「介護士」を英語でなんと言うか知っていますか?今回は、介護現場のちょっとしたシーンで役立つ入門編英語をご紹介していきます。「今すぐには必要ない知識かも…」と思われる方も、グローバル化とともに海外出身の介護士と働く機会や、外国人入居者さんのお世話をする機会があるかもしれません。仕事に関わる英単語は、プライベートで海外の方に自己紹介をする際にも役立ちます。早速チェックしていきましょう!
【基本編】「介護」という言葉や「人物」を英語にしてみよう!
まずは、日頃からよく使う「介護」という言葉や、「介護施設内にいる方々」を英語でどう言うかご紹介。直訳できる用語もあれば、単語を組み合わせて表現する用語もあります。
「介護」を英語にすると…?
もっとも身近な言葉である「介護」の英訳は以下です。
[btp_box]●介護:nursing care / nursing service[/btp_box]
介護は、「nursing care」や「nursing service」と訳すことができ、看護的なケアも含んだ意味合いとなります。
「介護施設内にいる方々」を英語にすると…?
では介護施設の入居者さんや、働くスタッフは英語でどう言うのでしょうか。
[btp_box]
- 高齢者:the elderly / elderly people
- 介護スタッフ:caregiver
- 看護師:nurse[/btp_box]
介護施設内にいる方々はこのように訳すことができます。看護師が「nurse」というのはご存知の方も多いでしょう。男性・女性の区別なく使える単語です。
【ちょっぴり注意!】
普段お世話する高齢者は、「the elderly」や「elderly people」です。“高齢”は“old”とも表現できるので、“old people”と直訳したくなりますが、こちらの言い回しだと少し失礼に当たるのでご注意ください。“elderly”という単語は“お年を召した”といった丁寧な印象を与えます。
【例文を見てみよう!】
介護スタッフや看護師という単語は覚えておくと英語で自己紹介する際に役立ちます。
[btp_box]● I’m a caregiver.
意味:私は介護スタッフです。
● I’m a Nurse.
意味:私は看護師です。[/btp_box]
上記のような使い方ができますよ。
【基本編】さまざまな「施設」を英語にしてみよう!
介護に関係する施設は、英単語の組み合わせでニュアンスの違いを表現できます。例を見ていきましょう。
[btp_box]介護施設:nursing facility
老人ホーム:retirement home / nursing home
高齢者住宅:elderly housing / housing of the aged / senior living facility[/btp_box]
一般的な「介護施設」を英語にするなら「nursing facility」という表現が使いやすいでしょう。「老人ホーム」はさまざまな表現ができ、特別な介護を必要とせずに生活できる方が多い施設であれば「retirement home」、介護が必要な方が多い施設であれば「nursing home」といった表現をします。
「高齢者住宅」も単語の組み合わせ方次第で複数の表現ができますが、意味合い的にはどれも同じです。
【例文を見てみよう!】
ご紹介した施設を表す英語は、自己紹介や家族紹介で以下のような使い方ができます。
[btp_box]● I’m working in a nursing facility as a caregiver.
● I work as a caregiver at a nursing facility.
意味:私は介護施設で介護スタッフとして働いています。(上記例文2つは和訳すると同じ)
● My grandmother is living in a nursing home now.
意味:祖母は老人ホームに住んでいます。[/btp_box]
主語を変えたり施設名を変えたりして応用できる文章です。
【応用編】「症状」や「病名」を英語にしてみよう!
介護施設で働いていると、入居者さんの体調不良や病状について説明が必要な場面に遭遇することもあるでしょう。やや難しい内容ではありますが、症状や病名を英語でどう表現したら良いかもご紹介していきます。
こんな「症状」を英語にすると…?
状況説明や注意喚起のときに役立つ英単語として「脱水症状」と「転倒」をご紹介しましょう。
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- 脱水症状:dehydration symptoms
- 転倒:fall / tumble[/btp_box]
これからの季節に注意したい「脱水症状」は「dehydration symptoms」と訳すことができます。“dehydration”が“脱水”、“symptoms”が“症状”という意味です。「symptoms of dehydration」でも通じるでしょう。高齢者に多い転倒は、「fall」や「tumble」という単語で表現できます。
【例文を見てみよう!】
ご紹介した単語を使って注意喚起する際は、このような言い回しをしてみてはいかがでしょうか。
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● It’s very important to drink a lot of water in order to prevent dehydration symptoms.
意味:脱水症状にならないよう水分補給することが大切です
● Be careful not to fall!
意味:転ばないように気をつけて![/btp_box]
ぜひ参考にしてください。
こんな「病名」を英語にすると…?
最後に、介護施設で使う可能性のある病名を一覧にしました。覚えておくと、いざというときに役立ちます。
<病名一覧>
| 病名(日本語) | 病名(英語) |
| インフルエンザ | influenza |
| 胃腸炎 | gastroenteritis |
| 認知症 | dementia |
| 糖尿病 | diabetes |
| 脳卒中 | stroke |
| 脳梗塞 | cerebral infarction |
| 関節リウマチ | rheumatoid arthritis |
| 潰瘍 | ulcer |
| 肺炎 | pneumonia |
| 喘息 | asthma |
「介護士」や介護用語を英語で言えるとかっこいい!
日頃から仕事で使う用語を英語で言えると、外国の方とコミュニケーションをとる際に大いに役立ちます。職場でも一目置かれる存在になれるかもしれません。介護スタッフが英語で「caregiver」になることだけでも、ぜひ覚えておいてくださいね。仕事だけでなくプライベートで自己紹介をするときにも活躍しますよ。
※今回ご紹介したのは代表的な言い回しのみです。ほかの表現ができる場合もあることをご了承ください。

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