薬剤師の育成に注力[/btp_line]しています。中でも特徴的なのは、薬剤師のための研修センターを独自に保有していること。研修センターには専門の講師が在籍し、必要な知識・スキルを習得できるようバックアップしています。

    また、調剤事務にとっても「コスモス薬局」はスキルアップに適した職場。薬剤師をサポートする業務を通して、働きながら薬の知識が自然と身につきます。さらに、伊村さんのように[btp_line]会社の制度を利用して、業務に必要な資格を取得することも可能[/btp_line]。調剤事務としてのレベルを高めたい方にぴったりです。

    そのほかにも、[btp_line]本人や両親の薬代を毎月1万円まで会社が負担[/btp_line]してくれる・年度末手当ての支給があるといったうれしい福利厚生も!社員を大切にする「コスモス薬局」ならではの企業姿勢がうかがえます。

    採用情報は公式サイトでチェック!

    「コスモス薬局吉島店」はサ高住併設店舗ですが、介護業界の経験は特に必要ありません。求人について興味がある方は、ぜひそれぞれの公式サイトからチェックしてみてください。

    グループ唯一のサ高住併設薬局で介護業界に携わる

    「コスモス薬局吉島店」は、[btp_line]グループ唯一のサ高住併設店舗として、介護・看護の専門職と連携できる環境[/btp_line]が整っています。病院受診後の患者さん以外に、サ高住の入居者さんへの服薬指導なども必要になることから、幅広い対応力が身につきます。覚えることはたくさんありますが、お互いにフォローし合えるのが「コスモス薬局吉島店」の魅力!薬剤師・調剤事務としての資格を活かしつつ介護業界に携わりたい方は、ぜひお問い合わせください。

    【コスモス薬局吉島店】

    所在地広島市中区吉島新町1-4-1
    サ高住「エフォール吉島」1階
    電話番号082-247-1169
    営業時間月曜~金曜/8:30~17:30
    土曜/8:30~12:30
    休業日第2・4・5土曜、日曜、祝日
    公式サイトhttp://endeavour-127.jp/cosmos.html

  • 【広島】古民家デイサービス7選|アットホームな施設で働くメリットとは

    【広島】古民家デイサービス7選|アットホームな施設で働くメリットとは

    高齢化が進むにつれ増加傾向にあるデイサービスですが、中でも古民家を通所施設に改修した「古民家デイサービス」が注目を集めています。どこか懐かしい雰囲気に、利用者さんたちもリラックスして過ごせるとか。今回は古民家デイサービスの特徴をはじめ、古民家デイサービスで働くメリットを紹介しています。広島県内の施設も紹介していますので、古民家デイサービスでの仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

    古民家デイサービスとは?

    まずは、古民家デイサービスについて解説しましょう。

    古民家デイサービスの特徴

    通所施設の中でも、民家を活用した小規模デイサービスが「民家型デイサービス」です。民家型デイサービスの中で、[btp_line]古民家を改修した施設を一般的に「古民家デイサービス」と呼んでいます[/btp_line]。

    古民家を活用するメリット

    昔ながらの風情漂う古民家は、利用者さんたちにとって[btp_line]親戚の家を訪れるような安心感があるのがメリット[/btp_line]です。また、民家という特色を活かして、食事の支度や洗濯といった[btp_line]日常の生活動作を行いながら自立支援[/btp_line]ができます。改修してあるとはいえ、完全バリアフリーではないこともあるため、利用者さんが自宅で起こり得る場面を想定したリハビリも可能です。

    運営側のメリットとしては、空き家を改修することで施設を新築するよりも[btp_line]費用が抑えられる[/btp_line]点。デイサービスのほとんどは送迎を行っているため、[btp_line]多少立地が悪くても問題ありません[/btp_line]。郊外地の空き家を取得してデイサービスに改修すれば、[btp_line]空き家問題の解消[/btp_line]にも一役買うことができるでしょう。

    古民家デイサービスで働くメリット

    古民家デイサービスでは、利用者さんの人数に対してスタッフの配置人数が多く、[btp_line]一人ひとりの状況に合わせて手厚い対応[/btp_line]ができます。また、古民家というアットホームな雰囲気で、[btp_line]家族のような距離感で働ける[/btp_line]点も、利用者さんと密に関わりたい方にとってはメリットかもしれません。

    【広島市西区】宅老所 庵


    「宅老所 庵(たくろうじょ いおり)」は「少しでも長く住み慣れた地域で暮らすお手伝いがしたい」との想いから、古民家を改修して創業した施設です。「ゆったりとくつろげるように」と、改修を最低限にとどめ、昔懐かしい雰囲気の中でお手玉やあやとりなどを楽しみながら過ごせます。宅老所 庵では、毎日手作りの食事を提供しており、個人に合わせた食事の相談や、夕食用や来所できないときのお弁当配達にも対応。少人数だからこそできる、利用者さん一人ひとりを尊重した「手作り介護」が特徴のデイサービスです。

    施設名宅老所 庵
    住所広島県広島市西区古江西町5-42
    電話番号082-942-1771
    公式HPhttps://takuroujyo-iori.com/

    【広島市安芸区】デイサービスセンターこもれび


    広島市安芸区船越にある「デイサービスセンターこもれび」は、古い民家をリフォームしたデイサービス。施設内にあるこもれびが降り注ぐ縁側では、利用者さん同士の会話が弾みます。また、庭での野菜作りや、近所の子供たちと交流する機会もあり、まるで第二のわが家のようなひとときを過ごせる空間です。[btp_line]小規模施設ながら看護師常駐[/btp_line]で、訪問看護ステーションと連携しながら重度の方のケアも行っています。運営会社の株式会社こもれびは[btp_line]「介護職員等処遇改善加算」を取得[/btp_line]しており、介護スタッフの処遇改善や働きやすい職場環境の充実を図っている会社です。

    施設名デイサービスセンターこもれび
    住所広島県広島市安芸区船越1-15-12
    電話番号082-847-4552
    公式HPhttps://kk-komorebi.jp/DSkomorebi.html

    【廿日市市佐方】デイサービス季楽 佐方


    「デイサービス季楽 佐方」は、木造平屋建ての古民家を改修した木の温もりを感じられる施設。季楽では、利用者さん一人ひとりの好みや食べやすさに配慮した、[btp_line]季節の食材を取り入れた家庭料理を提供[/btp_line]しています。また、利用者さんに合わせた簡単なものから専門家の手ほどきによる高度なものまで、[btp_line]調理・工芸・書道など幅広いアクティビティがある[/btp_line]のも特徴のひとつです。その他、デイサービス季楽 佐方ならではのサービスが、利用者さん一人ひとりに作成している「季楽ノート」。介護スタッフがその日の様子を写真とともに綴ったノートは、ご家族に施設での一日を伝える大切な役割を果たしています。

    施設名デイサービス季楽 佐方
    住所広島県廿日市市佐方574
    電話番号082-942-5202(総合受付)
    公式HPhttps://www.season-hc.com/

    【廿日市市玖島】古民家デイサービス セカンドハウスYEAH YEAH YEAH


    「古民家デイサービス セカンドハウスYEAH YEAH YEAH(ヤーヤーヤー)」は、四季折々の風景を楽しめる日本庭園がある施設。室内に一歩足を踏み入れると、古民家の趣を残しつつもカフェのような素敵な内装です。裏山で採れた山菜など、旬の食材を使って調理しているオープンキッチンから漂う香りに、利用者さんたちも自然と食欲が湧いてくるのだとか。富士山が描かれたお風呂は、毎回お湯を替えて常に一番風呂を提供し、[btp_line]車いすでの入浴にも対応[/btp_line]しています。看護師が常駐しており、点眼・消毒・ガーゼ交換などの[btp_line]医療処置にも対応可能[/btp_line]です。

    施設名古民家デイサービス セカンドハウスYEAH YEAH YEAH
    住所広島県廿日市市玖島4340-1
    電話番号0829-74-1118
    公式HPhttp://yeahyeahyeah.p2.weblife.me/index.html

    【東広島市黒瀬町】古民家デイサービス 青春の家

    田んぼと畑に囲まれた、自然豊かな東広島市黒瀬町にある「古民家デイサービス 青春の家」。手作りの食事に使われているのは、敷地内の田んぼや畑で採れた食材です。希望に応じて、利用者さんも野菜作りの体験ができます。特徴のひとつである和太鼓リハビリは、脳を活性化させて[btp_line]認知症予防の効果が期待できる、利用者さんたちに人気のプログラム[/btp_line]です。地域密着型でアットホームな雰囲気の中、介護スタッフが利用者さん一人ひとりに寄り添った心温まるサービスを提供しています。

    施設名古民家デイサービス 青春の家
    住所広島県東広島市黒瀬町宗近柳国3100
    電話番号0823-69-7161
    公式HPhttps://seishunnoie.com/

    【三原市西町】複合型ふくし拠点暮らり デイサービスくらすば


    築120年の古民家をリノベーションして作られた、フリースペースやデザインオフィスなどが入る「複合型ふくし拠点暮らり」。その中にあるのが「デイサービスくらすば」です。ウッドデッキがある中庭では、日の光を浴びながら気持ちよく過ごせます。くらすばで大切にしているのは、[btp_line]介護は暮らしをより良くする手段の一つ[/btp_line]と考え、利用者さんと介護スタッフが一緒に作業することです。くらすばの目指すケアは、料理をはじめ、庭仕事・体操・折り紙などを作業と見立てて一緒に行うことで、コミュニケーションが生まれて自然に体が動くような状態。利用者さん本人が主体であることに重きを置き、利用者さんのできることや意志を丁寧に聞き取りながらケアを進めています。

    施設名複合型ふくし拠点暮らり デイサービスくらすば
    住所広島県三原市西町2-4-39
    電話番号070-3795-9809
    公式HPhttps://seishunnoie.com/

    【福山市加茂町】デイサービスひより


    築80年の古民家を改修して作られた、広島県福山市の「デイサービスひより」。施設内は古民家の風情はそのままに、[btp_line]スロープや手すりを設置して安心して過ごせる[/btp_line]よう整えられています。家庭菜園で採れた野菜を取り入れた食事は、スタッフと利用者さんが一緒に作ることもあるそう。天気の良い日には、庭でバーベキューを楽しむこともあります。認知症予防・改善効果が期待できるアロマテラピーを取り入れているのも、特徴の一つです。デイサービスひよりでは「一人ひとりに合った働きかけを行う」をモットーにしており、あえて一日のスケジュールを決めていません。利用者さんは、その日の気分や体調に合わせて穏やかな時間を過ごしています。

    施設名デイサービスひより
    住所広島県福山市加茂町下加茂415-1
    電話番号084-983-2772
    公式HPhttps://www.dayservice-hiyori.com/

    家で過ごすように利用者さんに寄り添える古民家デイサービス

    まるで、昔住んでいた家に帰ってきたかのような雰囲気を味わえる、古民家デイサービス。介護スタッフも家族のような距離感で利用者さんに接することができる点は、大規模施設にはない魅力ではないでしょうか。少人数のアットホームな施設で働きたいと考えている方は、ぜひ古民家デイサービスを検討してみてください。

  • 訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」のパパママスタッフ座談会!子育てと仕事を両立できる職場環境とは

    訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」のパパママスタッフ座談会!子育てと仕事を両立できる職場環境とは

    広島市の訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」では、[btp_line]多くの子育て世代が活躍[/btp_line]しています。今回は、2事業所で[btp_line]働く“パパママスタッフ”4人が集まり、座談会を開催[/btp_line]。子供の発熱時の対応は?有給休暇はとりやすい?など、家庭・育児と仕事を両立するコツや、職場のフォロー体制について、自由に話し合っていただきました。広島でライフワークバランスを重視した働きやすい職場環境を探している看護師・リハビリ職の方は、ぜひチェックしてみてください。

    子育て世代も活躍中!訪問看護リハビリステーション「ひなた庚午」「ひなた吉島」

    「ひなた庚午」「ひなた吉島」はスタッフのチーム力と“好働力”が好評!

    ひなた庚午(左)・ひなた吉島

    「ひなた庚午」(広島市西区)と「ひなた吉島」(広島市中区)は、ともに医療・介護・福祉事業などを展開する「株式会社ひなた」が運営する訪問看護リハビリステーションです。

    24時間365日対応の訪問看護体制と、一人ひとりの生活環境や目標に寄り添ったリハビリサービスで、ご利用者さんの在宅生活を支えています。

    ▼「ひなた庚午」についてくわしくはこちら

    ▼「ひなた吉島」についてくわしくはこちら

    各事業所には、[btp_line]経験豊富な看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在籍[/btp_line]。
    状況をすばやく判断する力やコミュニケーションスキルを活かし、多職種間のスムーズな連携で、質の高い訪問サービスを実現しています。

    実際に、ご利用者さんやそのご家族、ケアマネジャーさんの間では、「ひなたスタッフは皆、親しみやすくて相談しやすい」、「仕事が丁寧」と高評価の口コミが多数。
    「ひなたが好き・仕事が好き・仲間が好き」という前向きな「好働力」が、一人ひとりのプロ意識と高度なチームワークを生み出しています。

    ▼「株式会社ひなた」小田代表のインタビュー記事はこちら

    ライフワークバランスを重視!家庭・子育てと仕事を両立できる

    子供の送迎をする理学療法士の松村さん(ひなた庚午)

    「株式会社ひなた」では、[btp_line]「職員の満足無くして、ご利用者様の満足無し」[/btp_line]という想いを掲げ、創業時から「人」を大切にしてきました。
    プライベートも充実させてほしいという思いが込められた“ライフワークバランス”の実現を目指し、子育て中のパパママスタッフも安心して働ける職場環境を整えています。

    【ひなたのパパママスタッフ座談会】子育てしやすい職場の秘密に迫る!

    「ひなた」のパパママスタッフ(看護師・理学療法士)が集合!

    今回は、家庭・子育てと仕事を両立しながら働く、「ひなた」の看護師・理学療法士4人に集まっていただき、「パパママスタッフ座談会」を行いました。

    松村正幸さん(左奥)ひなた庚午・主任・理学療法士
    ★4歳・2歳のパパ(2024年に第3子誕生のため育休取得予定)
    山田沙也香さん(左前)ひなた吉島・理学療法士
    ★第1子妊娠中。2024年に出産予定
    濵本健嗣さん(右奥)ひなた吉島・理学療法士
    ★0歳のパパ。育休取得経験あり
    山本歩さん(右前)ひなた吉島・看護師
    ★16歳高校生・13歳中学生のママ

    ▼理学療法士の松村さん、濱本さんのインタビューはこちら!

    「ひなた」は子育て世代が働きやすい職場環境!

    [btp_box]松村さん
    「今日は、私を含めて、ひなたの子育て中のパパママスタッフに集まってもらいました!スタッフの職場環境や子育て事情について、いろいろ話を聞いてみたいんですが、実際、ひなたで働いててどうですか?私は、ひなたのいいところって、スタッフみんな仲が良くて、急な休みもしっかりフォローしてもらえるところだと思うんだけど」[/btp_box]

    [btp_box]山本さん
    「確かにそうですね!ひなたは時間有給も取得できるから、子供が体調崩したときや学校行事のときも、スケジュールが調整しやすいですよね。そして何より、困ったときに何でも相談しやすい職場なんですよね。以前、コロナ禍初期のころ、学校が休校になった時に、総務スタッフさんが仕事中に事業所で子供を見ていてくださったことがあって、あの時はみんな助かりました。困った時になんとかしてくださる職場環境だから、安心して働けてます」[/btp_box]

    [btp_box]濵本さん
    「そんなこともあったんですね!賑やかそう(笑)。ひなたは育休も取りやすいですよね。私は子供が生まれたとき、2週間の『パパ育休』を取得しました。育休取得を相談したとき、皆が『取りんさい!』って背中を押してくださって嬉しかったです。育休中は、所長やリーダーと相談しながら、スケジュール調整やほかのスタッフの代行訪問、振替訪問で対応していただきました。職場全体で育休を支えてくれている姿を見て、安心して休めました。今も、たまに残業していると『帰らなくていいの?』って声をかけてくださいます」[/btp_box]

    [btp_box]山田さん
    「私は妊娠3か月ごろからつわりがひどかったんですけど、担当を変えてくださったり、頻尿で訪問が続くのがしんどかった時は、訪問件数を減らしてくださったりして、とても助かりました。妊娠7か月ごろからは訪問が難しくなったので、カルテの整理など事務仕事に切り替えていただいています。安定期に入って眠気がひどい時期には、社内にエアベッドまで用意してくださったんです!有給や時間有給も取りやすいので健診の予定も入れやすい上に、こんなにしてもらえるのかと(笑)。とてもありがたいです」[/btp_box]

    [btp_box]松村さん
    「私も近々、妻が出産予定なので、パパ育休を取得する予定なんです。普段は私が、主任としてスタッフの訪問調整をしていますが、育休に入ったら部長が代わりに調整してくださる予定になっています。ひなたは職場全体でフォローしてもらえるから、安心して休めるし、安心して働けますね」[/btp_box]

    仕事とプライベートの両立について

    [btp_box]松村さん
    「ところで皆さんは、家庭と仕事を両立するために、普段どんな工夫をしてますか?私は、朝の子供の送迎と、帰宅後の洗濯、お風呂掃除などを担当しています。とにかく『妻に言われる前に動く』を心がけてます(笑)」[/btp_box]

    [btp_box]濱本さん
    「さすがですね!うちは普段、妻が子供(4か月)の面倒を見てくれるので、なるべく家事は自分がするようにしています。出社前や、帰宅した18時以降の子供のミルクやおむつ交換もしてますよ。妻から「早く帰ってきてくれるのが嬉しい」って言われてます」[/btp_box]

    [btp_box]山田さん
    「私は定時で帰れるように心がけています。カルテ入力は訪問の合間にiPhoneやiPadで済ませるようにして、隙間時間を活用するのがコツですね。ひなたに入社してからは、休みも安定しているので、趣味のソフトボールもできるようになって、夫に『イライラしなくなったね』って言われました(笑)」[/btp_box]

    [btp_box]山本さん
    「うちは料理を週末に作り置きしてますね。平日に台所に立つ時間を減らして、そのぶん家族とゆっくり過ごすようにしてます。あとは、金曜か月曜に有給を使用して、土日と合わせて3連休で家族旅行に行ったりします。子供はあっという間に大きくなるので、一緒に過ごせる貴重な時間を大切にしていきたいですよね」[/btp_box]

    [btp_box]松村さん
    「うちも、有給使って北海道に行きましたよ!職場にも、子育てへの理解があるのがうれしいですよね。以前、保育園から子供が発熱したと連絡があった時も、部長に相談してすぐ早退させてもらえました」[/btp_box]

    [btp_box]山本さん
    「発熱の連絡…子育てあるあるですね(笑)。子供の体調不良で思うように仕事できないときって、『周りに迷惑をかけるんじゃないか』って、うちも子供が小さい頃は不安になってましたけど、ひなたでは振替や代行訪問でフォローしてもらえるので助かりました。以前、病院で働いていたときは、ひとり親なので子供を預けて夜勤をしていたんですが、ひなたは夜勤ではなくオンコールなので預けなくてよくなりました。子供と同じ休日を穏やかに過ごせることが多くなったし、『仕事をしているママが好き』って言ってくれるんですよ(照)」[/btp_box]

    [btp_box]濱本さん
    「それは嬉しいですね!うちはまだ急なお休みとかの経験はないですけど、なんとかしてもらえるという安心感があります。ひなたはスタッフのライフスタイルや希望に合わせて働き方が選べるし、スタッフ同士が積極的に声を掛け合って助け合う職場環境なので、子育て世代も働きやすいですよね」[/btp_box]

    育休明けの職場復帰について

    [btp_box]松村さん
    「私はこれからパパ育休を取るんですが…育休後にちゃんと仕事に復帰できるのか、少し不安もあります。実際にパパ育休を取った濱本さんは、そのへんどうでしたか?」[/btp_box]

    [btp_box]濵本さん
    「私も最初は不安でしたよ。育休とはいえ、2週間も仕事から離れたことがなかったので、子供のリズムに合わせた生活から、仕事モードにすぐ切り替えられるか心配でした。確かに、復帰して2週間分の情報を把握するまでに時間はかかりましたが、職場の皆が情報共有含め、しっかりサポートしてくれたのでとても助かりました」[/btp_box]

    パパ育休に入る前、おむつケーキを贈られた濱本さん

    [btp_box]山田さん
    「私は出産後もフルタイムで復帰したいと思っているんですけど、実際にフルタイムで戻れるのか、子供は保育園に入れるのかとか、一人目だからわからないこともあくさんあって、少し不安です。でも、どうすれば無理なくフルタイムで働けるかと一緒に考えてくださったり、子供が少し大きくなったタイミングで時短にするなど、必要に応じて働き方を柔軟に調整してもらえるので、復帰後にまたいろいろ相談させていただこうと思っています。あと、総務スタッフから産休・育休制度の説明もあるし、健診後には体調とか確認の連絡ももらえるので、とても心強いです」[/btp_box]

    [btp_box]松村さん
    「私も今度、総務さんとの面談があるんですよ!しっかり制度について教えてもらえるんですね。ひなたは育休明けのフォローも充実してますよね。お二人の話を聞いていたら、私も育休明けの不安がなくなってきました!」[/btp_box]

    ▼「ひなた」総務スタッフのインタビューはこちら!

    職場の温かい配慮が感じられる福利厚生も充実!

    [btp_box]松村さん
    「ひなたは、スタッフ一人ひとりの“ライフワークバランス”を本当に大切にしていて、福利厚生にもそれが現れてますよね。訪問車やiPhoneは一人一台あるし、iPadなどの端末も支給してもらえるし。夏はアイス、冬はカイロの差し入れがあったり、希望者には乳酸菌飲料(R-1)が支給されたり。スタッフへのきめ細かい気遣いが嬉しいですよね」[/btp_box]

    [btp_box]濵本さん
    「本当ですね!スタッフ同士も、職種の違いを超えてみんな仲が良いですよね。ご利用者様への対応も素敵な人たちばかりですけど、相手の気持ちを汲んで気配りできる方、助け合える方が多いので、情報共有やコミュニケーションもスムーズです」[/btp_box]

    [btp_box]山田さん
    「ひなたは、一人ひとりのライフスタイルやライフステージに寄り添って、働き方を親身になって考えてくれる会社だと思います。子育て中のスタッフが無理なく活躍できるように、いろんな働き方が選べるのが嬉しいですね」[/btp_box]

    [btp_box]山本さん
    「子供って親のことをよく見ています。子供の前で笑顔でいるためにも、職場環境はとても大切!これからもスタッフ同士、職場全体で助け合いながら、一緒に働きたいですね」[/btp_box]

    「ひなた庚午」「ひなた吉島」はライフワークバランス重視!子育て中も安心して働ける

    子育て中でも安心して活躍できるサポート体制

    「ひなた」では、より良い訪問サービス実現のため、スタッフのライフワークバランスを重視。家庭や子育てなど、プライベートと仕事との両立をサポートしています。

    [btp_box back=”on”]・フルタイム(8:30~17:30)、育休明けの時短勤務(6~7時間勤務など)を選択可能
    ・情報共有の徹底により、子供の発熱などによる早退や休みもフォローし合える
    ・時間有給を取得でき、参観日などの学校行事にも柔軟に対応できる[/btp_box]

    そんな「ひなた」の “ライフワークバランス”への取り組みを「数字」で見てみましょう。

    最近の有給取得率2023年9月:72.3%
    2023年10月:70.2%
    男性スタッフの育休取得実績2件+予定2件(2024年2月・4月頃)
    定期面談キャリア形成や働き方について、個々に実施(希望があれば随時対応)

    【求人】不定期に「お仕事説明会」開催中!現場体験(同行訪問)も可能

    「ひなた庚午」「ひなた吉島」では、訪問看護・リハビリの仕事に興味のある方や、気になっているけど応募を迷っているという方に向けて、[btp_line]「お仕事説明会」を開催中[/btp_line]。

    [btp_line]「事業所見学」や「同行訪問(現場体験)」も随時受け付け[/btp_line]ているので、お気軽にお申込みください。

    家族とのオフの時間も大切にできる「ひなた庚午」「ひなた吉島」

    終始笑い声の絶えない楽しい座談会で、職場の和やかな雰囲気と、ライフワークバランスが整っている様子が伝わってきました。仕事に真剣に向き合いながら、プライベートも大切にできるのは、高いチームワーク力が自慢の「ひなた庚午」「ひなた吉島」ならでは。広島で働きやすい環境をお探しの方、訪問看護・リハビリに興味のある方はぜひお問合せください。

    所在地広島市西区高須1-11-19
    電話番号082-507-8101
    サービス対応エリア広島市西区、佐伯区(美鈴が丘)
    サービス提供時間平日8:30~17:30 ※24時間緊急時対応あり
    定休日土日・祝日
    公式サイトhttps://www.hinata-gr.co.jp/
    Instagram https://www.instagram.com/hinata_kougo/
    所在地広島市中区光南2-3-45
    電話番号082-236-6125
    サービス対応エリア広島市中区、南区
    サービス提供時間平日・土曜・祝日8:30~17:30 ※24時間緊急時対応あり 
    定休日日曜
    公式サイトhttps://www.hinata-gr.co.jp/
    Instagramhttps://www.instagram.com/hinata_yosijima/
    所在地広島市西区高須2-4-21
    電話番号082-299-8866
    サービス対応エリア広島市西区、中区(佐伯区・南区)
    サービス提供時間平日8:30~17:30
    定休日土日・祝日
    公式サイトhttps://www.hinata-gr.co.jp/
    Instagramhttps://www.instagram.com/hinata_fukusiyougu/
  • ノーマライゼーションの理念とは?介護スタッフが知るべき考え方

    ノーマライゼーションの理念とは?介護スタッフが知るべき考え方

    ノーマライゼーションは、主に障がい者の自立と社会参加の促進を図ることを目的とした理念ではありますが、高齢の方に接する場合にも必要です。また、介護現場に関わらずすべての方が心に留めておきたい概念でもあります。では、ノーマライゼーションの理念とはどういうものなのでしょうか?実は介護職員初任者研修でも学ぶ内容であり、介護スタッフは必ず理解しておきたい理念です。そこで今回は、ノーマライゼーションの理念や問題点などを見ていきましょう。

    ノーマライゼーションとはどういう理念なのか?

    まずは、ノーマライゼーションがどういう理念なのか、また提唱者や歴史についても紹介します。さらに、介護現場におけるノーマライゼーションについても考えていきましょう。

    ノーマライゼーションとは?

    そもそもノーマライゼーションとは「障がいがある方もない方も同じ生活と権利が保障される社会や環境を目指す」という考え方を指します。ノーマライゼーションについては、厚生労働省でも推進しており、日本に限らず世界各国で提唱されていることです。

    また障がいがある方だけが対象ではなく、年齢や心身の状態に関係なくすべての方が目指すべき理念であるとも言われています。

    ノーマライゼーションの歴史

    ノーマライゼーションの理念は、1950年代にデンマークで生まれました。その頃デンマークでは、知的障がいを持った子供が非人間的な扱いを受けており、その親たちが「知的障がい児親の会」を結成。

    知的障がい児親の会のなかで掲げられたスローガンをきっかけに、エルス・エリク・バンク=ミケルセンがノーマライゼーションの理念を提唱しました。

    1951年に始まった運動は実を結び、1953年には「知的障がい者福祉政策委員会」が設置されます。1959年には「知的障がい者福祉法」が成立し、世界に先駆けてノーマライゼーションという言葉を用いました。

    その後ノーマライゼーションの理念は世界に広まり、1980年代以降に日本の社会福祉においても導入するようになったのです。

    介護現場におけるノーマライゼーションとは?

    ノーマライゼーションの理念は、介護現場でも必要になります。主役は利用者さんです。まずは利用者さんがどのような生活を希望しているのか、また生きづらさを抱えていないかなどを考えてみましょう。

    実際に利用者さんにヒアリングして気持ちを聞くことも大切です。そしてノーマライゼーションの理念をもとに、利用者さんを取り巻く環境を整えていきましょう。

    介護スタッフには、利用者さんが望む環境を整備してサポートする役割があります。介護現場では、ノーマライゼーションの理念は必要不可欠なものと言えるでしょう。

    ノーマライゼーションの8つの原理

    当たり前の日常を送るために、ベンクト・ニィリエが「ノーマライゼーションの8つの原理」を提唱しました。どういった原理があるのか見ていきましょう。

    • 1日のノーマルなリズム
    • 1週間のノーマルなリズム
    • 1年間のノーマルなリズム
    • ライフサイクルにおけるノーマルな発達経験
    • ノーマルな個人の尊厳と自己決定権
    • ノーマルな性的関係
    • ノーマルな経済水準とそれを得る権利
    • ノーマルな環境形態と水準

    朝起きたら身支度をして食事をするなどの1日のリズムを大切にし、1週間単位や1年単位での変化を楽しむことはごく当たり前のことです。

    もっと広い目で見ると、人が誕生して死ぬまでの過程においてもさまざまな経験を積んで身も心も成長していきます。そういった[btp_line]当たり前のことを誰もが当たり前にできる環境にすべきだと提唱している[/btp_line]のです。

    個人の尊厳や決定を大切にしながら、他者との交流を持つことも含まれます。すべての方に社会保障を受ける権利があり、経済的な安定の確保や自分が望む環境に住まいを構えることも当たり前に行われなければならないのです。

    介護現場ではノーマライゼーションの考え方を意識

    「ノーマライゼーションの8つの原理」は子供も大人も意識すべきことですが、介護現場でも必要な考え方です。介護現場でノーマライゼーションの考え方を意識するとどんなことができるのでしょうか?具体例を紹介します。

    例えば、介護施設に入居されている利用者さんの場合、寝衣のまま1日を過ごすことも。ノーマライゼーションの理念を意識すれば、朝起きたら「着替えて朝食を摂る」と行動したほうが自然です。

    もちろん利用者さんが望まなければ意味がありませんが、おしゃれを楽しむことで気持ちが前向きになれる方もいるでしょう。また「今日はどの服を着ましょうか?」や「上の服がこのデザインならズボンはこちらも良いかもしれませんね」などと会話を楽しむこともできます。

    他にも、施設で使う食器はプラスチックなどの割れにくいものを使っているケースもあるでしょう。落としたり割れたりしたときのことを考えれば、割れにくいものを使用することが適切です。

    しかし利用者さんの立場に立って考えた場合、果たして納得できるでしょうか?プラスチック製の食器だと食事が楽しめないという方もいるはずです。

    万一に備えて介護スタッフが見守りや介助に入ることで、利用者さんに合った食器を使うことは可能になります。[btp_line]できるだけ当たり前の生活を続けられるようにサポートする[/btp_line]ことが介護スタッフの役割と言えるでしょう。

    ノーマライゼーションの問題点

    最後にノーマライゼーションの問題点について紹介します。主な問題点は以下の通りです。

    • 言葉が浸透していない
    • 国の取り組みが不十分

    日本におけるノーマライゼーションの理念の導入は、世界各国と比べて遅かったこともありますが、まだまだ言葉が一般的に浸透していません。また国の取り組みでも、障がいを持った方へのノーマライゼーションが中心です。

    これから高齢化がますます進む日本では、介護を必要とする方も増えるでしょう。利用者さんの満足度を高めるには、ノーマライゼーションの理念に基づいたサービス提供が欠かせなくなるかもしれません。

    介護分野にもノーマライゼーションの浸透を

    介護現場にて、当たり前の日常を当たり前に提供することは難しいものです。しかしサポートや声がけで、利用者さんの心がパッと晴れることもあります。利用者さんがどうしたいと思っているのかを質問すると介護サービス向上のヒントを見つけられるかもしれません。ノーマライゼーションの理念を学んで、介護サービスのなかで積極的に実践していきましょう。

  • 【フェスレックの地域貢献】ひなたファームとは?地元松山と農業を盛り上げる活動内容に迫る!

    【フェスレックの地域貢献】ひなたファームとは?地元松山と農業を盛り上げる活動内容に迫る!

    愛媛県にある『株式会社フェスレック』は、主に薬局・介護事業を展開する会社です。今回スポットを当てるのは、フェスレックが地元農業の支援事業として主に焼き芋の製造販売を手がける『ひなたファーム』。本記事では、さつまいもの収穫から販売までの過程をレポートし、地域貢献とのつながりをご紹介!介護だけでなく、農業分野でも地域貢献を図るフェスレックの魅力をたっぷりお届けしましょう。

    “食”の安心・安全を届けたい!フェスレックが手掛ける『ひなたファーム』とは?

    最初に、薬局・介護・農業支援と複数の分野で活躍するフェスレックについてご紹介します。

    愛媛県松山市に拠点を置く『株式会社フェスレック』とは?

    フェスレックのメイン事業は、薬局事業。愛媛県内に3つの薬局を展開しており、LINE公式アカウント導入で調剤薬局業務の効率化を図ったり、個人宅や介護施設へ薬の配達を行ったりと、さまざまなサービスで利用者さんの生活に寄り添っています。

    また、介護事業の『居宅介護支援事業所たいよう』では、“地域に貢献できる温かい介護”を目指して公平なケアプランを作成。在籍するケアマネジャーは、それぞれ薬剤師や社会福祉士などの多様な資格を持ち、あらゆる利用者さんに対応するため専門知識を活かして連携しています。

    そんなフェスレックのもうひとつの事業、“農業支援”では『ひなたファーム』を運営。薬局・介護・農業の3方向から地域に貢献する企業です。

    ▽フェスレックの地域貢献については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

    2020年10月始動!『ひなたファーム』とは?

    『ひなたファーム』は2020年10月にスタートした事業です。立ち上げのきっかけとなったのは、ある地元農家さんの声。『居宅介護支援事業所たいよう』の所属ケアマネジャーさんと付き合いの長い方が、新型コロナウイルスの影響で市場や飲食店からの買取量が激減し、野菜が余り困っていたのだそう。そんな事態に目を向け、地元農業に寄与したいと『ひなたファーム』を立ち上げました。

    『ひなたファーム』の[btp_line]主な事業内容は、焼き芋の製造と販売[/btp_line]。活動は、フェスレック代表の三谷さんや総務部スタッフさんをはじめ、提携する2つの団体『NPO法人ささえる』『NPO法人Gumi(グミ)』が協力して行っています。なお、さつまいもの植え付けと栽培は契約農家さんに任せているそうです。

    季節によっては、愛媛県伊予郡砥部町(とべちょう)の名産品である七折小梅(ななおれこうめ)を販売することも。また、フェスレックが運営する薬局では、知り合いの農家さんから仕入れたお米や野菜を販売するなどの取り組みも行っています。

    『ひなたファーム』の事業紹介|さつまいもの収穫・焼き芋の製造販売をレポート

    続いて、『ひなたファーム』のメイン事業を画像とともに詳しくご紹介!さつまいもの栽培から焼き芋の製造販売まで、順を追ってチェックしていきましょう。

    <春~秋>さつまいもの栽培・収穫

    <5月下旬~6月頃>さつまいもの苗の植え付け

    ※写真はイメージです

    さつまいもの植え付けと栽培は、地元の契約農家さんが担当されています。

    <10月~11月頃>収穫

    出典:@fesrec2013

    実ったさつまいもは、何回かに分けて収穫します。収穫作業は、契約農家さんのお手伝いという形で、フェスレックのスタッフさんや提携先のNPO法人の方々が一緒に行うこともあるそうです。

    出典:@fesrec2013

    さつまいもの品種は、紅はるかと安納芋です。

    <冬>焼き芋の製造販売

    <12月~2月頃>焼き芋の製造販売

    収穫後は1~2ヶ月ほど保管し、熟成させた状態で焼き芋加工に移ります。さつまいもをしばらく寝かせておくことで、蜜が出て甘みが格段に増すのだとか。

    熟成させたさつまいもを低温で時間をかけてじっくり焼き上げる“W熟成法”により、さらに甘みがアップ!地域の方々に愛される、『ひなたファーム』の焼き芋の完成です。

    出典:@fesrec2013

    『ひなたファーム』を立ち上げた当初は、もともと焼き芋販売の経験がある方に製造方法を指導してもらったそう。その後は“ひなたファームならではの焼き芋”を目指して作り方を研究。現在は、フェスレック総務部のスタッフさんが焼き芋作りを担当しています。毎年焼き芋を購入している地域の方からは、販売の時期が近づくと「今年の焼き芋はまだ?」と聞かれることもあるほどの人気ぶりです!

    出典:@fesrec2013

    2023年度の焼き芋販売は、提携先の『NPO法人Gumi』運営の『加嶋屋食堂(かじまやしょくどう)』で行われています。オープンしたのは2023年12月で、定食の提供とお弁当の販売を行う食堂です。店内には“地域の学生とつながる”をコンセプトにしたコミュニティスペースも。定食屋の運営と合わせて、地域の学生を応援する取り組みも行っています。

    出典:@fesrec2013

    『ひなたファーム』で育てたさつまいもを店内で焼き芋に加工します。2023年度は安納芋の焼き芋からスタート。加工前のさつまいもや、自動販売機での焼き芋販売も行われています。

    LINE公式アカウントで焼き芋の注文・薬局での受け取りも可能!

    『ひなたファーム』の焼き芋は、LINE公式アカウントやFAXから注文できます。販売店以外では、フェスレック運営の薬局でも受け取り可能!「いつもの薬を取りに行くついでに焼き芋も」という利用者さんもいるのだとか。薬局での焼き芋販売はしていないので、事前に注文しておく流れになります。

    【松山・フェスレック】『ひなたファーム』の活動を通じて地域に貢献

    『ひなたファーム』の活動は、フェスレックの地域貢献のひとつ。ここでは、農業支援と地域貢献のつながりについて掘り下げていきます。

    『ひなたファーム』の活動を通じて地元松山のNPO法人をサポート

    『ひなたファーム』の目下の目標は、提携先のNPO法人を支援すること。提携先の2つのNPO法人は、支援対象者の年齢層は異なるものの困りごとのある方の生活を支援している団体です。『ひなたファーム』の活動を通じて、[btp_line]NPO法人がサポートしている方々に“食に携わる機会”を提供[/btp_line]し、地域と広くつながっていくことを目的としています。

    ▷NPO法人ささえるの公式HPはこちら

    ▷NPO法人Gumiの公式HPはこちら

    『ひなたファーム』の“絶品焼き芋”でフェスレックに関わるすべての人に喜びを!

    『ひなたファーム』の“絶品焼き芋”が人気を集める理由は、さつまいもの主な品種である紅はるかにあるそう。

    [btp_box]フェスレック代表三谷さん
    「紅はるかの焼き芋は、他と比べて甘みが全然違います。トロッとした食感で高齢の方にも食べやすく、“どなたにとっても満足度が高い焼き芋”に仕上げています」[/btp_box]

    代表の三谷さんも自信を持って推す『ひなたファーム』の焼き芋。地元農家の方から毎年販売を楽しみにしているファンの方まで、“地域の方々を笑顔にする手伝いができている”とやりがいを感じるのだとか。

    薬局の利用者さんをはじめ、フェスレックのスタッフさん、NPO法人の皆さん、食堂で焼き芋を購入した方など、多くの方に喜びを届けている『ひなたファーム』。日々の活動は、[btp_line]フェスレックの企業理念である“従業員満足第一×地域貢献”[/btp_line]につながっています。

    ▽フェスレックの地域貢献についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてください。

    【求人情報】ぽかぽか薬局溝辺店 パート薬剤師募集

    2024年1月現在、フェスレック運営の『ぽかぽか薬局溝辺店』ではパート薬剤師を募集しています。

    <ぽかぽか薬局溝辺店の特徴>

    • 幅広い商品を取り扱うWEBショップの運営
    • 在宅医療のサポートに尽力
    • 利用者さんの個人宅や介護施設への薬の配達

    薬局といえば処方箋調剤や医薬品販売が主ですが、ぽかぽか薬局溝辺店ではその他の業務にも注目し、地域の頼れる薬局を目指しています。
    スタッフが日々の仕事に対し“楽しさ”や“やりがい”を感じられることを重視するフェスレック。従業員満足の視点から利用者さんへのサービスの質を高め、地域貢献を図っています。そんなフェスレックの一員として働くことに興味のある方は、ぜひ求人情報をチェックしてください!

    【ぽかぽか薬局溝辺店】

    所在地愛媛県松山市溝辺町甲627番地
    営業時間月・水・金曜日 9:00〜18:00
    火・木曜日 9:00〜17:00
    土曜日 9:00〜12:30
    定休日日・祝日・年末年始
    電話番号089-948-4225

    ▷求人情報の詳細はフェスレック公式インスタをチェック!

    https://www.instagram.com/p/C1Lle7OvVqm/

    フェスレックの地域貢献には“農業支援事業”も欠かせない!

    『ひなたファーム』が担うのは、農業支援事業を通じた地元松山への地域貢献。“農業を盛り上げ、生産物を販売する”その一連の活動には、農家さんや提携するNPO法人、消費者など多くの方々が関わっています。
    薬局・介護・農業支援事業を通じて“従業員満足第一×地域貢献”を重視するフェスレックでなら、楽しくやりがいのある仕事に出会えるかもしれませんよ。

    【株式会社FESREC】

    所在地愛媛県松山市姫原3-7-46-1009
    電話089-904-1167
    公式サイトhttps://fesrec-japan.com/
    公式Instagram@fesrec2013
    公式薬局ブログhttps://ameblo.jp/pokapoka-pharmacy/

    有限会社クリフ】

    所在地愛媛県松山市樽味4丁目2番33号
    電話089-904-1167
    公式サイトhttps://cliph.biz/

  • 【デイサービス開業】指定基準や初期費用などを解説

    【デイサービス開業】指定基準や初期費用などを解説

    本記事では、デイサービス開業に関する情報をご紹介します。高齢化が急速に進み、介護施設の需要が高まる昨今。時代のニーズに合わせたビジネスチャンスのひとつとして、“デイサービス開業”に注目が集まっています。将来的な事業拡大を考えている介護施設の経営者、独立希望の現役介護職員の方は、デイサービス開業の指定基準や費用、注意点をチェックしておくことが大切です。それぞれ解説していくので、知識を身に付ける際に役立ててください。

    デイサービス経営は儲かる?

    デイサービス開業を考えるにあたり、気になるのは[btp_line]デイサービス経営が儲かるかどうか[/btp_line]という点でしょう。2020年度の独立行政法人福祉医療機構の調査では、約4割の施設が赤字です。黒字経営を目指すには、以下の項目を意識する必要があります。

    職員の定着率を高める

    職員の定着率は、[btp_line]職場環境や仕事に対する満足度に比例します[/btp_line]。定着率が高まればサービスの質が向上し、利用者さんの満足度も高くなるでしょう。サービスに満足した利用者さんが他の方を紹介してくれるケースもあるので、スタッフの定着率を高めることは黒字経営につながる要素とも言えます。

    稼働率を高める

    稼働率はデイサービス経営における重要指標です。[btp_line]稼働率が高いほどに売り上げは大きい[/btp_line]と言えるので、運営を安定させるためにも稼働率を意識しましょう。

    強みを打ち出す

    利用者さんがどのデイサービスに通うかを決める際は[btp_line]魅力的に感じる要素があるもの[/btp_line]です。自社ならではの強みを打ち出して施設の魅力を高め、他との差別化を図りましょう。

    デイサービス開業の必要条件と指定基準について

    デイサービス開業には、必要条件と指定基準を満たす必要があります。

    デイサービス開業の必要条件は?

    まず必要条件として、報酬請求のために[btp_line]法人格を取得[/btp_line]しなければいけません。法人の形態は複数あり、それぞれ特徴が異なります。

    <営利法人>

    • 株式会社:信頼度は高いが、立ち上げ費用が高い。
    • 合同会社:立ち上げ費用が安く、倒産してもリスクが低い。信頼度は薄い。

    <非営利法人>

    • 社会福祉法人:補助金や税金が優遇される。基本的に設立できない。
    • 一般社団法人:社会的信用は高いが、余剰利益が出ても社員に分配できない。
    • NPO法人:寄付金に課税されない。立ち上げ書類が膨大で、役員は10人以上必要となる。

    指定基準について

    デイサービス開業の指定基準は、人員・設備・運営の3つに分かれます。

    <人員基準>

    職種配置条件/資格要件
    管理者1名以上/資格要件なし
    生活相談員1名以上(兼務可)/介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士など
    看護職員1名以上(利用定員が10人未満なら配置基準なし)/看護師、准看護師
    介護職員1名以上/資格要件なし
    機能訓練指導員1名以上/理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、はり師、きゅう師など

    [btp_line]管理者は2職種のみ兼務できます[/btp_line]。たとえば、介護福祉士の資格を持つ管理者なら生活相談員との兼務が可能です。

    <設備基準>

    設備基準
    食堂・機能訓練室利用者数×3平方メートルの面積の確保
    浴室使いやすく安全が確保される設備
    トイレ手すりやブザーの設置
    相談室プライバシーに配慮した構造
    事務室机、イス、書庫、鍵付きキャビネットの設置
    消防設備スプリンクラー・消火器の設置

    こちらは主な設備の例です。その他、厨房や静養室などにも基準があります。

    <運営基準>

    • サービス提供内容と手続きの説明・同意
    • 提供拒否の禁止
    • サービスの提供の記録
    • 介護等の総合的な提供

    他にも運営基準は複数あります。運営側がサービスを一方的に押し付けることのないよう、定められた基準を守らなければいけません。

    デイサービス開業までに必要なこと

    デイサービス開業でおもに必要となる項目は5つあります。

    事業計画書の作成

    デイサービス開業には都道府県・市町村の事業所指定が必要で、事業計画書は提出書類のひとつ。融資を受けるなら金融機関へも提出することになります。また、売り上げの見通しを立てて収支計画を作成するためにも必要な書類です。

    経営理念の決定

    “誰のために、どんなサービスを、どのように提供するのか”を明確にしましょう。

    事業概要の決定

    事業概要は経営テーマと事業内容に分かれます。

    マーケティング戦略の立案

    マーケティングは施設を利用してもらうための強みにあたります。“儲かる・儲からない”を分ける要素でもあるので、他社にはない独自の強みを打ち出せるよう、戦略を立てましょう。

    開業費用の確認

    デイサービス開業には、法人設立費や改修費用、広告宣伝費、人件費など複数の項目に費用がかかります。どのくらいの費用が必要なのか事前に確認しておきましょう。

    デイサービス開業に必要な費用

    デイサービス開業に必要な[btp_line]費用の相場は約1,200万円[/btp_line]と言われています。開業にあたり融資を受けることもできるので、自己資金は約400~500万円を想定しておきましょう。

    法人設立費

    法人格の取得にかかる費用。法人の形態によって費用に差はありますが、約11~25万円が相場です。

    改修費用

    既存の建物を改修して開業する場合の費用。初期投資として十分確保しておくといいでしょう。改修内容によって費用は前後しますが、約200万円が相場です。

    指定申請費

    事業所として指定を受けるために必要な費用。約3万円が相場です。

    人件費

    優秀な職員を確保できればサービスの質も高まります。介護報酬の売り上げが入るタイミングも考慮し、余裕を持った費用を確保しましょう。約800万円が相場です。

    車両費

    利用者さんの送迎に使う車両の費用。安全面はもちろん利用者さん一人ひとりの状態に合わせた対応をするために、改造が必要なケースもあります。スロープ付き送迎車の中古相場は50万円~120万円なので、約70万円を想定しておきましょう。

    その他の費用

    広告宣伝費や備品にかかる費用など。合わせて約80万が相場です。

    デイサービス開業の注意点

    デイサービス開業時にチェックしておきたい3つの注意点を見ていきましょう。

    コンセプト・サービス内容をじっくり考える

    施設としてのコンセプト・サービス内容は、利用者さんに選ばれ、継続的に通ってもらうためにじっくり考える必要があります。たとえば、どんなサービスを提供すれば利用者さんが快適に過ごせるか、安心してもらえるか、という視点でサービス内容を考えてみましょう。既存の施設を参考にするのもひとつの方法ですが、[btp_line]“自社ならでは”のサービスを織り交ぜると差別化できます[/btp_line]。

    職員の確保

    職員の確保は、利用者さんに適切なサービスを提供し、安全性を高めるために不可欠です。定められた人数をクリアすることはもちろん、十分な経験やスキルを持つ職員を確保しましょう。

    資金繰りのシミュレーション

    デイサービス開業の初期費用は膨大で、開業後もしばらくは多くの運転資金が必要です。準備段階で収支のバランスをしっかりシミュレーションし、安定した運営を目指しましょう。開業後はさまざまな税金が発生するので、[btp_line]税理士や弁護士とのコネクションを作っておくことも大切[/btp_line]です。

    デイサービス開業は“準備をしっかりと”

    デイサービス開業には、十分な知識を身に付けて必要な物をそろえる“準備”が欠かせません。3つの指定基準については項目ごとに細かく定められているので、一つひとつ確実にクリアしていくことが大切です。費用についても、どんな項目にどれくらいかかるのかチェックする必要があります。ご紹介した相場を参考にしながら、実際に必要な費用を計算してみましょう。

  • 高齢者福祉施設で盛り上がる!3月のひなまつりレクリエーション8選

    高齢者福祉施設で盛り上がる!3月のひなまつりレクリエーション8選

    3月を前にすると、商店街やお店などの多くは桃の節句、ひなまつりの装いに変わってきます。ひなまつりは女の子、女性のイベントのイメージですが、福祉施設でも季節行事のひとつとして行われているところが多いです。
    せっかくひなまつりムードを味わうなら、季節を感じるだけでなく、利用者さんにも良い刺激になるよう工夫をこらしたレクリエーションがおすすめです。今回は、3月のひなまつりに合わせた高齢者向けのレクリエーションを8つご紹介します。

    ひなまつりレクリエーション1:ひな人形づくり

    作った後も飾って楽しめるひな人形づくりは、頭と指先を使うので良い刺激をもたらします。折り紙や紙コップを使って簡単につくれるものが取り組みやすいですね。

    <材料>

    • 紙皿 1枚
    • マスキングテープ お好みのものを1本
    • ひな人形の顔パーツ 1つ:女雛か雄雛★
    • 人形の持ち物パーツ 1つ:扇や笏(しゃく)★
    • はさみ
    • のり

    ※★は事前にスタッフが作っておいてください。

    <作り方>

    1. 紙皿を半分に折り、縁の部分をホタテ貝のように波形にハサミで切り落とします。
    2. 人形の衿部分をマスキングテープで作ります。テープを4~5センチ、2カット分用意して衿のあたりにV字になるように貼ってください。
    3. 2より1~2センチほど長いテープを2カット用意します。2のテープの外側に再びV字で貼り、襟の合わせを作りましょう。
    4. 胸部分に人形の持ち物パーツをのりで貼りつけます。
    5. 最後に顔のパーツを真ん中に貼りつけたら完成です。

    お好みのひな人形を1つ作って飾っても良いですし、せっかくであれば雄雛と雌雛の両方を作って並べると素敵ですね。ハサミを使う工程が難しいようであれば、そのままカットなしでも飾れます。スタッフがフォローしてカットするなど、工夫してください。

    ひなまつりレクリエーション2:貝合わせ

    貝合わせは、ひなまつりの伝統食、はまぐりのお吸い物にちなんだ遊びです。神経衰弱に似ていて頭の体操になり、盛り上がりますよ。はまぐりの貝殻の用意が難しければ、厚紙や段ボールを代用して作れるので用意しやすいものを選んでください。

    <材料>

    • はまぐりの貝殻 2枚1組になったものをお好みの数
    • 貝殻に貼りつけるイラスト 同じものが2枚、合計で貝殻の枚数分
    • 接着剤

    <作り方>

    はまぐりの貝殻に接着剤でイラストを貼りつけていきます。貝殻の縁からイラストがはみ出さないように注意してください。

    <遊び方>

    1. イラストが見えないように貝を全て裏返しておきます。
    2. 同じイラストの2枚の貝を当てていき、最後に1番多く貝を取った方が勝ちです。

    ひなまつりレクリエーション3:桜餅づくり

    料理で手先を使うと良い刺激になります。レクリエーションで桜餅を作る場合は、巻いて作りやすい関東風桜餅がおすすめです。なお、食べるときは誤嚥に十分注意してください。

    <材料>

    • 白玉粉 70グラム
    • 薄力粉 90グラム(振るっておく)
    • 水 200ミリリットル
    • 砂糖 18グラム
    • 食紅(赤) 少々
    • お好みの餡 200グラム
    • サラダ油 少々
    • 桜の葉 お好みで

    <作り方>

    1. ボウルに白玉粉、砂糖を入れ、水100ミリリットルを加えて溶かします。
    2. 薄力粉と残りの水100ミリリットルを加え、混ぜ合わせます。
    3. よく混ざったら濾(こ)し器などで濾してください。
    4. お好みで、食紅で色をつけます。水に溶いたものを少しずつ加えて混ぜ、色味を確認しながら調整してください。
    5. 熱したフライパンまたはホットプレートにサラダ油をひき、4の生地を小さな楕円形に流し入れて弱火で焼きます。
    6. 焦げないように両面焼き、焼けたらお皿に取り上げて冷ましてください。
    7. 餡を6の生地で巻いたら完成です。お好みで桜の葉で巻くと見栄えがよく素敵ですよ。

    ひなまつりレクリエーション4:思い出語りや歌

    ひなまつりをテーマにした「思い出語り」や「歌」のレクリエーションは準備が簡単で、良い刺激をもたらします。
    思い出語りでは、利用者さんにひなまつりの思い出話をお互いに話してもらいましょう。これは回想法というレクリエーションで、頭の刺激になります。昔を思い出すことは、心の穏和や自信を取り戻すきっかけにもなるそうです。
    レクの定番の歌では、ひなまつりの歌から春の歌まで広げると盛り上がるのではないでしょうか。『うれしいひなまつり』や『春よ来い』など、馴染みのある曲をいっしょに歌うと気持ちも晴れやかになります。

    ひなまつりレクリエーション5:ひなまつりクイズ

    ひなまつりにちなんだ問題を作成し、利用者さんが回答するレクリエーションです。ひなまつりの由来やひしもちの色の並び順など、意外と知らないことや忘れてしまっていることも多いため、定番のようでも盛り上がるでしょう。

    大人数で行う場合は、ホワイトボードを使用すると準備物が少なく、スタッフと利用者さん両者の負担が少なくなります。クイズは大きく張り出して、選択肢を設けるのがポイントです。

    利用者さん同士のコミュニケーションを図るために、チーム制にしても楽しいかもしれません。

    ひなまつりレクリエーション6:ひしもちタワー

    トイレットペーパーの芯を使った、ジェンガのようなゲームです。やり方は簡単で、ひしもちに見立てて切ったトイレットペーパーの芯を、順番通りにどれだけ高く積み上げられるかを競います。

    レクリエーションに集中することで認知機能が上がる他、高さが出てくると立ち上がる動作が必要になるため下半身の筋力トレーニングとしても有用です。
    事前準備は、トイレットペーパーの芯を2センチ程の幅に切り揃え、ひしもちのように白・緑・ピンクに塗るだけ。崩れても軽くて大きな音が立たず、ケガのリスクが少ないため気軽に取り入れられます。

    ひなまつりレクリエーション7:ひな壇イラスト合わせ

    脳トレとしても有用なレクリエーションです。提示した絵の通りに紙コップに書かれたひな人形を並べ替え、その速さを競います。

    イラスト合わせは、介護スタッフが利用者さんの現在の認知機能や心身の状況を把握したり、利用者さん同士のコミュニケーションを促して心身を活性化したりするのに効果的です。

    準備するのはティッシュやお菓子の箱で作ったひな壇と、紙コップのひな人形、見本の絵の3点。紙コップのイラストは印刷して貼りつけるだけなので、準備に負担がかかりません。

    一度用意しておけば、ひなまつり以降も定期的にレクリエーションとして実施でき、イラストを変えるだけで他のイベントでも使えます。ポイントは見本のイラストを大きく印刷しておくこと

    人形に使うのは、紙コップではなくカップ麺や牛乳パックなど手に入りやすく並べやすいものでOKです。

    ひなまつりレクリエーション8:ひなまつりの歌体操

    ひなまつりや春に関連した歌に合わせて、歌いながら身体を動かすレクリエーションもおすすめです。

    選曲はひなまつりの定番曲『うれしいひなまつり』だけでなく、『春よ来い』『どこかで春が』など、春らしさを感じられる曲を取り入れるとマンネリ化を防げます

    歌体操で声を出して歌いながら身体を動かすことには、脳トレやストレス発散、緊張をほぐすなどの効果があるので、アイスブレイクとして取り入れるのもおすすめです。

    ひなまつりはいろいろなレクリエーションで楽しめる

    ひなまつりは、女の子や女性が主役のイメージがあるかもしれません。

    しかし、レクリエーションにすると男女関係なく楽しめるものになります。頭を使うもの、利用者さんどうしの交流が深まるものなど、工夫して楽しいイベントを計画してみてください。

    利用者さんにとって、新しいひなまつりの楽しみができますよ。

  • ケアマネ営業の効果を高めるポイント3つ!基礎知識から注意点まで

    ケアマネ営業の効果を高めるポイント3つ!基礎知識から注意点まで

    介護の現場において、さまざまな仕事を担っているケアマネジャーは、各事業所・施設にとってなくてはならない存在です。そんなケアマネジャーの業務のなかには、ケアマネ営業と呼ばれる仕事も含まれます。ケアマネ営業は、新たな利用者さん獲得や地域との密接な関係をつくる大切な業務です。そこで今回は、ケアマネ営業の詳しい内容をはじめ、営業効果を高めるポイントや注意点などをご紹介しましょう。

    ケアマネ営業って?

    まずは、ケアマネ営業の概要と、基本的な仕事内容を詳しく解説していきます。

    ケアマネジャーの主な仕事内容

    ケアマネジャーは、[btp_line]介護が必要な方のケアプランを作成[/btp_line]したり、[btp_line]施設やサービス業者などとの連絡調整[/btp_line]を行ったりするのがメインの仕事です。利用者さんをはじめ、その家族が自立した生活を送れるよう、専門的な知識と技術を持ち合わせている必要があります。介護施設や介護事業所、地域包括支援センターなどが主な職場です。

    ケアマネ営業の概要

    ケアマネ営業とは、新規の利用者さんを獲得するために、あちこちの介護施設や病院、地域包括支援センターなどに[btp_line]営業に回る業務のこと[/btp_line]です。ときには、パンフレットやチラシを作製して、配布するケースもあります。ケアマネ営業によって、地域包括センターといった地域の施設との信頼関係を深め、[btp_line]自身が所属する事業所・施設の魅力をアピールする[/btp_line]ことも目的のひとつです。

    ケアマネ営業の基礎知識

    ケアマネ営業は、なんとなく実行してもうまくいきません。まずは基礎知識を身に付けましょう。

    事業所の強みや特色をしっかり把握しておく

    ケアマネ営業では、自身が所属する事業所・施設の魅力をアピールしなければならないため、まずは特色や強みをしっかりと把握しましょう。特に、他事業所・他施設と差別化できるような特徴をピックアップすることが大切です。
    例えば、経験年数が長いケアマネジャーが所属している、困難事例を多く受け入れてきた実績があるといったことも強みになります。こういった事業所・施設の特色や強みを把握したら、わかりやすく伝えられるようきちんと言語化することも忘れてはいけません。もちろん、空き状況や利用料金、サービスの具体的な内容など、基本的な情報もしっかり頭に入れておく必要があります。

    強みや特色をわかりやすく伝えるためのツールを用意する

    事業所・施設の特色や強みをわかりやすく営業先に伝えるには、パンフレットやチラシといった、目に見えるツールを用意するのがおすすめです。相手にスムーズに伝えることができ、なおかつ資料として手元に残すことができるなどのメリットがあります。
    パンフレットやチラシには、ケアマネジャーの強みや困難事例を解決した実績など、アピールポイントを盛り込むのが基本です。内容にこだわるのはもちろん、印象に残りやすいデザインに仕上げることや、スタッフの写真を盛り込んで、見やすい工夫を凝らすことも大きなポイント。紙の資料と一緒に、ホームページやSNSで発信するのもひとつの方法です。

    定期的な営業が不可欠

    ケアマネ営業で訪れる先は、地域包括支援センターや医療機関、各施設や事業所などがメインです。営業先をリストアップし、電話やメール、訪問といった形で営業を行いましょう。
    初対面の場合は、営業担当者に対してどうしても警戒心が湧いてしまいがちです。定期的に連絡したり足を運んだりして、顔を合わせる機会を増やし、信頼関係を築きましょう。ただし、先方の邪魔にならないよう、訪問回数の増やしすぎには要注意です。また、営業に行く場合は、事前にアポを取ることも忘れてはいけません。

    ケアマネ営業の効率を高めるポイント

    ケアマネ営業の基礎知識を身に付けたうえで、さらに業務効率化を目指すべく、営業効果を高めるポイントを3つまとめました。

    利用者さんの満足度を高める

    まずは、自身の事業所・施設を利用する方々の満足度を高めましょう。利用者さんやその家族の満足度が高ければ良い口コミが地域に広がり、新規の利用者さん獲得につながることもあります。

    他事業所や医療機関との連携を増やす

    他事業所や医療機関との連携を増やすことで、サービスの幅が広がります。すると、利用者さんそれぞれに適切なケアが可能であるというアピールポイントになるため、ケアマネ営業の効率がアップするでしょう。連携を増やすためにどのような事業所があるか調べる、他施設にはない独自のサービスを充実させるなど、利用者さんやその家族に、真摯な姿勢で寄り添ってみてください。

    地域包括支援センターとの信頼関係を深める

    地域包括支援センターは、介護の相談窓口ともいえる施設です。そのため、しっかりと信頼関係を築いておけば、新規利用者さんを紹介してもらえる場合もあります。より信頼関係を深めるために、地域包括支援センターで行われる研修や事例検討会といった催しに、定期的に参加してみてください。

    ケアマネ営業を行う際の注意点

    ケアマネ営業の効率を高めるには、注意点もしっかり把握しておくことが大切です。相手にマイナスの印象を与えないために、最後までチェックしてみてください。

    繁忙期は避ける

    営業先の繁忙期や、忙しい時間帯などは避けて訪問しましょう。電話で営業活動する場合も同様です。特に月末や月初は、請求業務に追われていることも多いため、避けるのがおすすめです。先方が忙しそうな場合には、挨拶だけにする、資料を送るといった、時間を取らない方法を選択してみてください。

    どんな質問にも答えられるようにしておく

    営業先で先方から質問された内容には、的確に答えられるよう十分に準備しておきましょう。相手の質問に答えられなければ、営業の意味がありません。また、不信感を抱かれる場合もあります。特に、空き状況や送迎の範囲、利用料金など、基本的な情報をしっかり把握しておくことが大切です。覚えられない場合は、メモや資料を持参するなど、工夫しましょう。

    利益収受に当たる行為はしない

    ケアマネ営業を行う際、つい手土産などを持参したくなりますが、利益収受に該当する場合があるため、要注意です。ケアマネ営業に訪れる先として代表的な施設である地域包括支援センターは、市区町村から委託されたNPO法人や社会福祉法人などが運営しています。この委託を受けることが可能な事業者は、公正で中立的な立場でなければならないため、利益収受が禁止されているのです。

    身だしなみやエチケットに配慮する

    ケアマネ営業では、清潔感のある服装やヘアスタイルといった、身だしなみに注意しましょう。身だしなみが乱れていた結果、マイナスな印象を与えてしまえば、営業効率がダウンする可能性もあります。ほかにも、たばこの臭いや汗といった、エチケット面にも配慮するのがおすすめです。事業所・施設を代表して営業に行っていることを忘れず、相手に不快感を与えないようにしましょう。

    ポイントや注意点を抑えてケアマネ営業の効果を高めよう

    ケアマネ営業では、相手にとって有益である情報を的確に伝える必要があります。そのために、自身が所属する事業所・施設の特色や強みをしっかり把握しておきましょう。また、空き状況や利用料金といった、基本情報も覚えておきたい内容のひとつです。基本から注意点までしっかり勉強して、ケアマネ営業の効率を高めましょう。

  • 高齢者の「怒りっぽい」「キレる」は病気の可能性も?関わり方を解説

    高齢者の「怒りっぽい」「キレる」は病気の可能性も?関わり方を解説

    業務で日常的に高齢者と接していると、怒りっぽい方や思わぬタイミングでキレる方と出会うことがあります。「なぜすぐ怒るのか」「自分に非があるのでは」と思い悩む介護スタッフの方もいますが、年齢的な要因や病気が潜んでいるケースもあるのがポイントです。この記事では高齢者がキレる理由や怒りっぽい方と関わる際のコツを分かりやすくお伝えします。施設利用者さんとの関係にお悩みの方は参考にしてください。

    高齢者がキレる理由1:環境の変化

    高齢者が怒りっぽいときは、環境的な要因が隠れている場合があります。2つの例を解説していきましょう。

    居場所の変化で怒る姿が目立っているだけ

    第一に、高齢者ご本人はいつも通りでも居場所が変わったことで怒る姿が目立ってしまうケースが挙げられます。

    自己主張が強い方や物言いがきつい方を思い浮かべてみましょう。こうした方は、職場のような多様な人員がいる環境では“ちょっと気難しい人”程度で馴染める場合がほとんどです。しかし、高齢者が中心の介護施設では “怒りっぽい人”として一目置かれてしまう傾向があります。

    高齢者扱いが不快

    第二に、これまで普通に生活してきた方が退職や介護施設への入居などで周囲から急に高齢者扱いされて不快感を覚えるケースが挙げられます。

    家族や介護スタッフによる高齢者を労わる姿勢が“子供に接するような態度”や“年寄り扱い”に感じ、プライドが傷つきキレるのです。

    高齢者がキレる理由2:ホルモンバランスの変化

    高齢者が怒りっぽいときはホルモンバランスの変化が原因の可能性も。男性も女性も更年期があり、男性であれば男性ホルモン(テストステロン)、女性であれば女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下が心身に影響を与えます。

    男性は女性より加齢にともなうホルモンバランスの変化が少ないと言われますが、ストレスや環境の変化で症状が進行する場合もあるため注意しましょう。

    高齢者がキレる理由3:機能低下や病気が原因

    高齢者が怒りっぽくなる背景に体の機能低下や病気が潜んでいる可能性もあります。

    体の機能が低下している

    体の機能低下が高齢者に与える影響は無視できません。たとえば、怒りの抑制に関与する前頭葉の機能が加齢とともに低下し、感情のコントロールが難しくなるケースが代表的です。聴力や視力の低下で「よく聞こえない」「よく見えない」といった場面が増え、意思疎通が上手くいかずイライラしやすくなる高齢者も散見されます。

    ▶関連記事:高齢者と「話が通じない・噛み合わない」…理由からひも解く対処法

    リクルートメント現象が関係している

    怒りを誘発する要因としてリクルートメント現象も挙げられます。内耳に難聴のような障害があるときに起こりやすいとされる、音の大きさの変化に敏感になる現象です。これにより一般的に気にならない音でもうるさく感じて怒りを覚える高齢者がいます。

    認知症の影響

    認知症が理由でキレる頻度が高くなる場合もあります。物忘れが増えてイライラしたり、感情のままに行動して怒りが抑えられなかったり、認知症の影響は多様です。

    感情失禁の影響

    脳卒中や脳梗塞などの影響で高次機能障害を抱える高齢者のなかには、感情失禁の方もいるかもしれません。感情のコントロールが上手くいかず、小さな刺激で喜怒哀楽が激しく表に出ることがあります。

    怒りっぽい高齢者と関わるときの3つのコツ

    高齢者と接するなかで、怒りっぽい、キレる頻度が高い、といった方に出会ったらどう対処すべきでしょうか。3つのコツをまとめました。

    <怒りっぽい高齢者と関わるコツ>

    • 傾聴の姿勢を心がける
    • 人間関係を広げる手助けをする
    • 自身の怒りをコントロールする

    怒りっぽい方と接する際は、まずは相手の話を親身になって聞く“傾聴の姿勢”を心がけましょう。[btp_line]相手を尊重して否定せずじっくりと話を聞く[/btp_line]と心を開いてもらえる可能性が高まります。また、高齢者の人間関係を広げる手助けをするのも良い手段です。新しい出会いが脳を刺激し、心を落ち着かせるのを助けます。

    怒りっぽい方やキレる頻度が高い方と接する際は、[btp_line]自身の怒りのコントロールも大切[/btp_line]です。相手の怒りに飲まれて雑な態度をとってしまうと、高齢者さんとの関係は悪化の一途をたどります。怒りを感じた瞬間に6秒我慢する、怒る必要があるか俯瞰的に考えるなどアンガーマネジメントの手法も取り入れながら怒りを抑える工夫をしましょう。

    ▶関連記事:アンガーマネジメントとは?介護職のための「怒り」のコントロール術

    高齢者が怒っているときは必ず理由がある

    日常的に接する高齢者が、怒りっぽい、キレる頻度が高い、といったときは対応に困りがちです。しかし、短気となる背景にホルモンバランスの変化や病気など高齢者ならではの理由がある点に目を向けると気持ちがラクになるかもしれません。関わり方に悩んだら、良好な関係を保つために相手を尊重する姿勢を心がけましょう。自身の感情のコントロールもカギとなります。

  • 【障害者支援】ヘルパーさんのお仕事密着レポート!広島・しあわせづくり訪問介護【求人】

    【障害者支援】ヘルパーさんのお仕事密着レポート!広島・しあわせづくり訪問介護【求人】

    高齢者や障害者が自立した生活を送れるよう、ホームヘルパーがケアプランに沿ったサポートを行う「しあわせづくり訪問介護」。担当制ではなく、1人の利用者さんを複数のホームヘルパーで対応するため、ゆとりを持って働ける職場です。今回は、「しあわせづくり訪問介護」でホームヘルパーとして働く山本さんに密着!利用者さん宅での家事支援に同行し、仕事内容やホームヘルパーの魅力についてお話を聞きました。

    【障がい者支援】広島の「しあわせづくり訪問介護」とは?

    「しあわせづくり訪問介護」とは、広島市で訪問美容サービスを手がける「しあわせづくり株式会社」が運営する訪問介護事業のこと。「しあわせづくり株式会社」は、2010年の創業以来、訪問美容以外にも高齢者支援や障がい者支援といったさまざまな事業を展開している会社です。

    また、2023年9月には障がい者グループホーム「しあわせづくりグループホーム祇園」を新規開業するなど、現在は介護・障がい福祉サービスを強化しています。

    今回ご紹介する「しあわせづくり訪問介護」では、高齢者や障がいのある方の自立をお手伝いするサービスを展開。高齢者支援では生活支援や身体介護を、障がい者支援では家事支援や身体支援などを行っています。

    ▽「しあわせづくり株式会社」の事業概要はこちら

    家事支援の現場に密着!ホームヘルパーさんのお仕事レポート

    この日同行したのは、ホームヘルパーの山本さんが、実際の利用者Nさんの自宅で障がい者支援としての家事支援を行う現場です。

    [btp_box back=”on”]ホームヘルパー 山本 牧衣(やまもと まい)さん
    2023年4月末に「しあわせづくり株式会社」に入社。地域密着型通所介護で勤務した前職での経験を活かし、現在はホームヘルパーとして高齢者・障がいのある方の生活をサポートしている。[/btp_box]

    [btp_box back=”on”]利用者 Nさん
    精神障がいのある30代前半の女性。「しあわせづくり訪問介護」の利用歴は1年ほど。一人暮らしで、家事支援サービスを週に2回(それぞれ2時間ずつ)利用している。主なサービス内容は、キッチンやトイレ、リビングといった居住空間の掃除。写真に写っている猫は、ペットのゆきちゃん。[/btp_box]

    【訪問】利用者さんの自宅へ

    [btp_box]山本さん「利用者さん宅を訪問する際には、サービスの提供に必要な物資を持参します。といっても、小さめのトートバッグに収まる程度の量なので手軽に持ち運べますよ。バッグの中には、布製のエプロンや使い捨てできるビニール製のエプロン、手袋、メモ帳などを入れています」[/btp_box]

    家事支援は、基本的に利用者さんの自宅にあるものを使って提供するサービス。ホームヘルパーの持参品は、衛生消耗品とメモ帳などで十分なのだそうです。

    サービス開始時刻に合わせて、山本さんは利用者Nさんの自宅を訪問。

    [btp_box]山本さん「サービスを提供する前に、まずはNさんが飼っている猫をケージに入れてもらいます」[/btp_box]

    利用者さん宅にペットがいる場合は、トラブルを防ぐ目的で、サービス提供中はケージに入れてもらうか、別室などへ移動してもらうことが決まりだそう。

    続いて山本さんは、利用者さんが希望されるサービス内容を確認。この日のNさんの希望はいつもどおりキッチン・トイレ・リビングの掃除とのことで、さっそく山本さんはサービスを開始します。

    【キッチン】食器洗い・シンクの清掃・ゴミの片付け

    まずはキッチンの掃除から。台所のシンクに溜まっている食器を洗い、シンクは洗剤を付けたスポンジでピカピカにします。最後にシンクについている水滴をキッチンペーパーで拭き上げたら終了です。

    [btp_box]山本さん片付け範囲の希望が利用者さんごとに違うので、ご希望を聞いてから片付けるようにしています。Nさんの場合、洗った後の食器は自然乾燥させるので、水切りカゴに入れたら完了。利用者さんによっては、食器を拭いて食器棚に戻すところまで対応するなど、ご希望はそれぞれです」[/btp_box]

    こちらはサービス提供前の台所の状態。

    山本さんの清掃後。Nさんの希望通り、食器は水切りカゴに重ねられています。

    【トイレ】便器・便座・床の清掃

    続いて、トイレ掃除です。使い捨てのビニール手袋を着用してから便器に洗剤を吹き付け、トイレブラシでこすり洗いします。便器の掃除が終わった後は、トイレ用ウェットシートで便座や床を拭き、最後にトイレ内の埃・ごみを集めて廃棄します。手順や内容は、家庭での一般的なトイレ掃除とほぼ同じです。

    [btp_box]Nさん1番助かっているのがトイレ掃除です。トイレは清潔な状態をキープしたいと思ってはいるものの、自分では週1でも掃除することが難しく…。ホームヘルパーさんのサポートがあるおかげで、トイレをきれいな状態に保つことができています」[/btp_box]

    【リビング・廊下】床の掃除機がけ

    最後にリビングの掃除機がけを行います。

    [btp_box]山本さん「Nさんは、置いてあるものはそのままにしておいて欲しいというご要望なので、掃除機もそれらを避けてかけます」[/btp_box]

    部屋全体に掃除機をかけ終わったら、Nさんが希望されていたサービスはすべて終了です。

    週に2回サービスを利用しているNさんですが、最近は自分でも片付けが少しずつできるようになってきているそう。

    [btp_box]Nさん「部屋があんまり汚いと、ホームヘルパーさんに申し訳ないと思って。睡眠障害があり、昼間でも眠たい日があるんですが、ホームヘルパーさんの訪問が生活リズムを整えるきっかけになっています。少しずつですが片付けを自主的にできるようにもなり、ホームヘルパーさんの存在がモチベーションアップにもつながっています」[/btp_box]

    【サービス終了】LINEにて完了報告

    予定していた作業が終わったら、山本さんは「他にありますか?」と利用者さんに確認します。特に何もなければ、サービスはこれで終了。

    [btp_box]山本さん「残り時間がある場合は、おしゃべりして過ごします。Nさんはおしゃべり好きな方なので、訪問時は毎回笑いが絶えません」[/btp_box]

    会社には、LINEを使って簡単な完了報告します。なお、利用者さんの様子が普段とは異なっていれば、管理者などに報告することもあるそうです。

    【求人】「しあわせづくり訪問介護」でホームヘルパーとして働く魅力は?

    山本さんは「しあわせづくり訪問介護」で働く魅力についても教えてくれました。

    介護職なのに土・日・祝日休み!ワークライフバランスが取れた働き方が可能

    「しあわせづくり訪問介護」では、[btp_line]1人の利用者さんを2~3人のホームヘルパーで担当[/btp_line]するため、シフトの融通がききやすいのが特徴。訪問も効率的にできるよう、エリアを考慮してシフトが組まれています。また、[btp_line]介護職では珍しい土・日・祝日休みを実現![/btp_line]

    担当制を導入していないのは「しあわせづくり訪問介護」の特徴のひとつですが、利用者のNさん個人はこの制度に対して不安を抱いたことはないそう。

    [btp_box]Nさん「私は人と話すことが好きなので、『今日は誰が来るかな』と楽しみにしています。それに『しあわせづくり』さんは主婦のホームヘルパーさんが多いから、お料理の豆知識も豊富!いろんな方と関われることですごく助かっています」[/btp_box]

    ホームヘルパー未経験者でも安心!充実のサポート体制

    [btp_line]新人スタッフの初回訪問時には、必ず先輩スタッフが同行[/btp_line]。その後も必要に応じて同行・指導を継続することが可能です。

    [btp_box]山本さん「居宅介護は『日常的にできる範囲』が原則で、いわゆる『大掃除』はしません。日常的な家事スキルを仕事に活かせるため、職種未経験でもチャレンジしやすいのが魅力です」[/btp_box]

    介護関連資格を持たない方でもOK!資格取得支援制度

    「しあわせづくり訪問介護」では、介護職員初任者研修といった介護に関する資格がなくてもOK![btp_line]資格取得支援制度があり、働きながらの資格取得を会社がバックアップ[/btp_line]してくれるのです。金銭面での負担なくキャリアを形成できるのは、働くうえで大きなメリットと言えます。

    【求人】ホームヘルパーの採用情報をチェック!

    「しあわせづくり訪問介護」では、[btp_line]パートタイマーとして働いてくれるホームヘルパーを大募集![/btp_line]仕事内容は高齢者や障がいのある方の訪問介護・居宅介護などで、1日1時間~働くことが可能です。土・日・祝日休みでシフトの融通も利きやすく、無理のない範囲で働きやすいのが特徴。「しあわせづくり訪問介護」は、ワークライフバランスを重視したい方や、未経験でホームヘルパーにチャレンジしたい方などにぴったりの職場です。興味を持っていただけた方は、ぜひ採用情報をチェックしてみてください。

    「しあわせづくり」なら働きながらのキャリア形成が可能

    一般的な家事スキルを仕事に存分に活かせるのが「しあわせづくり訪問介護」で働く魅力。また、担当制ではないため、さまざまな利用者さんと多様な関わりを持つことで、ホームヘルパーとしての成長も見込めます。1日数時間から働きたい・資格を活かして思い切り働きたい、働きながら資格取得を目指したいなど、さまざまな働き方に対応!広島の介護・福祉・訪問美容業界を支える「しあわせづくり株式会社」で、ぜひ希望に沿った働き方を実現してくださいね。

    【しあわせづくり株式会社】

    事業所所在地 広島市安佐南区西原3-11-1-1
    電話 0120-931-814(お問い合わせ用フリーダイヤル)
    公式サイトhttps://www.herb-hair.com/
    Instagram@herb___hair
  • デイサービス送迎マニュアル作成のススメ!手順や注意点を解説

    デイサービス送迎マニュアル作成のススメ!手順や注意点を解説

    送迎業務はデイサービスにおいて欠かせない業務のひとつです。送迎サービスがあれば、交通手段がない、体が不自由といった利用者さんもデイサービスが利用しやすくなるでしょう。しかし、送迎業務は交通事故や体調不良などにより、トラブルが発生しやすい場面でもあります。そのために欠かせないのが、デイサービス送迎マニュアルです。マニュアル作成の手順や注意点を解説していきます。

    デイサービスの送迎にまつわる基本ルール

    デイサービス送迎マニュアルを作成する前に、まずは送迎にまつわる基本ルールを確認していきましょう。

    デイサービス送迎業務の内容は?

    デイサービスでは、交通手段がない、介助が必要といった方も利用できるよう、事業所が定めた範囲に限り車で送迎を行います。運転ドライバーが1人で実施することもあれば、介助スタッフが同乗していることもあり、方法はさまざまです。

    デイサービスの送迎は必須ではありませんがもともと利用料金に含まれており、利用しない場合は減算しなければなりません。そのため、送迎をサービスのひとつとして提供する事業所がほとんど。送迎業務は運転だけではなく、利用者さんの乗降介助や家族との情報共有なども含まれます。

    送迎業務に必要な資格は?

    デイサービスの送迎で使うのは、軽自動車や普通自動車、リフト付きの福祉車両などで、普通免許さえあれば特別な免許がなくても運転できます。タクシーのような旅客運送の場合「普通二種免許」が必要ですが、デイサービスの場合送迎にかかる費用が利用料金に含まれており乗車賃の支払いが発生しないため、旅客運送には当てはまりません。

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    どこまで送迎するの?

    介護保険制度の運営基準に基づき、デイサービスの送迎にはルールが定められています。デイサービスの送迎範囲は、利用者さんの自宅と事業所の区間のみ。病院、駅など自宅以外の場所への送迎は基本的にできません。利用者さんや家族の事情が認められれば自宅以外の場所に向かうこともありますが、例外時の介護報酬に関わる判断は各自治体への相談が必要です。

    また、送り届けるときは利用者さんの安全が確保できるところまで対応するのが基本です。利用者さんによっては、玄関やベッドまでの移動を介助する必要もあるでしょう。一人暮らしで認知症がある利用者さんは、いくつかの条件を満たした場合のみ着替えや戸締りなどのサポートも認められます。

    デイサービス送迎マニュアルの必要性

    デイサービス送迎業務は、利用者さんごとに必要な介助をしつつ家族からの伝達事項を確認するなど、さまざまな配慮が求められます。また、福祉車両の場合リフトやスロープ、車椅子のロックなど、普段の車とは異なる操作も必要です。

    さらに、送迎中に事故に巻き込まれた、利用者さんの容体が急変したなど、何かしらのトラブルが発生することも多々あります。送迎業務はリーダーや管理者不在の状態でスタッフが個々に対応する場面も多く、指示がスムーズに届かないこともしばしば。対応方法が決まっていないと、スタッフの裁量により思いがけないトラブルに発展することもあるでしょう。デイサービス送迎マニュアルを作成しても想定外のトラブルはつきものですが、あらかじめ対応を決めておくことで安心して業務に臨むことができます

    また、行政による運営指導項目のひとつに送迎も含まれていますが、デイサービス送迎マニュアルを作成し共有しておくことが、適切に送迎を行っている根拠にもなります。

    デイサービス送迎マニュアルを作ろう!手順を解説

    デイサービス送迎マニュアルの作成方法を、順を追って解説します。

    Step1.デイサービス送迎マニュアル作成の目的を明確にする

    まずは、デイサービス送迎マニュアルを作成する目的を明確にします。いつ、誰が、どのような目的で使うマニュアルなのかを考えることで、現場に即した内容になるでしょう。デイサービス送迎マニュアルの目的には、以下のような内容が考えられます。

    • 人材育成を効率的に行う
    • 送迎にまつわるルールを社内で共有する
    • サービスの質を一定に保つ
    • 安全運転の意識を強化する
    • 事故の防止に役立つ

    まずは目的を設定し、マニュアルに落とし込んでいくといいでしょう。

    Step2.送迎マニュアルに盛り込む内容を検討する

    デイサービス送迎マニュアルに盛り込む項目の規定は特に設けられていません。事業所の事情も踏まえつつマニュアル作成の目的が達成できる内容を検討していきましょう。基本の項目には以下のような内容が挙げられます。

    [btp_box]・送迎準備(ルート確認、所要時間、道路規制の有無、車両チェックなど)
    ・送迎(到着時の対応、乗降介助、リフトの操作方法、乗車中の対応など)
    ・送迎後(乗降介助、車両点検など)
    ・車両点検(日常の車両点検、業者点検など)
    ・トラブル発生時(事故対応、急変時対応など)[/btp_box]

    たくさんある項目のうち、特に取り入れておきたい項目をピックアップして解説します。

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    取り入れたい項目1.安全対策

    車両管理は安全な送迎に欠かせません。日常点検に加えて定期的なメンテナンスの手順と頻度を具体的に記しておきましょう。また、利用者さんの安全のため、交通ルールの遵守は当然です。しかし、スムーズに送迎できないと時間に間に合わないという焦りから一時停止を無視したり黄色信号を突破したりする可能性も。交通ルール遵守が最優先であることをきちんと共有しておくのがおすすめです。

    取り入れたい項目2.トラブル時の対応

    デイサービス送迎マニュアルで特に重視したいのが、トラブル発生時の対応についてです。交通事故の初期対応や情報共有の方法などを細かく明記しておきましょう。送迎時に体調が悪くなった、自宅で倒れていたといった利用者さんの急変に備えた対応も重要です。さまざまなケースを想定したうえで検討してみましょう。

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    取り入れたい項目3.福祉車両の操作方法

    福祉車両を使用する場合は、別途操作マニュアルを作成するのがおすすめです。使い方を口頭で指導している場合、伝えもれが発生する恐れがあります。口頭に加えて、正しい操作方法をマニュアル化しておくと安心です。

    Step3.フローチャートやチェックリストを作成する

    送迎業務の手順は、文章だけでは分かりにくいこともあるでしょう。フローチャートにすると、流れが理解しやすくなります。特に焦ってしまいがちな事故や緊急時の対応方法は、ミスを減らすためにも視覚的な分かりやすさを重視しましょう。

    デイサービス送迎マニュアル通りにできているかどうか確認するため、チェックリストを作成するのもおすすめです。理解度を測ることに加え、チェック率が低い項目は記載方法を見直すきっかけにもなります。

    デイサービスの送迎で注意したいこと

    デイサービスの送迎にまつわる注意点を確認しておきましょう。

    送迎ドライバーの注意点

    送迎ドライバーは、利用者さんの命を預かる立場です。荒い運転は事故の原因になるだけでなく、利用者さんの体調悪化の原因になる可能性もあります。常に優しい運転を心がける必要があるでしょう。車両の扱いに慣れておくのも重要なポイントです。特に福祉車両は、使い方を間違ったまま操作して万が一事故が起こった場合、過失を問われる可能性もあります。操作方法を事前に確認し、スムーズに介助できるよう努めましょう。

    介助スタッフの注意点

    介助スタッフは何かあればすぐに対応できるよう、利用者さんの状態を常に観察する必要があります。利用者さんの家族との積極的なコミュニケーションも、介助スタッフの重要な役目です。家族の方が介護にストレスを感じているケースもあるため、何気ない会話から様子を探ることも大切です。

    管理者の注意点

    管理者の役目は、利用者さんとスタッフの安全に気を配りながら、どんな状況にも柔軟に対応できる仕組みを作ることです。運行表などで全体を管理できるようにして、状況がすぐに判断できるようにしておきましょう。事故や体調不良などのトラブルを事前に想定し、万が一のときにとるべき行動をスタッフ間で共有しておくことも大切です。

    デイサービス送迎マニュアルを作成しよう!

    デイサービスに欠かせない送迎業務ですが、送迎中は思わぬ事故や体調不良といったトラブルが発生する可能性もあります。何が起きても焦らず対応できるよう、デイサービス送迎マニュアルを作成してスタッフに共有することが大切です。作成手順を参考に、事業所の事情に即したマニュアルを作成しましょう。

  • 【訪問産後ケア・ポストパータムチーム】広島の訪問理学療法士さんにインタビュー!ママと赤ちゃんを支える産後ケアとは

    【訪問産後ケア・ポストパータムチーム】広島の訪問理学療法士さんにインタビュー!ママと赤ちゃんを支える産後ケアとは

    広島市・呉市で展開する「訪問産後ケア ポストパータムチーム」は、産後の不調に悩むママを、看護師・助産師・リハビリスタッフが一丸となって支える訪問産後ケアサービス。今回は、ポストパータムチームの立ち上げメンバーの一人である理学療法士・佐々木さんにインタビュー。訪問産後ケアにおけるリハビリ職の役割や、仕事のやりがいについてお聞きしました。医療職としての経験を活かしてキャリアアップしたい方、産後ケアの分野に興味を持つ方はぜひチェックしてみてください。

    訪問産後ケア「ポストパータムチーム」。理学療法士による訪問リハビリも実施 

    「訪問産後ケア ポストパータムチーム」は、[btp_line]広島市の「訪問看護ステーションかがやき」と呉市の「訪問看護ステーションゆずり葉」[/btp_line]が実施する訪問産後ケア事業です。

    スタッフはすべて女性の医療職。産婦人科・小児看護などで培った知識と、自身の出産・子育て経験も活かして活躍しています。

    【訪問産後ケア ポストパータムチーム】理学療法士、看護師、助産師が産後ママの自宅を訪問 

    「訪問産後ケア ポストパータムチーム」には、理学療法士・看護師・助産師、ピラティスレッスンを行うスポーツインストラクターが在籍。広島市と呉市をメインに、産後の不調に悩むママの自宅を訪問し、心身を支えるケアを提供しています。

    〈訪問産後ケア ポストパータムチームの特徴〉

    [btp_box back=”on”]

    ・女性の医療職(看護師、理学療法士など)が利用者宅を訪問

    ・産後直後だけでなく、出産経験のあるすべての女性が利用できる

    ・育児や母乳、離乳食などさまざまな疑問や悩みを相談可能

    ・医師の指示があれば医療保険も使える

    ・オプションでピラティスレッスンも受けられる[/btp_box]

    訪問看護ステーションかがやき・ゆずり葉を運営する「株式会社Shine」

    広島市の「訪問看護ステーションかがやき」と、呉市の「訪問看護ステーションゆずり葉」を運営しているのは、[btp_line]「株式会社Shine」(広島市安佐南区)[/btp_line]。社名には、利用者さんやスタッフをはじめ、関わる全ての人たちが笑顔でチャレンジできる明るい企業でありたいという思いが込められています。
    介護・看護・リハビリを必要としている方のもとへ「幸せ」を届けるケアサービスを展開する企業です。

    ▼「株式会社Shine」についてはこちらもチェック

    ▼「株式会社Shine」河手代表のインタビュー記事はこちら

    訪問産後ケア「ポストパータムチーム」の理学療法士・佐々木聡子さんに 訪問リハビリについてインタビュー

    理学療法士の視点でママの体の不調をサポートする、佐々木聡子さんにインタビューを行いました。

    [btp_box back=”on”]佐々木聡子さんプロフィール
    「訪問看護ステーションかがやき」リハビリ部長・理学療法士。
    総合病院(急性期、回復期)に約15年勤務。リハビリ講師として他病院の産婦人科に招かれたのをきっかけに、院内に「産後リハビリ外来」を立ち上げる。2019年に株式会社Shineに入職。2021年に「訪問産後ケア ポストパータムチーム」を立ち上げ、広島市を中心に訪問サービスを展開中。
    【保有資格】健康増進/参加 認定理学療法士、Pfilates(骨盤底筋exercise)認定インストラクター[/btp_box]

    総合病院で産後リハビリ外来を立ち上げ。産後ママの訪問サポートの道へ

    総合病院に約15年勤務し、産後ケアの普及に邁進してきた佐々木さん。「株式会社Shine」に入職するまでの経歴を伺いました。

    [btp_box]佐々木さん:
    「出産で股関節を傷めて歩けなくなり、入院したことがありました。そのとき、同期の理学療法士がお見舞いに来てくれたんです。痛いところを触ってもらったら、痛みが緩和して驚きました」[/btp_box]

    産後の体の不調に対し、理学療法士としてできることがあるのでは?と気づいた佐々木さん。入院していた病院の看護師に声をかけられた縁で、母親学級の講師として10年以上活動しました。

    [btp_box]佐々木さん:
    「理学療法士の私ですら産後の不調にとても悩まされたので、『ほかのお母さんたちは大丈夫だろうか?自分のケアを後回しにしているのでは?』と気になりました。そこで、当時勤務していた総合病院内に『産後リハビリ外来』を立ち上げたんです」[/btp_box]

    立ち上げ当初、日本では「産後ケア」に対する認知度がまだまだ低かったそう。産後ケアの大切さを広めるために奔走する中、「訪問リハビリ」に興味を持つようになったといいます。

    [btp_box]佐々木さん:
    「お母さんたちの中には、赤ちゃんを抱えての外出が難しく、病院に行きたくても行けない方が多いことが分かりました。そんなとき、『株式会社Shine』が運営する『訪問看護ステーションかがやき』を知り、入職することに。そして、不調を抱えるお母さんたちが外出できないなら、こちらから出向こう!と始めたのが『訪問産後ケア ポストパータムチーム』です」[/btp_box]

    「ポストパータムチーム」スタッフ(下・左端が佐々木さん)

    こうして佐々木さんを含む、看護師・理学療法士の計4名が立ち上げメンバーとなり、2021年に「訪問産後ケア ポストパータムチーム」がスタートしました。

    ポストパータムチームのメンバー ※2024年1月現在

    看護師2名
    助産師1名
    理学療法士2名
    ピラティスインストラクター1名

    [btp_box]佐々木さん:

    「産後のお母さんが気兼ねなく依頼できるように、全員女性スタッフで構成しています。助産師も在籍しているので、訪問産後ケアに加えて、母乳ケア・小児訪問看護も提供できるようになりました」[/btp_box]

    コロナ禍で利用者が増加した「訪問産後ケアポストパータム」

    訪問先でリハビリを行う佐々木さん

    立ち上げ時はコロナ禍のため、外出自粛が続く状況。悩みや不調を誰にも相談できず、孤独感を抱えるママが増える中、ポストパータムチームへの依頼が増加したそうです。

    [btp_box]佐々木さん:
    「赤ちゃんと2人きりの生活が長いと、困りごとがあっても我慢してしまいがちです。そういうときこそ、訪問産後ケアを通じて、私たちの目が行き届くようにしたいと思いました。気軽に利用してもらえるよう、『ノーメイクでOK。部屋の片付けもしなくてOK』といつも利用者さんに伝えています」[/btp_box]

    訪問産後リハビリのやりがいとは?

    全国的にもまだ少ないという理学療法士による訪問産後リハビリ。理学療法士は、主に以下のサービスを行っています。

    [btp_box back=”on”]・体のリラクゼーション

    ・骨盤調整

    ・尿漏れ、ガス漏れ相談

    ・弱くなった筋肉を強化する運動アドバイス

    ・抱っこ紐の使い方のアドバイスや調整

    ・骨盤ベルトの正しい使い方のレクチャー

    ・体に負担の少ない姿勢・育児動作のアドバイス など[/btp_box]

    「ポストパータムチーム」公式インスタでは、サービス内容を広めるべく、佐々木さんの訪問産後ケアの様子を紹介しています。一人ひとりの姿勢や骨格に合わせたリハビリの様子がよく分かるので、チェックしてみてください。

    [btp_box]佐々木さん:
    「理学療法士としてやりがいを感じるのは、体への負担が少ない抱っこの仕方や、授乳の姿勢、立ち方などを直接アドバイスできることですね。笑顔がなかった利用者さんも、訪問が終わるころには笑顔を見せてくださるのがとてもうれしいです。
    看護師と連携して医療的なケアも行っているので、お母さんと赤ちゃんをきめ細やかに支えることができます。訪問産後ケアを通じて、お母さんたちの笑顔を引き出したい、お母さんたちが不安なく育児できる世の中にしたいというのが私たちの目標です」[/btp_box]

    「mamanowa」の抱っこ紐講座で講師を務める佐々木さん

    「訪問産後ケア ポストパータムチーム」では、不定期に「[btp_line]mamanowa(ママノワ)[/btp_line]」と呼ばれる産後ママ向けのイベントを開催し、人気を集めています。

    [btp_box]佐々木さん:
    「ピラティス講座や抱っこ紐講座など、いろいろなテーマで実施しています。尿漏れ対策として、出産で弱ってしまいやすい骨盤底筋群の収縮をポータブルエコーで視覚化し、一人ひとりにあった鍛え方をアドバイスすることも。多くのお母さんが不安を解消できるよう活動を続けていきたいですね」[/btp_box]

    最新のmamanowa開催情報は、公式インスタでチェックできます。

    ママのもとへ直接出向き、サポートする「訪問産後ケア ポストパータムチーム」。産後ケアの重要性が認知されつつある中、今後ますます必要とされる存在となるでしょう。
    病院よりも身近な立場でケアやアドバイスを届けるこの仕事は、大きなやりがいを感じられるはずです。

    【訪問産後ケア ポストパータムチーム】他職種と活発に意見交換

    訪問看護未経験でもしっかりサポート。他職種としっかり連携

    訪問サービス未経験の方は、「利用者さんとうまくコミュニケーションをとれるかな」、「関わったことのない不調や症状にしっかりと対応できるかな」といった不安を抱えがちではないでしょうか。
    「訪問産後ケア ポストパータムチーム」を展開する「訪問看護ステーションかがやき・ゆずり葉」には、新人スタッフへの丁寧なサポート環境があり、スムーズに仕事に慣れることが可能です。
    実際に[btp_line]訪問未経験からスタートした看護師・理学療法士が多く在籍[/btp_line]し、「もっと早く始めればよかった」という声も聞かれるほど。
    さまざまな専門性を持つスタッフと活発に意見交換しながら、広い視野で利用者さんに向き合えます。

    職場全体でワークライフバランス重視。子育てなどプライベートと両立

    同じく「ポストパータムチーム」の小児看護師・森さん(右)と

    [btp_line]ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる[/btp_line]ことも、働きやすさのポイントです。今回お話を伺った佐々木さんをはじめ、子育てなどのプライベートと両立しながら活躍するスタッフが多数在籍しています。

    〈働き方の一例〉

    [btp_box back=”on”]・土日祝出勤を含めた「正社員」

    ・土日祝休みの「正社員ライト」

    ・勤務時間や曜日を選べる「パート」 など[/btp_box]

    [btp_box]佐々木さん:
    「子育て世代も多く、互いにサポートし合えますし、気軽に相談できる雰囲気の中で安心して働けますよ。医療職として新たな分野で成長したい方に、ぜひチャレンジしていただきたいですね」[/btp_box]

    産後ケアや訪問サービスの仕事に興味を持った方、最新の採用情報について知りたい方は、公式サイトをぜひチェックしてください。

    医療職の目線で産後ママに寄り添う「訪問産後ケア ポストパータムチーム」

    看護師や助産師、理学療法士が力を合わせて、ママと赤ちゃんをサポートする「
    ポストパータムチーム」。各分野の専門職が、一人ひとりに沿ったケアやアドバイスを行えることを強みと
    しています。訪問サービスの経験がない方も安心してチャレンジできる環境が整っているので、気になる方はぜひお問い合せください。

    【訪問産後ケア ポストパータムチーム】

    公式サイトhttps://postpartumteam.amebaownd.com/
    公式LINELINEで「@572rojwo」をID検索
    公式Instagramhttps://www.instagram.com/postpartum__team/

  • 話題の“介護芸人”って?お笑いの力で介護の現場を変える活動に注目!

    話題の“介護芸人”って?お笑いの力で介護の現場を変える活動に注目!

    介護の仕事は辛くて大変な仕事…そんなマイナスイメージを払しょくするべく、介護の現場で活動するお笑い芸人がいることはご存知ですか?彼らは“介護芸人”と呼ばれ、お笑いの力を介護の現場に取り入れながら、新たな取り組みを行っています。今回は、そんな“介護芸人”の活動に注目しました。実際にどんな活動が行われているのか、詳しくご紹介します。

    お笑い芸人と介護職、2つの顔を持つ“介護芸人”が話題!

    [btp_line]“介護芸人”とは、介護の現場で活躍するお笑い芸人のこと[/btp_line]。その活動は幅広く、介護施設へ出向いてコントや漫才を披露している方もいれば、芸人の仕事と並行して本格的に介護職として働いている方もいます。

    以前、インタビューをした鹿見勇輔さんも広島で活躍する“介護芸人”のひとり。ぜひこちらの記事も読んでみてください。

    有名な“介護芸人”にはどんな方がいる?

    介護芸人の中には、テレビでおなじみの有名人も!注目を集める“介護芸人”の活動を、ピックアップしてご紹介します。

    「レギュラー」松本康太さん・西川晃啓さん

    「あるある探検隊!」のリズムネタで一躍人気になった「レギュラー」は、現在、介護施設などで漫才を披露する“介護芸人”として活躍しています。レギュラーの松本康太さん、西川晃啓さんは、2人とも「介護職員初任者研修」と「レクリエーション介護士」の有資格者。2019年に出版した『レギュラーの介護のこと知ってはります?』は、笑えて役立つ介護入門本として話題を呼んでいます。
    そんなレギュラーの新ネタは、「リズムネタ脳トレあるある体操」。高齢者が思わず「懐かしい!」となるようなフレーズを使いながら、認知症予防や脳トレ要素も取り入れているんだとか。現在も「[btp_line]介護とお笑いを融合させた芸を生み出すこと[/btp_line]」をモットーに、積極的な介護施設訪問を続けているそうです。

    「メイプル超合金」安藤なつさん

    テレビでも活躍する「メイプル超合金」安藤なつさんには、実は“介護のスペシャリスト”としての顔もあります。

    学生時代から介護のボランティアなどしていた安藤さんの介護職歴はなんと20年以上!「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」の有資格者でもあり、現場経験も豊富です。
    高校在学中にお笑い芸人の道に進んだもののなかなか芽が出ず、しばらく夜間の巡回介護の仕事を掛け持ちしていた安藤さん。

    当時の介護の現場は、[btp_line]お笑いの仕事で心が折れかけていた自分を奮起させてくれる場所[/btp_line]でした。決して、世間が抱くような“介護の仕事は大変で辛い”といったネガティブな気持ちにはならなかったといいます。

    現在では、そんな介護の現場のマイナスイメージを払しょくするために、書籍やテレビ番組などを通して、介護職の魅力を発信し続けています。

    「マッハスピード豪速球」さかまきさん

    お笑いコンビ「マッハスピード豪速球」のさかまきさんも、夜勤でデイサービスの仕事を続けながら、お笑い芸人としても活動する“介護芸人”のひとり。介護職歴は10年以上になり、「介護福祉士」や「認定心理士」の資格も持つプロの介護職です。

    そんなさかまきさんに、周囲からは「介護職って大変そう…」と心配の声もあるようですが、むしろ[btp_line]介護の現場は明るく、面白いもの[/btp_line]なんだとか。

    さかまきさんが出版した電子書籍『介護芸人のコントな世界』でも、日々の笑える介護エピソードが語られています。「介護現場は、まさにボケとツッコミ」と語るさかまきさんは、現在も介護職として働きながら、お笑い芸人として介護のポジティブな面を発信しています。

    オラキオさん

    「細かすぎて伝わらないモノマネ」で人気のお笑い芸人オラキオさんは、介護職としての顔も持つ“介護芸人”です。2020年からは、介護人材の定着支援サービス「kaigo FIKA」の第1号「プロフィッカー(※若手介護職員のメンタリングを行う人)」として、介護職のケア活動にも従事しています。

    ケア活動とは、介護職の悩みを聞き、話をする仕事。より親身になって相談にのれるように、週に一度は介護の現場で実際に働いているといいます。「[btp_line]介護とお笑いはすごく似ている職業[/btp_line]」だと語るオラキオさん。

    お笑い芸人は相手が何を欲しているか察する能力に長けているので、介護の現場で活かせることも多いんだとか。現在も、介護の現場を明るく元気にするために、若手の介護職のメンタルケアに注力されています。

    “介護芸人”のお笑いの力が介護業界を元気に!

    今回、“介護芸人”として紹介したお笑い芸人の方々はみな、介護という仕事に対してポジティブなイメージを持っていましたね。彼らの活動がさらに話題になり、広まれば、介護職に対する世間の印象も変わってくるのではないでしょうか。そして何より、利用者さんや介護職の笑顔も増えていくはず。介護業界に明るい風を吹かせる“介護芸人”の活動に今後も注目してきましょう。

  • 高齢者施設向け脳トレ×笑いのホワイトボードレクリエーション3選

    高齢者施設向け脳トレ×笑いのホワイトボードレクリエーション3選

    “脳トレ”と“笑い”は、認知機能やQOLの向上など、高齢者にとって良い影響をもたらすといわれています。それならば、脳トレと笑いの両方を掛け合わせたレクリエーションを、ホワイトボードで実施してみませんか?今回は、高齢者にとって脳トレと笑いがそれぞれどのような効果をもたらすのかをご紹介します。併せて、ホワイトボードを使ってできる簡単なレクリエーションネタ3選をピックアップしたので、こちらも参考にしてみてください。

    笑いが高齢者にもたらすメリット

    [btp_line]笑いには、認知機能の低下を防ぐ効果がある[/btp_line]ことが知られています。ポジティブな気持ちを引き寄せたり、アルファ波が増えて脳がリラックスしたりと、気分転換にも有効です。
    さらに、笑うことで唾液の分泌量の増加による口腔機能の維持や、血管を拡張して血圧低下・血行促進させるなど、健康上さまざまな良い効果ができ、生活の質(QOL)の向上にもつながります。笑うことは、高齢者にとってメリットが大きい行為なのです。

    脳トレが高齢者にもたらすメリット

    対して[btp_line]脳トレは、認知機能を高める効果が期待[/btp_line]されます。記憶力、注意力、見当識、計算力、言語能力など、それぞれ以前よりも衰えてきている認知機能に対し、早期から継続的にアプローチしていくことで、認知機能の低下や認知症の予防につながると考えられているのです。

    笑いを生み出すレクリエーションのコツ

    何か面白い話を聞いたとき、若い人が理解して笑うまでのスピードと、高齢者が理解して笑うまでのスピードでは違いがあります。わかりやすい内容を、ゆっくりと説明しながら話せば笑顔を引き出しやすくなるでしょう。
    また、ちょっとした会話に自虐ネタを挟むことがあるかもしれませんが、高齢者にはなじみが薄く、かえって「笑ってはいけないのでは」と思わせることも。マイナスなネタを使うときには笑っても大丈夫なことを事前に伝えておくと、安心感につながり、笑ってもらいやすくなるでしょう。
    クイズならみんなが答えられそうな簡単な問題から出したり、ヒントは小出しにしたりすることで、問題にチャレンジすることに対してストレスや苦痛を感じにくくなります。チーム対抗制にすれば利用者さん同士のコミュニケーションの機会にもなり、楽しい雰囲気で自然と笑顔も生まれるでしょう。

    ▼関連記事▼

    高齢者向け脳トレと笑いを組み合わせたホワイトボードレクリエーション3選

    ここからは、高齢者向けに脳トレと笑いを組み合わせたレクリエーションを3つご紹介します。脳トレをレクリエーションの一環としておこなう場合、ホワイトボードを使えばスタッフが準備するものも少なく、かつ大人数で一斉に取り組みやすくなるためおすすめです。大人数でもできる簡単なレクリエーションばかりなので、現場でネタに困っている方はぜひ参考にしてみてください。

    判断力を鍛える!シルバー川柳穴埋めクイズ

    高齢社会・高齢者の生活に関した川柳を集めた「シルバー川柳」を穴埋めクイズにして楽しむレクです。

    [btp_box back=”on”]例:
    ①○○○○ 付いているから 食べたはず
    答え:ご飯つぶ


    ②冬の日の ○○○○は 命がけ
    答え:一番風呂[/btp_box]
    出典:社会法人 全国有料老人ホーム協会

    やり方は簡単。川柳の一部分を空白にしてホワイトボードに掲示し、空欄部分を誘導しながら利用者さんに答えてもらいます。老いとともに現れる悲観的なできごとを、ユーモラスに表現している川柳を選ぶのがポイントです。
    どんなことが詠まれたのかを当てる楽しさだけでなく、利用者さん自身の経験と照らし合わせて川柳を読み解くことで笑いを生み出すレクとなっています。理解力や判断力を使うため、認知症予防に取り入れるのもおすすめ。川柳に共感することで、[btp_line]老いに関する不安を解消させる狙い[/btp_line]もあります。

    言語能力を鍛える!チーム対抗言葉集めゲーム

    ひらめき力や言語能力を鍛えるゲームです。

    やり方は2種類あります。1つはお題となる1文字をホワイトボードに大きく書き、チーム対抗でいくつ単語を作り出せるかを競う方法。もう1つは、お題となる1文字をホワイドボードに書き、ジャンルまで指定して単語を集める方法です。

    [btp_box back=”on”]例:
    ①「と」のつく単語を集めよう!
    答え:とびら、トランプ、時計、トースターなど


    ②「き」のつく「食べ物」は?
    答え:きなこ、きしめん、きくらげ、きざみわかめなど[/btp_box]

    お題の組み合わせを変えたり、範囲を「食堂内にあるもの」と指定したりと、アレンジ次第で楽しみ方が無限に広がります。チーム対抗でおこなえばコミュニケーションが生まれ、[btp_line]利用者さん同士が仲良くなるきっかけ[/btp_line]をつくることもできるでしょう。

    思考力を鍛える!絵しりとり

    ホワイトボードに絵を描き、絵でしりとりをつなげていくゲームです。相手が何を描くのか、自分が何を描こうかと、[btp_line]思考力を養いながら楽しめます[/btp_line]。目標個数を決めておこなうのがおすすめです。時には「じょうずに描けない!」「何を書いているかわからないよ!」といった会話で笑いが起こり、盛り上がるでしょう。
    しりとりであればルールを知っている人も多いため、絵を描くことに抵抗がなければ気軽に参加できるレクといえます。絵が苦手な方には介護スタッフがサポートすると良いでしょう。また、[btp_line]絵を描くことで手指の運動にもつながるのも、このゲームのメリット[/btp_line]です。

    高齢者にとって笑いと脳トレは良いことづくし

    高齢者にとって笑いと脳トレはメリットが多く、魅力的な行為であることを解説しました。ホワイトボードを使ったレクリエーションなら大人数で実施できるので、一人ひとりに介護スタッフが個別についておこなう内容よりも負担が少なく実施できます。どれも簡単かつ応用の利くゲームばかりですので、日々のレクリエーションのネタに困った場合には思い出してみてください。

  • 【更衣介助】片麻痺・寝たきりの方への手順は?脱健着患がポイント

    【更衣介助】片麻痺・寝たきりの方への手順は?脱健着患がポイント

    介護施設では、利用者さんの着替えをサポートする更衣介助のシーンがいくつもあります。更衣介助で大切なのは、正しい手順を知ることと、利用者さんの身体状態に合わせた方法で行うこと。基本ルールである脱健着患や注意点も把握しておくと、よりスムーズで安全な更衣介助につながります。「更衣介助で寝たきりの方を担当するとき、スムーズに行うための手順をマスターしたい」「片麻痺と寝たきり、それぞれの手順をおさらいしたい」そんな方に役立つ情報をご紹介しましょう。

    更衣介助について

    ご自身で着替えることが難しい方をサポートする“更衣介助”。片麻痺や寝たきりの方の場合は特に、手順を理解してから行わないと安全性を保つのが難しくなります。まずは[btp_line]更衣介助の基本ルールである“脱健着患(だっけんちゃっかん)”をチェック[/btp_line]しましょう。

    更衣介助の基本ルール!脱健着患とは

    脱健着患は、麻痺のある方への更衣介助を行う際に必要となる基本ルールです。

    脱健健側(麻痺なし)から脱ぐ
    着患患側(麻痺あり)から着る

    左右どちらかに片麻痺のある方を対象に行う脱健着患。着脱時の痛みや苦痛をなくし、スムーズに[btp_line]更衣介助を進めるための基本ルール[/btp_line]です。手足の骨折または脱臼のある方に対しても脱健着患を意識する必要があります。

    更衣介助前の注意点をチェック

    更衣介助を行う際は、まず環境を整えることに注目しましょう。室温は適温に、更衣介助中の転倒・転落のリスクを考えて安全面も意識する必要があります。
    また、衣類の選び方も注意点のひとつです。“着替えやすさ”に注目し、着脱が簡単な衣類やゆとりのあるサイズを選びます。更衣介助で寝たきりの方をサポートする場合は、前開きの衣類だと手順に沿って進めやすいでしょう。

    更衣介助の流れ

    続いて、更衣介助の流れをご紹介します。脱健着患を意識した“片麻痺の方の手順”と、なるべく体位交換の少ない更衣介助を意識した“寝たきりの方の手順”に分けてチェックしていきましょう。

    【更衣介助】片麻痺の方の手順

    座位の状態で、前開きの上着・ズボンを着替える手順です。基本ルールの脱健着患を意識しましょう。

    <ズボンを着替える>

    1. 座ったままで、ズボンのウエストをできる限り下げます。利用者さんに左右のお尻を浮かせてもらいながらズボンを下げるか、可能であれば一度立ってもらうとスムーズです。
    2. 健側のズボンを足元まで下ろし、引き抜きます。患側も同じようにズボンを引き抜きましょう。
    3. 着替え用のズボンの裾をたくし上げ、介護職員が手を通します。そのまま利用者さんの患側の足を持ち上げて、ズボンを通しましょう。健側の足も同じように通していきます。
    4. 利用者さんご自身で、健側の手でズボンを引き上げてもらいましょう。お尻を左右に浮かせながら、少しずつ引き上げていくのがポイントです。
    5. ズボンをウエストまで上げ、整えたら完了です。

    <上着を着替える>

    1. 上着のボタンをはずします。健側の肩をはずしたら、腕を袖から抜きましょう。
    2. 患側の肩をはずし、腕を袖から抜いたら脱衣が完了です。
    3. 着替え用の上着はあらかじめボタンをはずしておきます。まず患側の腕を袖に通したら、肩まで引き上げます。腕を通しやすくするために、事前に袖をたくし上げておくといいでしょう。
    4. 上着を利用者さんの背中側から健側の腕まで回し、羽織ります。
    5. 健側の腕を袖に通しましょう。このときも、袖をたくし上げておくと腕を通しやすくなります。
    6. ボタンを留めたら完了です。

    【更衣介助】寝たきりの方の手順

    寝たままの状態で、前開きの上着・ズボンを着替える手順です。

    <ズボンを着替える>

    1. 利用者さんの膝を立て、身体を傾けながらズボンを下ろしていきます。片手で膝を支えて、もう片方の手でズボンを下ろすのがポイントです。
    2. 膝を伸ばして、足先からズボンを完全に抜きます。
    3. 着替え用のズボンを足先から通します。膝を立ててズボンを上げていきましょう。
    4. ももの下までズボンを上げたら膝を伸ばします。このあと、上着の更衣で利用者さんの身体を横向きにするタイミングでズボンをウエストまで上げたら完了です。

    <上着を着替える>

    1. 上着のボタンをはずし、両肩を脱いだ状態にします。
    2. 利用者さんの身体を横向きにし、上側の腕を袖から抜きます。
    3. 脱いだ上着を利用者さんの背中の下に入れ、着替え用の上着の袖を通しましょう。利用者さんの腕に負荷がかからないよう気を付けることが大切です。
    4. 肩の下まで袖を通したら、上着の中心線と身体の中心を合わせます。
    5. 脱いだ上着が利用者さんの身体の下に入り込むように押し込んでいきます。
    6. 利用者さんの肩と膝を支えて一旦仰向けにし、寝返り介助をして反対側の更衣介助を進めます。
    7. 上側の腕を袖から抜きます。先ほど押し込んだ上着を手前に引っぱりながら、利用者さんの身体の下から引き出しましょう。
    8. 利用者さんを仰向けにし、腕を袖に通します。
    9. 利用者さんの肩を支えながら、肩まで完全に袖を通しましょう。反対側の肩も袖を通し、ボタンを留めたら完了です。

    更衣介助では片麻痺・寝たきりどちらも手順の把握が大切

    更衣介助の手順は、片麻痺と寝たきりで異なります。それぞれの手順をしっかり頭に入れ、スムーズに更衣介助を行いましょう。また、片麻痺・寝たきりどちらの手順においても、プライバシーへの配慮と皮膚状態のチェックが欠かせません。可能な限り利用者さんご自身にやってもらうことも意識して、コミュニケーションを取りながら進めてください。

  • 介護現場で考える身体拘束!介護職が知っておきたい基礎知識や防止法

    介護現場で考える身体拘束!介護職が知っておきたい基礎知識や防止法

    高齢者への虐待相談件数は年々増加しており、虐待を防ぎ高齢者を守るために2005年に高齢者虐待防止法が制定されました。一般的に、高齢者に対する身体拘束は虐待に該当します。介護現場では、利用者さんを守るためにとった行動が身体拘束につながってしまうことも。そこで今回は、介護職が知っておきたい身体拘束の定義や身体拘束を防ぐためにできることなどを見ていきましょう。

    厚生労働省が定める身体拘束の定義

    まずは、厚生労働省が定める身体拘束の定義について紹介します。

    身体拘束とはどういうことか

    厚生労働省では身体拘束とは、高齢者を車椅子やベッドに縛りつけるなどの[btp_line]身体の自由を奪う行為[/btp_line]としています。身体拘束は、人権擁護の観点だけでなく、高齢者の生活の質を根本的な部分から損なう危険が高いものです。

    なぜなら、身体拘束によって身体の自由を奪われると身体機能が著しく低下します。場合によっては圧迫部位が傷になったり、寝たきりにつながったりすることも。さらには、精神的苦痛を与えて死期を早めてしまう恐れもあるのです。

    身体拘束となる要件

    決して行ってはいけない身体拘束ですが、厚生労働省が定める3要件を満たせば身体拘束は「やむを得ない」としています。それは、認知症などの影響で利用者さん自身や他の利用者さんに危険が迫っている場合です。3つの要件とは以下の通りです。

    • 切迫性…利用者さん自身や他の利用者さんの生命や身体が危険にさらされる可能性が極めて高い
    • 非代替制…身体拘束のかわりとなる介護方法がない
    • 一時性…一時的な拘束であること

    身体が危険にさらされる可能性が極めて高く、身体拘束以外に方法がないこと。そして身体拘束が一時的であることが要件になっています。

    ★関連記事はこちら

    これも身体拘束?具体例をチェック

    そもそも身体拘束に該当する行為にはどのようなものがあるのでしょうか?以下の事例を確認してみてください。意外と「介護現場で見かけたことがある」と感じる方もいるかもしれません。

    • ベッドから降りないようにベッドを柵で囲む
    • 徘徊を防ぐためにベッドや椅子に四肢をひもなどで縛る
    • ベッドから転落しないようにベッドに四肢をひもなどで縛る
    • 点滴のチューブを抜かないように四肢をひもなどで縛る
    • 自身で立ち上がれる方に対して、立ち上がりを防ぐような椅子を使用させる
    • 利用者さん自身で開けられない居室に隔離する

    介護スタッフから考えると、利用者さん自身や他の利用者さんを守るために仕方がないことかもしれません。しかし、身体拘束によって利用者さんのさらなる認知機能低下を招き、より強い身体拘束が必要になるなど、悪循環に陥ってしまうこともあります。

    身体拘束が現場でなくならない理由

    そもそも身体拘束が医療や介護の現場でなくならない理由は何なのでしょうか?主な理由は身体拘束に対する一般的な「神話」や介護スタッフ不足です。

    身体拘束に対する一般的な神話とは、以下のようなものです。

    • 高齢者は転倒しやすく転倒すると大きなケガにつながるため拘束すべき
    • 傷害から利用者さんを守るのは看護者の道徳的な義務である
    • 拘束しないと、万一転倒してケガをした場合、スタッフや施設側の責任問題になる
    • 拘束しても高齢者はそれほど苦痛ではない

    考えられない内容のものもありますが、「身体拘束は仕方がない」と考えていた以前の体制下では、こういった考えを基本としていたのです。

    身体拘束は、日本だけの問題ではなく海外でも問題になっていました。昔は「身体拘束はやむを得ない」という考えもありましたが、現在では身体拘束を行わないことがスタンダードです。

    イギリスでは、数十年近く身体拘束は規制されておりほとんど行われていません。またアメリカでも1980年代から1990年代にかけて規制され、身体拘束が改善されています。

    ペンシルベニア大学のEvans博士やStrumpf博士らの文献研究によって、身体拘束に対する一般的な神話が反証されたことも一つの要因でしょう。

    このように世界的に身体拘束防止の動きがあり、日本でも高齢者虐待防止法が施行されるなど身体拘束防止への機運は高まっていますが、医療や介護の現場レベルで考えるとまだまだ「神話」が残っているようです。

    また、スタッフ不足を理由に身体拘束は仕方ないとする施設もあるのが現状。この場合、利用者さんのケアにかかる時間を数値化し、それに対応できるスタッフを確保・配置するなど、施設として工夫することが必要になるでしょう。

    身体拘束をしないためにできること

    最後に、[btp_line]身体拘束をせずに行うためのケア「3つの原則」を意識した取り組み[/btp_line]を見ていきましょう。

    <3つの原則>

    • 身体拘束が必要になる原因を探して除去する
    • 5つの基本ケアの徹底
    • 身体拘束廃止によるより良いケアの実現

    まずは利用者さんの立場に立ち、なぜそのような行動を起こすのかを考えて問題を解決していきましょう。そして5つの基本ケア(起きる・食べる・排泄する・清潔にする・活動する)に立ち返り、利用者さん一人ひとりに合ったケアを徹底することが大切です。

    そして、介護スタッフ1人で考える問題ではなく、介護施設全体で考えなければならない課題だということを認識して、施設全体で身体拘束廃止の取り組みをしていくべきでしょう。

    どのような状況でも身体拘束はNG!

    やむを得ず、厚生労働省が定める3要件を満たせば、一時的な身体拘束は認められています。しかし身体拘束によって、利用者さんはもちろん介護スタッフも精神的苦痛を感じることも。介護施設全体の雰囲気が悪化しかねない身体拘束は、絶対になくすべきです。なぜ利用者さんがそのような行動をするのかを考え、問題行動を抑制する方法を考えましょう。

  • 【レクリエーション】介護施設におすすめの1000円以内でできるレク11選

    【レクリエーション】介護施設におすすめの1000円以内でできるレク11選

    介護施設で行っているレクリエーションには、身体機能や脳機能の活性化やコミュニケーション、生活の質の向上などの目的があります。時間や予算が限られている場合、利用者さんが楽しめるレクリエーションの企画に頭を悩ますこともあるでしょう。この記事では、1000円以内でできるレクリエーションをピックアップしました。レクリエーションを企画する際に、費用面がわかると参考にしやすいと思ったことがある介護スタッフの方は、参考にしてください。

    おすすめ1「えもんかけに飾りをつけよう」

    • 予算:1000円程度
    • 準備物:ハンガー、リボン、飾り(お好みで)、のり、両面テープなど

    針金ハンガーにリボンや毛糸を巻いて、オリジナルハンガーを制作するレクリエーションです。手先を使い、集中して行うため、[btp_line]脳機能の活性化[/btp_line]に効果が期待できます。

    作り方は、好きな色のリボンを選んで針金ハンガーに巻きつけていき、仕上げに飾りをつければ完成。ハンガーの先に両面テープを貼って、うまく先端を隠すことできれいな仕上がりになりますよ。認知症や車いすの利用者さんも参加可能。完成したハンガーは日常生活で活用できるため、創作意欲を促しやすいでしょう。

    おすすめ2「私物語」

    • 予算:1000円程度
    • 準備物:スケッチブック、マジック、クレヨン、色鉛筆など

    利用者さんに今までの人生を振り返っていただき、思い出深いシーンを絵日記のように絵と文章で書いてもらいます。時間に余裕があるときには、みんなの前で発表してもらうのもいいでしょう。利用者さん同士のコミュニケーションにもつながります。

    描くシーンは、幼少期・好きな食べ物・小さな頃の夢・これからやりたいことなど、テーマを決めて行うのもおすすめです。過去を振り返ることで、脳に適度な刺激を与えることができます。

    また、思い出に浸りながら今後のことを考えることで、生きがいの発見にもつながるでしょう。

    おすすめ3「石鹸サシェ」

    • 予算:500円程度
    • 準備物:石鹸、ピーラー、レースの巾着袋、リボンなど

    サシェとは、フランス語で香り袋のこと。石鹸の香りが癒し効果にもつながる石鹸サシェのレクリエーションはいかがでしょうか。
    作り方は、まず石鹸をピーラーで細かく削ります。レースのような薄い生地の巾着袋に入れ、リボンで口を閉じれば完成です。ほのかに石鹸の香りがするため、枕元に置いたり、引き出しの中に入れたりするのがおすすめ

    おすすめ4「ゆらゆらキャンドル」

    • 予算:1000円程度
    • 準備物:LEDキャンドル、紙コップ、折り紙、マジック、のり、キリなど

    紙コップの中でゆらゆら揺れるキャンドルの光がムード満点の工作レクリエーションです。[btp_line]世界でたった一つのオリジナルキャンドル[/btp_line]の光に癒され、リフレッシュ効果が期待できます。

    作り方は、紙コップに好きな色の折り紙を巻き、顔やマークなど模様を描いていきましょう。LEDキャンドルの光が通るように、紙コップにキリで穴を開け、LEDキャンドルに被せれば完成です。ハロウィンや雪だるまなど、季節に合わせたキャラクターで作るのもおすすめ。

    おすすめ5「ハエたたきゲーム」

    • 予算:400円程度
    • 準備物:ハエたたき、マジックテープ、ハエの的

    ハエたたきを使って、ハエの的を叩きいくつゲットできるか競うゲーム集中力や瞬発力を高め、上肢のリハビリにも効果的です。
    作り方は、画用紙でハエの的を作り、マジックテープをつけ、テーブルに並べましょう。ハエたたきにもマジックテープをつけ、制限時間内に獲得したハエの的の数を競います。ハエに得点をつけて得点の合計点を競ったり、利き手ではないほうの手でやったりと、臨機応変にルールを変えても盛り上がるでしょう。

    おすすめ6「風船バレー」

    • 予算:200円程度
    • 準備物:風船(巨大な風船を作る場合は、90リットル程度のゴミ袋)

    巨大な風船を床に落とさないように、バレーボールのようにトスを続けるゲームです。ケガのリスクも少なく、体を動かすため適度な運動になります。トスは手のみ、手足OKなど利用者さんに合わせて介護スタッフがルールを決めると、多くの方が参加しやすいでしょう。
    また、たくさんの風船を大きめのゴミ袋に入れて、巨大な風船で行う風船バレーもおすすめ。風船をたくさん膨らませて、ゴミ袋に入れましょう。ゴミ袋がいっぱいになったら口を閉じ、丸い形になるよう風船の形に整えます。透明なゴミ袋にカラフルな風船を入れると、見た目もきれいですよ。

    おすすめ7「魚釣りゲーム」

    • 予算:1000円程度
    • 準備物:クリップ、紙皿、クレヨン、棒、紐、磁石、ブルーシートなど

    紙皿で作った魚の口にクリップをつけ、釣竿の先につけた磁石で魚を釣り上げるゲーム。ゆらゆら揺れる磁石で釣り上げるのはなかなか難しく、手先の器用さや集中力を養うことが可能です。
    作り方は、紙皿に魚の絵を、裏に点数を書き、口部分にクリップをつけてテープで留めます。ラップの芯や丸めた新聞紙などの棒に50センチほどの紐をつけ、紐の先に磁石を取りつけ、釣竿を作ってください。ブルーシートに魚を並べ、釣竿を使って魚を釣り上げ、裏面にある点数の合計点を競います。個人戦でもチーム戦でも楽しむことが可能。紙皿にイラストを描くのではなく、魚の写真を貼りつけると、リアル感が増してさらに盛り上がるでしょう。

    おすすめ8「新聞紙と毛糸で作るてまり」

    • 予算:500円程度
    • 準備物:毛糸、不要になった新聞紙や裏紙、輪ゴム、セロハンテープ、ハサミなど

    新聞紙に毛糸を巻くだけで、手軽にコロンとした形がかわいいてまりが制作できるレクリエーションです。柔らかくてまんまるなてまりは、心を穏やかにする癒し効果が期待でき、手先の器用さや独創性の向上に役立ちます。
    まず、新聞紙や裏紙を丸めさらに上から紙を重ねて丸めるという作業を数回繰り返し、ベースとなる球体を作成しましょう。球体がちょうどいい大きさになったら、テープと輪ゴムをつけ、上から毛糸で巻いていきます。紙が見えなくなるまで巻いたら、毛糸の色を変えて模様をつけるようにさらに巻いていけば完成。

    毛糸の組み合わせを変えればいろいろな模様を作ることができ、利用者さん一人ひとりの個性あふれるてまりに仕上がります

    おすすめ9「糸電話で伝言ゲーム」

    • 予算:500円程度
    • 準備物:紙コップ、タコ糸、爪楊枝、セロハンテープ、ハサミ

    糸電話を使って話し手が聞き手に、正確に言葉を伝えるゲーム。糸電話の作り方は簡単ですが、ハサミを使ったり、爪楊枝で紙コップに穴を開けたりするので、念のためあらかじめ介護スタッフが作成しておくのがおすすめです。

    糸電話を使った伝言ゲームのコツは、糸がピンと張るまで遠ざかること。2人1組でも、大人数でチーム分けしても楽しめるゲームです。利用者さん同士の会話にもつながるので、コミュニケーションを深めることができるでしょう。立つことが困難な利用者さんも、座って参加できます。

    おすすめ10「ちぎり絵」

    • 予算:1000円程度
    • 準備物:台紙、和紙や折り紙、のり、下絵

    ちぎり絵は、手でちぎった紙を台紙に貼っていき、絵を完成させる工作です。一見単純なレクリエーションに見えるかもしれませんが、紙をちぎって貼る作業は手先の運動になり、下絵に合わせて色を選んだり手指を動かしたりすることで脳の活性化も期待できます。

    また、その時期に合った絵を制作することで、利用者さんは季節を感じることができるでしょう。
    一人ひとり好きなちぎり絵を作って利用者さん同士発表し合うのも良いですし、全員で一枚の大きなちぎり絵を完成させて、食堂などに飾るのもおすすめです。

    下絵の手書きが難しい場合は、無料でダウンロードできるサイトもあるので、利用してみてください。

    おすすめ11「お手玉遊び」

    • 予算:1000円程度
    • 準備物:お手玉

    お手玉遊びは、手指や上半身の運動にピッタリのゲームです。高齢の利用者さんにとって、お手玉は懐かしい遊びのひとつではないでしょうか。

    手に持つと、昔のことを思い出す利用者さんもいるはず。お手玉は、100円均一ショップやネットなどで購入できます。数個セットで購入できるので、利用者さんの人数を考えた数を手配しましょう。


    お手玉遊びは、一人でも数人でも行えます。お手玉が得意な利用者さんは、何回連続で投げられるか記録を出していくと楽しいかもしれません、また、数人で行うなら、大きさの異なる段ボールや筒をランダムに積み上げて、そこにお手玉を投げて乗せていくゲームもおすすめ。

    段ボールや筒が倒れるまで積み上げ、お手玉をいくつ積み上げられるか挑戦すると盛り上がりますよ。

    利用者さんが楽しめる1000円以内でできるレクを企画しよう

    レクリエーションには、身体機能や脳機能の維持・向上や生活の質の向上という目的があります。

    介護施設でレクリエーションを企画する際には、利用者さんが楽しみながら手先を使ったり、体を動かしたりするような内容にすることが重要です。リーズナブルな1000円以内でできるレクリエーションで、利用者さんが満足できるものを企画してみてくださいね。

  • 春の歌8選!高齢者施設で喜ばれるメロディを紹介

    春の歌8選!高齢者施設で喜ばれるメロディを紹介

    高齢者施設で音楽レクリエーションを取り入れると、認知症の予防やストレス解消などの効果を期待できます。今回は“春の歌”をテーマに、高齢者施設の利用者さんに喜ばれるメロディをご紹介!童謡・唱歌&歌謡曲のカテゴリ別に、全部で8曲ピックアップしました。「レクリエーションに使える春の歌を探している」「高齢者施設で歌を通して利用者さんに季節を感じてほしい」そんなシーンの参考にしてください。

    【春の歌】高齢者施設で喜ばれる童謡・唱歌

    童謡や唱歌なら、利用者さんが子供の頃を懐かしみながら歌えます。春の歌で高齢者施設を盛り上げるならぜひ試してみましょう!

    春が来た

    『春が来た』は、日本の歌百選に選ばれている童謡です。「春が来た、春が来た…」という歌い出しで“春らしさ”は抜群!短いフレーズとおだやかで歌いやすい曲調が、高齢の方でも歌いやすいポイントです。曲自体は3番までありますが、全体で見ると短いので1曲通して歌っても難易度は高くないでしょう。

    <参考動画>

    滝廉太郎の『花』は、一度は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。童謡や唱歌として親しまれている曲ですが、実は『納涼』『月』『雪』と合わせた4曲で構成されています。それぞれの季節を感じられる素敵な曲ばかりなので、“季節の歌を楽しむ”という目的で花以外の曲も聞いてみるといいでしょう。

    <参考動画>

    さくらさくら

    春の童謡を代表する曲、といわれるほど多くの方に親しまれている『さくらさくら』。ゆったりとした美しいメロディが魅力の曲なので、歌うのはもちろん聞くだけでも楽しめるでしょう。動画サイトで簡単な手遊びが紹介されているので、高齢の方と一緒に楽しむのもおすすめです。

    <参考動画>

    早春賦

    『早春賦』は春の初めに作られた曲で、寒さの残る時期にぴったりです。歌ったり聞いたりするのもおすすめですが、歌詞の意味を考える楽しみ方もできます。歌詞の一部をピックアップして、介護職員から利用者さんへクイズを出すのはいかがでしょうか。

    <参考動画>

    【春の歌】高齢者施設で喜ばれる歌謡曲

    カラオケの音楽レクリエーションにぴったりな歌謡曲。歌い手は気持ちが穏やかになり、聞き手も参加したくなる雰囲気になるでしょう。歌謡曲のカテゴリから春の歌を選ぶなら、高齢者施設の利用者さんになじみのある人気の曲を選ぶのがおすすめです。

    野に咲く花のように

    ドラマ『裸の大将放浪記』の主題歌である『野に咲く花のように』。春のあたたかな雰囲気を思わせる歌詞とメロディが、気持ちをおだやかにしてくれるでしょう。ゆったりとした曲調で歌いやすいところも魅力です。

    <参考動画>

    さんぽ

    ジブリ映画『となりのトトロ』のオープニング曲として、幅広い世代の方に親しまれる『さんぽ』。あたたかくなってくる春の時期に、思わず散歩に出かけたくなるような曲です。明るい曲調とリズミカルなテンポが特徴なので、曲に合わせて手や足を動かすのもおすすめ

    <参考動画>

    幸せなら手をたたこう

    『幸せなら手をたたこう』は、1964年に坂本九が歌い大ヒットした歌謡曲です。童謡としても親しまれる曲なので、高齢の方でも歌いやすいでしょう。「手をたたこう」「肩たたこう」などのフレーズに合わせて利用者さんとコミュニケーションを取れる、春の音楽レクリエーションにぴったりな曲です。

    <参考動画>

    なごり雪

    『なごり雪』は、「今 春が来て 君はきれいになった」のフレーズで知られる歌謡曲です。昭和を代表する名曲のひとつで、なじみのある利用者さんも多いでしょう。ゆったりとしたメロディと印象的な歌詞が魅力の曲なので、レクリエーションや運動シーンのBGMとしてもおすすめです。

    <参考動画>

    春の歌で高齢者施設を盛り上げよう

    今回ご紹介した春の歌は、高齢者施設でカラオケや手遊び、イントロクイズなどさまざまな音楽レクリエーションに活用できます。利用者さんご自身に歌ってもらうのはもちろん、介護職員が一緒に歌ってコミュニケーションを取るのもおすすめ!春の歌を高齢者施設内で流して、雰囲気をぱっと明るくしてみませんか?

  • 3000円以内でできるレクリエーション10選|介護施設でおすすめレクを紹介

    3000円以内でできるレクリエーション10選|介護施設でおすすめレクを紹介

    介護施設で毎日のように行われるレクリエーション。新しいレクを準備する際は、費用面も考慮するポイントではないでしょうか。この記事では、3000円以内でできるレクリエーションを10個ご紹介。3000円の予算を準備できれば、カードゲームや工作など多くのレクを企画できます。レクを予算内でおさめたい方や、どんなレクがあるのか気になる介護スタッフの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ1:四字熟語合わせ

    四字熟語の上2文字と下2文字を神経衰弱のように合わせて遊ぶ、「四字熟語合わせ」。1500円前後で手に入るカードゲームのため、3000円以内でできるレクリエーションです。古くから言い伝えられている四字熟語だからこそ、介護スタッフより利用者さんのほうが詳しいなんてこともあるかもしれません。四字熟語の意味も発表してもらえば、より脳を活性化させるレクリエーションになります。
    チーム戦にすれば10人以上でプレイすることも可能。カードに点数をつけ、難しい四字熟語は高得点にするなど、工夫次第でより深く楽しめるところもおすすめポイントです。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ2:リバーシ(オセロ風ゲーム)

    手先を使って、白黒のコイン状の石を裏返しながら遊ぶ「リバーシ(オセロ風ゲーム)」も3000円以内でできるレクリエーションのひとつです。利用者さん同士はもちろん、介護スタッフと真剣勝負してもOK。昔からある遊びのため、ルールを知っている利用者さんも多いのではないでしょうか。
    相手の動きを予測しながら進めるリバーシは、手先だけでなく頭もフル回転!高齢者の認知症予防や、メンタル面にも良い影響をもたらすと言われています。市販のリバーシは1000円台で購入できるものが多いうえ、繰り返し使えるボードゲームなのでコスパも優れているレクリエーションです。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ3:マナー豆(匠)

    お箸のマナーを学ぶグッズとして販売されているアイアップのマナーシリーズ「マナー豆(匠)」。おもちゃの豆を専用の箸でつまみ、容器に入れるスピードや数を競うといったレクリエーションに活用できます。
    箸で豆を移動させるだけなので、ルールは簡単。対戦中は介護スタッフと一緒に「マメッ♪マメッ♪」などの掛け声で応援すれば、さらに盛り上がることでしょう。豆の形は4種類あり、中にはつまみにくい形をしているものも。難易度に合わせて豆に点数をつけ、獲得点数で競うといった方法も可能です。
    マナー豆シリーズは数種類発売されていますが、マナー豆(匠)は対戦できる仕様になっているので、レクリエーションにおすすめ。誰が一番多く豆を移動させられるか、施設内の「マメ王」をぜひ探してみてください。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ4:季節の野菜で作るぬか漬け

    これまでご紹介したゲーム系ではなく、3000円以内でできる料理系のレクリエーションはいかがでしょうか。ご紹介するのは、1人1つずつマイぬか床を準備して作る「ぬか漬け作り」のレクリエーションです。利用者さんの中には、昔は自分で作っていたという方もおられることでしょう。普段の生活の中でやっていたことを思い出しながら、介護施設での生活に取り入れて、長い期間楽しめますよ
    捨て漬け野菜は、介護スタッフで数種類準備し、利用者さんにお好みのものを選んでもらうと良いでしょう。1人3000円の予算があれば可能なので、ひと味違ったレク企画の候補におすすめです。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ5:オリジナルフォトスタンド

    「オリジナルフォトスタンド」を制作するレクリエーションも、3000円以内という予算であればステキなものが制作できます。色とりどりの造花や、ステンドグラス風のミニタイル、大きめのビーズなどさまざまな飾りを準備。市販のシンプルなフォトスタンドに、利用者さん好みの仕様になるようデコレーションしてもらいましょう。
    完成後はお気に入りの写真を入れてもらい、介護施設内の廊下に展示して写真展を開き、多くの方に見てもらっても良いですね。自分の作品が飾られているのを見たり、ほかの利用者さんが作ったものを鑑賞したりすることは、新たな創作意欲にもつながりやすくなります。3000円以内でできるレクとして挑戦してみてはいかがでしょうか。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ6:おでかけイベント

    自立度の高い利用者さんが多い場合は、季節ごとに咲く花や催し物の見物などへ外出する「おでかけイベント」もおすすめ。人数により移動手段を考慮する必要がありますが、1人3000円の予算があれば、公園などの施設への入場料だけでなく、昼食代をまかなうことも可能です。施設の近所にある喫茶店にコーヒーを飲みに出かけるというだけでも、利用者さんに喜ばれるイベントになります。
    インターネットで検索すれば、おでかけレクリエーションを実施した介護施設の体験談なども多数掲載されているので、参考にしてみてください。植物公園や、天候に左右されない水族館など、非日常が味わえるイベントとして企画してみてはいかがでしょうか。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ7:お部屋で使えるアミアミかご

    アミアミアミーゴというキットを利用した、居室で使えるアミアミかごの制作も、3000円以内でできるレクのひとつです。作り方は少し複雑ですが、小学生の工作としても人気なので、高齢者のレクリエーションにもおすすめ。考えながら手先も動かすレクなので、認知機能低下の予防にも役立ちますよ。
    まずは、介護スタッフが作り方をマスターし、利用者さんにレクチャーするようにしましょう。素材は紙紐ですが思いのほか強度があるため、小物入れやペン立て、大きいものはバッグなど幅広く活用できます。完成後どのように使いたいか、利用者さんへの質問タイムを設けてみるのも良いでしょう。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ8:クッキー作り

    利用者さんと介護スタッフが協力してクッキーを作るレクもおすすめです。クッキーは、砂糖と無塩バター、薄力粉があれば、すぐに作ることができます。材料を混ぜて伸ばし、型をとる工程を、利用者さんに行ってもらいましょう
    クッキーの型は、いくつか種類を用意しておくと、利用者さんも好みのものを選べて楽しいかもしれません。また、春には桜、クリスマスにはジンジャーマンなど、その季節に合わせた型があるとイベントとしても楽しめますよ。高齢者の方はやけどの危険性があるので、オーブンで焼く工程はスタッフが行うと良いでしょう。できたクッキーを、おやつの時間に食べるのもおすすめです。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ9: 箱の中身は何でしょう

    ダンボールに手が入る大きさの穴を開け、そこから手を入れて中身を触り、中に何が入っているかを当ててもらうゲームです。簡単なルールなので、利用者さんたちは参加しやすいでしょう。当てる側はもちろん、見ている側も楽しめますよ。
    クイズは、個人でもチームでも行うことが可能です。箱の中に入れるものは、簡単に当てられるものから、触ってもなかなか分からないようなものまで、さまざまな難易度のものを用意しておくのがおすすめ。ただし、触ってもけがをする危険性のないものにしてください。

    【3000円以内でできるレク】おすすめ10:フェルトでコースター作り

    色や柄の異なるフェルトを何枚か用意し、利用者さんにコースターを作ってもらうレクはいかがでしょうか。フェルトは、ハサミで切りっぱなしにしてもほつれてこない生地なので、手芸初心者の利用者さんでも簡単に扱うことができます
    利用者さんに好きなデザインを考えてもらい、デザイン通りにフェルトをハサミで切っていきましょう。土台となるフェルトができたら、あとは好きなように、違うフェルトや毛糸、ビーズなどを貼り付けたり、裁縫が得意な利用者さんは糸で縫ったりして飾り付けます。フェルト同士を貼り付けるには、フェルト用ボンドを使うのがおすすめ。フェルト用ボンドは市販で数百円で購入することができますよ。完成したものは、飾ったり実際に使ったりして楽しんでみてはいかがでしょうか。

    費用面も考慮したレクリエーションの企画を

    3000円以内でできるレクリエーションを7つご紹介しました。毎日レクを実施している施設では、マンネリ化しつつあるなと感じられる場合も多いことでしょう。しかし、介護現場では費用面の把握も重要です。この記事を参考に、施設側の負担も配慮しつつ、利用者さんが新鮮に感じられる新しいレクを企画してみてくださいね

  • 【高齢者の膝の痛み】対処法は?原因・予防法についても解説

    【高齢者の膝の痛み】対処法は?原因・予防法についても解説

    高齢者から膝の痛みに関する悩みを聞く機会は多いでしょう。寒い時期にはひどくなりがちです。内閣府の発表した平成30年版高齢社会白書によると、65歳以上の要介護者が、介護が必要になった原因の第4位として挙げられているほど、手足の関節の痛みは高齢者にとって重い悩みなのだそう。そこで今回は、高齢者の膝の痛みに対する対処法についてご紹介します。原因や予防法についても併せて解説するので、参考にしてください。

    高齢者の膝の痛みはこれが原因だった!

    痛みにアプローチするためには、痛みの根源を知ることが大切です。まずは高齢者の膝の痛みの原因を見ていきましょう。

    膝関節の軟骨・半月板の摩耗

    膝は4つの骨から成り立っており、継ぎ目の周りは関節軟骨と半月板に守られています。加齢が進むと、軟骨や半月板は摩耗していき、炎症を起こしやすくなるのです。その結果、膝が腫れる、熱を持つといった症状が起こり、膝痛になってしまいます。
    炎症症状による痛みは、動くと悪化する恐れがあるので、病院の早めの受診がおすすめです。

    肥満・運動不足・活動量の低下

    肥満や運動不足、活動量の低下も原因の一つです。体を動かす機会が減ると体の活動量が低下してしまい、筋肉量や体力、持久力などの減少をもたらします。膝関節をバランスよく支えることができなくなり、膝への衝撃や負担が増えて、痛みへと繋がるのです。さらに、動かないことが体重の増加に繋がり、ますます動けなくなってしまうという負のループにも繋がります。

    体や脚のゆがみ

    膝の痛みを訴えている方に、体や脚のゆがみはないでしょうか。O脚やX脚といった脚のゆがみは、関節軟骨の極端な摩耗を引き起こします。また、外反母趾や偏平足といった足の変形も、足裏で吸収するはずだった衝撃を膝が受けてしまうことになり、膝へのダメージが増えていくのです。

    膝痛の放置

    膝が腫れた後にも注目しましょう。膝の炎症が落ち着いた後も、膝痛が継続する場合があります。これは膝関節が炎症後、関節包という膝関節の周りを包んでいる膜が固くなり、膝の動きに対応できなくなってしまうからです。スムーズに歩くことができず、さらに関節包が無理に引っ張られるため痛んでしまいます。

    高齢者が膝の痛みを感じたときの対処法

    要介護にも繋がるほど、高齢者にとって深刻な悩みの一つである膝の痛みですが、痛みを和らげるための対処法がないわけではありません。ここからは、膝の痛みを感じたときの対処法をご紹介します。

    膝や体を温める

    膝が冷えると、血行不良になり筋肉や関節の動きが固くなることで、痛みを引き起こします。特に高齢者は血行不良が起きやすいのです。膝や体を温めれば血行が促進され、筋肉がほぐれて膝の痛みも和らぎます
    膝を温める方法には入浴の他、カイロや蒸しタオル、サポーターなどが有効です。特におすすめなのがサポーターで、冬場に冷えがちな膝を温めるだけでなく、膝周りの筋肉にかかる負担を軽減させる効果もあります。
    しかしながら、関節が腫れている、熱を持っているという場合は逆効果になることがあるので対処法として取り入れる場合には注意しましょう。

    膝の体操をおこなう

    膝の体操をするという方法もあります。高齢者は膝の痛みを感じると動かなくなりがちですが、膝の関節の可動域を広げるためのストレッチや、下半身の筋トレ、ウォーキングなど、主に有酸素運動を使った運動療法は、痛み止めと同じくらい効果的な対処法です。高齢者が膝の痛みが強くて動けない場合でも、薬やサポーターなどを使いながら適した方法で根気よく運動を続けることが膝の痛みを緩和するためには大切です。
    体操などで体を動かすことは筋力アップや減量にも繋がり、痛みが引いた後もさらに歩きやすくなり、好循環が生まれるでしょう。

    マッサージも効果的

    膝のマッサージも効果的な対処法です。膝の痛みを感じる部分を中心に、周囲の筋肉を揉みほぐすように行います。
    膝裏は力を入れすぎず両手で、次にふくらはぎは下から上へとらせん状に揉みあげ、太ももから足のつけ根へはさすり上げるように揉みましょう。最後に、両手の人差し指と親指で円をつくるようにして膝のお皿を囲み、お皿そのものを上下左右に軽く動かすようにしてマッサージすれば完了です。
    血行を促進するようなアロマオイルを使用すれば、リラックス効果も得られ、介護する側もされる側も気分転換になります。

    薬や病院を利用する

    齢者の膝の痛みには病気が隠れている場合もあるため、まずは病院で診察を受けることも対処法として大切です。痛みが軽症の場合、炎症や痛みをとるために薬物療法を用いることもありますが、病気そのものを治せるわけではありません。やはり第一には運動療法と考えられており、その上で薬物療法、そして最終手段として膝関節の手術と段階が上がっていきます。医師の判断を仰ぎながら、適切な対処をしていくことが今後の生活のためにも重要です。

    高齢者が膝の痛みを感じないための予防法

    そもそも高齢者が膝の痛みを感じないために予防していくことも大切です。ここからは、膝の痛みを感じないために簡単に実施できる予防法をご紹介します。施設でのレクリエーションにも以下の点を取り入れてみてください。

    適度な運動で筋肉と柔軟性を高める

    まずは日頃から適度な運動を行い、脚の筋肉をつけるとともに膝周りの柔軟性を高めておきましょう。適度な運動はコラーゲンの生成を促進し、関節軟骨に栄養が行き渡りやすくなることが知られています。
    ただし、長時間の運動や負荷の高い運動を行うと、逆に膝に負担をかけてしまうことになります。適正な運動量を見極め、血流を促すとともに筋力アップを目指しましょう

    適度な体重をキープする

    人が歩くとき、膝には瞬間的に体重の7倍負荷がかかるといわれています。そのため、適度な体重を維持することは、膝の痛みを予防する方法として有効です。
    食事量のコントロールも大切ですが、お散歩や早歩きなどの有酸素運動を取り入れて、カロリーを消費する運動を行うようにしましょう。お散歩は1回20分~30分を週に2回以上行うのが理想です。

    普段から膝の負担を軽減させておく

    階段や急な坂を避けるというように、普段から膝の負担を軽減させることも有効です。正座や和式トイレが避けられるのはこのためですが、座っているときに足を組まないようにして関節や筋肉バランスを崩さないようにしてみましょう。また、静かに歩いたり、手すりを利用したりという方法も、膝の負担を軽減します。

    レクリエーションをうまく利用して膝の痛みの対処・予防を心がけよう

    高齢者の膝の痛みを軽減するには、施設で対処法や予防法を踏まえたレクリエーションを行うことが大切です。利用者さんそれぞれの症状や状態を見極め、個別で適切な処置をすることは重要ですが、利用者さんを集めて一斉にできるレクリエーションであれば、膝の痛みだけでなく他の症状に対しても効果があり、対処や予防にかける時間を削減できます。高齢者の膝の痛みを訴える方が減るよう、内容を意識して対処法や予防法として取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 加湿器でレジオネラ菌が発生!?介護職が知っておきたい注意点

    加湿器でレジオネラ菌が発生!?介護職が知っておきたい注意点

    日本医師会では、かゆみの予防策として入浴時間や肌着の選び方とともに、部屋の湿度低下に加湿器を使用することを提示しています。しかしながら、加湿器のタンク内でレジオネラ菌が繁殖し、レジオネラ症に感染してしまう事例もあとを絶ちません。そこで今回は、加湿器でレジオネラ菌が発生する仕組みと、レジオネラ菌を絶つ加湿器のお手入れ方法をご紹介します。利用者さんだけでなく、現場で働くスタッフに健康被害を及ぼさないためにも、しっかりと注意しておきましょう。

    加湿器とレジオネラ菌の関係性は?

    家庭の加湿器でも起こりうるレジオネラ菌による感染症、その関係性を知っておけば、対策も考えやすいものです。まずはレジオネラ菌とは何か、レジオネラ菌を原因とした感染症についてみていきましょう。

    レジオネラ菌とは

    レジオネラ菌とは、河川や温泉、土壌など、自然界で生きている細菌です。
    抵抗力が弱まっている高齢者や赤ちゃんが感染すると、レジオネラ症を発症します。このレジオネラ症は、呼吸困難や意識障害などを引き起こして重篤化する場合もある恐ろしい病気です。
    未消毒の水や溜まった水、水温20~50度前後の水に混入すると、レジオネラ菌は増殖する恐れがあります。給水・給湯設備や、循環式浴槽、加湿器などから発見されることがあり、介護施設で冬場に加湿器を使用する際には注意が必要です。

    加湿器のレジオネラ菌が原因で死亡するケースも

    レジオネラ菌は、腐葉土の粉塵を吸い込んだり、温泉浴槽内で水を誤飲したりといった経路で感染する他、エアロゾル感染といって加湿器などからレジオネラ菌に汚染された水の粒子を吸い込むことで感染する場合もあります。過去に介護施設で使用していた加湿器からエアロゾル感染し死亡したケースもあるため、冬場の加湿器の利用には細心の注意が必要です。

    こんな加湿器には注意!レジオネラ菌が繁殖しやすい加湿器とは

    スチーム式やハイブリッド式、気化式など、加湿器で空気を加湿する方法にはさまざまありますが、その中でも最も注意が必要となるのが超音波式の加湿器です。
    他の加湿器は水を気化させてから加湿したり、加熱して加湿したりと、万が一レジオネラ菌に汚染された水だったとしても空気中に放出する可能性は低いでしょう。しかし、超音波式は水を霧状にして噴霧し加湿するため、感染源になる確率が高いのです。レジオネラ菌による感染症を引き起こさないためにも、面倒であっても加湿器やタンクは毎日しっかりとお手入れして使うようにしましょう。

    加湿器からレジオネラ菌をばらまかないためにしたいこと

    加湿器からレジオネラ菌をばらまかないために抑えたい、3つのポイントをご紹介します。超音波式の加湿器に限らず、すべての加湿器で注意すべきことなので、しっかりと確認しておきましょう。

    加湿器の水は毎日取替える

    タンクの水は毎日入れ替えましょう。水道水は、飲み水としても利用できるよう塩素などで消毒してあります。カビや雑菌の繁殖をある程度の時間は抑えることができるので、加湿器に使う水はミネラルウォーターや浄水器の水よりも水道水がおすすめです。そうはいっても、放置していると水道水に含まれる成分が汚れの原因になってしまうこともあります。フィルターの目詰まりを起こして消費電力が増えるといった弊害も生じる可能性があるため、加湿器の水は毎日交換するようにしましょう。

    トレイやフィルターの定期的な掃除

    タンクや給水トレイ、フィルターは定期的な掃除をしましょう。トレイやフィルターに水垢がついていると、悪臭の原因や加湿能力の低下などを引き起こします。Panasonicによると濡れた状態の加湿フィルターは1~3日で多くの細菌が繁殖することもあるため、汚れやぬめりが生じないように掃除をおこないましょう。給水タンクは毎日水の入れ替えの際に振り洗いを、トレイやフィルターは2週間に1回柔らかいスポンジで洗うというのが目安です。気化フィルターは月に1回浸け置き洗浄をするようにすると、なお良いでしょう。

    吹き出し口にも要注意

    意外と見落としやすいのが、吹き出し口です。吹き出し口に水滴が付着している場合、そこから雑菌が繁殖してしまうこともあります。加湿器の使用後は水分を拭き取り、定期的にすべて乾燥させる時間を作りましょう。レジオネラ菌は乾燥に弱いため、繁殖の予防に繋がります。

    加湿器の正しいお手入れでレジオネラ菌による健康被害を予防しよう

    加湿器からレジオネラ菌に感染する事例はあるものの、正しいお手入れをしていれば、感染を予防しながら使うことはできます。高齢者にとって皮膚の乾燥は大敵です。利用者さんが快適な生活を送るためにも、加湿器の注意点をしっかりと把握し、効率よく保湿をおこないましょう。

  • 高齢者の低体温症に注意!介護職として知っておきたい予防方法は

    高齢者の低体温症に注意!介護職として知っておきたい予防方法は

    「熱中症は危険」という認識は広がっていますが、低体温症の危険性はあまり知られていません。しかし、低体温症が重症化してしまうと、命に危険を及ぼす可能性があります。低体温症は身体機能が衰えている高齢者に多く、冬場は特に注意しなければなりません。そこで今回は、低体温症について詳しく解説します。症状や予防法を把握しておき、トラブルを未然に防ぎましょう。

    低体温症とはどんなもの?

    低体温症は、深部体温が低くなった状態を指します。体温が低いほど死亡率が高まる危険な状態です。深部体温は体の中心に近い部分を測定したもので、脇の下などで測る皮膚体温とは異なります。平均の深部体温は、肝臓なら38.5℃、直腸なら38℃ほどと、皮膚体温よりも高いのが普通。[btp_line]深部体温が35℃以下になると、低体温症

    低体温症は、深部体温が低くなった状態を指します。体温が低いほど死亡率が高まる危険な状態です。深部体温は体の中心に近い部分を測定したもので、脇の下などで測る皮膚体温とは異なります。平均の深部体温は、肝臓なら38.5℃、直腸なら38℃ほどと、皮膚体温よりも高いのが普通。[btp_line]深部体温が35℃以下になると、低体温症[/btp_line]と診断されます。

    と診断されます。

    低体温症の症状は

    低体温症になると、[btp_line]激しい震えや意識障害[/btp_line]が生じます。体が震える理由は、体が熱を発生させようとする生理現象シバリングによるもの。意識はあるものの比較的長く身震いするような状態は、軽度の低体温症です。

    低体温症が進み中程度になると、反対に震えは収まり、意識が朦朧としたり判断力が低下したりするなどの症状が見られるでしょう。さらに症状が悪化すると心拍や呼吸数の減少、血圧の低下などの症状が顕現。深部体温が28℃以下になると昏睡状態に陥り、命を落とす危険性が高まります。

    低体温症での死亡者は

    厚生労働省が発表している人口動態調査を見てみると、2022年に凍死(=低体温症)で死亡した方の数は、1,450人。熱中症は1,477人となっており、熱中症で亡くなる方と同じくらい低体温症で亡くなっている方がいることが分かります。

    そのうち65~79歳は446人、80歳以上は773人と、凍死で亡くなった方の大半が高齢者です。低体温症は特に高齢者が注意したい疾患であるといえるでしょう。

    高齢者は家の中で低体温症になることも

    低体温症は極端に寒い屋外で起こるものと思われがちですが、屋内で低体温症になることも珍しくありません。例えば寒い部屋の中で長時間動かずにいるだけで低体温症になることもあります。[btp_line]特別なシチュエーションでなくとも起こる[/btp_line]ため、一人暮らしの高齢者は低体温症に注意が必要です。

    高齢者が低体温症になるリスクは高い!その理由は?

    低体温で死亡している方の大半は高齢者であることからもわかる通り、高齢者の方は特に低体温症に注意が必要です。その理由を確認していきましょう。

    低体温症になりやすい持病がある

    以下に挙げる持病を持っていると、低体温症になりやすいとされています。

    • 糖尿病
    • 甲状腺機能低下症
    • 心疾患、血液疾患

    例えば糖尿病の場合、体温調節にかかわる自律神経の働きに影響が起こります。寒いと血管が収縮して体温を保つ働きが低下することに加え、低血糖になると意識を失う危険性があり、低体温症にならないよう注意が必要です。
    甲状腺ホルモンも体温を調節する働きがあるため、病気により減ると熱が産生されなくなり低体温症になりやすいでしょう。心疾患や血液疾患も血流が悪くなるため、低体温症のリスクが高まります。

    これらの病気がある高齢者の方は、低体温症の可能性も含めて注意する必要があるでしょう。

    身体機能が衰えている

    上記に挙げたような持病がなくても、高齢者は加齢により身体機能が衰えています。熱を生み出す作用がある筋肉量が減るなどの理由で、体温が低くなりがちです。加えて皮下脂肪が減り体の熱が放散されやすく、体温が下がりやすくなっています。

    また、暑さや寒さの認識が乏しくなっており、低体温症の症状に気が付くのが遅くなりやすいという側面もあるでしょう。

    気温が低い環境にいる

    高齢者が低体温症になる代表的な理由は、気温の低い場所にいることです。冬の寒い時期に長時間外にいると、低体温症を発症しやすくなります。冬の山登りやマラソン大会といった状況がイメージしやすいでしょう。寒い場所で身動きが取れないと、自ら熱を生み出せず、低体温症に陥ります。

    また、冬でも暖房器具を使わず過ごしている、災害時の避難所で暖が取りにくいなどといった場合は、室内でも低体温症になる可能性があるため注意が必要です。

    低体温症の予防方法は?

    低体温症の予防方法を確認しておきましょう。

    室内温度は20℃以上にする

    低体温症を防ぐには、室内環境を整えることが大切です。普段過ごす室内は、[btp_line]20℃以上[/btp_line]に整えておきましょう。高齢者の方は寒さを感じにくい傾向があり、20℃以下でも特に違和感なく過ごせるかもしれませんが、実際は体が冷えていることも少なくありません。高齢者の方の体感温度に関わらず、室温は20℃以上になるよう調整しましょう。

    体を動かす習慣をつける

    [btp_line]体を動かして筋肉をつける[/btp_line]のも、低体温症の予防の一環です。筋肉には熱を生み出す作用があるため、適度な筋肉があれば体も冷えにくくなります。冬の運動は暖かい室内でできる体操やストレッチなどがおすすめです。気が向いたときに頑張るのではなく、日ごろから体を動かす習慣をつけ無理なく続けるのがベストでしょう。運動の習慣づけにより骨粗しょう症や腰痛などの予防にもつながります。

    温かい飲み物やたんぱく質を摂る

    温かい飲み物やたんぱく質を意識的に摂り入れるのもおすすめです。温かい飲み物は、体を内側から温めてくれます。温かい飲み物を摂取するおすすめのタイミングは、[btp_line]深部体温が低くなっている起床後[/btp_line]。起きてすぐに飲むことで、効率的に体温を上げられます。

    体の中で熱を生み出すたんぱく質を積極的に摂るようにすることも、低体温症予防に効果的です。たんぱく質も含め、栄養バランスのとれた献立を意識するといいでしょう。

    入浴時には湯船に浸かる

    湯船に浸かり体を温める習慣をつけるのもおすすめです。湯船につかると毛細血管が広がり血行がよくなるため、体温を上げることにつながります。無理のない範囲で構いませんが、血液が全身を巡る20分ほどぬるめのお湯に浸かるのが理想的。

    ただし、入浴中は思った以上に汗をかきやすいため、脱水状態に陥りやすくなります。入浴の前後は忘れずに水分補給することも大切です。

    低体温症かもと思ったときの対応方法は

    利用者さんに低体温症と思われる症状が出ているときは、どのような対応をするのがいいのでしょうか。

    まずは意識があるか確認する

    低体温症が疑われる場合は、まず[btp_line]意識の有無を確認[/btp_line]しましょう。呼びかけてみて意思疎通ができるかどうかという点に注目します。反応がない場合は、瞳孔が開いていないかも確認しましょう。

    意識がない場合は低体温症が中度以上に進行している可能性があるため、すぐに救急車を呼びます。同時に、窒息を防ぐために気道を確保しておきましょう。

    急激に体温を上げるのはNG

    低体温症の疑いがある場合は体を温める必要がありますが、温め方は状況により異なります。初期症状の場合は、暖かい場所に移動する、ヒーターなどで体を温める、温かい飲み物を飲むなどの方法で問題ありません。衣類が濡れていたら脱がせて髪の毛や体は水気をふき取り、積極的に体を温めてあげましょう。

    症状が中度以上の場合は、積極的に体を温めると冷えた血液が心臓に一気に流れ込み、[btp_line]心室細動を引き起こすリスク[/btp_line]があります。ヒーターなどではなく毛布などで緩やかに温めるようにしましょう。少しの刺激でも不整脈などを引き起こす恐れもあるので、体を動かさないようにすることも大切です。呼吸や心拍をチェックしながら、救急車が到着するのを待ちましょう。

    高齢者に多い低体温症に注意して!

    夏の熱中症と同じく、冬は低体温症に注意が必要です。「電気代がもったいない」「寒さは我慢できる」などと暖房をつけずに過ごす高齢者も多いですが、その考えが低体温症の原因になることもあるでしょう。高齢者の方は寒さを感じにくい傾向にあり、気づいたときには症状が進行していたというケースも少なくありません。低体温症についてきちんと理解したうえで、できる対策をしておきましょう。

  • 雪の日のデイサービス送迎で考えられるリスクと安全対策

    雪の日のデイサービス送迎で考えられるリスクと安全対策

    冬に気になることと言えば雪です。普段から雪が降る地域の方は、比較的雪に対する対策を理解しているでしょう。また利用者さんも雪に慣れていることから、雪道の歩き方なども注意しているはずです。しかし、雪があまり降らない地域の方の場合、介護スタッフも利用者さんも慌てふためくことに。慌てるだけならまだしも、転倒によって大ケガにつながることもあります。そこで今回は、雪の日のデイサービス送迎で考えられるリスクや安全対策について見ていきましょう。

    雪の日の送迎で考えられるリスク

    どういった危険があるのかがわかれば、対策につなげられます。まずは、雪の日のデイサービス送迎で考えられるリスクについて考えていきましょう。

    転倒

    雪の日は、雪が氷のようになって滑りやすくなります。また、雪が深いことで思うように足を動かせないケースも。こういった状況では転倒しやすくなるため注意が必要です。[btp_line]転んだ拍子に手をついたり、お尻を強く打ったりすることで骨折してしまう[/btp_line]こともあります。

    凍結

    一見すると凍っていないようでも、実際は凍っており滑りやすくなっていることも。道路の凍結は、歩行だけでなく車の運転も気をつけなければなりません。

    • 例えば以下のような場所に注意しましょう。
    • 横断歩道やマンホール
    • 家やビルの日陰となっている場所
    • 歩道の脇
    • 歩道橋
    • バスやタクシーの乗降場所
    • 駐車場
    • 家や施設の入り口

    横断歩道の白い線の部分やマンホールは滑りやすくなっています。日陰は太陽が当たりにくいため、凍結しやすいです。また、歩道の脇や歩道橋、乗降場所などは「人が歩いているので大丈夫」と感じやすいですが、実は滑りやすい場所。

    [btp_line]氷と水が混ざったような状態だったり、溶けた水がまた凍って氷になっていたりする[/btp_line]ことがあるためです。

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    積もった雪の崩落

    高く積もった雪にも注意しなければなりません。降ったばかりの雪はやわらかく、[btp_line]ちょっとした衝撃で崩落することも[/btp_line]。特に軒先は、屋根に積もった雪が落ちてくる可能性もあります。

    送迎時の安全対策

    雪のデイサービス送迎ではどういった安全対策ができるでしょうか。

    介護スタッフを増員

    まず考えられる方法は、介護スタッフの増員です。できれば利用者さん1人に対して介護スタッフ2人という状態にして、利用者さんの安全確保をしながら移動できると安心でしょう。

    介護スタッフの増員が難しい場合は、施設内のスタッフに手伝ってもらうと良いかもしれません。

    事前に除雪

    基本的にはデイサービス送迎の前に除雪してから移動するとは思いますが、利用者さん宅へ迎えに行って戻ってきたらまた施設前に雪が積もっている、または凍っているということがあります。

    そのため、車から降りて移動する前に再度除雪作業や点検をして、安全を確保してから利用者さんの移動を行うのもおすすめです。

    スコップ携帯

    雪がたくさん降る場合、あっという間に雪が積もることも。いつでも雪かきができるようにスコップを携帯しておくと良いでしょう。

    利用者さんにも共有したいこと

    介護スタッフだけが気をつければ安全確保できるのかというと、そうではありません。日頃から利用者さんにも共有しておきたいことがあります。ここでは、雪の日のデイサービス送迎で利用者さんにも守ってほしい注意点について見ていきましょう。

    服装や靴

    服装は、暖かく動きやすいもの。長靴や滑り止めなどがついた滑りにくい靴の着用を促しましょう。[btp_line]両手を自由にするために手袋の着用は必須[/btp_line]です。

    もし荷物がある場合には肩掛けや手で持つことはせず、リュックサックを利用するように伝えてください。

    足元に気をつける場所

    前述した凍結しやすい場所について共有することも大切です。[btp_line]凍結しやすい場所は雨の日に滑りやすい場所[/btp_line]でもあります。しかし日頃から伝えていても、忘れてしまうことも。雪の日に送迎する前に改めて確認するなど、しっかり注意喚起しましょう。

    歩き方

    雪が降る、道路が凍結しているときの歩き方はペンギン歩きです。[btp_line]歩幅を小さく足裏全体を地面につけるイメージ[/btp_line]。しっかり踏みしめることで滑りにくくなるでしょう。寒さから急いで向かおうとする利用者さんもいるかもしれませんが、「安全のためにゆっくり歩きましょう」と伝えてください。

    どんなに対策してもし過ぎることはない

    慣れない雪の日は不安なことも多いでしょう。利用者さんも介護スタッフもケガなく過ごすには、事前の対策が大切です。雪の日のデイサービス送迎を安全に行えるように、気をつける場所や雪の日の歩き方など、日頃から利用者さんや介護スタッフで共有しておきましょう。

  • 【調理員求人】広島のサ高住「Sグラン」キッチンスタッフの仕事拝見!作り手の顔が見える真心こもった料理

    【調理員求人】広島のサ高住「Sグラン」キッチンスタッフの仕事拝見!作り手の顔が見える真心こもった料理

    広島・愛媛で展開するサービス付き高齢者向け住宅「Sグラン」。入居者さんの日々の楽しみの一つでもある食事はすべて施設内の厨房で手作りされています。今回は、できたての食事を提供する調理員(キッチンスタッフ)さんにインタビュー!Sグランでは、入居者さんと調理員は顔なじみ。そんな親しい関係性だからこそ、互いに信頼感が生まれ「もっと美味しい料理を提供したい!」と食事作りへの情熱が湧いてくるそうです。介護施設での調理業務に興味がある方、働きやすい環境への転職をお考えの方はぜひ求人情報もチェックしてみてください。

    【広島・愛媛】サ高住「Sグラン」は、施設内調理にこだわった料理が好評!

    サ高住「Sグラン」。広島市でいち早く24時間365日の介護・看護体制を実現

    「Sグラン」は、広島県広島市・福山市、愛媛県松山市で計7施設を展開するサービス付き高齢者向け住宅です。

    〈Sグランの特徴〉

    [btp_box back=”on”]・看護職員・介護職員が24時間365日常駐
    ・自立した生活を送れる方から要介護5の方まで幅広く対応
    ・毎月定額で利用できる介護保険外サービスで日常生活をきめ細やかにサポート[/btp_box]

    [btp_line]“暮らしがかがやく住まい”[/btp_line]をテーマに、手厚い看護・介護体制と居心地の良い住空間を整え、多くの方のニーズに応えています。

    「Sグラン」では、入居者さんの安心な暮らしを支えるとともに、毎日の楽しみや生きがいづくりにも注力。さまざまな職種のスタッフが連携して、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供しています。

    ▼「Sグラン」がくわしく分かる第1回目記事はこちら

    ▼「Sグラン」を運営する株式会社L.S.I.河手代表インタビューはこちら

    Sグランの料理は施設内調理。できたての手作り料理を提供

    「Sグラン」での暮らしに彩りを添えているのが、毎日の食事です。

    7施設すべてに厨房を構え、朝・昼・夕の3食を手作りで提供しています。味や見た目、できたてにこだわった料理は、家庭料理のような温かみがあると評判。季節感も楽しめるようにと、行事にちなんだ特別メニューも充実しています。

    サ高住「Sグラン高須」の調理員・守本圭織さんインタビュー

    Sグラン高須(広島市西区)

    今回は、「Sグラン」の食に向き合うキッチンスタッフ(調理員)・守本さんにインタビュー。調理のこだわりや施設スタッフとの連携、未経験でも働きやすいという職場環境についてお聞きしました。

    祖母の喫茶店が原点。「料理で人を喜ばせたい」

    [btp_box back=”on”]守本圭織さんプロフィール
    サービス付き高齢者向け住宅「Sグラン高須」キッチンスタッフ(調理員)。
    一般企業勤務を経て、2021年に「株式会社L.S.I.」が運営するサ高住「Sグラン高須」のキッチンスタッフとして入職。約40人の入居者さんの日々の食事を、スタッフ3人・2交替制で担当している。[/btp_box]

    正社員として活躍中の守本さんは、料理好きが高じてキッチンスタッフの道に進んだそう。

    [btp_box]守本さん:
    「高校卒業後、物流会社で2年勤務したあと、『Sグラン』にキッチンスタッフとして入職しました。
    喫茶店を経営していた祖母の姿を見て、手料理を『美味しい』と喜んでもらえる仕事って良いなとあこがれていたんです」[/btp_box]

    長く働ける職場を探してSグランへ。会社の理念にも共感!

    介護業界は未知の領域だったという守本さん。「Sグラン」への転職を決めたきっかけは、運営会社「株式会社L.S.I」が掲げる理念だったといいます。

    [btp_box]守本さん:
    「『株式会社L.S.I』の公式サイトのトップに理念が載っていました。その中の『お客様だけでなく、従業員も含めたすべての人が、楽しく笑顔で輝ける会社になりたい』という一文を読んだとき、スタッフを大切にしてくれそうだなと心を動かされました。さらに、『再雇用あり・定年は80歳』という長く働ける環境だったことも決め手です」[/btp_box]

    守本さんが入社したのは、「Sグラン」各施設で、食事を外注から自社調理に切り替えた年。
    施設内で調理することで、できたての料理を提供できるようになり、入居者さんの満足度がグンと高まったのだそうです。

    Sグランの調理員さんの1日のスケジュールは?

    Sグラン高須の厨房

    守本さんが勤務する「Sグラン高須」は、守本さんを含む3人のキッチンスタッフが、2交替制で調理を行っています。
    早出と遅出の2パターンのスケジュールを教えていただきました。

    【早出シフト】

    5:30出社。 調理開始。その日の朝食を作りながら、合間に翌日の献立の切り込み(下ごしらえ)を行う。
    7:20朝食を提供。 配膳後、昼食の準備。翌日の献立の切り込み。下膳された食器の洗浄。
    11:45昼食を提供
    12:00休憩
    13:00翌日の献立の切り込み
    14:30退社

    [btp_box]守本さん:
    「キッチンスタッフの仕事は、調理と調理室から各フロアごとに配膳カートを準備するところまで。各部屋への配膳・下膳は、介護スタッフが行います」[/btp_box]

    配膳カート

    【遅出シフト】

    9:30出社。早出スタッフと一緒に切り込み。
    11:45昼食を提供
    12:00休憩
    13:00夕食の準備。翌日の献立の切り込み。
    16:45夕食を提供。 配膳後、翌日の献立の切り込み。
    18:30退社

    [btp_box]守本さん:
    「早朝と夕方は1人体制、早番と遅番が重なるお昼時だけ2人体制です。
    その日の食事準備をしながら、同時進行で翌日の切り込みもしています。お互いにフォローしながら、ミスのないように進めています」[/btp_box]

    こだわりは「盛り付け」と「タイミング」。厨房内で「声掛け」を徹底

    Sグランでは、「入居者さんに家庭的な環境をご提供すること」をモットーにしています。

    [btp_box]守本さん:

    「特にこだわっているのは、『盛り付け』とご提供の『タイミング』です。

    盛り付けは、入居者さんが食べやすいのはもちろん、目でも楽しめるように彩りや器選びにも気を配っています。

    また、新鮮なものは鮮度を保ったまま、温かいものは温かいまま、一番美味しい状態でお出しできるよう提供直前までタイミングを図っています」[/btp_box]

    「食札」に書かれた指示に沿って食事形態を変更

    食事の提供後は介護スタッフを経由して、食べづらかった食材など気づいたことをフィードバックしてもらっているそう。 また、スタッフ同士の情報共有も欠かせないといいます。

    [btp_box]守本さん:

    「『Sグラン』専属の管理栄養士と7施設のキッチンスタッフのLINEグループがあるんです。その日の献立の画像や入居者さんの要望などを共有して、改善に役立てています。

    また、第三者の視点で味付けなどを評価してもらうため、『Sグラン』のスタッフに検食をお願いしています」[/btp_box]

    同じ日に作られた「お花見弁当」(6施設比較)

    同じ献立でも、施設によって盛り付け方はさまざま。

    他施設のメニュー画像も参考に、キッチンスタッフ3人で改善点を話し合い、食べやすく、見た目も良い食事の提供を目指しているそうです。

    ▼「Sグラン」管理栄養士のインタビュー記事はこちら

    土用の丑のメニュー

    入居者さんの食べる楽しみを重視する「Sグラン」。月1~2回の豪華な「行事食」は、施設の特色の一つです。

    [btp_box]守本さん:
    「敬老の日・クリスマス・ひな祭りなどの行事食は、通常よりも品数が増え、盛り付けにもこだわります。そのため、行事食の日だけは早番2人、遅番1人の3人体制です。日々のメニューがマンネリ化しないよう工夫しています。」[/btp_box]

    サプライズで提供されたブリの刺身

    マツタケやブリ、ケーキやフルーツサンドなど、お取り寄せ食材やスイーツが、運営会社「株式会社L.S.I.」河手代表から、サプライズで届くこともあるそうです。

    調理員としてうれしかったこと、やりがいを感じる瞬間は?

    入居者さんと直接関わる機会はあまりないキッチンスタッフですが、喜びの声が届けられることも多いといいます。

    [btp_box]守本さん:
    「介護スタッフづてに『美味しかった』という感想を聞いたり、料理への感謝の手紙をもらったりすると、すごくうれしいですし励みになりますね。
    過去にビュッフェ形式を取り入れた際、入居者さんの前でお肉を焼いたことがあります。皆さんが楽しそうに食事されているところを見て、『これからももっと美味しいものを作って差し上げたい!』と改めて思いました」[/btp_box]

    隅々にまでこだわりが反映された料理で、喜びを届ける守本さん。施設に関わる多くの人と意見を交わしながら、より良い食事を作り上げていくことは、キッチンスタッフにとって大きなやりがいにつながっているようです。

    「Sグラン」は調理員としてスキルアップできる職場環境

    ライフスタイルや希望に合わせて、働き方が自由に選べる!

    「Sグラン」では、一人ひとりの希望に合わせて、下記の5つから働き方が選べます。

    正社員   土・日・祝日出勤も含めたシフト制(年間休日109日)
    正社員ライト土・日・祝日休み(年間休日120日)  
    パート勤務する時間や曜日を選択できる
    登録スタッフ時間が空いたときに勤務できる
    時短勤務育休明けスタッフに向けた短時間勤務

    キッチンスタッフの守本さんは、正社員として活躍中。[btp_line]採用時には、どのようなシフトで働きたいか、細やかにヒアリングしてもらえた[/btp_line]そう。

    [btp_box]守本さん:

    「『休みは飛び飛びでもOK、連勤はNG』、『連休をとりたいから連勤OK』など、個人の希望をしっかり反映してもらえます」[/btp_box]

    また、調理師免許や経験の有無は問わないこと、安心のフォロー環境もポイントです。

    [btp_box]守本さん:

    「食中毒の知識や加熱の仕方など、入職後に調理の基礎を身につけられます『料理が好き』、『料理で人を喜ばせたい』という気持ちがある方は、挑戦しやすいですよ。

    キッチンスタッフ同士はもちろん、管理栄養士や介護スタッフからのフォローもあるので、不安や疑問はすぐに解消できます」[/btp_box]

    調理ユニフォームは、「パティシエみたいでおしゃれ」と評判。

    スタッフの働きやすさに配慮された環境で、知識・技術を身につけながら活躍できることが「Sグラン」の魅力です。

    【調理員求人】まずは現在の採用職種をチェック!

    「Sグラン」では、看護師・介護スタッフ・リハビリ専門職をはじめ、幅広い職種を募集中です。職場見学の申し込みも受け付けているので、お気軽にお問い合わせください。

    詳しくは採用ページをチェックしてみてくださいね。

    季節感や食べやすさを大切にした料理で「Sグラン」での暮らしを支える

    食材の切り方や盛り付け、提供のタイミングなど、細部までこだわりながら調理を行う「Sグラン」のキッチンスタッフ。日々工夫をこらしながら、[btp_line]「食」を通じて入居者さんに生きる喜びを提供[/btp_line]しています。アイデアを柔軟に取り入れる職場で活躍したい方、やりがいと働きやすさを実感できる調理員の求人をお探しの方は、ぜひお問い合わせください。

    【株式会社L.S.I.】

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  • 介護記録における禁止用語とは?避けるべき表現について詳しく解説

    介護記録における禁止用語とは?避けるべき表現について詳しく解説

    利用者さんに提供したケアや、利用者さんの日々の様子を記入する介護記録。プライバシーに関わることを記載する書類のため、[btp_line]表現方法には注意が必要[/btp_line]です。何気なく記載した内容が、利用者さんやご家族を傷つける結果になることも。多くの方と共有し、記載内容の正確性が求められる介護記録だからこそ、倫理観のある書類でなければなりません。この記事では介護記録における禁止用語や避けるべき表現について解説しています。記録の書き方に不安のある方は、ぜひ参考にしてください。

    【簡単に】介護記録とは?

    介護記録とは、利用者さんの日々の様子や変化を記載するだけでなく、正当なケアを提供したことを証明する大切な書類です。利用者さんを支援するほか、スタッフ(看護師や医師、ケアマネジャーなど)やご家族と情報を共有するツールという役割もあります。さらに介護記録は「転倒後に利用者さんが頭をぶつけ、その後容体が急変してしまった」といったトラブルがあったときにも備えることが可能。どのような状況で、どのように対応したかを記すことで、利用者さんと介護スタッフを守るための証拠にもなります。したがって介護記録は、誰が読んでも伝わる用語や表現で記載されることが求められていると言えるでしょう。

    記入する用語には最大限の注意が必要

    介護記録の作成では、使用する用語選びも重要なポイントです。ケアプランを再検討する際は、利用者さんの日々の状態が把握できる介護記録が大いに役立ちます。しかし、逆を言えばそれだけ利用者さんのプライバシーに関わることを記載する書類ということです。多くのスタッフやご家族、利用者さんも閲覧することを想定し、[btp_line]誰が読んでも不快に感じない用語を選びましょう[/btp_line]。誤解や不安を与える表現をできるかぎり避けることが大切になります。
    では、誰が読んでも伝わる記し方、誤解や不安を与えない介護記録とはどんなものでしょうか。ここからは禁止用語や避けるべき表現を詳しく解説していきます。

    【侮辱表現】は使用しないこと

    介護記録の禁止用語として、侮辱表現が挙げられます。

    侮辱表現の例

    • ボケ症状がある
    • しつこく話をする
    • 勝手にトイレへ行く

    これらは、利用者さんの人格を無視した表現です。また、「ボケ症状」は客観的な表現ではないため、実際の様子が分かりません。「しつこく」や「勝手に」も記載したスタッフの主観的表現になるため、介護記録作成時の禁止用語として念頭に置いておきましょう。曖昧な表現や、侮辱と受け取られる可能性のある表現は避けることが鉄則です。

    [btp_box]改善例

    • ボケ症状→食事をしたのに、30分後には食事をしていないと言う。
    • しつこく話をする→15分の間に5回、介護スタッフに同じ内容の話をする。
    • 勝手にトイレへ行く→トイレへ行く際はスタッフに声かけをするよう伝えているが、声かけなく自発的にトイレへ行く。[/btp_box]

    上記例のように、利用者さんの状況を、具体的かつ分かりやすく記載するとよいでしょう。

    【指示用語】は上下関係を連想させるのでNG

    「~させた」「促した」といった指示用語も、介護記録で避けるべき禁止用語のひとつです。利用者さんの危険を回避するために声かけした場面などで思わず使用してしまいがちなので、注意しましょう。
    例えば、歩行が安定しない利用者さんへ「トイレに行きたいときはスタッフへ知らせてくださいね。一緒に行きましょう。」と、声かけしたとします。しかし、気づくと利用者さんは一人でトイレに向かっている、という場面で記載例を解説していきましょう。

    指示用語を使用した例
    「トイレへ行く前はスタッフに知らせるよう促していたが、気づくと一人でトイレに向かって歩いていた。転倒はなかった。」

    一見、問題のない文章に感じますが、「促したが利用者さんはやらなかった」というニュアンスが強く、介護スタッフと利用者さんの間に上下関係があるような印象を与えます。また、発見した後のスタッフの行動が記載されていません。

    [btp_box]改善例
    「トイレへ行く前はスタッフに知らせてほしいと声かけを実施。30分後、一人でトイレへ向かっている姿を発見。スタッフ見守りのもとトイレまで歩行。ふらつきなし。転倒もしなかった。」[/btp_box]

    改善例のように、利用者と介護スタッフが対等であるように捉えられる記録が大切です。また、どのように対応したか、結果どうだったのかまで客観的に記載すると、場面の状況がよく分かります。今後、スタッフが利用者さんへどのような対応をしていくか検討をする際の情報源にもなるため、状況が見える記録を心がけましょう。

    【専門用語】は分かりやすく言い換えよう

    介護では、一般的には使用しない専門用語を日常的に使うことが多くあります。例えば、医療関係者なら当たり前のように使う「徘徊」「傾眠」といったワードも、一般の方には理解しづらい専門用語です。知らない単語を記録に使用することは、読む方に不安を与える要因になってしまうため、できるだけ使用しないようにしましょう。

    [btp_box]改善例

    • 徘徊→自室とトイレの間を20分ほど往復していた。
    • 傾眠→ソファで、穏やかな表情で1時間程度ウトウトとしていた。[/btp_box]

    このように表現することで、専門家でなくても利用者さんの状況を理解することができます。どのくらいの時間、どうだったのかという[btp_line]分かりやすい表現で専門用語を言い換え[/btp_line]、利用者さんの様子を客観的に伝えていきましょう。

    【医学的用語】医師の診断を根拠にして記載する

    医学的用語を使用する際はとくに注意が必要です。例えば、利用者さんが急に発熱したとします。発熱に伴う症状として、呼吸困難の訴えや、喘鳴、咳などがある場合、肺炎ではないか?と疑うこともあるでしょう。しかし、ここで肺炎というワードを記録内に記載するのは絶対にNG。なぜなら、肺炎は診断名のため医師の診察による確定診断が必要だからです。そのほかにも骨折や打撲、血尿といった客観的表現のような用語には注意が必要。介護スタッフが安易に医学的用語を使用することで、利用者さんやご家族だけでなく、ほかスタッフを混乱させる可能性もあります。介護記録では[btp_line]診断名につながる医学的用語は禁止用語[/btp_line]として念頭に置いておきましょう。利用者さんやご家族にとっては、介護スタッフも医療従事者のひとりです。介護記録には責任が取れる客観的な内容のみ(傷なら外見上の感触や、変色の範囲など)記載しましょう。

    利用者さんやご家族に配慮した記録作成を心がけよう

    介護記録で避けるべき表現や、禁止用語について理解を深めることができたでしょうか?分かりやすく、不快感のない介護記録は、利用者さん本人だけでなく、ご家族の安心感にもつながります。信頼のある介護スタッフとして寄り添うためにも、とても重要なツールであることは間違いありません。この記事を参考に、倫理観のある記録作成を心がけましょう。

  • 介護記録とは?内容や作成する目的について知ろう

    介護記録とは?内容や作成する目的について知ろう

    介護記録とは、その名の通り、提供した介護サービスの内容を記録したものです。介護スタッフが作成し介護施設にて保管します。事業所での保管期間は2年ですが、地域によっては5年のところも。このように長期間保管する義務がある介護記録は、介護スタッフであれば、作成が当たり前のものだと思っているかもしれません。しかしそもそもどうして介護記録が必要なのでしょうか?今回は、介護記録とはどういうものなのか、そして、介護記録を作成する目的について紹介します。

    【わかりやすく解説】介護記録とは?

    介護記録とは、介護スタッフが行った介護サービスの内容や利用者さんの健康状態、普段と違う様子はなかったかなどを記録に残すものです。手書きで作成する施設もあれば電子化され、スマホやタブレット、パソコンなどに入力するケースもあります。

    介護記録の作成および保存は、介護保険法によって義務付けられていますが、例文やテンプレートがあるわけではありません。電子化された介護記録ではテンプレートなどがあるケースもありますが、手書きの場合は介護スタッフが一から記入することになります。そのため、介護スタッフによって書き方や内容が異なることも。

    また、介護記録は、法律で作成を義務付けられているからという理由だけではなく、その他にもさまざまな目的があって作成されるものです。介護記録作成の目的がわかれば、介護記録を作成する際に必要な項目を漏れなく記入できます。「何を書いたら良いのかわからない」ということが減り、作成時間短縮にもつながるでしょう。

    ここからは、介護記録作成の目的について見ていきます。

    目的1 提供サービスの報告

    介護事業所では、適切なサービスや運営が行われているかをチェックするために、定期的に実地指導や監査が行われます。その際に、介護記録は、[btp_line]提供サービスの内容をチェックするために利用[/btp_line]されているのです。

    介護記録がなければ、いくら介護スタッフがサービスを提供したとしてもそのサービスを証明するものがありません。口頭で報告してもサービスを提供していない可能性があり、また報告内容を改ざんされる可能性もあるため、記録として残すように求められています。

    介護記録は、提供したサービス内容の報告の意味合いと介護スタッフが仕事をした証明にもなるものです。詳細に、そしてわかりやすく記入しましょう。

    目的2 利用者さんの様子や変化の観察

    介護記録では、介護サービスの基本である利用者さんの[btp_line]バイタルチェックの内容[/btp_line]も記録として残します。体温や血圧、脈拍、食事の様子など内容はさまざまです。

    その他にも利用者さんの生活の様子やいつもとは違う変化などを記します。たとえば、「食欲がないようだった」や「傾眠の傾向が見られた」などの状況を記入しておけば、体調が大きく変化した際に、いつから症状が出ていたのかを確認できるからです。

    目的3 スタッフ間での情報共有

    介護の現場では、介護スタッフだけでなく医師や看護師、ケアマネジャーなどさまざまな職種の職員が関わります。一人ひとりに口頭で利用者さんの様子を伝えるのは現実的ではありません。

    利用者さんが多い大規模施設では口頭での伝達は機能しないでしょう。また小規模施設であっても、伝達もれが生じ、適切なサービス提供ができない可能性が高いです。介護記録を残しておけば、[btp_line]いつでも誰でも確認でき、利用者さんに最適な質の高いサービスを提供できる[/btp_line]ようになるでしょう。

    また、スタッフ間でサービス内容を統一する目的もあります。介護スタッフによって利用者さんに提供するサービス内容が異なると、利用者さんが戸惑い、ストレスに感じることも。安定したサービスを提供するためにも介護記録は必要なのです。

    介護スタッフとなって間もない新人スタッフにとっては、どういったサービスを提供する必要があるのか、どのように介護記録を残したら良いのかを知る機会にもなるでしょう。

    目的4 万一の際に利用者さんと介護スタッフを守る

    介護サービスの現場では、転倒などの事故が発生する可能性があります。その際に適切な対応ができたのか、利用者さんの状況はどうだったのかなどを介護記録に残しておけば、後々利用者さんや介護スタッフを守ることにつながるでしょう。

    たとえば、利用者さんが一人のときに転倒して頭をぶつけていたとします。そのことを知った介護スタッフが、医師に診察してもらいその内容を介護記録に残しておけば、その後利用者さんの体調が変化した際に介護スタッフによる事故でないことが証明でき、利用者さんの治療もスムーズに行われるでしょう。

    目的5 利用者さんやその家族との情報交換に利用

    介護記録では、利用者さんの様子はもちろん利用者さんの健康状態なども記録します。利用者さん自身にサービス内容をチェックしてもらい、[btp_line]足りないものはないかサービス内容は適切だったかのチェックをしてもらえる[/btp_line]でしょう。定期的に自分の健康状態を把握することで、利用者さんのモチベーションがアップするかもしれません。

    また、遠隔地にいる利用者さんのご家族が定期的に介護記録をチェックすれば、利用者さんの体調の状態や変化を確認でき安心できます。もし介護記録で、利用者さんのご家族が不安を感じた点があれば、介護スタッフや介護事業所と共有して利用者さんを見守ることもできるでしょう。

    目的6 ケアプランを活用し最適なサービスを提供

    介護サービスにおいては、毎回ケアプランにそって介護サービスを提供しています。しかし利用者さんの健康状態が良くなったり悪化したりした場合には、ケアプランの内容と乖離してしまうケースもあるでしょう。

    介護記録があれば、定期的に利用者さんの様子を確認でき、ケアプランの内容が利用者さんにとって最適なものなのかをチェックできます。万一乖離していれば、ケアプランの修正が簡単にでき、利用者さんが求める介護サービスを提供できるでしょう。

    目的7 正当な介護報酬を得るため

    介護サービスは介護保険の一部が使われています。そのため、提供したサービスによって介護報酬が計算され、報酬を得る仕組みです。口頭ではサービス内容を証明することができないため、[btp_line]介護記録は介護サービスを証明する重要な書類[/btp_line]といえるでしょう。

    正当な介護報酬を得るには、介護記録が必須のため、漏れがないように正確に記録してください。

    介護記録とは重要な書類!正確にわかりやすく記入しよう

    介護記録とは、利用者さんはもちろん、介護スタッフや事業所スタッフなどさまざまな立場・役職の関係者が閲覧し活用する重要な書類です。誰が見てもわかりやすいように、専門用語をできるだけ使わず理解しやすい内容で、正確に記録しましょう。

    介護記録作成の目的を知れば、どんな内容を介護記録に記載すれば良いのかを理解できます。ぜひ次回からの介護記録作成時に活かしてください。

  • 通所介護計画書とは?目的から様式、作成時のポイントまで詳しく解説

    通所介護計画書とは?目的から様式、作成時のポイントまで詳しく解説

    通所介護の利用時に必要な通所介護計画書。ケアプランや利用者さんの状況に合わせて目標を立案し、どのようなサービスを提供するのかを記載する大切な書類です。利用者さんへサービス内容を明確に提示することはもちろん、報酬の算定にも必要不可欠となっています。この記事では通所介護計画書について詳しく解説し、作成の目的や流れ・ポイントも紹介していきます。通所介護計画書の作成を苦手とする方は、ぜひ参考にしてみてください。

    通所介護計画書を作成する目的とは?

    通所介護計画書とは、[btp_line]通所介護いわゆるデイサービスにおける支援内容を記載した書類[/btp_line]です。ケアマネジャーから提示されるケアプランに基づき、通所介護利用開始時に作成されることが特徴。利用者さん一人ひとりの状態に合わせた支援計画が分かりやすく記載されています。では、通所介護計画書を作成する目的とはなんでしょうか。

    基本報酬を算定するため

    基本報酬の算定には、通所介護施設の規模に応じた人員基準を満たすほか、通所介護計画書の作成が必要となります。さらに個別機能訓練計画書に相当する内容を記載しておけば、個別機能訓練加算を算定することもできる書類です。

    利用者さんとその家族に安心を与えるため

    通所介護計画書は作成後、利用者さんとその家族へ内容を説明し、同意を得てからサービス提供を開始するよう運営基準で定められています。説明責任を果たさなければ基本報酬を得ることができません。しかし、実際に提供するケア内容を明確にすることで、利用者さんとそのご家族は安心感を得ることができます。報酬のためと思わず、サービスを提供する側として責任を持つ意味でも、説明が大切であることを認識しておきましょう。

    スタッフのサービス向上のため

    通所介護計画書は利用者さんに合わせて個別に計画を立てています。ひとつとして同じものはないため、スタッフは利用者さんごとのアプローチの仕方や目標を把握することが必要です。通所介護では毎回同じスタッフが対応するとは限りません。スタッフ間で情報共有し、利用者さんに対する声掛けやアプローチ方法などを統一させる役割を通所介護計画書は担っています。あくまでチームでサービス提供をおこなっているという自覚を忘れず、[btp_line]サービス向上を目指すツール[/btp_line]として活用していきましょう。

    厚生労働省から出されている通所介護計画書の様式とは?

    通所介護計画書には[btp_line]指定された様式はない[/btp_line]ため、事業所ごとに書式がバラバラということも。主には厚生労働省から出されている「通所介護計画書(別紙様式4)」を基準に作成されているようです。内容は利用者さんの氏名や年齢、病歴といった基礎情報から始まり、サービス利用目標やサービス提供内容を記載する欄が設けられています。

    通所介護計画書の作成の流れ

    通所介護計画書は利用者さんのさまざまな情報をもとにアセスメントし、計画を立てていきます。多くの場合、通所介護の生活相談員が中心となり、看護・介護職員などとミーティングをして、目標設定や実施する時間、方法などの計画を立案しているようです。では、通所介護計画書作成の流れを解説していきます。

    まずは担当のケアマネジャーが立案したケアプランから情報収集を行います。要介護度や、健康状態(疾患名や既往歴を含む)、医学的リスクなどの基本情報を得ることが可能です。基本情報を得たのち、利用者さんとそのご家族と会い、現在の生活状況や居住環境に関する情報を聴取します。デイサービス時の送迎が必要か、実際のADL状況も同時に確認をする場合が多いようです。その後、得た情報をもとにアセスメントを行い、課題や目標を立案。設定した目標をもとに必要なケア内容をミーティングし、サービス内容を検討します。10~20分単位で具体的にサービス内容を記入し、通所介護計画書の作成は終了です。作成後、利用者さんとそのご家族へ提供するサービスについて説明し、同意を得てサインをもらったのちに通所介護サービスの提供をスタートさせることが可能になります。
    さらにサービス提供開始後は、期間内にどのような変化があったかを評価。状況に合わせて目標変更を行い、よりよいサービス提供へとつなげていきます。

    通所介護計画書の作成のポイントとは

    通所介護計画書の作成では、次の4つのポイントを押さえておきましょう。

    ポイント1:基本情報を書く

    基本情報はケアプランからの情報収集と、利用者さんとそのご家族からの直接聴取、または観察した情報をもとに記載していきます。計画作成者の欄には、主に事業所の生活相談員の名前を記入する場合が多いようです。

    ポイント2:サービス計画(目標)を書く

    目標はケアマネジャーから提示されるケアプランの中で、通所介護を利用する目的や目標に沿って検討します。利用者さんとその家族から直接得た情報もプラスし、より具体性のある目標立案を目指しましょう。目標はおよそ3ヶ月後に達成とする短期目標と、およそ6ヶ月後に達成とする長期目標の2つに分けられます。[btp_line]ICF(国際生活機能分類)の考え方を取り入れると目標を整理しやすい[/btp_line]ためおすすめです。

    ポイント3:サービス提供内容を書く

    サービス提供内容には、まずは目的と提供方針、その内容を記載。そして評価項目を記入していきます。期間内にどの程度実施できたか、そして達成できたかをチェック。サービス提供による効果や満足度も評価します。1日のプログラムの流れを記入する欄では10~20分単位で記入し、送迎の有無も忘れず記載しましょう。

    ポイント4:特記事項・実施後の変化を書く

    特記事項へは、利用者さん本人の趣味や嗜好、注意事項などを記入します。とくにない場合も「特記事項なし」などの記載が必要です。実施の変化では、サービス実施後にあった変化を記入します。利用者さんやそのご家族も読む書類のため、専門用語を使わず記載することが望ましいです。

    ポイントを押さえて通所介護計画書を正しく作成しよう

    通所介護計画書とは何か、目的や作成の流れ、押さえるべきポイントをご紹介しました。通所介護計画書の必要性や、作成方法について理解することができたでしょうか。的確な計画書の作成はケアマネジャーや看護師といったほかの支援者だけでなく、利用者さんとそのご家族への信頼へとつながります。介護報酬にも直接関与する書類なので、正しく分かりやすい作成を心がけていきましょう。

  • レクリエーションで盛り上がる!介護施設におすすめの体操10選

    レクリエーションで盛り上がる!介護施設におすすめの体操10選

    介護予防の観点から、レクリエーションの中に体操を取り入れている介護施設は多くあります。立ち上がって体を動かすのが難しい利用者さんのために、椅子に座ったままでもできる体操があります。今回はYouTubeの動画をふまえて、おすすめの体操を紹介していきます。特別な道具は必要なく、すぐに取り組めるものばかりです。介護現場で働かれている方や興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。

    体操はどんな介護施設におすすめ?

    利用者さんの健康状態に合わせてレベルは調整できるので、体操のレクリエーションはどんな介護施設にもおすすめです。ところで、施設で行われる体操には、どんな効果があるのでしょうか。ここでは主に4つの効果を解説します。

    • 前向きな気持ちになれる
    • 運動習慣が身に着く
    • 孤立感の解消
    • ADL(日常生活動作)の維持・向上

    身体を動かすことは身体面だけでなく、精神面にも良い影響を与えます。最初はレクリエーションに積極的でなかった人も、やっていくうちに笑顔が見られることもあります。また、介護予防の体操を定期的に続けていくことで、ADLの改善も期待できます。痛みの緩和や脳トレを目的にしたものなど、いろいろな種類のバリエーションを知り、適宜取り入れていきましょう。それでは、おすすめの体操を10個紹介します!

    おすすめ1.歌詞に合わせて踊りやすい「北国の春」

    利用者さんにとって馴染みのある千昌夫の曲「北国の春」に合わせて踊るレクリエーションです。「南風」では手をゆらゆらさせたり、「帰ろかな」では足踏みをしたり、[btp_line]歌詞に合った動き[/btp_line]を取り入れているため、一般的な体操よりも覚えやすいのが特徴です。もちろん椅子に座ってできる体操なので、要介護の利用者さんでも安全に取り組めます。

    【にこにこ体操】北国の春 体操バージョン 大笑 ちょいレク

    おすすめ2.歌のテンポを変えてメリハリをつける!「富士の山」

    「富士の山」は「北国の春」と同じく歌を使った体操です。深呼吸や身体こすりなどの準備体操や歌の説明もふまえて[btp_line]10分程度[/btp_line]で取り組めます。歌詞に合わせた動きがあるので、脳トレにも効果が期待できます。1番はゆっくり、2番はテンポを速くすることでメリハリを出し、飽きさせない工夫ができます。

    【高齢者向け 介護体操】歌体操編2「富士の山」【座ったままできる歌体操♪デイサービスなど介護施設での体操やご自宅での介護予防にぜひ by ふくくる】

    おすすめ3.認知症予防に期待できる!「グーパー体操」

    掌を前に突き出し、握りこぶしを作ったり、開いたりする運動を繰り返す体操です。最初は両手とも同じ形を作りますが、慣れてきたら左手はグー、右手はパーを作り、交互に前に出していきます。単純な動作ですが、頭を使う必要があるので、[btp_line]認知症予防にも効果が期待できます。[/btp_line]「難しいですね」「うまくできなくても大丈夫ですよ」など利用者さんに寄り添う声かけも意識したいですね。

    【高齢者向け介護体操 グーパー体操編】新井先生のじゃんけん体操 脳トレ・認知症予防・介護予防におすすめです デイサービスなどの介護現場でぜひお使いください by ふくくる

    おすすめ4.飲み込む力を鍛える「口腔・嚥下体操」

    口腔・嚥下体操は加齢や病気によって嚥下(飲み込む動作)が難しい方に最適です。首を前後・左右にゆっくり動かす運動、口を閉じて頬を膨らませる運動、舌を左右に動かす運動などを行います。飲食物をしっかり飲み込める力が付くと誤嚥防止につながるので、[btp_line]食事前にぜひ取り入れたいレクリエーションですね。[/btp_line]

    【高齢者向け 口腔体操】食事前の口腔・嚥下体操【デイサービスなどの介護施設や高齢者施設での介護予防にぜひ!by ふくくる】

    おすすめ5.椅子に座ったまま下半身の運動ができる「転倒予防体操」

    座っていることが多い利用者さんには下半身の活動を取り入れ、転倒予防をはかる必要があります。転倒予防体操では、つまさき上げやかかと上げ、太もも上げなどから始まり、お尻をあげて骨盤に働きかけていきます。[btp_line]利用者さんの状態に合わせて体操の数や難易度を調整[/btp_line]し、飽きさせないレクリエーションにしたいですね。

    高齢者のための認知症・座位症候群予防トレーニング|日本通所ケア研究会

    おすすめ6.首こり・肩こりの方にぴったり「首と肩の体操」

    人間の頭の重さは体重の10%程度と言われています。重い頭を支える首や肩は自然とこりやすく、猫背の姿勢になってさらに首や肩を痛めてしまう高齢者の方もいます。そんな方のために取り入れたいのが「首と肩の体操」を取り入れたレクリエーションです。[btp_line]筋肉を伸ばす体操では息を止めないことが大切。[/btp_line]正しい姿勢を身につけ、介護予防のきっかけにしたいですね。

    【高齢者運動#6】肩こりに!首と肩の体操|

    おすすめ7.数字で盛り上がる「すうじ体操」

    1~3の数字にそれぞれ動作を付け、いろいろな組み合わせを楽しむ体操です。動作を覚えるのが難しい方もいるので、集団でのレクリエーションに向いています。初めは数字の数を少なくして難易度を下げ、徐々に組み合わせる数字を増やしたり、順序を入れ替えたりして難しくしていきます。介護現場では、[btp_line]利用者さんが動作を間違えてしまっても安心できるよう、なごやかな雰囲気を作りましょう。[/btp_line]

    【高齢者】すうじ体操で盛り上がる!集団体操・ごぼう先生

    おすすめ8.思わす笑顔があふれる「笑顔鉄板体操」

    「笑顔鉄板体操」は1~5の数字を使って手を叩くレクリエーションです。[btp_line]手を叩くだけなので、要介護の利用者さんも気軽に楽しめます。[/btp_line]まず、利用者さんに好きな数字を選んでもらい、その数字が呼ばれたときだけは手を叩かないというルールを決めます。司会が1~5の数字をランダムに言うのに合わせて、利用者さんは指定の数字以外で手を叩いていきます。シンプルなゲームですがうっかり間違えることもあり、皆が楽しみながら取り組める体操です。

    ごぼう先生【笑顔鉄板体操】介護施設向け

    おすすめ9.転倒予防に取り入れたい「バランス改善体操」

    高齢者の方は加齢が原因で筋肉が衰えることがあります。小さな段差でつまずいたり、こけたりすることのないよう、転倒防止にはバランス感覚の改善が必要です。バランス改善体操では、身体を丸めて起こす[btp_line]体幹ストレッチや骨盤を前後に動かす骨盤運動[/btp_line]などを行い、体幹を鍛えます。レクリエーションで楽しみながら、介護予防に取り組んでいきたいですね。

    【高齢者向け 介護体操】デイサービスなど介護現場におすすめ! バランス改善体操 1 イスに座ったままできる介護予防体操 転倒予防にも役立ちます by ふくくる

    おすすめ10.立位の痛みを和らげる「膝痛予防体操」

    高齢者の方で膝の痛みを抱える方は多いのではないでしょうか。膝の痛みの主な原因は、膝関節のクッションがすり減ることによって起こる変形性膝関節症です。膝痛予防体操は、ふくらはぎや太もも、膝をもんだり、膝の皿を動かしたりすることで、[btp_line]膝の痛みを和らげる効果が期待できます。[/btp_line]立ったり歩いたりする動作には膝の動きが不可欠なので、定期的に取り入れたいレクリエーションです。

    【高齢者向け 介護椅子体操】膝痛予防に役立つ体操 2 高齢者運動におすすめです。いっしょに介護予防 by ふくくる

    動画や本を参考に体操レクリエーションで楽しく介護予防!

    今回は介護施設でできるレクリエーション・体操を紹介しました。椅子に座ったままでも足や手を動かし、運動習慣を身につけることで介護予防も期待できます。レクリエーションのバラエティーを増やしたい方は、YouTubeだけでなく本や動画、DVDなどを探してみてくださいね。なかにはリハビリテーションにあたる理学療法士の資格を持つ方が書いた本もあるので、ぜひ参考にしてください。